教育と進路

〈教育の特色〉IB認定校

国際バカロレア Q & A

 本学園のIBオンラインセミナー(2020年8月29日 ホライゾン学園と共同開催)で事後アンケートに寄せられた質問に対する回答です。
 6番から9番までの質問には、IBオンラインセミナーの講師をしていただいた星野あゆみ先生(玉川大学大学院教授・IBアジア太平洋地域日本担当開発マネージャー)と坪谷ニュウエル郁子先生(東京インターナショナルスクール理事長・国際バカロレア日本大使)に回答いただきました。

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  • 1 入学してくる生徒や保護者は、国際バカロレアについて知らないことばかりの状態で入学してきます。そのような保護者や生徒に、このような機会がたくさんあると助かります。担任や学年からの話だけではカバーできない内容もあり、不安を抱えています。
  •  秀光コースでは、秀光中等教育学校前期課程3年次に、生徒・保護者対象説明会を2回実施、さらに生徒に対して現役IB生からのDP説明会を実施しております。
     また、外国語コースでは、同コースでは、10月に生徒・保護者対象の説明会を実施した後DPトライアル授業の希望者を募り、その後、1月からのトライアル実施に向け、週1回放課後に「IB部活」を実施してDPの簡単な説明や授業体験などを行っております。
     不安に思われるお気持ちもよくわかりますので、ご心配なことやご質問がありましたら、是非担当までご相談いただきますようお願いいたします。

  • 2 IB入試で大学に入学した先輩の体験談や現在の大学生活を知る機会があれば参加したい。
  •  同様のご質問を何件かいただいておりますので、年内にオンラインで外国語コース卒業生の体験発表と、参加者の皆様からの質問に答えていくようなパネルディスカッションを実施したいと考えております。本学園ホームページ等で案内をさせていただきますのでご参加くださいますようお願いいたします。

  • 3 来年度からIBの理系科目を取得できることが分かりましたが、その科目を英語で学ぶことはできるのでしょうか。
  •  オンラインセミナーでお話しさせていただきましたが、秀光コースでは2021年度からDP理系も受講可能になり、English B、数学と化学がHL(Higher Level)で実施予定です(理科は選択でさらにもう1科目HLで選択が可能です)。進路選択に際しましては、どの理系大学の入学要件にも対応できるようにしました。
    2020年9月現在、理系選択をした者には、English Bと数学を英語で、理科HL科目は日本語での実施する計画です。現在、文系・理系を日本語と英語のデュアルランゲージで受講できる体制に加え、ALL Englishでも文系・理系を受講できる体制を学内で検討しております。今後も学園ホームページでお知らせしてまいりますので、ぜひご確認ください。

  • 4 IBクラスに入るための試験はどのような内容ですか。また、IBを取得するにあたって具体的にどんな活動をすれば良いですか。現在のIB受講生や卒業生のお話も伺いたいです
  •  秀光コースの生徒はそのままDPに進むことになりますので、外国語コースのDPにおける志願についてお話いたします。
    1年次の12月に最終の生徒・保護者説明会を開催し、DP志願についての説明を行い、DP受講希望者は全員1月からDPトライアル授業を受講します。この目的は、実際にDPの授業を体験し、適性をみるということです。その後、2年次からDP受講を希望する生徒は正式に志願書を提出します。この提出書類の中には英語のエッセーがあってDP受講の目的を書くことになっており、その内容に関して英語による面接を実施します。さらに、DPの各科目担当者がトライアル授業の評価を行います。英語のエッセー、面接、各科目担当者からの評価をもとに、総合的な評価により選抜するようにしています。なお、選抜基準もあり、公明性や公平性も確保するようにしています。
    IB取得に向けた活動についてですが、DPの授業はこれまでやってきた授業とは全く異なります。具体的には、探究型学習となることから、課題に取り組み自分で調べて自分なりの解答を出すということが重要となります。参考書を調べても答えは載っていないようなopen questionが課題となるため、DPの準備中あるいは受講開始後も、多くの本を読んで知識の幅を広げておくとともに、必要な知識を関連付けながら理解することが必要です。
    DPの卒業試験問題も、知識よりはそのような課題にいかに取り組むかということについて論述することになります。

