Photo/「サイエンス・コ・ラボ」の様子

秀光での理科実験の授業を通して、
“科学すること”の面白さを知りました

「秀光での思い出といえば京都研修で夜中に布団の中で友達と騒いでいて朝食に遅れて先生に叱られたことなど、楽しかったことばかり」と話す凱さんですが、6年間の中で将来への道を決定づけることになるとても有意義な体験をしている。

「高校の課程に入って、科学の特別講座が毎週1回、放課後にありました。これは化学や物理など科学の分野のさまざまなテーマについて、徹底的に実験してみて、検証していくというものでした」

教科書に書かれていることを学校の化学室や物理室での実験を通して、自分の目や手を通して実際に体験してみること。ここには“探究”することへの魅力があり、実験を通して“体験”したことへの大きな喜びがあったと話す。この魅力、喜びが忘れられなくて、大学生時代にも自主的に実験に取り組んだとのこと。

「医学部に進学し、大学3年生から基礎研究の段階に入って、専門の病理学会で発表する機会がありました。細胞の脂肪、黄色い色をしたものですが、そのまわりに血管が走っていて、そこにある幹細胞を取り出して、どんな性質があるかを調べる… こんな研究に取り組んだのですが、そういう研究、実験に夢中になれたのは、間違いなく秀光時代の科学の特別講座の体験があったからだと思います」

“識ること”に対して、そのような姿勢で取り組むということを身につけられたのは、これからの医者としてのキャリアを積んでいくにあたって大きな財産となったと凱さんは話す。

現在の秀光では、秀光コースの生徒が特別進学コースの生徒ともに東北大学の先生の指導により大学レベルの高度な実験に取り組む『サイエンス・コ・ラボ』を通して、「科学的探究心」「知的好奇心」が養われる指導が行われている。