【一般入試】
東京大学 理科II類
に一般入試で合格
山田くん
2007年3月卒
荒町小出身

毎日の授業を大切に
基礎をしっかり
身につけよう


夢の実現に有利な
 中高一貫教育


 僕が4歳のとき、大好きだった祖母が病気で亡くなりました。人の死に接するのは初めての経験でした。その頃から「病気で死ぬ人を減らしたい」と思うようになりました。
 小学生になって「薬の研究をしたい」という具体的な目標ができました。その夢を実現するための第一歩として選んだのが、秀光中への入学です。中高一貫教育なので5年生までに必要な単位を取得し、最後の1年間を受験勉強に当てることができます。秀光なら大学に進学できる可能性が高いと思ったからです。環境の良さにもひかれました。


幅広い選択ができる
 東大理科II類へ


 最初は奥の深いユニークな研究をしている京都大学の薬学部を第一志望に考えていました。ところがある日新聞で、自分の意志で動かすことができる義肢についての記事を目にし、心が揺れました。薬学部へ進むべきか、義肢の研究ができる工学部へ進むべきか。自分でも分からなくなってしまったのです。
 東京大学の理II類は、主な進学先が薬学部と農学部ですが、工学部や理学部にも進学できます。2年次の前半まで進路の決定を先延ばしできる魅力があります。焦って決めて後悔するよりは、大学に入ってからじっくり考えようと、5年生の夏に東京大学へ志望校を変更しました。


予習を重視し
 授業で再確認


 僕はガリ勉タイプではないので、それほど勉強したとは思えません。家ではパソコンでプログラムの開発をして遊んでばかりいたので、母はかなりいらいらして見ていたようです。ただ一つ言えるのは、学校の授業を真面目に受けて、その時間内で基礎をしっかり身につけることの大切さです。基礎ができていなければ応用問題はクリアできません。僕は予習に力を入れ、授業で再確認しながら基礎を定着させるというやり方を続けましたが、最後まで悩まされたのが生物です。基礎を十分理解できないまま上に積み重ねていったので、途中でぽろぽろ抜け落ちてしまうんです。結局受験本番でも足を引っ張られ、合格発表までの不安材料になりました。きちんと理解できるまで復習すべきだったと反省しています。
 志望校を決めてからは過去問を繰り返しました。特に古典は話の流れが理解できる年と理解できない年があったので、先生に問題のプリントを作っていただき、少しでもマイナス面をカバーするようにしました。


何でも話せる
 友達が心の支えに


 秀光での6年間はいろいろな経験をすることができました。ユーロスクールや京都研修などそれぞれに思い出はありますが、一番良かったのは、心の支えとなる友達ができたことです。実は一時、精神的に落ち込んで成績にも影響したことがあったのですが、友達と話をするうちにスッキリして、また勉強に集中できるようになりました。皆さんも何でも話すことができる友達を見つけ、お互いに励まし合いながら目標に向かってください。

←CONTENTSへ戻る
慶應義塾大学 法学部 法律学科
に一般入試で合格
小野 くん
2007年3月卒
住吉小出身
東京での講習が
首都圏難関大学を意識する
きっかけになりました


全国模試の思いがけない
 結果に驚いて…


 3年生の後半あたりから土曜日に日帰りで、東京Z会での「東大マスターコース」に通っていました。秀光の先生の勧めがあったからです。その講習を一緒に受講するのは東京の難関大学を目指す生徒たちばかり。それまでは東大、早稲田、慶應といったら雲の上のような存在だと思っていたのですが、目指している人たちの話を聞いたり学力のレベルを確認するうち、僕も現実的な志望大学として意識するようになりました。
 5年生の夏には東京Z会の箱根合宿に参加しました。こちらも成績優秀な人ばかりだったのでとても刺激になりました。あとから聞いた話なのですが、この合宿は個人で参加しようとすると、模試でよほど良い成績をとらないと難しいそうです。「東大マスターコース」の受講も含めて、合宿などに参加する際にも、自分たちでは知る機会のない情報を学校から教えていただいたことは、自分にとって大きなプラスになりました。
 後期課程(4年生)になるまでは、自分の成績が全国の中でどの位置にいるのかハッキリとは把握できていませんでしたが、全国模試を受けてみると、その時点で志望大学にしていた東北大学が、なんとA判定。想像していたよりも成績が良かったことに驚きました。そこで徐々に志望大学のレベルを上げていきました。


