教育と進路

合格者メッセージ

2017年度 大学合格者からのメッセージ

特別進学コース 合格者の声

  • 学習の効果を模試でチェックして自信をつけました

    鈴木くん(多賀城中出身)

    東北大学 文学部 人文社会学科

    鈴木くん(多賀城中出身)

    ラクロスの合宿は最高の思い出です

     中学ではサッカー部に所属し、身体を動かすのが大好きだったのでラクロス(男子ラクロス同好会)に入りました。ラクロス部がある高校は全国にわずか5校で、東北地方では仙台育英だけです。対外試合も難しい環境ですが、常にフィールド内を全力で走り回る爽快感に魅せられ、毎日のように仲間と練習を重ねました。東京で合宿した時、他校と試合して勝ったことは忘れられない思い出です。部活ひと筋で成績はあまり良くありませんでしたが、授業を真面目に受け、放課後講習も選択して基礎学習は手を抜かずに頑張りました。
     進路の決め手になったのは友達の言葉です。昔からクラスメートに「ここ、わからないから教えて」と頼られることが多く、相手が理解して「教え方が上手だね」と誉められるととてもうれしくなるので、自分には教師の適性があるんじゃないかと感じていました。

    苦手科目の攻略で成績が急上昇

     国語と英語が得意な人間が集まる国立文系で、合否を分けるのは数学です。でも、私はその数学が苦手で点を取れず、3年になっても模試はC判定しか出ません。それでも、数学さえ攻略すれば何とかなるという自信はありました。特進は模試の回数が多く、自分の実力や順位の推移がリアルタイムでわかります。試験のたびにミスした問題をピックアップし、点の低かった範囲を徹底的に反復した結果、成績が飛躍的に伸びて半年でA判定に! 集中学習の効果がどのくらい出ているか模試の結果でチェックしながら、焦らずマイペースを貫いたことが合格へつながりました。
     私は3年生になってから本格的な受験対策を始めましたが、後輩の皆さんには志望大学を決めたらできるだけ早く準備するようにと、反省をこめてアドバイスします。

  • 大学受験を意識した無駄のないカリキュラムです

    和田くん(中田中出身)

    東北大学 教育学部 教育科学科

    和田くん(中田中出身)

    講習は積極的に参加して応用力を鍛えました

     特進コースは1年生のうちに倫理など実際の入試科目を履修するため、授業から受験へスムーズに移行できるのが強みです。授業は45分×7時間で1コマが短く、メリハリがついて途中でダレません。私が大きな成果を得たのは、予備校講師による現代文の特別講習です。受験テクニックの他に物事の概念や学説、バックグラウンドまで説明してくれるので、面白くて大学の講義のようでした。ここで全教科の基本となる国語の応用力をつけたおかげで、数学の論理的記述や英語の長文読解も上達しました。
     社会のセンター対策は、市販のどの参考書よりも学校から配布された資料集が役立ちました。詳しい説明に加えて過去問と図説がきちんと整理され、知識を体系的に覚えられます。学校が用意してくれる資料や課外講習は実践的で質が高く、受験で大きな武器になると実感しました。

    子供の教育問題と真剣に向き合って

     高2で復興支援の米国留学プログラムに参加し、現地のフィールドワークを通して子供の貧困や教育格差の実情を知りました。帰国後、宮城県のNPOで、ボランティアとして子供たちに勉強を教えながら、彼らが抱える経済的な問題や家族・生活面での悩みに耳を傾けたのです。この子たちのために自分は何ができるだろう…と考えるうち、文科省で教育行政にかかわりたいという夢が見えてきました。
     東北大の教育科学科は教員養成というより、教育学を学ぶ場所。多くの文献を持ち、専門の研究機関がある地元の大学で、子供を巡る教育問題について基礎から学ぶつもりです。特進コースに入ったら勉強オンリーではなく、さまざまなイベントやプログラムへ自主的に参加して経験を積み、社会的視野を広げてほしいと思います。その過程で自分の進むべき道がきっと見つかるはずです。

  • 頑張りました! 全力を尽くした充実感を味わっています

    岡さん(矢本第一中出身)

    東北大学 法学部 法学科

    岡さん(矢本第一中出身)

