【推薦・AO入試】
 
 東北大学 工学部 機械知能・航空工学科
AO入試で合格
庄司 くん
2008年3月卒
利府第二小出身

高校の授業カリキュラムを
1年早く終える余裕が
合格につながりました


未来型超音速旅客機を
 自分の手で作りたい


 「自分の設計した超音速旅客機が空を飛んだら、どんなに素晴らしいだろう」。
 幼い頃からプラモデルや機械を組み立てるのが好きで、自分の手でもっと大きなものを作るのが夢でした。4年生のときに訪ねた東北大学のオープンキャンパスで、工学部では企業と連携して超音速旅客機の設計・開発を進めていることを知りました。それはソニックブーム(衝撃波)を極限まで抑えた未来型の複葉翼機で、独創的な形状のモデルを見た瞬間、開発チームに自分も加わりたいと思ったほど魅力的だったのです。他の大学の場合、研究はしても実際に部品製作まで関わるのは稀ですから、企業と組織的に協力関係を結んだ東北大学の実学主義は、研究を形にしたい私にとってまさに理想でした。
 生意気に思われるかもしれませんが、合格する自信はありました。胸を張ってそう言えるだけのものを積み重ねてきましたから。秀光では5年生までに高校3年までのカリキュラムを終えてしまうので、受験前に時間的余裕が生まれ、もう一度基礎を復習できます。焦るとペースが乱れ、苦手意識が出ると勉強しようという意欲がなくなってしまいます。常にマイペースを貫く自分の最大の敵は、「やる気を失うこと」でした。でも、1年早いカリキュラムのおかげで余裕をもって勉強に取り組み、順調に成績を伸ばし、本番の試験でも実力どおりの力を発揮できました。ここまでの道のりにも結果にも、十分満足しています。


数々の研究発表を通して
 化学の面白さを知りました


 秀光での6年間は、本当にあっという間でした。授業以外でも、化学工学会学生発表会にエントリーして、共同研究「色素増感型太陽電池の作成とその性能について」を発表し、化学グランプリに出場するなど、数々の行事やイベントを私たちに経験させてくださった化学の東海林先生に感謝しています。実験や研究を通して「なるほど、日常の現象はこういう原理に基づいて起こっていたのか」というふうに化学に対する興味が喚起され、毎日の勉強も楽しく感じられました。
 大学合格=ゴール、ではありません。自分が設計した超音速旅客機を飛ばすという壮大な夢に向かって、まだスタートを切ったばかり。秀光では目標を具体的に設定し、限りある時間をできるだけ有効に使うことを学んだので、大学でも同じ勉強法で突き進みます。
 
 慶應義塾大学 文学部 人文社会学科
自主応募制推薦で合格
小野 さん
2008年3月卒
多賀城東小出身
前向きな気持ちがあれば
どんな壁も
乗り越えられます


留学生との交流で
 視野を広げる


 6年間の学校生活で私が変わったのは、海外留学生との交流がきっかけでした。仙台育英学園には世界各国から留学生が来ています。食堂で食事をしたり、放課後一緒に遊んだりしながら、積極的に触れ合いを楽しみました。
 留学生は欧米諸国だけでなく、アジアの人もいればアフリカの人もいます。みんなで話すときは英語が共通語。私も仲間に加わりたくて、毎日お風呂の中で声を出して、英会話の練習を繰り返しました。
 国が違うと価値観も異なります。いろいろな国の人の考えを理解するにつれ、視野が広がったような気がします。大らかな留学生が多く、「そんな些細なことで悩むな」と励まされているうちに、細かいことが気にならなくなりました。日本のことを悪く言われ、カッとなってけんかもしました。しかしそれも、それだけ親しくなり、また、英語も上達した証拠だと思います。


新聞を読み、
 長文に慣れる


 慶應義塾大学に入りたいと漠然と考え始めたのは小学生のときからです。アナウンサーに憧れ、その近道は慶應に合格することだと信じていました。はっきり受験の意識を固めたのは、3年生のころからです。
 一般受験の前の一つのチャンスとして、小論文と和文英訳だけで受験する自主応募制推薦を受けました。小論文の過去問を取り寄せて対策を練ったつもりだったのですが、全く予想外のテーマ。自分で何を書いたか覚えていないぐらい精神的に追い込まれました。合格した今、新聞を読み続けた効果が大きかったのではないかと思っています。
 慶應義塾大学は小論文の比重が大きく、しかも時事問題や社会科学のような知識が問われます。そこで、学校から帰ってどんなに疲れていても、新聞の社説と「天声人語」は欠かさず読むよう努力しました。自然に雑多な知識が頭の中に入っていて、予想外のテーマにも対応できたのかもしれません。


世界の人々と
 交流を深めたい


 海外からの留学生との付き合いを重ねるうち、私の夢は違う方向に動き出しました。文学部の専攻と併せて国際法の専門知識も身に付けて大使館スタッフを目指したいと考えるようになりました。いろいろな国の人と接する仕事をしたいというのが、今の目標です。
 私の受験生活を振り返ると、どんなときも前向きでした。徹底的に書いて覚える勉強法が自分に合っていると信じていたので、受験に対して臆病になったり悲観的になったことはありませんでした。これから受験する皆さんも自分に合った勉強法を見つけ、自分を信じて頑張ってください。前向きな気持ちを持っていれば、どんな壁も乗り越えられます。
 
 
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