INFORMATIONインフォメーション 仙台育英学園沖縄高等学校 第3期生 入学式仙台育英学園沖縄高等学校 第3期生 入学式
仙台育英学園沖縄高等学校 第3期生 入学式
2025.04.09 10:00
第3期生 入学式が挙行されました。
2025年4月9日(水)10:00~ 栄光校舎4階 体育実習室1にて、仙台育英学園沖縄高等学校の「第3期生 入学式」が挙行されました。式が始まると、学年団主任の栗本崇雅先生から新入生の名前を一人ひとり呼名してもらい、加藤聖一校長先生から入学許可をいただきました。
新入生代表宣誓では仲宗根蓬さんが「『学び方を学ぶ』という教育方針に共感し習得したい。ICTの資格取得に挑戦しながらうちなーの財産となる人材となり、1期生と2期生の先輩方から多くを学びたい。」という目標を宣誓してくださりました。また、新入生保護者代表の挨拶として中村友治様より、「これからの社会には、答えが一つとは限らない問題が、たくさんあります。だからこそ、自分で考え、仲間と語り合い、自分なりの答えを見つけていく力が大切になります。」と温かくそして期待と希望のあふれるご挨拶をいただきました(新入生保護者代表の挨拶全文)。式はつつがなく終了し、新入生は晴れやかな顔で明日からのHR開きに期待を寄せていました。
新入生代表宣誓では仲宗根蓬さんが「『学び方を学ぶ』という教育方針に共感し習得したい。ICTの資格取得に挑戦しながらうちなーの財産となる人材となり、1期生と2期生の先輩方から多くを学びたい。」という目標を宣誓してくださりました。また、新入生保護者代表の挨拶として中村友治様より、「これからの社会には、答えが一つとは限らない問題が、たくさんあります。だからこそ、自分で考え、仲間と語り合い、自分なりの答えを見つけていく力が大切になります。」と温かくそして期待と希望のあふれるご挨拶をいただきました(新入生保護者代表の挨拶全文)。式はつつがなく終了し、新入生は晴れやかな顔で明日からのHR開きに期待を寄せていました。
仙台育英学園沖縄高等学校
第三期生入学式 校長式辞
県花である「デイゴ」が開花しはじめ初夏を感じられる中、本日、入学式を挙行し、仙台育英学園沖縄高等学校の第三期生33名をお迎えできることを大変嬉しく思います。本日は平日にも関わらず新入生のご家族の皆様にも多数お集まり頂きました。ご子息・ご息女のご入学、誠におめでとうございます。
さて、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。仙台育英学園は1905年に加藤利吉先生が育英塾という私塾を興して以来、120年間にわたって至誠、質実剛健、自治進取の3つの建学精神をもとに教育活動を行っています。そして創立地である宮城県以外の全日制の学校として初めて開校されたのが、本日皆さんが入学される仙台育英学園沖縄高等学校です。
本日の入学に至るまで、自分の将来や学びたいことをご家族や中学校の先生方などと一緒になって考えたと思います。中には、公立高校の受験を経験された方もおられます。専願・併願での受験に関わらず、「今までよりもこれから」という決意のもと、本校に挑戦した皆さんの進取の意気に、本校は敬意を表します。この仙台育英学園で、先輩方や先生方とともに「逆転の仙台育英」を体現しましょう。
本校の特色には二つの意味のICTがあることは入学生・保護者の皆様は入学試験を通じてよくご存知と思います。一つは一般的に使用されているInformation, Communication, Technologyで、もう一つはIndependence, Chance, Tryの自立、チャンス、挑戦です。前者の一般的に言われるICTではその最先端のツールとして生成AIがあります。こういった生成AIなどのICTの発展により人間の仕事が奪われるという考えもあります。こういった考えのきっかけとなったのは、オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン博士が10年ほど前に発表した論文でした。オズボーン博士は各種のデータをもとに試算して、10年後でも存在する仕事と、AI等による自動化が進むことで無くなる仕事というものを予測しました。10年後、すなわち今年あたりのことを予想したものです。オズボーン博士の予想はどうだったでしょうか。オズボーン博士はデータ入力係などが高い確率でなくなる仕事として予想しました。確かに、日本でもこの10年でマイナンバーカードの普及によって個人情報のデータ化が進み、運転免許証と一体化するなど、高いセキュリティ環境の中でも情報が自動的に連携しているものが見受けられ、自分自身が入力したデータを誰かがもう一度入力しなくてはならないといったことは無くなってきました。一方で、オズボーン博士は銀行の融資担当者の仕事も高い確率でなくなると予想していました。確かに、報道などではAIによって融資の自動判定がなされ、実際にお金を貸してもらえるなど、自動化は進んでいます。しかしながら、これはあくまでも数字的な実績をもとに判定したものです。そのため特に会社に対してお金を貸す場面では、その会社のトップの人や働く人たちの熱意、地域におけるその会社の必要性など、数字に表しきれない部分も担当の方は大事にしており、完全に自動化することは難しいと金融機関の方から先日伺いました。このオズボーン博士の予想と現在の実態のことを比較した際、ふと最先端AIを提供する日本マイクロソフト株式会社が言っていた言葉を思い出しました。それは「AIに仕事を奪われるのではない。“AIを使いこなしている人”に仕事を奪われるものである。」ということです。これまでのことから言えることは、「オズボーン博士の予想のとおりAI等の自動化によって仕事がなくなったといえるが、より本質的にはAIを使いこなす人や会社によって仕事がなくなったといえる」ということです。だからこそ、AIを使いこなす人や会社によって仕事が無くなる、無くならないといったことに一喜一憂しないよう、仕事がなくなったとしても新たな仕事のために学ぶことができる人になること、AIを使いこなす人になること、そして仕事そのものを生み出せる人になることが重要だと考え、本校ではカリキュラムを準備しています。具体的には、学び方を学ぶ教科教育、最先端の情報技術を学ぶICT教育、起業にむけた経験が得られるアントレプレナーシップ教育です。まずは、皆さん一人一人が本校入学を決意した時のように、入学後も引き続き失敗を恐れずに挑戦しなければ知識も経験も得られません。
皆さんとの学びと挑戦の日々が楽しみです。改めてご入学おめでとうございます。
2025(令和7)年4月9日
仙台育英学園沖縄高等学校
校長 加藤 聖一
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