「金管のパートだけ音を出しましょう」。 前澤先生の声に、 トランペットやホルン、 トロンボーンが美しいハーモニーを響かせた。「次は木管」の号令でフルートやクラリネット、 サックスも音を合わせる。 中学生としては珍しい本格的な楽器を手に、 メロディーを奏でる生徒たちの表情はいきいきと輝いている。
「十数年の時を経た楽器も含め、 準備から片付けまで生徒自身が責任をもっておこないます。練習の中で音楽に対する鋭い感性が磨かれ、 楽器への心遣いも生まれます」
音楽で感動を共有
目標は秀光祭やユーロスクール、 NYSEとの共演など多彩なステージだ。生徒の書く チェックカードには“今日はうまく音が出なかった。 次回こそ!”“マウスピースでもっと練習しなくては”と意欲的なコメントが並ぶ。
「仲間と団結して素晴らしい演奏をやりとげた時、 それが自信となって次の挑戦につながります。私も本校の卒業生として、 自分が味わった喜びや感動を後輩へ伝えたい」
世界を舞台に音楽交流を体験し、 秀光生は感性豊かなグローバリストへ成長する。