「英語が得意」という自信は
留学してすぐに打ち砕かれました

高校2年生のとき、いよいよ留学の夢を実行に移した。「留学先はアメリカのバーモント州。アメリカで2番目に人口が少ない州で、山に囲まれた、土地が広くて自然が豊かなところでした。ホームステイ先ではホストファミリーと、もう一人台湾人の女の子と一緒にルームシェアして過ごしました」そして現地の高校に通うことになり、得意教科である英語の成果を発揮できると気合い十分だった。ところが「その自信はすぐに打ち砕かれました」と森中さんは振り返る。「現地の人は喋るのが早いし、教科書にない単語が出てくるので、聞き取ることができませんでした。それでも毎日英語を使わなくてはならない環境。特にルームメイトとは英語でコミュニケーションをとっていたので、時間が経つと少しずつ聞き取れるようになってきたのを感じることができました」

レポートに深夜まで苦戦したりしながら、英語がコミュニケーションの基本である環境で過ごすうち、森中さんが英語力の伸びを実感する出来事もあった。「アメリカでTOEICを初めて受けたのですが、結果が高校生の平均スコアよりも上で。自分でもびっくりするくらいのスコアが取れました」