【推薦・AO入試】 大学合格体験手記
 

【AO入試】
東北大学
工学部機械知能・航空工学科

平成21年3月秀光卒
青山小出身

東海林先生の適切なご指導のもと
課外活動で学習実績を積み重ねました


土日や放課後、実験に取り組み、
 化学工学会発表会で奨励賞を受賞


 私は幼い頃から鉄道が大好きで、将来は自らの手で鉄道車両を設計することが夢でした。しかし小学校4年生の時、テレビ番組で新幹線の車体設計には旧日本軍の航空技術者が関与していたことを知り、航空工学にも興味を持ち、秀光4学年の夏季休業中、先生に勧められたサマー・サイエンスキャンプ「航空宇宙技術の最先端を身近に体験してみよう」に参加し、その講義の中で東北大学が宇宙航空研究会開発機構と環境適応小型旅客機の共同研究を行っていることを知り、「片平まつり」で大林先生の研究室に行ったことやオープンキャンパスで航空系の様々な研究室を見学したことが東北大学を志望する動機となりました。
 秀光での6年間は『光陰矢のごとし』の諺通りでした。一日一日を大切にし予習を必要とする教科は予習を行い、予め分からない点を洗い出し、それ以外の教科は授業ノートをしっかり取り、毎時間の要点を授業中に覚え、生徒会幹事の事務方の作業として校則改正や生徒会総会の準備の時間を作りました。
 5学年の夏休み中、日本化学会東北支部157回『化学への招待』に参加し、そこで行われた実験の一つ「高温・高圧の世界」に興味を持ったので化学の東海林先生のご指導のもと、土・日や放課後に発展実験として様々な溶質、濃度の水溶液が電子レンジのマイクロ波照射によって水蒸気爆発するまでの時間をレンジ内の位置を変えて測定し、電子レンジ内のマイクロ波のエネルギー分布を三次元図で表すことを試み、その結果を5学年の3月に群馬県桐生市で開かれた第10回化学工学会学生発表会で『家庭用電子レンジのマイクロ波照射による各種水溶液の水蒸気爆発』という題で発表し、奨励賞を受賞しました。

先生に勧められた論文のコピーが
 面接試験で大いに役立ちました


 東北大学工学部AOII期入試で必要なことは、自分自身が後期課程の3年間で積み上げてきた校内・校外における学習の実績証拠と将来何をしたいかの具体的目標の2つです。私は4〜5学年にかけて自由研究論文作成にあたり炭素繊維を用いた航空機用複合材料に興味を持ち、8000字自由研究論文は「日本航空史」をテーマにまとめました。私は将来、航空機用複合材料の研究を行いたいと考え、そのことをAO入試の二次面接試験で話しました。この時、化学の東海林先生から参考になるから読んでみなさいと渡された学会誌の炭素繊維の論文のコピーが大いに役立ちました。
 私は運良くAOII期入試で大学に合格しましたが、そこがゴールではありません。大学に進学後、将来専門的な勉強を積んで、より強く、よりしなやかでより安い複合材料を開発する研究に携わるのが私の目標です。現在、私は門の前で入学許可を受け取ったばかりで研究の道に入るスタートに立ったに過ぎません。秀光で学んだ『具体的な目標の設定をしっかり行うこと』及び『きちんと計画を立てて限りある時間を有効に使うこと』ーこの2つの行動原則を大学生活でも活かして行きたいと思っています。

