お知らせ

東和蛍雪校舎インドネシア留学生日記【卒業号】

介護福祉士を目指して
授業や実習に励んでいます

 6月1日(木)夕方、インドネシアから14名の女子留学生が登米市の迫ホーム(寮)に到着しました。ここから東和蛍雪校舎や多賀城校舎に仙台育英学園の送迎バスで通い、日本語を学び、介護福祉士を目指し、介護士になるために必要な授業や実習に励みます。

 宮城野校舎と多賀城校舎の1年生が東和蛍雪舎に来て研修を行う日の昼食は、インドネシア留学生も豚肉、酒、みりんを除いたはっと汁とおにぎりを食べます。
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  • 昼食の様子
  • 日記より

東和蛍雪校舎インドネシア留学生日記
【2024年3月(最終号)】

■2024年3月7日

<感動と感謝の卒業式>
 3月1日(金)に無事仙台育英学園高等学校の卒業式を迎えることができました。
初めての厳粛な日本の卒業式に戸惑っていましたが、担任の先生方、クラスの友達に助けていただきながら、安心して式に臨むことができました。
卒業式後には、加藤雄彦理事長校長先生に茶話会を開いていただき、おいしいケーキと仙台育英学園オリジナルのおいしい紅茶で多賀城校舎の最後の幸せなひと時を過ごすことができました。留学生はみんなで、これまで日本で過ごした感想や感謝の気持ちを伝える挨拶をして、先生方に感謝の気持ちを綴った色紙をプレゼントしました。
加藤雄彦理事長校長先生からは「これまでがんばってきたことはみなさんの宝です。困ったときはこの宝がみなさんのパワーになります。そして、この仙台育英学園が皆さんの母校です。日本の人生の一番最初のスタートの学校です。それを忘れないで何かあったときには連絡をください。インドネシアの家族の人たちにも、今日のことを伝えてください。これからも一生懸命頑張ってください。おめでとう。」と、ありがたいお話をいただきました。14人の門出にすてきな思い出を作っていただきありがとうございました。
  
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<生徒のあいさつ文>
「今日は私たちのためにこのような会を開いていただきありがとうございました」

「私は仙台育英学園高等学校で学ぶことができて嬉しかったです。この学校は優しい人が多く大きくて快適な学校でした。」

「私はこの学校で学ぶうちに、勉強に自信が持てるようになりました。」

「私は日本語の勉強をして、日本の文化や季節に慣れ、すばらしい経験ができました。日本の友達もできました。」

「私も、日本で新しい友達ができ楽しかったです。自分の夢をもつこともでき、ここにいる間はいつも幸せでした。」

「私は仙台育英学園高等学校の生徒になれて嬉しかったです。すばらしい施設で学ばせていただきありがとうございました。」

「仙台育英で、勉強できたことを誇りに思います。」

「いつも先生方に見守っていただき安心して過ごすことができました。先生やみんなはとても親切で、私が理解できないことや難しいことをいつも助けてもらいました。」

「私は、仙台育英学園高等学校で勉強して、仙台医療福祉専門学校に入学できてとても感謝しています。尞もきれいで、快適でした。東和蛍雪校舎もすばらしく、日本の四季を感じながら快適に過ごしました」

「私は嬉しい時、悲しい時いつも利吉先生石碑のところでお話をして、心を落ち着けていました。」

「ここで学んだたくさんのことは、私の人生において貴重な経験でした。私の夢を叶えていただきありがとうございました。」

「私に与えられたすべてに感謝しています。私を仙台育英学園に通わせてくださって本当にありがとうございました。」

「私たちは、先生方から大切な知識と経験を学びました。最高の指導をありがとうございました。」
「最後に先生方に感謝の思いを伝えたくて書いた色紙をお渡しいたします。どうぞお受け取りください。」
 
<サプライズに大喜び>
 寮に帰ると、チューターをしていただいた鈴木さんや東和蛍雪校舎の女性の先生方がご馳走を準備してくださっていました。
 すてきなサプライズに大喜びでした。
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<東和蛍雪校舎へ>
 今日4日は、東和蛍雪校舎の先生方に最後のご挨拶をしたいと、卒業証書をもって行って来ました。
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 顧問の高橋富男先生から,「仙台育英学園の卒業証書はすごく重みのある卒業証書です。これは一生大切にしてください。これは、みんなの宝物です。これを見てこういう勉強したな。こういう友達に出会ったなあ。苦労したなあと、思い出す卒業証書でもあります。卒業証書に込められた一字一字を胸の中に入れてこれからの未来に向かって夢・希望・誇りを持ちながら次の二段階目のステップを進んでいってください。」とはなむけのお話をいただき、卒業証書をぎゅっと胸に抱え大切そうに持ち直した14人でした。その後、一人一人の先生方に感謝の思いを込めて、色紙を渡し、みんなで記念写真を撮りました。
 畑のお世話をしてくださった及川さんたちのお宅も訪ね、感謝の言葉と色紙を届けてきました。
 14人はお世話になった方々へ感謝を伝えようと一人一人がカードを書き、24人分の色紙を一生懸命作っていたことに感動しました。生徒の自主的な活動で内容のチェックもできませんでしたので、間違いもあったと思いますが、お世話になった方々にお礼の気持ちを伝えたいという14人の優しい想いはしっかり伝わったことと思います。
 14人に出会い一緒に過ごすことができたこの10か月はあっという間に過ぎました。知らないところに来てたくさん不安や悩みもあったはずなのに、どんな時でも「ありがとうございます。」「大丈夫です。」と言いながら、明るい笑顔でたくさんの人たちと積極的に関わり、日本語を学ぼうと努力する14人から温かい心や一生懸命な姿を逆に学ばせてもらったような気がします。出会いに深謝です。
 後10日ぐらいでそれぞれの引っ越しが始まり、また新たな出発となります。今は、新しい生活への期待と不安が入り混じった複雑な思いでいる留学生です。しかし、どこに行っても、優しさと謙虚さと努力する心を持っている14人はしっかりと自分の夢に向かって歩んでくれるものと信じています。 
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これまで、拙い日記をお読みいただき、たくさん留学生をお励ましいただいた皆様、本当にありがとうございました。皆様のますますのご健勝と14人の留学生が健康に気を付けて新天地でも活躍してくれることを祈りつつ筆を擱かせていただきます。深謝