授業でわからないところは
 積極的に質問しました


 授業だけでは理解できないところは、先生にとことん質問して解決する。これが僕の勉強法です。特に苦手な英語は、ほとんど毎日何度も英語の先生のところに質問に行きました。それを繰り返したおかげで成績が伸び、今では英語は好きな科目のひとつになりました。お世話になったのは英語の先生方だけではありません。古文の先生には、「これをこなしなさい」と参考書を一冊頂きましたし、日本史の先生には試験直前に過去問の添削をしていただきました。6年生の後半からは、通学時間がもったいないので学校の近くにある学生寮に入りました。朝7時半に学校に来て、授業が始まる時間まで教室で自習。午後4時半ごろ授業が終わると、夜7時ごろまで教室に残ってまた自習。朝の授業前、休み時間、放課後など合間を見つけては各教科の先生方に質問に行きました。どの先生も丁寧に答えてくださったので本当に感謝しています。

次の目標に向かって
 大学でも勉強に打ち込みます


 秀光では生徒会に所属し、秀光祭の運営や生徒会誌の編集などに携わっていました。みんなで何かを計画し立案して進めていくという、事務的な作業が好きなので、将来は公務員を目指します。秀光で英語が好きになってから、他の外国語にも興味が湧いてきました。大学では積極的に必修以外でも第二、第三外国語を学びたいと考えています。それから、慶應義塾大学には司法試験や国家公務員などの試験に向けた研究会が多数あるので、僕も参加するつもりです。大学に入学してからも勉強したいことがまだまだたくさんあります。
←CONTENTSへ戻る
 
【推薦・AO入試】
東北大学歯学部 歯学科
にAO入試で合格
佐藤 さん
2007年3月卒
通町小出身

6年間築いてきた
先生や友達との信頼関係は
これからも続きそうです


医学部から歯学部へ
 志望を軌道修正


 もともと、私が目指していたのは歯学部ではなく医学部でした。単純なのですが、救急医療を題材にしたテレビドラマを観て、医師に憧れるようになったのがきっかけです。そこで志望大学を東北大学医学部に絞り、AO入試で受験することにしました。AO入試では、志願理由を事前に提出することになっているのですが、その段階になって初めて医師の仕事について詳しく調べました。それまでは漠然と憧れていた医師を、現実的に「職業」として考えるうち、自分には向かないという結論にたどり着きました。そこで次に思い浮かんだのが「歯科医」。私は小さい頃からかかりつけの歯医者さんにお世話になっていました。舌を怪我してしまったときもその歯医者さんのおかげで完治することができました。自分も歯科医としてなら、人を助けることができるかもしれない、そう考えて、東北大学歯学部のAO入試を受験することを決意しました。

予習、復習を使い分けて
 授業を中心に勉強しました


  東北大学に合格できたのは、日頃からコツコツ勉強していた、このことに尽きると思います。特別なことはしていませんが、授業をしっかり受けることを心掛けました。数学は復習、英語は予習、というように科目別に勉強法を変えて授業に臨みました。特に楽しかったのが数学の授業です。普通の公立の学校と比べて進度は速かったのですが、先生が面白く教えてくださるので全くストレスには感じませんでした。家での勉強は短期集中型。学校の部活ではないのですが、私は地元のバトンクラブに所属しています。バトントワリングはこれからも続けようと思っている大切な趣味です。5年生のときには埼玉スーパーアリーナで行われた全国大会にも出場したこともありました。週末はバトンの練習でつぶれるのですが、その分、勉強もやらなきゃという意識が働いて、平日に集中して勉強をすることができます。また、私はテレビを観るのが好きなので、5年生あたりまでは観たい番組は我慢せずに楽しみました。好きなことをした分、勉強には集中して取り組む。このやり方が、私には合っていたようです。

6年間過ごしてみて、
 秀光は自分に合った学校でした


 秀光に入学したのは、高校入試をすることなく大学入試に専念できるということと、広くてきれいな校舎にひかれたからです。今、6年間を振り返ってみると、秀光は自分に合っていたと思います。私は少し人見知りなので、人とは時間をかけてじっくりつき合いたいタイプ。6年間ずっと同じ仲間と一緒に過ごすうち徐々に仲良くなっていきました。先生もずっと同じなので信頼できるし安心感があります。仲間たちとの信頼関係は厚く、卒業しても続くと思います。
←CONTENTSへ戻る
東北大学 工学部 情報知能システム総合学科
にAO入試で合格
畠山 さん
2007年3月卒
利府第三小出身

秀光で得た豊富な経験が
AOII期で高く
評価されました


楽器の音色の違いから
 音に関心を持ちました


 オーケストラ部でフルートやビオラを練習しながら「なぜ、楽器ごとに音の高さや音色が違うんだろう」といつも不思議に感じていたのです。ユーロスクールのチャリティコンサートで、私たちの声や演奏が教会内で美しく響くことに感動してから、音や響きについて学べる大学に進学したいと思いました。ところが全国の資料を調べても、なかなか希望に合う学部や学科が見つかりません。悩んでいる時、東北大のオープンキャンパスで「音とは楽器で奏でる音楽のほかに、医療で使われる超音波、ロボット工学の音声信号などさまざまな分野があり、うちは全国でも数少ない音専門の研究室なんですよ」とおっしゃる工学部の教授にお会いして、ここなら音楽に限定せず、もっと広い視野で音の勉強ができると確信しました。