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【公募制推薦】
防衛大学校
人文・社会科学専攻

平成21年3月秀光卒
城南小出身

早い時期から志望大学を
決めていると入試に有利です


朝と放課後、土曜日は
 図書館に通って勉強


 小学生の時から自衛官になりたいと思っていたので、その時から防衛大以外の大学等へ進学しようとは全く考えていませんでした。推薦採用試験を目指したのは、一般採用試験も含めればチャンスが2回になると思ったからです。推薦を受けるためには、定期考査で、ある程度の成績をとらなければならないので、放課後は毎日図書館で閉館時間まで勉強しました。さらに授業前までの朝の時間と土曜日にも図書館で勉強しました。私が図書館でしていた勉強は、学校の授業の予習と復習です。教科によって予習重視か復習重視なのかを決め、教科書の隅から隅まで勉強しました。赤本でよく出題される分野を調べ、その分野の授業の時には特に集中して、授業を聞くようにしました。夏休みや冬休みも開館している時には図書館で勉強しました。

「この大学に必ず行きたい」という
 強い意志を持ち続けよう


 受験に成功した要因は、早いうちに志望大学を決定したことだと思います。防衛大学の一般採用試験は普通の大学の一般入試よりも3カ月早く、推薦採用試験はもっと早いため、早いうちからの対策が必要でした。どこの大学に行くにしても、早いうちに志望大学を決めることが重要だと思います。また、定期考査でよい点数をとるというような学業面での努力も必要ですが、生徒会活動や興味のある学校行事、ボランティア活動などに積極的に参加するべきだと思います。このような活動は推薦入試においても評価されます。面接試験の時の質問にもなります。そして、入試で合格を勝ちとるためには何よりも「この大学に必ず行きたい」という気持ちを強く持ち続け、そのための努力を継続することが大切だと思います。

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【自己推薦】
早稲田大学
教育学部社会科学科

平成21年3月秀光卒
新田小出身

文武両道に励んだ6年間が
受験勉強の大きな支えになりました


社会科の教師になるという夢のため
 スポーツ推薦を断って自己推薦に挑戦


 秀光で6年間卓球部に所属し、毎日練習に励んできました。ですから、もちろん大学でも卓球を続けていきたいと考えていました。卓球の強い大学に進学したいと思い、周りの友達が勉強している間も、ひたすら部活動に励んできました。その結果、インターハイで団体準優勝、国体で3位入賞など好成績を修めることができ、早稲田大学からスポーツ推薦のお話をいただきました。スポーツ推薦だと、ほぼ100%合格できるのですが、その制度ではスポーツ科学部にしか入学することができません。私には、将来社会科の教師になりたいという夢があったので大変悩みました。結局スポーツ推薦をお断りして、自己推薦で教育学部を目指すことに決めました。
 6学年の秋には部活動ではまだ大きな試合や全国大会の予選など大切な試合が残っていました。そのため、受験勉強と部活動の両立には、とても苦労しました。しかし私は秀光で6年間の学校生活を送ってきた中で勉強のみ、卓球のみ、というようにどちらかに偏ってしまうのは嫌だったので、1年生の頃からずっと文武両道を目指して生活していました。その積み重ねが、今回の受験勉強の大きな支えになったのだと思います。

入試前の1カ月間は先生の指導のもと
 毎日1問小論文を作成


 部活動を続けながら少ない時間を有効に使い、集中して小論文や面接の練習に取り組みました。特に最後の1ヵ月は東海林弘子先生のご指導を受けて毎日1問、小論文を書くことを目標に頑張りました。私にとっては厳しい目標でしたが、6年間の部活動で養ってきた忍耐力と集中力でなんとか乗り切ることができました。私は今回の入試で、まずスポーツ推薦か自己推薦で悩んでしまったので小論文などの対策が遅れ、とても焦ってしまいました。自分が大学で何を勉強したいのかを良く考え、それに合った学部や入試方式を検討し、受験対策を早いうちから始めるべきだと思います。そして秀光で自分に合った勉強方法を早く身に付けて、一日一日を大切にコツコツ勉強を積み重ねていくことが重要です。後輩の皆さんも自分の夢に向かって頑張ってください。

