東和蛍雪校舎インドネシア留学生日記【2025年度】

介護福祉士を目指して
授業や実習に励んでいます

 2025年度の介護福祉士を目指すインドネシアの留学生は12名。登米市の迫HOME(寮)から東和蛍雪校舎や宮城野校舎に仙台育英学園のワゴン車で通い、日本語等を学び、介護福祉士を目指し頑張ります。

東和蛍雪校舎インドネシア留学生日記
【2025年6月〜】

最新の日記(8月19日〜)

■2025年6月2日(月) 来日1日目

 インドネシアから、介護福祉士を目指す12名の留学生が来日しました。早朝日本に到着し,インドネシア大使館へ挨拶をし、迫ホーム(寮)へ着いたのは夕方です。それでも、疲れを見せず笑顔で「こんにちは」「よろしくお願いします」とあいさつをしてくれました。
 夕食は、みんなでから揚げ弁当を食べました。
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■2025年6月3日(火)

 午前中に多賀城校舎の千葉彩先生に頭髪、体重、腹囲など、寮でできる検査と、大山さんの通訳を介しての健康相談を行ってもらいました。
 お昼は、から揚げと、自分たちで炒めた卵にインドネシアから持ってきたスパイスをかけたものを、おいしく食べました。
 

■2025年6月4日(水)

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 「住民異動届」を提出しました。朝に6人、午後に6人、2回に分けて申請しました。
 市役所での手続きの合間に買い物にでかけました。「ヨークベニマル」では、商品が多すぎて選べずあまり買わなかったけど、そのあと寄った「コンビニエンスストア」では、それぞれが好きなものを買いっていました。大山さんに付き添っていただき、登米市迫町佐沼の一員となる手続きを済ませ、初めての買い物も体験できました。
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■2025年6月5日(木)

 午前中、初めて東和蛍雪校舎に登校しました。玄関の肖像画がしゃべる姿に戸惑い、そして、改めて仙台育英学園の創設者である加藤利吉先生について知りました(今後丁寧に話していきます)。
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 教室に入ると自然に「ひろーい」と日本語でつぶやいていました。学校内を見学した後、教室で来週から本格的に始まる東和蛍雪校舎での1日の流れも確認しました。時折メモをする生徒もいて、これからの学校生活を思い描いているようでした。 最後に及川先生に「自己紹介」をしました。それぞれが原稿を昨日から考えてきたものです。緊張しながら一人ずつ話していました。これから日本語の先生4人にもそれぞれ自己紹介する予定です。自己紹介もより自分のことをわかってもらえるように、何度も見直しをする予定です。
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■2025年6月6日(金)

 6月6日、SGグループの清水さんが迫ホーム(寮)に来訪した際に、留学生全員が自己紹介をしました。来日して5日、自己紹介は回数を経るごとに話すことが整理され、発音やイントネーションも良くなっています。
 寮では、料理当番など少しずつ役割を分担し始めました。日本での生活はまだ慣れないことも多くあります。日本とインドネシアの文化の違いを感じながらも、元気に多くのことにチャレンジしています。
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■2025年6月9日(月)

6月9日から、いよいよ東和蛍雪校舎で授業が始まりました。担当する日本語の先生方は「今年の生徒は、とても活発だ」と話しています。
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■2025年6月11日(水)

 6月11日には、今年初めてスポンサーとなる「松濤会」の方々においでいただき、学校の様子を見学し、留学生との面談もしていただきました。面談をした2人の留学生は、緊張しながらもしっかりと自己紹介を行い、来年度からの生活について質問するなど、期待に胸を膨らませていました。
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■2025年7月8日(火)・14日(月)

 6月から始まった宮城野校舎での授業も残すところ2日間となりました。8日は榴ヶ岡公園での体育の授業をし、敷地内にある仙台市歴史民俗資料館を見学しました。また、14日が最後の授業でしたが、優しく指導いただいた先生方からはたくさんの学びがありました。ありがとうございました。
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■2025年7月17日(木)