  • 5 "秀光コースでIB取得できなかった場合どうなるのだろう、と親として心配していたので、「秀光コースでのIBは目的であって、資格取得を目標としているわけではない」というお話を聞いて安堵しました。
    そこで質問ですが、秀光コースの生徒は、全員がIBDP試験を受けることにしているのか、もしくはIBで学習するがIBDP試験を受けないという選択肢もあるのでしょうか?
    秀光中学校の新設の経緯が何となくわかったような気がします。今までの教育課程とはだいぶ違うことも知りました。ただ、IBコースだからこそ、少人数なのでしょうか?6年間IBコースで進むには、人数が少なすぎるような気もしました。できれば2クラスくらいほしい気がします。人数が少ないからか、教科選択の幅も少ないような気がします。(理系の選択幅、芸術の選択幅)また、中学校から制服が変わりましたが、あれは、中学校のみの制服ですか?高校に上がると緑色の制服に変わりますか?もしくはコースで分かれていますか?一度学校見学会に行かせてください。
    オンラインセミナーは大変便利で参加しやすかったので、ぜひ今後もセミナー等ある場合はぜひオンライン開催でお願いしたいと思いました。
  • 秀光コースでは、卒業試験は、IB授業履修の集大成とも言えるものであり、全員が受験するという前提で指導いたします。ただし、毎年度DPの資格取得人数や合格率を学校の目標と定めているわけではありません。卒業試験を受験するか否かはご家庭と生徒のご判断によりますが、受験の有無に関わらず上述のように指導をいたします。
    DPの授業は多くても1クラス25名という上限が設けられています。ディスカッションなどグループ活動を考えると15名前後の生徒が必要です。理系と文系2クラスでともに20人前後の生徒がいれば理想的です。現在、秀光コースはDP授業への移行期であり、特に理系については来年度から開講ということですので、入学してくる生徒の進路希望などを考慮して教科・科目についても検討していくという方針でおります。
    秀光中等教育学校は来年度から 秀光中学校と仙台育英学園高等学校秀光コースに変わることから制服は別になります。秀光のパンフレットに中学と高校の制服が掲載されており、ホームページから請求することができますのでご参照ください。また、今回のセミナーのような機会を設けていくことも検討しております。

  • 6 中学まで公立校で日本式教育(受け身教育)を受けてきた生徒が、高校からこれまでとは全く異なる授業形式のIBコースを受けるにあたり、アドバイス等をご教示ください。
  • (星野先生から回答していただきました。)
    中高一貫校ではなく高校単独高でのDPのメリットは、高校からでもDPを履修できることはより多くの生徒さんにDPの恩恵を受けてもらえるという(デメリットではありません)ということです。課題としては高1で学習指導要領の科目、特に必履修科目を履修し、高2と高3でDPにほぼ専念するとなると、それまでの(おそらく公立中学校での)学習にもよりますが、①高1と高2・3の科目の学習方法がかなり異なることになる可能性がある。②2科目英語での履修の準備として通常の英語の授業以上の準備が必要になるという点です。以上の2点において生徒の負担になる可能性はあると感じております。ただし、それはどの学校も想定内の課題なので、学校で充分にサポート体制を整えることが出来ると思われます。確かに教育の在り方が変わるので大変な面があるかと想像できます。そのため、本人の(保護者ではない)強い意志と覚悟が確かに必要だとは思いますが、ただ授業が変われば生徒は柔軟に対応できる力はもっていると感じておりますので、生徒の力を信じることも必要だと思います。

  • 7 直近の日本におけるDiploma受験者・取得者数の数字があればご提示いただきたい。できればインターナショナルスクールや一貫校を除いた数字が知りたい。
  • (星野先生から回答をしていただきました。)
    Statistical Bulletin Nov 2019より
    Number of candidates by country 269(日本で試験を受けた人数なのでインターの外国人も含む)
    TOK を日本語で受けた人数79(ほぼ日本国内のDLDP在籍の受験者とみていい数字だと思う)
    以下は世界中で日本語Aで受験した人数です。