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【指定校推薦】
立教大学
社会学部現代文化学科

平成21年3月秀光卒
横浜 金沢文庫小出身

秀光は前進しようと頑張る生徒を
全力で支えてくれる学校です


寮での生活を通して
 消費活動に興味が芽生えて


 私は立教大学を受けるために指定校推薦を利用しました。しかし、6学年の夏に利用することを決めたので指定校推薦を受けるために、特別何かをしてきたわけではありませんでした。ただ、日々の授業を大切にするということを続けて、秀光後期3年間の定期考査はコツコツと結果を出してきました。このことは大学受験を志す者として、基礎基本をおろそかにしないという当たり前のことではありますが、決して楽に出来ることでもありませんでした。
 また推薦入試は成績だけでなく、「私」という人物も評価の対象です。私がどのような環境で生きてきたのか、そして志望する大学や学びたいことに対する私の熱意を充分に考慮してもらえる機会です。私は3年前にIKUEI90で寮生活を始めてから消費活動に興味を持ちました。なので社会学部で社会学全体をまんべんなく学ぶことができる中でも、特に消費社会、例えば企業がどのように消費者を操作しているのか、また消費者は何を考えて消費すべきかなどを学びたいと強く考えています。自分が現在まで何に興味を持って生きてきたのか、将来どのような人生を歩みたいと考えているのかが明確にある人にとって、この指定校推薦というチャンスを逃すことはないと思います。

先生方の的確な助言の数々は
 私をしっかり導いてくださいました


 私が出願を決めた時、私のために一所懸命フォローし、支えてくださった沢山の先生方、特に担任の吉光先生や学年主任の先生の助言の一つ一つはとても的確で、私をしっかり導いてくださいました。私が後輩の皆さんに伝えられることはあまり多くありません。でも、いつどのような形で役立つか分かりませんが、毎日の授業の積み重ねを大切にしてください。そして後輩の皆さんが何気なく通っている秀光中等教育学校は、前に進もうと頑張る生徒を、全力で支えてくれる学校だということを知ってください。このような素晴らしい環境で学ぶことができるという幸運を大いに活かし、より満たされた人生を歩み始めるきっかけをつかむ努力をして欲しいと思います。

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【公募制推薦】
星薬科大学
薬学部薬学科

平成21年3月秀光卒
八木山小出身

秀光での活動がそのまま
推薦入試のアピールポイントに


突然思い立った推薦入試、
 何の対策もしていないと思ったら…


 1年生の頃から漠然と病院で働きたいと思っていましたが、はっきりと薬剤師になると決心したのは高3の初め頃でした。様々な大学のパンフレットを取り寄せたりして、自分に合う大学を探し、2〜3校に土曜日に大学見学に行ったのですが、その時に星薬科大学にはビビッとくるものを感じました。そこで、詳しく調べ、オープンキャンパスにも参加したところ、研究内容などもガン専門薬剤師になりたいと思っている私にとって、丁度合っているものだったので、ここに進学する!と決めました。
 せっかく推薦入試があるのだから、チャンスは多い方が良いと思い、公募制推薦入試を受験することにしましたが、私はずっと一般入試で受験しようと考えており、推薦入試を受験するなど、考えてもみなかったので、何の対策もしていないし、それまで特別なことは何もしていないし…と不安に思いました。しかし、振り返ってみれば、英検取得を始めとして、オーケストラ部での活動や、梅田川清掃、8000字自由研究論文、全国高校化学グランプリ、生物チャレンジなど、意外といろいろな事をしていたことに驚きました。どれも、先生に勧められて参加したものや、指導をしていただいたものなどだったので、「やはり先生方の助言は素直に聞くべきなんだ!」と思いました。推薦入試を受験することを決めたのは遅かったのですが、評定平均値などは、高校1〜2年の頃から定期テストの度にコツコツと勉強していたことに救われました。