化学グランプリの
 奨励賞受賞が誇りです


 秀光では、入学前から憧れていたヨーロッパでの語学研修、オーケストラ部の部長として頑張ったNYSEとのジョイントコンサート、楽しみながら取得した英検2級と漢字検定準2級……最高に充実した日々を過ごせて満足しています。秀光の仲間4人と一緒に、電子レンジのマイクロ波を使って磁性体や蛍光体を合成した実験が、第8回化学工学会学生発表会で奨励賞を受賞したことも、いっそう勉強の励みになりました。
 ふだんの授業には必ず予習をして臨み、宿題もきちんとこなしていましたが、5年次で模試の成績が伸びず、現役合格は無理とあきらめかけた時期もあります。でも、担任の本木先生に、成績だけでなく生徒の積み上げてきた経験や特技、リーダーシップ性を評価してくれるAOII期を受けてみたら、とアドバイスされ、「それなら自分にもチャンスがある。AOII期に賭けてみよう」と決心しました。本木先生は私の志望する東北大学工学部出身で、AOを知らなかった私に役立つ助言や情報をたくさんくださいました。感謝しています。
 合格して改めて感じるのは、基礎力と視野を広げる体験の大切さです。レベルの高い応用問題に気を取られすぎると基礎がおろそかになり、経験が浅いと自分のやりたいことがわからないまま進学してしまう。秀光では自主的にいろいろなイベントや発表会に出られるので、好きな分野以外にも果敢にチャレンジしてほしい。視野を広げれば、夢へつながる道は1本じゃないとわかって選択肢が増え、将来決して無駄になりません。
←CONTENTSへ戻る
宮城教育大学 教育学部 初等教育教員養成課程
に公募制推薦で合格
佐藤 さん
2007年3月卒
大谷小出身
先生方を活用して得た合格。
私も生徒から頼りにされる
教員を目指します


積極的に質問して
 疑問を解決しました


 学校紹介のパンフレットに載っていた“逆さマッターホルン”の美しさに心を奪われ、秀光に来ました。海外への修学旅行にも驚いたし、観光だけでなくホームステイもしてその国の勉強ができるなんて信じられなくて……。きっとすごく優秀な人ばかりで授業も難しいだろうなと思ったけれど、学校の魅力には勝てませんでした。今でもよく覚えているのが、学校説明会で聞いた「どんどん先生を活用してください」という言葉。(先生を活用するなんて、失礼じゃないの?)と心に引っかかっていました。入ってわかったのが、授業を教えてくださる先生方に対する生徒の積極性です。授業が終わった直後からお昼休みでも放課後でもテキストを持って押しかけ、質問したりプリントを添削してもらったり、とにかく先生をつかまえたら疑問が解けるまで離れない(笑)。「先生を活用するってこういうことか!」と納得し、私も他の人を見習ってわからないことはどんどん質問するようにしました。

教育環境が厳しい今こそ
 教員への道を歩みたいと


 私の母は養護学校の教師で、私自身も障害者スポーツアスリートクラブSACでボランティアサポートをしています。障害者と一緒に課題を乗り越えることが楽しく、達成感を感じていたので、将来は母のような教師になるつもりでしたが、好きな生物学の研究者という夢も捨てきれず、迷っていました。決定打となったのは5年生の夏、全国の高校生を対象に各界の有名人が講義をする「日本の次世代リーダー養成塾」です。福岡で2週間合宿をしながら他の生徒が夢を語るに賭ける情熱に感化され、教育界がいじめ問題などで揺れている今だからこそ生徒に望まれる教師を目指すべきだ、と気持ちが固まりました。
 本格的に受験勉強を始めたのは6年生からです。授業の予習復習を中心に、数学はテスト前にわからないところをピックアップして本木先生に質問。放課後遅くまで粘って教えていただきました。推薦の小論文は自分でポイントを絞ってまとめ、古典の杉目先生に添削をお願いしました。赤字でびっしり書き込まれた内容をよく読み、文章の構成や異なる視点でのアプローチを学びました。活用させていただいたのは先生方だけではありません。英語でわからない表現がある時は、ユーロスクール以来メールのやりとりをしているホストシスターに質問しました。秀光では、自分のやる気次第でいくらでもステップアップできます。皆さんも先生方を信頼し、大いに活用して夢を叶えてください。
←CONTENTSへ戻る