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女子第31回 全国高等学校駅伝競走大会(2019年12月22日/京都)
1時間07分00秒のタイムで全国優勝
環境が人を変えると実感
みんな自慢出来る子どもたちです
高校の現場の指導者は単なる技術の指導者ではなく、教育者でなければならない。良いも悪いも経験した釜石監督の高校・大学の7年間が、指導者としての糧となっている。
「日本一のチームというと華やかに見えますが、毎日やっているのは泥臭いことです。凡事徹底、要するに基本の徹底です。そして模範となるような生徒になろうとつねに話をしています。陸上部で結果を出したから偉いわけでもないし、特別でもありません。社会人になっても立派に生きていける力を養うのが、高校スポーツのいちばんの目標です」
挨拶をはじめとした礼儀の大切さを教え、部活と同じように勉強にもしっかり取り組むように指導している。中学時代に勉強が苦手だった生徒も、部活と同じように勉強でも頑張るようになった。陸上競技部の女子はどういう存在なのかを一人一人が自覚するようになり、3年間で人としてもたくましく成長したという。
「心技一体。そういう意味で自慢できるチーム、誰からも応援されるチームになってきました」