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お知らせ

第28回「壺の碑(つぼのいしぶみ)」全国俳句大会で秀光生2名が入賞!

秀光中3年生2名が俳句大会で
秀逸に選ばれました

 第28回「( つぼ ) ( いしぶみ ) 」全国俳句大会」(同実行委員会主催、多賀城市・同教育委員会共催)が令和3年10月17日(日)に開催され、秀光中学校3年齊藤大葵さん(中山小出身)と同1年山崎周作さん(兵庫 高木小出身)が小・中学校の部で最優秀賞の次点である秀逸に選ばれ表彰されました。
 同俳句大会は、奥の細道の松尾芭蕉が対面し感銘を受けたとされ日本三大古碑のひとつに数えられる「壷の碑」を大会名に記し、東日本大震災の鎮魂の祈りを込めて開催されています。
 今年度は新型コロナ感染症予防の観点からオンライン開催の事前投句のみとなり、大会当日は入選句の発表と選評がライブ配信されました。秀光中学校は夏休みの宿題に俳句を提出するのが恒例になっており、通常の授業でも言葉選び、表現法を学ぶ時間を設けています。
 

【秀逸】「波の音無人の浜に響きけり」


齊藤 大葵さん
秀光中学校 3年 中山小出身

 海にあまり遊びに行かないのですが、誰もいない海の様子を伝えるニュース映像をたまたま目にしてこの句を詠みました。世界的な規模で蔓延するコロナ禍のために、夏休みなのにみんな海に遊びに行けず外出を制限されていると実感しました。例年ならこの景色にもっと人がたくさんいるはずなのに、と少し切なくなりました。誰もいないから波の流れる音だけが聴こえてきて、本当はそこに笑い声や話し声があったのにと、コロナ禍で人の気配がないという情景への思いを句に託しました。
 3年次の国語では、俳句の表現法や余韻を残す「けり」を学びました。1、2年次ではいい俳句を作れませんでしたが、今年は文字の順番を考え情景が浮かびやすく余韻が残るようにと「けり」を使いました。俳句は言葉の選び方が大切ですから、自分の思いの伝え方や文学作品を読むときの理解に役に立っています。両親は、全国的な俳句大会の秀逸と知り喜んでいました。
 秀光のIBプログラムの中で自分なりのテーマがあり、学力だけでなく、広く知識や関心を見つけ、自らの人間性と感受性を豊かにしていこうと日々取り組んできました。3年生になって成果が出てきています。
 部活は野球部に所属しています。人と関わるチームスポーツですから、仲間を大切にして周りの人たちのありがたみを感じながら日々野球に打ち込むのが今後の目標です。俳句も続けていきたいです。
 

【秀逸】「間に合わず坂の途中で見た花火」


山崎 周作さん
秀光中学校 1年 兵庫 高木小出身

 小学校卒業時は兵庫県にいましたが、松島町出身です。新型コロナ感染症の影響を受け、毎年8月に松島海岸中央広場で開かれる「松島流灯会 海の盆」の盆踊りや灯篭流しが中止になりました。祭りが中止になった日に近所の友人が自宅に来て、「花火が打ち上げられるよ」と知らせてくれました。あわてて坂を下りて会場に向かいましたが間に合わず、坂の途中で花火を見ることになりました。以前は海岸まで降りて鑑賞していたのですが、今回は坂の途中だから違った角度での花火と景色がとてもきれいでした。そこには小学校時代の友人3名しかおらず、そのときの情景を俳句にしています。
 俳句は初めて詠みました。秀逸に選ばれた実感はないですが、とてもうれしいです。実は国語は一番苦手な科目で、両親に報告したら最初は信じてもらえませんでしたが、喜んでくれました。俳句大会にはもっと上の賞があると聞いたので、これから3年次までの間に、最優秀賞をとってみたいです。
 秀光中の国際バカロレア(IB)MYPは小学校時代とは授業のやり方も考え方も違っていて、勉強はもちろん生活面も学んでいます。毎朝、仙台育英学園の建学精神「至誠 質実剛建 自治進取」をみんなで読んでから一日の学校生活が始まります。生活信条を意識して学校に通うようになり、入学して良かったです。目標は文武両道です。3年間は勉強と野球の両立を目指します。