楽しく、和気あいあいと…
ただ、理想は高く

音楽を通して自己表現力、協調生や思いやりの心を

秀光は音楽専門の学校ではない。したがって音楽の授業に楽器演奏が取り入れられているとはいえ、演奏することの基本は、「楽しく」「気楽に」「和気あいあい」と…。“音楽を通して自己表現力とコミュニケーション能力を磨き、アンサンブルなどの体験を通して他者との協調性や思いやりの心を育てる”というのが秀光の音楽教育に対する基本的な姿勢だ。

ただし、オーケストラ部は「楽しく、気楽に」だけでは終われないところがある。それは、毎年の秀光祭では、“祭”を彩る中心的存在でなければならないこと。そして、まだ弦楽部だった頃からスタートした“プロ演奏家とのジョイントコンサート”という毎年恒例の大きなイベントが待っているからだ。

毎年恒例となったプロの演奏家との共演

米国ニューヨークを拠点に活動するプロのオーケストラ、ニューヨーク・シンフォニックアンサンブル(NYSE)とジョイントコンサート。これがプロの演奏家との共演の始まりだった。秀光開校4年目、平成9年(1999)のことだ。

このジョイントコンサートは毎年の恒例行事として、平成25年(2013)まで14年間にわたって実施された。平成18年(2006)には『仙台育英学園創立100周年記念』として、宮城県民会館(東京エレクトロンホール宮城)で1000人を超える観客を前に演奏した。

その後もプロの楽団とのジョイントコンサートの企画は続き、仙台フィルハーモニー管弦楽団や山形交響楽団との共演(ジョイントコンサート)が毎年、恒例行事として行なわれてきた。