〔平成14年大学入試 合格者による大学合格体験記〕
秀光から大学へと
現役で進学した
先輩4人からのメッセージ
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東京都立大学
経済学部経済学科へ進学 |
平成14年3月卒 芦口小出身
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現状に満足しないで、
つねに気を引き締めて。
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念願の東京都立大学に現役合格することができ、受験の緊張から無事開放されほっとしています。
私の体験記は、私自身がそうであったように、勉強が特別好きでないし、才能もなく、今までさぼってきたため伸び悩んでいる…でも!!負けず嫌いで密かに挽回を狙っており、一泡吹かせたいと考えている人に、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
■ホームグラウンドと言えるような、勉強のための空間を確保しよう
私の場合、高1の時はほとんど遊んで過ごしてしまったため、高2の4月から本格的な受験勉強をスタートしようと決意しました。他の人より秀でている“一芸”と言えるべきものが無く、「数高音高体高国低英低社低理低」という状態であった私は、ほぼ全教科で苦戦しましたが、高2の1月からはテレビゲームをはじめとする一切の道楽と言われているものを敢えて自分から遠ざけるよう努めました。
放課後は自習室で20時半まで勉強し、帰宅後は気楽に眠くなるまで勉強しました。また、休日も、自宅で早朝から勉強を開始できる強い意志や根性に欠けていた私は、朝から自習室を活用しました。自分にとってホームグラウンドと言えるような、何かに誘惑される要素がなく、居るだけで勉強せざるを得ないような空間を確保することは必要であると思います。私の場合、そこはたまたま自習室であり、図書室であったのです。勉強をするか、勉強以外のことをするかの選択、つまり苦道と楽道の2本の道を前にいつも迷いましたが、できるだけ多くの回数、苦道を選ぶことを心掛けました。
いかに自分の自由を束縛し、新しいルールを確立するかが重要なのです。「今まで勉強なんて命令されてもしなかったし、多くの高校生はしていないのに、自分は自主的に勉強している。俺ってえらいなあ」なんて思っているうちは、まだ量
と自覚が足りないのではないかと思います。私も実際そのような考えだったのですが、夏頃からは受験が苦痛で仕方がなく、地獄状態でした。受験は孤独でつらいですが、現状に満足せず常に気を引き締めてがんばって欲しいと思います。
■時には、好きなことに熱中する時間もまた、必要です。
勉強の話だけになってしまいましたが、途中で挫折しないためにはたまに自分の好きなことに熱中するのも悪くはないでしょう。私はスポーツが好きなので第73回選抜高校野球決勝戦の応援で甲子園にも行きましたし、地元で当時J2のプロサッカーチームの応援にもよく行きました。自分にとって無駄
な時間になるどころか、むしろ大いに励みになりました。
仙台育英学園で過ごした6年間を誇りに思うと同時に、お世話になった全ての先生方、両親、祖父母、兄弟に謝意を表し、また、まるで兄弟のようであった後輩達の健闘を祈りつつ、ペンを置きたいと思います。現役合格を目指しがんばってください。
〈おまけ〉
全く参考にならなそうで恐縮ですが、私が極めてよく使用し、特に役立ったと思う参考書を紹介します。
※英語:『DUO3.0』(ICP)
瀬下譲の『早わかり超基礎英文法』(語学春秋社)
中原道喜の『マスター英文法』(聖文社)
※国語:『現代文と格闘する』(河合出版)
『ことばはちからダ!』(河合出版)
『マドンナ古文単語230』(学研)
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富山医科薬科大学
医学部医学科へ進学 |
平成14年3月卒
古川第三小出身
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基本ができて
いなければ先へは
進めません。 |
大学受験をして感じたことは、「受験勉強を始めるのは早ければ早いほどよい」ということです。自分が本格的に受験勉強を始めたのは高校2年の終わり頃でした。後半のあせりを考えると、もう少し早目に始めていてもよかったのではないかと―。
■国立大の医学部はセンター試験対策をしっかりとしておこう。
一番神経を使ったのはどこかというと、センター試験、特に国語でした。あの国語というものは非常に曲者でして、どんなに自分が自信のある解答を展開しても、間違いだらけというのがいつもの模試のパターンでした。幸いにも本番で国語が上手くいったからよかったのですが(84%でギリギリのボーダーライン上でしたが)、もし本番で失敗していたらと思うと恐怖を覚えます。国立大の医学部はセンターの点を重視する学校が結構多いですから、対策は十分にしておいて損はないと思います。
次に2次試験の勉強についてですが、数学と英語は毎日少しずつ問題を解いたり英文を読んだりしました。それ以外はこれといって大したことはしませんでした。自分の志望校の場合、英語の配点は割合低かったので。
理科については、夏の終わり頃から始めて、とにかく徹底的に基礎からやり直しました。化学なんかはお粗末なものでしたが、最終的にはなんとかものになりました。物理はある程度までいくのですが、やはり物理現象をしっかりと把握していないと、その先はなかなか進めないと思います。何事も基本が大事なのはいつの時代でも同じですね。
■後悔先に立たず!
