【推薦入試】
 
 
特別進学コース
東北薬科大学 薬学部薬学科
指定校推薦で合格


平成26年3月特別進学コース卒 
齋藤さん(白石東中出身)
 

熱意ある先生方の
きめ細かいサポートで
苦手を克服

特進は全員が高い意識で
受験に取り組んでいます


 幼いころは病弱でよく薬の世話になっていました。主治医の先生から服用上の注意として副作用の怖さを教えられ、実際に副作用で危険な状態に陥った患者さんを見たこともあるのですが、発作が起こればやはり薬に頼るほかありません。効果と副作用は表裏一体だけれど、薬を手放せない人たちが安心して使えるように何とか副作用だけ弱める手段はないだろうかと考えているうちに、薬剤師への夢が膨らんでいきました。オープンキャンパスで東北薬科大学の副作用を専門にしている研究室を見学し、整った設備と研究員の方々の落ち着いた物腰に自分が行くべき場所はここ以外ないと直感しました。指定校推薦に挑戦したのは、私の志望理由である薬剤に対する熱い思いを小論文や面接で大学側へダイレクトに伝えたかったからです。
 特別進学コースの長所は、クラス全員が高い意識を持って受験に取り組んでいることです。でも、互いがライバル的な緊張はなく、受験情報を交換したりわからないところを教え合ったり、みんなで一緒に頑張ろうという前向きな空気です。授業は密度が濃く、予備知識なしで受けても先生が納得いくまで説明してくれるので、私は予習をほとんどせず、授業内容を完璧に覚えようと復習だけに時間を割きました。

先生の丁寧なサポートで
苦手を克服できました


 入学直後はただがむしゃらに勉強しましたが2年目で中だるみに陥り、苦手科目の成績が急落してしまいました。悩んでいるときに目に入ったのが、放課後、図書館や教室に残って勉強する生徒のそばで、熱心に指導している先生方の姿です。きっと私の力にもなってくれるはず、と思い切って相談すると、私の話をじっくりと聞いた上で学習法のアドバイスをくださいました。渡されるプリントをこなし、先生に添削された箇所を反復……対策が早かったせいか、効果はすぐに出て成績が盛り返しました。特進では困ったときにすぐ先生に相談して効果的な対策を立てられる、その環境が素晴らしいと思います。
 課外活動で印象深いのは京都研修です。特進は勉学中心で行事が少なく、クラスが団結して何かに取り組む機会がありませんでした。京都研修では立ち寄る場所やルートを調べて班ごとに行動します。長時間一緒に過ごして、友だちの性格や考え方に学校での印象とはまた違う一面が見え、とても新鮮に感じました。地図を見ても目的地になかなかたどりつけなくて焦ったことや、三十三間堂で数百体並ぶ観音像の放つ荘厳なオーラに圧倒され、全員が絶句したまま立ち尽くした瞬間が忘れられません。3年間を振り返ると、自分は友だちと先生と家族に支えられてここまで来られたんだと感謝の気持ちでいっぱいです。