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お知らせ

第5回サイエンス・コ・ラボ 2019

電子顕微鏡や質量分析計で、
自分たちが合成した「銅ナノ粒子」を確かめよう

『ナノ材料の合成と機器分析(2)』

日時 2019年11月2日(土)
場所 東北大学大学院環境科学研究科
参加生徒 仙台育英 特別進学コース
秀光コース1・2年生(希望者)
講師 東北大学大学院環境科学研究科
横山俊 助教
TA(ティーチング アシスタント)の皆さん

 
 第5回を迎えた理科の実験講座「サイエンス・コ・ラボ」。この講座では、毎回大学の先生方から直接指導を受けることができます。今回は第4回の続きとして開催されました。東北大学大学院 環境科学研究科のキャンパスを訪れ、生徒たち自身が第4回で合成した銅ナノ粒子を印刷して分析したり、最新設備に触れました。大学では、走査型電子顕微鏡(SEM)を使った観察、質量分析計(MS)でイオン錯体が銅であることの確認、ナノインクの焼結実験を3つの班に分かれて順番に体験しました。また、大学内の施設も案内していただき、大学生のキャンパスライフについて身近に感じることができました。前回に続き、東北大学大学院環境科学研究科の助教である横山先生と大学院生の皆さんに指導していただきました。

実験の様子

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  • ▲東北大学キャンパス内の最新設備に興味津々です!
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  • ▲質量分析計(MS)での分析も、一人一人操作をさせていただきました。
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  • ▲自分たちで合成した銅ナノインクを焼結し、電気抵抗の確認をします。
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  • ▲走査型電子顕微鏡(SEM)で、『ナノ』の世界を観察します。
今回の実験のポイント

第6回『ナノ材料の合成と機器分析(2)』

 サイエンス・コ・ラボ第5回は、会場を青葉山の東北大学大学院環境科学研究科に移して実施しました。大学にある機器で、第4回で合成した銅ナノインクを焼結し、電気抵抗を測定することで導電性を確認しました。この東北大学発の技術は比較的簡易な合成法であるにもかかわらず、今回は測定した電気抵抗が、どの班が合成したものも銅のインゴット(塊)とオーダーにおいて変わらない小さな値を示し、世界的にみてもとても優れたナノ材料合成法であることが確認できました。そして数十万倍の倍率をもつ走査型電子顕微鏡を実際に操作しながら、合成した銅ナノ粒子や銅ナノワイヤーなどの形状を拡大して観察し、さらに質量分析器を用いて試料となる溶液中にどんな元素や化合物が存在しているのかを実際に分析してみることで、最先端の研究の現場ではどのようにして研究・開発を進めているのかの一端を体験的に知ることができました。特に今回は、貴重で知的刺激に満ちたとても興味深い見学・実習講座となりました。
 

生徒たちのレポート

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  • ▲レポート01
  • ▲レポート02
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  • ▲レポート03
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【サイエンス・コ・ラボ】