Photo/当時の海外研修(ハワイ)の様子

隣の席に海外からの留学生が
いるという環境の中で

この“それぞれの個性を理解し、尊重し合う6年間”は、グローバルな意識を育てることにもつながっていったと城さんは話す。

「僕のクラスには中国、韓国、インドネシアからの留学生がいました。一緒に学び、会話を交わしていると、“違うのは出身地”ということで、決して“ガイジ〜ン!”とはならない。外国人でも身構えることはない。男性、女性で構えることもなく。秀光を出た人はみんなグローバルだと思います」(城さん)

「僕のときもクラスに留学生がいました。国家プロジェクトで送られてきた優秀な中国人。僕より日本史の点数が高かった! でも休み時間に日本語わからないと言われるとみんなで教える。これは海外研修の体験で得られるよりも大きなものがあったような気がします」(凱さん)

「グローバルな市民をつくる、と校長先生はおっしゃっていましたが、本当にそのとおりになっていると思います」(城さん)

城さんはさらに、海外研修もコミュニケーション力を磨き、グローバルの意識を養うのに有効だったと話す。

「現在、宮城野校舎の先生としていらっしゃるブライアン先生は、僕がハワイ研修に行った中学生当時、ハワイの学校の先生でした。研修のひとつとして、ブライアン先生にホノルル市内のショッピングセンターに連れて行かれて、そこでお店の店員さんに英語で話しかける、と指示される。「◯△の場所はどこですか?」と質問してまわるなど、さまざまなミッションが出され、それを1週間続ける。英語が得意でなくても、しゃべらざるを得ない環境に置かれると、みんなそれなりに使えるようになります」(城さん)

この体験で英語力が身につき、そして人とコミュニケーションする力がつき、さらにはグローバルな人間に成長する素地ができたと城さんは話す。