2011 Topics  *ブータンの生徒から祈りをこめたメッセージが・・・
 

 



































 GWに入る前日の4月28日、思いがけない国からのすてきなメッセージを携えた方が秀光中等教育学校にやってきました。思いがけない国とは、南アジアの中国とインドの間にあるブータン王国。世界の屋根、ヒマラヤ山脈の南麓に位置する小さな国です。
 メッセージを携えてきてくださったのは、秀光の西條静恵先生のお友達で庵原(いはら)伸子さんという方。庵原さんは獣医師で、現在、青年海外協力隊員としてブータンのブムタン県というところで家畜飼育の仕事に携わっていらっしゃいます。

 「ブータンは人口70万人ほどで、広さは九州よりも少し小さいくらい。チベット仏教を国教とする国で、平和でのどかでとても落ち着いた国です。文化、慣習などでは日本ととても似たところがあり、日本がさまざまな援助をしていることもあって、私たちに対してはとても良い印象を抱いてくれています」(庵原さん)
 今回の大震災についてはテレビなどからの情報で、国中の人たちがとても心配してくれているとのこと。メッセージを書いてくれたのは、日本でいえば小中一貫校にあたる学校の生徒たちです。
 「被災して苦しんでいる人たちのために私たちは何かできないか。私たちには祈ることができる、だから祈ろう・・・ということで、祈りを込めたメッセージを一人ひとりが書き、日本の人たちへと、ブータン人の私の友人を通して私に託してきたのです」(庵原さん)
 メッセージは、庵原さんが一緒に持って来てくださったブータンの旗や同国のお菓子、メッセージを書いてくれた生徒たちの写真とともに、秀光生徒会長の星晴子さんに手渡されました。

 星さんは、次のようにお礼の言葉を述べました。
 「ブータン王国と聞いたときに、最初は世界のどのあたりにある国だったかしらと思ったのが正直なところです。ですが、庵原さんのお話を聞いて、日本に住む私たちと近いものを感じました。そして、私たちが尊敬するに値する素晴らしい国だと知りました。そんな国から、同じ世代の生徒たちが私たちに激励のメッセージを送ってくださった・・・これはとてもうれしいこと。感謝の気持ちでいっぱいです。私たちが今思うことは、みんな一つになって頑張り、震災を乗り越えて行くこと。世界中の人たちに励まされて、限られた中でも私たちにできることを精一杯やっていかなければならないということです」
 世界中の人たちから私たちは見守られ、応援されている。そのことをあらためて教えられた素晴らしいひとときでした。




















































     
   
     
   
     
 

 また、庵原さんを通して、モルジブの子供たちによる手形の“頑張れメッセージ”も届けられました。製作中の写真も贈られたので紹介しましょう。