    さんざんだった模試の結果が努力する原動力になりました

     音大を目指してピアノの練習を続けていましたが、東北大のオープンキャンパスに行って気持ちに変化が生まれました。法学部なら就職にも有利で、法曹界にも進めます。幅広い可能性を感じ、志望大学を変更しました。
     入学してすぐに「大学進学」ということを繰り返し言われ、モチベーションは高まりましたが、本当にやる気になったのは2年生になってからです。模試の結果がさんざんで、さすがに焦って猛勉強したら偏差値が一気に上がりました。「やればできる」という自信が生まれ、それからは順調に結果を出すことができました。しかし、あるところまで成績が伸びると、後は一進一退。精一杯やっていたので悩みましたが、親身になって相談に乗ってくださったのが先生方です。励ましていただき、気持ちを立て直しました。苦手な数学は先生を困らせてしまう勢いで質問をして、何とか乗り越えました。
     役立ったのは先生が選んでくださったテキストです。何回も繰り返し見直しました。授業用にまとめていただいたプリントは全て机の上に積み重ね、分からないことがあると引っ張り出して読み返したり、切り取ってテキストに貼ったりしながら受験直前まで使いました。

    共に勉強した仲間に支えられました

     振り返ると楽しい3年間でした。友達との間では、遊ぶときは勉強の話をしないで徹底して遊ぶという暗黙の了解がありました。いざ勉強となれば切り替えて、切磋琢磨しました。入試が近付くとピリピリはしましたが、友達とおしゃべりできたことでプレッシャーに押しつぶされないで済みました。私だけでなく、みんながめちゃくちゃ頑張ったと思います。今、「やり切った」感を味わっています。

  • 建築を勉強するため目標を一つに絞り挑戦しました

    大髙くん(将監中出身)

    東北大学 工学部 建築・社会環境工学科

    大髙くん(将監中出身)

    ミスした箇所の扱いが合否につながります

     家から通うことができて建築の勉強ができる国公立大学というと選択肢は一つ、東北大の工学部しかありません。1年生の6月にオープンキャンパスに参加した後は志望大学を一本に絞り、浪人覚悟でよそ見をすることはありませんでした。勉強をしっかりやるようになったのは2年の後半になってからです。クラスの友達も東北大一本に絞っている人が多かったので、同じ目標に向かってお互いに助け合い、教えたり教わったりしながら、受験の重苦しさを感じることなく過ごせました。
     特にスランプはなかったのですが、苦手な国語は最後まで克服できませんでした。その分得意な理数でカバーしようと思って勉強していたので、焦ることはありませんでした。「模試はミスした箇所の扱いが大事」と先輩に教わったので、ミスしたところだけを一つのファイルに整理し、それに必要な知識をプラスしてまとめ、試験の前には必ず見るようにしました。そのファイルを作ってから調子が出てきたような気がします。

    センターで失敗しても諦めずに2次に備えよう

     センター試験のマルバツ式問題は極端に苦手でしたが、数学の演習で時間を計りながら本番と同じスタイルで勉強できたことで、心に余裕が生まれました。国語のミスはカバーできたと思います。とはいっても、予想していた通り、平均点は合格ラインからはかなり低く、センター試験は失敗でした。でも、諦めずに勉強を続けました。もともと2次に重点を置いて勉強してきたので自信はありました。センターの結果からごぼう抜き状態で合格ラインに達することができたと思います。後輩にアドバイスできることは一つ。「自分の夢の実現のためには、たとえセンターで失敗しても、2次試験に向けて頑張ってください」。目標を下げることなく頑張れば、結果は付いてきます。

  • 先生の的確なアドバイスのおかげで スランプを脱しました

    山口さん(上杉山中出身)

    山形大学 医学部 看護学科

    山口さん(上杉山中出身)

    理解度に合わせた授業で基礎力がつきます

     特進の授業は先生主導でスピーディーに進むイメージでしたが、実際はとても丁寧な教え方で驚きました。先生は授業中、一人ひとりに質問しながらどのくらい内容を理解しているか確かめ、わからないようだと新たに説明を追加してくれます。それでも足りない時はプリントを渡し、「放課後に質問に来なさい」とサポートして下さるので、基礎固めは万全でした。
     授業が終わった後は毎日8時半までオークルームに残って、予習・復習を頑張りました。実力がつくと難しい問題が解けるようになり、テストも高得点を取って先生にほめられ、“勉強ってこんなに楽しいんだ”と初めての感覚を味わいました。幼い頃から弱者のために尽くす看護師に憧れていたのですが、この成績ならば国公立を目指せると思い、看護学科のある山形大学を意識するようになりました。

    受験のプロである先生方を活用しましょう

     3年からセンター対策を始めましたが、数学だけ全く成績が伸びません。焦って先生に相談すると、「たとえ1科目できなくても、得意な英語でカバーすればいいんだよ」とアドバイスをいただき、肩の力が抜けました。そこで数学は後回しと割り切って好きな英語を中心に学習した結果、落ち込んでいた気分が消え、意欲が湧いて他の科目の成績まで上がったのです。
     看護学科の二次試験は面接と英語のみです。英語も先生からの「長文問題が最重要」という情報のおかげで、効率的に対策できました。先生方は大学の資料や過去のデータをたくさん持っていて、生徒の志望大学に合った的確な助言をくださるので、悩みや不安があればすぐに相談すべきです。私の意志を尊重してくれた先生方、苦しい受験期を支え合った友達に出会えて、とても素晴らしい高校生活でした。

