コミュニケーションする力の大切さを、
日々、実感しています

現在、大学付属病院で研修として働く兄の凱さんにとって、医者に仕事をしていく上で思いのほか重要と思えるのは、人と人との“コミュニケーション能力”と話す。

「医者の仕事は、ある種、体力仕事です。学生のとき、実習で外科の手術に立ち会ったのですが、朝から夜まで飲まず食わずということもありました。ですが、研修ではあっても医者として患者さんに接するにあたっては、いま、一番大切と感じているのは“コミュニケーション能力”の大切さです」(凱さん)

研修医としては指導してくださる先生との信頼関係は不可欠。その信頼関係をしっかりつくりあげることは第一の課題。そして、その先で待つのは患者さんとの信頼関係。

「基礎医学から臨床医学へと進み、国家試験をクリアすると実習に入るのですが、毎日の環境は一変します。白衣を着て医局へ行き、上の先生が見ているところで患者さんと喋らなければならない。周囲の環境はガラッと変わるのです」(凱さん)

この環境の変化に順応していかなければならない。これを苦手と感じて順応していけない学生もいるという。

「仲のいい先生にしか詳しい病状を伝えないという患者さんもいるとのこと。医者として患者さんからいかに信頼してもらえるか。この信頼を患者さんから勝ち取る力となるのが、“コミュニケーション能力”なのです」(凱さん)

そして、この“コミュニケーション能力”を、凱さんは、「まさに秀光での6年間で身につけた」と話す。