“書の甲子園優勝”への道は、
顧問・渡邊先生の高校生時代から始まっていた

毎年、多くの書道展において多彩な賞を受賞し、着実な活動を続ける本校書道部。平成30年度(2018)も例年をこえる活躍ぶりをみせ、ついに長年の夢であり目標だった“書の甲子園”(第27回国際高校生選抜書展)での“団体の部 全国優勝”を果たした。国内外の845団体1万4458出点の中からの受賞という快挙だ。

国際高校生選抜書展での団体優勝にたどり着くまでには本校書道部の歴史と交わる不思議な経緯がある。現在、書道部顧問の渡邊章紀先生が話してくださった。

「仙台育英書道部は、私が本校の2年生だった時に学校にお願いして仲間の生徒33人を集めて創部した部。発足当時は部室もなく、空いた教室で稽古を重ねました」

その1年後、3年生の渡邊先生は、その年からスタートした毎日新聞主催の宮城県高校選抜書展に応募し、最優秀賞を受賞した。

「この県高校生選抜書展は、その翌年からスタートした国際高校生選抜書展の“プレイベント”の意味合いもあるのです」(渡邊先生)

いわば、“書の甲子園”の名で呼ばれる国際高校生選抜書展での受賞に向けての仙台育英書道部の道のりは、渡邊先生が仙台育英の生徒だった時代の第1回目の県高校生選抜書展での最優秀賞受賞から始まっていたのだ。

仙台育英 書道部顧問の渡邊章紀先生