受験にくじけそうになったとき
 先生や友達の支えがありました


 受験を終えた今、思うことは、やはり「基礎」と「日々の努力の積み重ね」が重要だということです。よく言われることであり、私自身も聞き流していた部分がありましたが、入試が近付くにつれ、その言葉の意味を痛感しました。私は気持ちの浮き沈みが激しく、模試の悲惨な結果が返される度に、受験勉強にくじけそうになりましたが、私が合格できたのは、その度に支えてくれた秀光の仲間や、時に優しく励まし、時に厳しく喝を入れてくださった先生がいたからだと思いました。

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【スポーツ推薦】
金城大学
社会福祉学部社会福祉学科

平成21年3月秀光卒
宮城野小出身

秀光で培った忍耐力で
大学でも卓球に打ち込みます


秀光卓球部で人間として
 選手として成長できました


 小学校の時からずっと卓球をしてきました。その卓球を大学でも続けたいと考え金城大学へスポーツ推薦で受験することを決めました。私の高校3年間での個人の卓球の成績を振り返ってみると、全国レベルで納得のいく成績を残せていませんでした。しかし、秀光へ入学したことを決して後悔はしていません。秀光に入学したことにより、人間として、スポーツ選手として自分に足りなかった部分をたくさん補えました。先輩、後輩の上下関係や人間関係の大切さ、重要さも理解することが出来ました。秀光で学んだことは大学へ行っても必ず活かされると思います。

努力することは意味のあること、
 推薦合格して気付きました


 金城大学を志望した理由は、一度大学の練習を見学させて頂いて練習場の雰囲気の良さと、どの選手を見ても高い集中力で練習していたことです。私もこの大学で真剣に卓球に打ち込みたいと思い志望しました。また、金城大学は福祉を専門とする大学です。福祉には以前から興味があったので、大学で専門的に勉強することが楽しみです。大学へ進学しても練習量は高校の時とさほど変わりません。私の今の目標はチームの勝利に貢献できるような戦力になることです。4年間で精神的にも身体的にも辛い時期があると思います。しかし、その時に秀光で培った忍耐力を活かしたいと思っています。常に向上心を持ち努力し続けていきます。
 自分がここまでこれたのも校長先生をはじめ、秀光の先生方、監督、両親の支えがあったからです。感謝の気持ちを忘れず大学生活を頑張りたいです。推薦合格をいただいてみて、1つの目標に向けて努力するということが大切であり、とても意味のあることだと思いました。その過程で自分に足りないモノが見つかったり、人間として成長できるのだと思います。後輩の皆さん、周りの方々に応援していただいているという感謝の気持ちを忘れずに目標達成へ向けて頑張ってください。

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【公募制推薦】
愛知学院大学
歯学部歯学科

平成21年3月秀光卒
東六郷小出身

医歯薬系大学に進学するという
入学当初の目標を達成!


秀光に入学できたことを
 誇りに思います


 6年前に医歯薬系の大学に進学するために秀光中等教育学校に入学した。月日は赤い彗星の如く私の気持ちの上では3倍もの速度で流れてゆき、この卒業年度の時期を迎え、当時の選択は間違っていなかったと小6の頃の私を、そしてこの秀光中等教育学校に入学できたことを誇りに思いたい。
 秀光中等教育学校に入学してからの6年間、紆余曲折の末に大きな幸せを掴むことができた。勿論6年間全てが幸福絶頂の日々だったわけではない。友達との些細なことでの喧嘩、怪我、七転八倒の日々も幸福絶頂の日々と同等なくらいにあった。一陽来復という諺のように、悪いことがあったからこそ幸せと感じとれるのではないか、と私は思う。