 ウクライナから訪れていた高校生が、東和蛍雪校舎で平和と日本との友好を願い桜の記念植樹を行いました。その後、東和蛍雪校舎内を見学し、インドネシア留学生とも日本語で自己紹介しあいました。インドネシア留学生は同年代のウクライナの高校生たちと日本語で交流ができたことに新鮮さを感じていました。
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■2025年7月18日(金)

 ワンダさんとニタさんが、進学を希望している専修大学北上福祉教育専門学校へ訪問しました。学校の説明を聞いたり、模擬実習を体験したりしました。今年度進学した先輩ファティアさんとサブリナさんからインドネシア語でも説明を加えてもらい、来年度の学校生活をイメージできたようです。
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■2025年7月18日(金)

 鱒渕農園を管理してくださっている2人の及川さんにお世話いただき、ジャガイモの収穫を体験しました。とても暑い日でしたが、満面の笑顔で土に触り収穫していました。収穫後は茹でてもらったジャガイモをその場でおいしくいただきました。
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■2025年7月22(火)・23(水)・29(火)・30日(水)

 多賀城校舎での授業が始まりました。宮城野校舎での授業が終わってすぐでしたが、部活動を見学するなど日本文化に触れることもでき、新たな発見がたくさんありました。書写の時間には、初めて触れた筆の扱いがとても難しかったと話していました。
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■2025年7月26日(土)

 寮がある迫町佐沼では、毎年夏まつりが行われます。今年は寮のすぐ近くが本祭りの会場になっていました。インドネシア留学生たちはチューターの先輩と共に日本のお祭りを経験しました。地域の方々が優しく声をかけてくれて太鼓を叩かせてもらったり、一緒に踊ったり、また一つ日本の文化に触れることができました。
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■2025年8月4日(月)

 来日してすぐに申請したマイナンバーカードを、市役所に受け取りに行きました。説明を聞きながら自分でパスワードを入力し、全員無事に受け取ることができました。
 また、同じ日にコンビニエンスストアで初めて荷物の配送をする留学生もいました。送り先の先輩の住所と寮の住所を一文字一文字漢字で書く姿に従業員の方から「まだ日本に来て2か月なんですか。すごいですね」と声をかけていただきました。日本語で書類を書いたりやり取りをしたりする経験ができています。
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■2025年8月5日(火)

 登米警察署から3名の方においでいただき、防犯・防災教室を開きました。自転車の乗り方を中心とした交通ルール、事件・事故に遭遇した時の110番の仕方、防災時の行動について、そして外国人に降りかかる犯罪例など、やさしい日本語とイラスト、動画を使ってわかりやすくお話をいただきました。留学生からはスマホの怪しいショッピングサイトの見分け方や路上で歩きながらの飲食など、日本でのルールやマナーについての質問があり、それについてもわかりやすくお話をいただきました。
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 午後には、津波に襲われた南三陸の「震災遺構復興祈念公園」を訪れ、津波の怖さや自分の身を守ること、復興した力強さを感じることができました。
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・オレンジ色の高い建物には津波の時にたくさんの人が上の階に逃げたそうです。建物には波の被害が残っていて、それを見てとても怖くて悲しい気持ちになりました。その時命を守るために必死に頑張った人たちのことを考えました。
・防災庁舎の見学をしたとき、津波がその高さまで来たと考えて、泣きたくなりました。そして、その時の住民のことを思いました。私にとって新しい経験で日本についての知識が増えました。

 
 その後、「サンオーレそではま」で日本の海の美しさを知り、最後にさんさん商店街で被災に負けず復興を遂げた元気な方々と出会いそれぞれ買い物をすることもできました。
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  • ・初めて日本の海に行ってとても楽しかったです。
    ・帰る前にアイスクリームを買いました。とてもおいしかったです。それは素晴らしい経験でした。

■2025年8月19日(火)

 短い夏休みが終わり、8月18日から授業が始まりました。19日は寮での授業があり、日本の夏の風物詩である「流しそうめん」についてグループごとに調べ、日本語で発表し合いました。 
 日本語で説明するだけでなく、身振り手振りを加えわかりやすくする工夫もしていました。短時間の調べ学習でしたが、それぞれの分野を調べ、流しそうめんの情報を共有しイメージすることができました。翌日の昼食には、実際に「流しそうめん」を実施する予定だったので、関心も高まり笑顔があふれていました。
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■2025年8月20日(水)