    JAPANESE A 言語と文学 HL 16人
    JAPANESE A 言語と文学 SL 18人
    JAPANESE A 文学 HL 152人
    JAPANESE A 文学 HL 52人
    インターや一貫校を除いた数字は入手不可能です。
  • 8 IB普及は国内大学にも行っているのか?
  • (星野先生から回答をしていただきました。)
    IBのrecognition部門と文科省と文科省コンソーシアムが国内大学と連絡ととり、訪問などを行って理解を求めています。IBおよび文科省コンソーシアムは適宜大学向けの説明会等も開催しています。日本のほぼ全ての大学はDPを認めています。DPに特化した入試をしているかどうかは別ですが。

  • 9 坪谷先生のご講演内でIB入試(特別入試)実施校が62校あるのに対し、受験者は76人と少ないとあった。その理由にIB校が少ないことを理由にあげられていました。受験するIB生が少ないのではなく、大学側の受験要件が高いのも原因ではないのでしょうか?「IB普及」の観点から、その要件を精査し大学へフィードバックやIB教育についての普及活動等を大学へ行ったりしているのでしょうか(事前質問と重複)?
    出願の際に、小学校で作成してもらう調査書等の書類を提出する必要がありますか?
  • (坪谷先生から回答をしていただきました。)
    大学側も手探り状態で始めていますので、勝手がわからないこともあるのやもしれませんね。2019年の1条校からの受験者が76人ですので、まだまだ人数が少なく大学に入ってからの彼らのパーフォーマンスから評価をするといっても絶対数が少ない、また経年数が短いと言う点もあると思います。IBコンソーシアムといって文科省委託で運営されているサイトがあります。
    https://ibconsortium.mext.go.jp
    保護者や学生も参加できますので、ぜひ登録なさって大学の要件の精査や大学へのIB教育の普及活動をもっと積極的にやってほしいと言うご意見をお寄せいただければと思います。
    大学からもこのコンソーシアムには代表者が出ておりますので、保護者の方からの直接のご意見は助かります。

  • 10 オンラインセミナーはとてもよかったです。家にいながら、子供たちを世話しながら受講できたからです。子供の預け先がないとき等、ありがたいと思いました。 もう少し詳しい学習内容が知りたいです。どのくらい大変なのか、英語力はどのくらい必要か、一般入試にも対応可能なのか、卒業生の体験談などもうかがってみたいです
  •  IBセミナーにご参加いただきありがとうございました。学習内容については課題を解決するために自分で調べ、自分で考えをまとめ、口頭や学術論文で自分の意見として発表するという形が基本的な学習になります。課題はほとんどOpen Questionなのでどれが正解ということではありません。星野あゆみ先生が講演でも話されていましたが、DPの授業は比較的狭い分野を深く探究する学習です。
     一方、5教科7科目の共通テストは求められる学習の範囲が広く、答えの決まったものを制限時間内で回答するという性質の試験です。
    本校では、DP卒業試験が終了する11月までの期間は、共通テスト受験を希望する生徒への個別指導での学習支援を実施し、DP卒業試験後から、対象者に共通テスト対策の指導を実施しております。
     共通テストを含め様々な受験制度に向けた受験勉強の際には、自己管理スキルをはじめとしたIBで培った学習スキルが役立ちます。また、DP卒業試験は国公立大学や私立大学の二次試験で求められる以上の深い思考力・論述スキルが求められるため、学校推薦型・総合選抜入試だけでなく、国公立大学や私立大学の二次試験においてもIB教育で培った学びが生かされると考えております。実際、外国語コースDPでは、昨年度中央大学国際情報学部に一般入試で合格を果たしております。
     共通テストに限らず大学入試への準備は生徒にとって大きな負担となりますので、ご家庭の細やかなサポートが重要です。
     2020年現在、国内大学の学校推薦型と総合選抜入試の合計定員は、全体定員の4割強になっています。そのため外国語コースでDPを受講していた卒業生はそれらも利用して全員が現役進学しております。
     また、本学園の場合、日本語と英語のデュアルプログラムのため、大学入試やその先の将来での活躍に向け、TOEFLや英語検定試験などの外部試験へ積極的に挑戦するよう指導しております。なお、英語力について、DPの学習では、開始時点でTOEFL2級程度の力があることが望ましいとされていますが、準2級や3級程度の実力を持っている生徒もDPを受講しております。