勝因のひとつ先生のところに
 何度も質問に行ったこと


 私はこの学校に入学してから6年間のうち、5年間は塾に通わず学校の授業に専念し、最後の1年は「面白そうだから」という理由のみで塾に通い始めた。つまるところ、「塾に通わなくても学校の授業の予習・復習を徹底していればそれだけで充分なのだ」ということを熟知してもらいたい。何事も粒々辛苦なのだ。
 私は徹底していなかったがために成績の面でも悲惨な年もあった。このツケは必ず6学年の時に降りかかってくる。具体的な実例はここにいる。実例があるのだから間違いない。故に充分気をつけてほしいところだ。博覧強記になるつもりで様々なことに手を出すことは良いことだと思うが、広く浅くでは意味がない。また、先生は頼りにするべきである。やはり先生は、私が個人的に質問に行く度に懇切丁寧に解説してくださった。このことも私としては大勝利した要因の一つであろう。
 蛙鳴蝉そうな文章となってしまったが、この稚拙な文章を書いたことに関して後悔はしていない。私のこの体験記を読んで、言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれれば幸いである。最後になってしまったが、この歯学部合格への扉を開いていただいた秀光の先生方に感謝の意を表したい。

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【AO入試】
立命館大学
法学部法学科

平成21年3月秀光卒
ハノイ日本人学校出身

秀光6年間の経験のなかで
知識を磨いていきました


歴史部で宮城の歴史を勉強し
 ユーロスクールでは海外の現況に触れて


 法律に興味を持ったのは秀光に入ってからのこと。当時、クラスの友人とあるマンガについて話したことがきっかけだった。それは人造人間について描かれており、別の本には現代の技術ではクローン人間を作り出せると書かれていた。ではなぜ、そんな技術があるのに実際にはクローン人間は作られていないのかという疑問を持ち、調べていくうちに人クローン技術規制法に行き当たったのだ。この時はまだインターネットで軽く調べるだけだったが、再びこの疑問を思い出したのは4年生の京都研修の時だった。この研修の論文テーマとして調べてみようと思い立ったが、途中で挫折してしまった。しかし、この時受けた指導が私の小論文を書く力の基本となっている。
 学校生活では、2年生の時から同じクラスの仲間と集まり、連日のように学食でディベートを繰り返した。ディベートのテーマは「いかにして仲間をまとめられるか」という内容や、当時の内閣の批評まで多岐に渡った。友人たちは自分より多くの知識があり、とても勉強になった。それでも分からない言葉があるとすぐにインターネットで調べた。そしてこの頃から新聞を読み始めた。図書館に毎日朝早く行き、時間があれば新聞を読んだ。国際的なニュースがあると、日本語版の中央日報や中華日報、辞書をひきながらタイムズやガーディアンのインターネット版を読んで、多くの国の立場を理解しようとした。
 所属している歴史部の活動でも発表の場として壁新聞に多くの記事を書くために沢山調べた。また、多くの史跡を訪ね、宮城の歴史を勉強した。加えて、私は副部長として後輩を指導し、責任を全うした。
 ユーロスクールでは、各国の法律や社会の現況に衝撃を受けた。全く違う考え方や法律を少しでも学ぼうと積極的に町に出て、人々と触れ合うことを心がけた。これも私たちに、その機会を与え、触れあえるレベルの英会話能力を与えてくれた学校のおかげだと思っている。

面接本番は先生の
 アドバイスを思い出しながら


 AO入試を意識したのは出願のための準備を始めてからだった。だから、AO入試の準備などは特別したわけではない。ただ、毎日きちんと学校の授業を受け、日常生活で挨拶などの礼儀を心がけるのみだ。しかし、小論文アプローチや小論文テスト、「立命館大学日本語エッセイ」の応募には積極的に参加した。元来、物を書くことが好きな性格だったためだ。今となっては結果的に、これが合格につながった一因だと深く感じる。的確な先生方のご指導のおかげである。また、切磋琢磨できた友達の存在も大きい。
 本番の日は、多くのことに気を付けた。きちんと朝食と夕食を取り、できるだけ普段と同じように過ごした。そして、緊張しないように「一般入試で入試の雰囲気に呑まれないように味わうこと」と自分に言い聞かせた。小論文は自分としては満足のいくものではなかったが、すぐに気持ちを切りかえ面接の答えをもう一度復習した。面接では、秀光の先生方に言われた通り「相手の目を見る」「はっきりと発音する」「きちんと礼をする」などの基本を忠実に守って乗り切った。
 参考にしていただけると嬉しいです。

