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 第7回サイエンス・コ・ラボ

 
 
 

第7回サイエンス・コ・ラボ
日時:2012年12月8日(土)13:00〜16:00
場所:多賀城校舎 化学実験室
テーマ:『霧箱の製作と自然放射線の観察』(2回目)
参加生徒:秀光3・4年生および理系の特別進学コース1年生       (希望者)
      アシスタントとして秀光5年生・理系の特別進学コース
      2年生
指導:東北大学高等教育開発推進センター
    関根 勉 教授


 7月から始まった秀光中等教育学校と仙台育英学園高等学校 特別進学コースの理科の共同実験講座『サイエンス・コ・ラボ』の第7回が、12月8日(土)に行われました。



 今回のテーマは、『霧箱の製作と自然放射線の観察』です。
  第1回サイエンス・コ・ラボ(リンク参照)で行った実験内容がブラッシュアップされ、対象学年も拡張して再度行われました。指導は前回と同じく、東北大学高等教育開発推進センター 教授の関根勉先生が担当してくださいました。参加生徒は秀光3・4年生および理系の特別進学コース1年生の希望者。さらにアシスタントとして、第1回に参加した秀光5年生・特別進学コースの2年生が、後輩たちの指導をしました。


▼霧箱を製作…先輩から
 経験者ならではのアドバイスも


 まず、一人ひとつの霧箱を製作し、α線の飛跡を観察します。生徒は、アシスタントの先輩から経験者ならではのコツを教わったり、霧箱製作を手伝ってもらいながら進めました。完成すると、霧箱をLEDライトで照らし、α線が飛行機雲のような線を描く様子を観察しました。



▼大昔から、人間の身近なところに
 天然の放射線があります

 その後、大きな霧箱でβ線の飛跡を観察したり、放射能の半減期の規則性を調べるため、サイコロを使って計算しました。関根先生の「人間は、大昔から天然の放射線を吸い込みながら生きているんです。これを知ると、見方が変わりますから」というお話で、生徒も天然の放射線はとても身近であると、正しい知識を得られたことでしょう。
 まとめで関根先生は、「今回の授業で、自然科学に興味を持ってくれたらとても嬉しいです。皆さん是非、東北大に来て一緒に研究をしましょう」と笑顔でお話してくださいました。



▼“知の喜び”を得て
 今後に活かしてください

 最後に、秀光中等教育学校 佐々木太教頭先生から、「科学の進歩は、連続進歩ではなく、ものの見方を変えることにより発展していきます。皆さんも関根先生のお話を聞いたことによって、新たな見方が発見できたと思います。学んだことを今後に活かしたり、追求できるのは”知”の喜びです。是非、また関根先生に授業をしていただきたいと思っております」とご挨拶がありました。
 7回のサイエンス・コ・ラボを経て、参加した生徒たちは科学への興味・関心がますます高まり、これから将来を選択していく上での指標となることでしょう。 ご指導いただきました先生方をはじめ、東北大学の皆様本当にありがとうございました。