受験勉強は早めに始めよう。
予備校などで行う模試なんかも結構受けました。しょっちゅう判定が悪くて、「判定なんか気にするな」と言われても、やっぱり気になるものでした。自分の位
置を再確認し、模試の雰囲気の中で実力を磨く場と割り切れればよいのですが、やっぱり気になるものは気になるので、あまり固執しないことです。
皆さんに本当に役に立つかどうかわからないことを書いてきたのですが、もう一度言わせてもらえれば、「受験勉強はできる限り早めにやりましょう」ということです。後で時間が足りなくなっても「後悔先に立たず」です。そのことを注意すれば、後は自分自身のがんばり次第でなんとかなるのではないかと思います。健闘を祈ります。
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東北大学 法学部へ進学
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平成14年3月卒
瀬峰小出身
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大切なのは、
勉強法と
精神的な強さです。 |
私が受験勉強の中で最も大切だと思うことは「勉強法」と「精神的な強さ」です。
■試行錯誤を繰り返しながら、自分の中に一つの勉強法を確立させる。
多くの先輩たちが自分が実践した勉強法を語っていると思いますが、おそらく誰一人として全く同じ勉強法をした人はいないと思います。つまり、合格する人はその人に合った勉強法を実践することで、合格に近付くことは確かです。しかし、この自分に合った勉強法を見つけるのは容易なことではないということは、誰しも感じるでしょう。多分、合格通
知が届くまでは自分の勉強法が正しいのか否かは分からないと思います。私の場合、日常生活の中に学校の授業の予習等の時間を当てはめることによってその原型をつくりました。いろいろと試してみるのも一つの手だと思います。とにかく自分の中に一つの勉強法を確立させることをお勧めします。
■自分に暗示をかけ、
つけた力を100%発揮する。
自分なりの勉強法で身につけた力を入試本番、その場の雰囲気にのまれず100%発揮できるか否かは精神的な強さにかかっていると思います。要するに平常心をどれだけ保てるか、ということです。私の場合、これは模試で確立しました。具体的には、周りは皆自分より下だ、というような暗示を自分にかけることです。
これから受験をむかえる皆さんは、自分の夢に向かってかんばってほしいと思います。
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武蔵野音楽大学
音楽学部声楽科へ進学 |
平成14年3月卒業
瀬峰小出身
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さまざまな楽器に
触れた体験が
音大をめざすきっかけに… |
中学校の3年間でさまざまな管楽器に触れて実際に演奏にトライしてみて、そして5年まで続けた弦楽部では弦楽器にも挑戦して…。6年間でこんなにたくさんの楽器を体験できるなんて、他の学校では考えられないと思います。その上、New
York Symphonic Ensembleの方々と一緒に演奏させていただく機会を与えていただいたり、秀光祭では大きなステージで存分に発表するチャンスが得られたり…秀光での6年間は本当に貴重な体験の連続でした。「音大をめざそう」という思いが生まれたのは、そんな体験があったからこそだと思います。
みんなと練習を重ね、試行錯誤を繰り返しながら一つの音楽を創り上げていく喜び。その喜びを大学の4年間でさらに追求してみたいと、いまは思っています。
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