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【指定校推薦】
立命館大学
法学部法学科

平成21年3月秀光卒
松島第一小出身

定期考査と学校生活そのものが
私にとっての大学入試でした


自由研究論文を作成するなかで
 将来の目標を見つけました


 「立命館大学に入りたい」と思うようになったのは4年生の京都研修で立命館大学を見学し、模擬授業を受けてからでした。京都という都市は歴史的風物に溢れ、学生を受け入れる温かい雰囲気があると感じ「学生として4年間を過ごすならここしかない」と考えるようになったのも理由の一つです。京都のいろいろな大学の中でも立命館大を目指そうと思ったのは、自分が志望している法学部の中に1回生の段階から司法試験を意識して学習できる司法特修課程があったからです。
 法律に興味を持ち始めたのは4年生になってからで、8000字の自由研究論文のテーマを「少年法」に設定し、文献を調べました。自分の知っていた少年犯罪と現状とは大きくかけ離れていて、論文作成中は資料を読んでは驚くことばかりでした。私たちは日常では何となく知っているつもりでも、調べてみないと本当のことは分からないのだ、と実感しました。この経験が「真実を知るためには徹底的に調べ上げる検察官」という目標に繋がりました。それからますます法律に魅力を感じるようになり、将来は大学で専門的に少年法を研究し、犯罪少年が社会復帰するためには法的に、行政施策的にどうしたらいいのか、を研究したいと思っています。

苦手な数学も逃げずに取り組んだ結果
 今では好きな教科のひとつに


 立命館大学の法学部から秀光に指定校推薦の募集枠がきているのを知ってからは、この推薦枠に入るために自分がやらなければならないことが明確になりました。私が5年間所属していたオーケストラ部では5年生の時に部長を務めました。80人以上もの部員がいて、このように多数の部員が集まると互いに切磋琢磨して音楽も素晴らしいものになっていきますが、部長として大勢の人間をまとめることの難しさを経験しました。しかし部活動だけに打ち込むのではなく、大学への自己アピールを兼ねて立命館大学主催の懸賞論文大賞「日本語エッセイ部門」にも応募しました。
 また学校の定期考査では大学が提示してきた評定平均値を充たすようにしなければならなくなり、苦手だった数学からも逃げてはいられなくなりました。「法律を学びたい、という気持ちだけでは大学に入れない」と気付いた時、不思議とやる気が出ました。好きなことや達成したい目標があれば、誰でも努力は惜しむことはないと思いました。今では数学が好きな教科の一つになっています。
 私にとっての入学試験は秀光で行われる一回一回の定期考査であり、毎日の学校生活のひとつひとつでありました。ですから今回の立命館大学法学部合格は秀光での6年間の学校生活への真剣な取り組みがあってこその成果だと思います。後輩に言えることは、何でも良いから自分の興味あること、大学で学びたいことを早く見つけることが合格への近道だということです。

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【スポーツ推薦】
神戸松蔭女子学院大学
人間科学部心理学科

平成21年3月秀光卒
河合第一小出身

卓球と勉強に熱中した6年間が
大学合格につながりました


大学で心理学を学び
 卓球競技にも生かしていきたい


 6年間、勉強と部活動の両立を頑張ってきました。主に、部活動の卓球に力を入れてきました。校長先生をはじめ学校の先生方、卓球部の監督の皆さんの支えによってここまでやって来れたと思います。6年間での試合の最高成績は、平成19年度の全国総体の団体戦で準優勝出来たことです。個人戦では、昨年の同大会でベスト16に入ることも出来ました。このような成績があったので大学への進学も決心出来たのだと思います。
 私が受験し合格した大学は、兵庫県にある神戸松蔭女子学院大学という大学です。この大学は、卓球にも非常に力を入れていて全国でも上位に入賞している強いチームです。大学に進学してからは、私は心理学を学びます。以前から心理学には興味がありました。スポーツでは精神面で勝敗が決まる事が多いと言われています。私は、心理学を学んで、それを自分自身の卓球競技にも結び付けていきたいと思っています。

