「仙台育英はどうだい、
人生が変わるかもしれないよ」

走ることの楽しさに目覚めたのは、仙台育英に進む前、中学生の時でした。生まれは新潟県。小学生のころは“サッカー少年”でした。でも、進学した中学校(中里中)にはサッカー部がなかったのです。

“どんなスポーツに挑戦していこう”と思いあぐねた末に浮かんだのが陸上部でした。当時から、持久走やマラソンも好きで得意でした。それで“走ること”に挑戦してみることにしたのです。

陸上部に入部し、練習を始めて、それまで気付かなかったことに気付きました。“走ること”そのものの魅力です。

走ることは、個人競技。個人の頑張りがそのまま結果に反映されてきます。つまり、競技のすべては自分の頑張り次第で決まる。その感覚がとても新鮮でした。このことに気づいて、練習すること、“走ること”に、夢中になっていきました。

高校は新潟から宮城へ。仙台育英を選びました。当初は新潟県内の高校へと考えていました。でも、そんなとき、父が「仙台育英はどうだい。人生が変わるかもしれないよ」の一言を投げかけてくれたのです。正解でした。まさにその一言から、人生が大きく変わり始めました。