2021年4月開校

お知らせ

「I-Challenge125」SDGsへの取り組みとして多賀城校舎のLED化を実現

各種グラウンドのLED化により
省エネと温室効果ガス排出の削減効果が

「I-Challenge125」SDGsへの取り組み
(多賀城校舎のLED化)


 本学園では、創立100周年(2005年)を迎えた後、創立125周年(2030年)に向けて新たな学校づくりを推進していこうという思いと決意を込めてスローガン「I-Challenge125」を制定し、創立125周年となる2030年を目途に様々な事業に取り組んできました。更に、2021年10月には、SDGs(※1)にESD(※2)の視点も取り入れ、「I-Challenge125」に向けて取り組む事業に対して新たに「重要目標達成指標(Key Goal Indicators)」と「重要業績評価指標(Key Performance Indicators)」として学校運営に係る評価指標に整理・策定しました。

 これまで取り組んできたSDGsに関わる事業の一つに学園の照明のLED化がありますが、これは「I-Challenge125」の中では、「重要業績評価指標(Key Performance Indicators)」としてⅢ.2-⑥及びⅢ.2-⑦に規定されている省エネと温室効果ガス排出削減に貢献する取り組みとなります。多賀城校舎では、2016年12月に多目的グラウンド(サッカーグラウンド)の屋外照明LED化工事を行い(写真1)、その後、校舎・諸施設のLED化を年次計画で取り組んできました。そして、昨年12月には真勝園(硬式野球グラウンド)の屋外照明のLED化工事も完了したところです(写真2)。

  • ▲写真1 多目的グラウンド(サッカーグラウンド)
 
  • ▲写真2 真勝園(硬式野球グラウンド)


 参考データとして、多目的グラウンド(サッカーグラウンド)と真勝園(硬式野球グラウンド)の屋外照明のLED化によってもたらされる効果を表にまとめました(表1)。
 

 
  • ▲表1 

 このデータは、屋外照明点灯時間を年間900時間点灯(1日3時間の点灯を1年間で300日点灯)した場合を仮に想定して従来のハロゲンランプと比較してみたデータとなります。結果は、表に示したとおり、総消費電力・CO2排出量ともに、多目的グラウンド(サッカーグラウンド)は従来照明の72.7%、真勝園(硬式野球グラウンド)は従来照明の54.5%の電力消費・CO2排出量となり、省エネと温室効果ガス排出削減に向けて大きな効果となりました。加えて、屋外体育施設照明のLED化により照度が大幅に高進されたことは、運動効率向上だけでなく、向かってくる飛球を見失う等の運動面リスクが改善され、安全面でも効果が上がっています。
 
 

※1 SDGs
  Sustainable Development Goalsの略で、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs:Millennium Development Goals)」の後継として、2015年9月ニューヨークの国連本部で開催された「持続可能な開発サミット」で全会一致採択の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載され、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のこと。これには包括的な17の目標と169のターゲットから構成されている。

※2 ESD
  Education for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されている。ESDは、これまで国連総会で国際枠組みとして採択され、「国連持続可能な開発のための教育の10年」としてユネスコを主導機関にして国際的に取り組まれてきた。なお、ESDは、前掲SDGsの目標のうち、目標4「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯教育の機会を促進する」のターゲット4.7に位置付けられている。