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 日本語の学習も日増しにレベルアップしていますが、日本語の先生からは日本語で会話をする機会を増やしたいという声が上がりました。19日に行われたタスク型の授業と合わせ、体験活動の中での日本語使用の場を設けました。留学生達は、前日に調べた「流しそうめん」について日本語の先生方の前で発表しました。その後は校舎前に準備した流しそうめん会場で、そうめんと共にたくさんの具材を流して食べました。日本のつゆの旨味を感じたり、流れる具材を箸でつかむのに戸惑ったりしつつ、たくさんの日本語を使いながら楽しむことができました。 
 日本語で説明するだけでなく、身振り手振りを加えわかりやすくする工夫もしていました。短時間の調べ学習でしたが、それぞれの分野を調べ、流しそうめんの情報を共有しイメージすることができました。翌日の昼食には、実際に「流しそうめん」を実施する予定だったので、関心も高まり笑顔があふれていました。
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 また、食後はスイカ割りを行い、日本語で「前!前!そこ!」など、みんなで大きな声を掛けてスイカ割りを楽しみました。

■2025年9月6日(土)

 進学する学校へのオープンスクールへ参加する機会が増え、面接練習など、試験に向けての準備が進んでいます。9月6日には、留学生2名が郡山の専門学校のオープンスクールに参加してきました。どの学校の担当者からも話されるのは「日本語の勉強を一生懸命してくださいね」ということです。授業だけでなく、寮での自主学習にも一生懸命取り組むよう声を掛けています。
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 9月に入って、教室では、リーダーを交代したり、座席を変えたり、気持ちを新たにするきっかけをつくりました。入試に向けて、昼休みには、面接練習や入試対策の作文や小論文の指導がはじまりました。それぞれが課されて課題に真摯に取り組む姿勢は他の生徒への刺激にもなり、互いの面接練習の様子を聞き合ったり、想定問答を考えてみたりする生徒もいます。一人一人のモチベーションを高めながら目標の達成を目指していきたいと思います。

■2025年10月5日(日)

 登米市「新産業フェスティバル」に参加し、佐沼ロータリークラブのポリオ根絶プロモーションの手伝いをしました。地域の方々と交流できたことは、インドネシア留学生にとってとても貴重な機会でした。事前に、日本語でコミュニケーションを積極的にとるように話をしていましたが、字が小さくて見えづらいという年配の方に字を読んであげたり、子供や若い方たちにゲームの仕方を教えたりする様子がたくさん見られました。また、多くの方々にも、声を掛けていただくなど、充実した1日となりました。

【ナイラ】
 産業フェスティバルに行きました。私たちはポリオのクイズのプロモーションを手伝いました。「こんにちは、ポリオのクイズをやってみませんか」と言ったり、いろいろなゲームを教えたりしました。
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■2025年10月11日(土)

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 10月11日には、留学生全員で育英祭に参加しました。今年から電子マネーが必要ということで、その準備も必要でした。スマートフォンの機種によっては、アプリのダウンロードが難しい生徒もいましたが、自分で電話で問い合わせをするなど、これも一つ大きな経験となりました。当日は雨模様の中、様々なパフォーマンスや出店でのやり取りなど、楽しく過ごすことができました。また、「せんだいまなびや」のレタス販売にも参加させてもらい、「レタスはいかがですか?」「レタスはいくつほしいですか?」など、声を掛けることもできました。
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■2025年10月18日(土)

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 八戸学院大学短期大学での「はちがくフェス」に参加しました。お世話になる施設の方々との面会をし、いろいろな話ができ、八戸に行ってからの生活をイメージすることもできました。そのあとは、先輩たちに校舎を案内してもらったり、出店で買い物を楽しんだりしました。先輩たちと一緒に昼食をとり、笑顔でたくさん会話をしていました。
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■2025年10月23日(木)

 鱒渕農園でサツマイモの収穫体験を行いました。来日したころに苗を植えたサツマイモが、見事に成長した様子に笑顔が満載でした。体験活動は体を動かしながらその時々の日本語に触れることができる機会です。指導いただいた及川さんなどと楽しく会話ができました。

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