原発事故の放射線災害を乗り越えていく
大学にいることに誇りを

 

城さんが「福島県立医科大学を選んで良かった」という理由はもうひとつある。それはお父さんの職場がすぐ近くにあり、その職場は『内科クリニック』であること。2人のお父さんのお仕事は医者なのだ。

「わからないことがあったときに、“専門のお医者さんに聞いてみる”ということで、父に質問したりしています」(城さん)

凱さんもまた、福島県立医科大学を選んで本当に良かったと話す。

「福島県立医科大学は、東日本大震災での原発事故の放射線災害を乗り越えていく大学として世界的にも注目を集めている大学です。福島生まれの僕がそのような大学で学べたことに誇りを感じます」(凱さん)

「医者として兄と同等の立場で話せるようになるのは最低7年後かな」と話す城さん。医学部学生としての卵として、来年春までの研修医である医者の卵として、2人の未来が大きく花開いていくことを祈りましょう。同じ「秀光出身」の2人に…。