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小林
祐喜
玉川大学大学院
工学研究科 博士課程後期修了 |
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授業は先生と対話しながら
一次関数のグラフと計算式を黒板で解説する小林先生から「このグラフの切片はどこ?」「傾きaの値は?」と矢継ぎ早に質問が飛ぶ。のんびりと教科書を眺めている暇はない。 全員が先生と向き合い、 対話のキャッチボールで理解度を確認しながら授業が進んでいく。説明が終わると指名された生徒が前に出て、 いま習ったばかりの一次関数の例題に取り組む。基本の解き方をマスターするため、 答えに至るプロセスをていねいに表記するのがポイントだ。その間に小林先生は席をまわってノートをチェック。 「xとyの値を逆にするケアレスミスに気をつけて」「このパターンはセンター試験によく出るから必ず覚えること!」と受験本番を意識した指導をおこなう。
数学の苦手意識をなくす
「中高6年分のカリキュラムを5年で終えるほど授業のスピードが早いのかと誤解されがちですが、普通中学校3年分と同じ授業数をほぼ2年間で確保しているだけで、 進度自体は変わりません。6年という長期スパンで生徒を見られるため、各自の適性を把握した上で早い段階から大学入試を展望した教育ができるのも秀光の大きなメリットです」
また、 生徒を習熟度別のレクチャークラスに分け、 基本の解き方を教えるクラス、応用問題に挑戦するクラスなど理解レベルに合わせた指導も。
定期考査ごとのクラス替えで努力した結果が出るので、学習意欲の向上もめざましい。
密度の濃い6年間教育
小林先生の大学院での専門は神経情報科学。 秀光は医歯薬系の志望者が多く、「身体や脳を輪切りにするMRI検査も数式を使った画像なんだよ」と話すと、医学と数学の意外な関係に驚きの声があがる。 計算や公式への苦手意識を減らすには、まず興味を持たせることが大切。
「数学嫌いだった生徒が問題に食らいつく時期があります。 解くのが楽しいからもっと課題がほしい、来年度の教科書を貸してくれ、と。教師として一番うれしい瞬間ですね」
熱意をもって勉強すれば、 おのずと実力はついてくる。数学の『わかる面白さ』をサポートするのが小林先生の授業だ。
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