2012 Topics

 第6回サイエンス・コ・ラボ(後編)

 
 
 

 第6回サイエンス・コ・ラボの後編は、11月17日(土)に行われました。生徒はバスで青葉山にある東北大学大学院 環境科学研究科を訪問。前回に引き続き、准教授の高橋先生、大学院生の皆さんが指導してくださいました。
 高橋先生は「生徒に最先端の機器を使用して分析してもらいたい」、「作った金属ナノ粒子の構造を知ってもらおう」と考えて、第6回サイエンス・コ・ラボの講座内容を企画してくださったそうです。今回は、3種類の分析を行います。

走査型電子顕微鏡
(SEM)

電子線で、銅ナノ粒子の形態を見る

X線回折(XRD) X線で、銅ナノ粒子の結晶構造を見る
質量スペクトル
(ESI-TOF-MS)
イオン/錯体の飛行時間で、原料溶液の銅錯体の存在状態を見る


 3種類の分析機器の使い方については、大学院生の皆さんが丁寧に説明してくださいました。生徒は何度も頷いたり、メモを取ったりと、熱心に分析機器の様子を観察していました。
 分析の後は、わずかの振動や音も完全にシャットアウトした一室に備えつけられた、3億円もする透過型電子顕微鏡も見せていただき、また研究室、校舎、エコハウス等…東北大学の最先端の技術を取り入れた設備・環境を案内していただき、生徒たちは目を輝かせていました。



 講義の最後に、高橋先生は「理系に進む人には、“将来こんなことができるんだ”と具体的に想像してもらえたのではないでしょうか。何人かの生徒さんに、『今までで一番楽しかったです』と言ってもらえたのがとても嬉しかったです」と、言ってくださいました。生徒も貴重な体験をすることができて、将来への期待がますます膨らんだようです。
 高橋先生をはじめ、大学院生の皆さん、 東北大学大学院環境科学研究科 田路研究室の皆さん、ありがとうございました。

『サイエンス・コ・ラボ』について