第7回サイエンス・コ・ラボ 『酵素反応で幹細胞を染色する』

 
実験内容
 受精卵で形成される“内部細胞塊”という細胞は、どんな細胞にもなれる性質を持っています。それを取り出して培養し、寿命を無限大にしたものがES細胞になります。

細胞をアルカリホスタファーゼで染色してみよう

 酵素であるアルカリホスタファーゼは、未分化の細胞とだけ反応して赤く染色することができます。今回は用意していただいたマウスのES細胞とがん細胞を使用して実験・観察を行います。

細胞の入った培養液から液だけを取り出し、細胞を洗浄してから固定化液、染色溶液などを入れます。

すばやく作業しなくてはならない部分もあるため、マイクロピペットの使い方がとても重要です。珠玖先生や大学院生の皆さんに指導していただきました。



ES細胞とがん細胞を観察しよう


 最後に、ES細胞とがん細胞が赤く染色されていることと、2つの細胞の形が異なることを顕微鏡を使って確かめました。本来は長時間かけて染色するため、今回は染色の反応が鈍かったのですが、珠玖先生は「実験は、もし失敗したとしても原因と今後の課題を考えれば良いのです」と生徒たちに今後に向けてのアドバイスをしてくださいました。

 
 
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