「いいよ、いい形!」。ボールを蹴り合う生徒たちのモチベーションを高めるように、清野先生の声がコートに響く。仲間と協力し、 団結してやり遂げる充実感が味わえるのは試合形式の授業。時間の経過とともに生徒たちの運動量が高まり、 プレーに熱が入る。
苦手から楽しみへ
清野先生は仙台育英の陸上競技部時代、全国高校駅伝優勝メンバー。順天堂大学では箱根駅伝でも活躍し、 優勝に貢献したアスリートだ。
「スポーツには厳しい練習を耐え抜いて勝ち負けを争う分野もありますが、秀光の体育の授業は体力づくりに重点を置き、楽しみながら基礎体力を養うことを一番の目的としています」
運動が苦手な生徒は、 まず一つの目標をクリアするよう指導。「日々の生活で『時間が空いたので体を動かしてみよう』と思えるようになってもらえたらうれしい」と期待する。