平成14年度 重点目標
一期生を送り出し
秀光のさらなる充実を

秀光コース教頭 若松武徳
 

  2月28日、六年間の中・高一貫教育を修了し、46名の秀光一期生がここ多賀城校舎を旅立ちました。いずれも、本学園の建学の精神である「至誠」のもと、世界に羽ばたくグローバリストの教養を身につけ、品位 と実力を備え卒業を迎えました。さらに、進学面においても期待に応え、東北大、北海道大、そして富山医科大を始め、46名中、45名が大学合格の切符を得て卒業しましたこと保護者共々喜んでおります。
 そして4月6日の入学式で51名の第七期生を受け入れ、いよいよ平成14年度がスタートしました。私共教職員も秀光の一層の充実発展を期すべく新たな気持ちで取り組んでおります。早速4月5日には、秀光担当の全職員50名で打ち合わせを持ち、強い連帯感のもと総力をあげ、さらなる向上のため最大限の努力をすることを確認しました。そして、10日には、二期生を集め、昨年宮中歌会始の高校生の入選歌、「青春のまっただ中に今はゐる自分といふ草育てるために」と、中国の春秋時代の儒学の教え礼記にある「礼ハ往来ヲ尚ビ、学ハ呼応ヲ尚ブ」の二首を紹介し、若者のあるべき気概を喚起し、学園で守るべき行動を示す檄を飛ばしました。また新年度に先立ち、3月23日には、各学年の保護者会をもち、私共の姿勢をお伝えし連携と協力体制の確立をお願い致しました。このように万全の体制で14年度を迎え、現在のところ、順調に教育活動が展開されております。
 さて、本年度の秀光コースの重点目標は次の4点であります。
(1)特別講座による秀光コースの学力向上
(2)中高一貫教育のsyllabus(シラバス)の活用による新学習要領の不足、不備への対応
(3)一期生に優る志望大学合格の実現
(4)土曜日への学習機会の拡大(ブラッシュアップデイ)
であります。中でも(4)が今年度の新たな目標であります。私共はこの目標達成のため、毎週土曜日に、各学年を対象に、(イ)英、数、国のフォローアップ学習、(ロ)Z会を利用した添削学習、そして(ハ)首都圏の学習塾への参加と生徒の実態に則した学習を展開しております。さらに、昨年同様に、3〜5年生を対象とした教養的なものや、実験、演習を中心とした毎日の放課後70分の特別 講座、そして6年生を対象とした受験用の90分の特別講座を設定しております。これらの学習機会に積極的に参加すれば相応の実力がつくものと確信しております。
 さらに、秀光生はこれまで国内外で、グリーンスクール、ユーロスクール、京都研修、そして数々の演奏活動と、グローバルな視野に立った体験も豊富で、大きな舞台を踏んだ、たくましさが身についております。また校内においても、進路講話を聞く機会も多く、経験豊かな社会人から、生き方や進路についてのお話を常にうかがっています。
 このように秀光生は豊富な体験と学習機会、そして「生」の進路情報と恵まれた教育環境にいます。まさに「青春のまっただ中に今はゐる」のであります。あとは「自分といふ草育てるために」という気概だけであります。若草がしっかり根を張った大樹となるよう、彼等の成長を期待するとともに、私共も全力をあげて協力したいと思っております。