6年間はあっという間、
 一日一日を大切に


 中学、高校での6年間は楽しいこともあり、辛いこともありました。そして、楽しい時に一緒に笑ってくれる友達や、辛い時に助けてくれた友達がいたので、充実した学校生活が送ることができました。このような経験を大学生活の4年間にも活かしていきます。大学に入ったら、引き続き卓球を続けていくので、勉強と卓球の両立をしっかりしていきたいと思います。また、常に感謝の気持ちを忘れず、人との出会いを大切にしたいです。
 最後に、在校生の皆さん、中学、高校生活は長いと感じる人も多いと思います。実際に私もそうでした。でも、部活動や勉強に熱中していると、あっという間に時間は過ぎていきます。一日一日を大切にして、自分の目指している大学に合格出来るように頑張ってください。そして、周りで支えてくれている身近な人への感謝の気持ちを忘れずに、周りの人から応援してもらえるような人になっていってください。

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【指定校推薦】
東北学院大学
教養学部言語文化学科

平成21年3月秀光卒
塩釜第二小出身

学校行事や部活動に積極的に
取り組んだことが今、実を結びました


剣道部のハードな活動のなかで
 忍耐力が養われました


 私は指定校推薦で東北学院大学教養学部言語文化学科に合格しましたが、元々は一般入試を念頭に置いていました。今ふり返ってみると、私が指定校推薦を受けようと思った時に自分自身に有利なことがいくつかありました。まず、推薦を受けるにあたって、評定平均値が大学の要する値を充たしていたことです。たとえ推薦入試を考えていなくても、定期考査は気を抜かず、きちんと準備をして受けることが大切だと思いました。評定平均値がある程度の値であれば、推薦出願をすることが出来る大学の幅が広がり、その分大学進学には有利になると思いました。
 2つ目は、秀光での6年間の学校生活で様々なことに取り組んできたことです。学校行事に積極的に取り組むことで調査書に書いてもらえる活動や自己推薦文、受験での面接の内容は濃くなり、また自分自身も様々な活動に取り組むことで成長することが出来るので、積極的に物事に取り組んだことはとても有益なことでした。
 3つ目は、剣道部に所属していたことです。秀光の剣道部は、インターハイを目指して練習している仙台育英学園高等学校の剣道部と一緒に活動しています。そのため練習はハードで、これをこなすことで忍耐力を養うことが出来ました。そのおかげで自己推薦文を何度も何度も書き直すことにも、試験までの小論文対策にも耐えることが出来ました。

スランプのときには志望大学を
 訪ねてモチベーションを上げました


 また、4年生頃からオープンキャンパスに何度も参加してきたことも、とても良かったと思っています。勉強が嫌になったり、くじけそうになることは何度もありましたが、その度にオープンキャンパスに行きました。そして、更には行く度に大学生の方々と話をして来ました。実際の体験談などを聞いたり、大学生活で楽しいことを聞いたり、アドバイスをもらいました。やはり自分が行きたい大学の学生の方々だったので、モチベーションは上がり、勉強を頑張ろうと思いました。ですから、勉強に精を出せなかったり、自分に負けそうな時には自分の志望する大学に見学だけでなくても行くと良いと思います。また、大学に進学したらやりたいことを考えることも、私にとってはモチベーションを上げる一つの方法でもありました。そして、将来の夢を持つことも必要だと思います。自分がやりたいことがあれば、それに向かって頑張ることが出来ます。私自身、夢に向かって日々、頑張ってきました。私はこのようにして受験を乗り越えて来ましたが、やはり自分に合ったモチベーションの上げ方など、自分のやり方を見付けることが受験を乗り越える近道になるはずです。

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