  • どん底状態からはい上がり目標を達成しました

    大庭さん(船岡中出身)

    山形大学 工学部 化学・バイオ工学科

    大庭さん(船岡中出身)

    1冊のワークを繰り返し勉強しました

     中学では勉強をしなかったので、特進に入学した当初は、下から順番を数えた方が早いぐらいの成績でした。中学時代の反省から、「高校では頑張って、親に負担を掛けないように国公立の大学に入ろう」と自分に誓いました。負けず嫌いな性格もあり、その気持ちは最後まで揺れることがありませんでした。
     生活で一番変わったのは、授業が終わった後の時間の使い方です。自分で時間を決めて、必ず毎日勉強するようにしました。最初は模試の結果を見るのも嫌だったのですが、どんどん成績が上がり、2年生から東大選抜クラスに入ることができました。とてもいい雰囲気のクラスで、みんなでお互いに高め合うことができたと思います。
     勉強は大変でしたが、悔いのないくらい頑張ったと思います。学校のワークにひたすら取り組み、めくるところが手垢で黒くなるまで何回も繰り返しやりました。センター試験までは、1冊を完璧にやり切り、センターの後は2次試験に合わせた勉強に切り替えました。

    生物や化学を深く追求し将来の道を探ります

     私が合格したのは、工学部でも「バイオ化学工学科」という、生命科学と化学が融合した新しい工学分野です。化学や生物が好きだったので、大学でさらに深く学びたいと思って志望しました。最初は薬を開発するような研究者の道を考えていましたが、今は教師になる道も、選択肢の一つに加わりました。3年生の講習で生物を受講したとき、先生の影響を受けてますます生物が好きになりました。そのときから、「生徒の心に残るような先生になるのもいいな」と思うようになりました。山形大学では研究者になる道も教師への道も選択できるので、4年間の勉強を通して将来を決めたいと思っています。

  • 放課後講習をたくさん受けることで校内での学習に集中しました

    牧野くん(郡山中出身)

    福島大学 人文社会学群 行政政策学類

    牧野くん(郡山中出身)

    国立大学合格を目標に定め 早朝学習も取り組みました

     公立高校の受験に落ちてしまい仙台育英に入学したときから、国立大学を目指していました。1、2年生は成績がふるわなかったのですが諦めず、3年生になって少し成績が伸びたので、本格的に照準を定めました。特進は放課後に講習があるので、センターで受ける7科目分の教科を全て申し込みました。1週間でほぼ毎日、1コマ70分の講習を最大2教科。おそらく僕がクラスで一番講習を受講していたと思います。先生の指導を受けながら主にプリントを解くのですが、塾に行かずにここを自主勉強の時間に当てて集中しました。ほかにも授業は予習復習をしないとついていけないので、朝早めに学校に行き予習などを済ませてしまうようにしていました。そして仙台育英には放課後講習を始め、自習のできるオークルームなど勉強できる環境が揃っているのですから、ぜひ活用してほしいと思います。

    小論文対策は数をこなすほど力がついていくはずです

     福島大学の試験内容はセンター試験と小論文だったので、小論文対策には特に力をいれていました。センターが終わってからは毎日学校に通い、先生から過去問をいただいて、解いて、学校で添削してもらって…を繰り返しました。正直自分は対策を始めるのが遅かったくらいです。やればやるほど、文章の要約はできるようになっていくのが実感できたので、後輩の皆さんには早めの小論文対策をおすすめします。

  • 勉強する環境が整っているので、自分次第でなんでも挑戦できます

    外舘さん(宮床中出身)

    宮城大学 看護学群 看護学類

    外舘さん(宮床中出身)

    基礎・基本を一番大切に周囲に頼ることも忘れずに

     受験を本格的に意識し始めたのは2年生の秋ごろです。特進は周りも頭の良い人ばかりで、先生や友達に頼っていっぱい教えてもらいました。当時は志望大学の判定も低かったのですが、そこから頑張って150点くらい点数を伸ばしていきました。さらに、センターの勉強を始めたときに、わからない問題を埋めようと思ったら、それは全て基礎でした。後輩の皆さんには基礎・基本を一番大切に、勉強できる場所を見つける、先生に頼ることを忘れないでほしいと思っています。特進は勉強する環境が整っているので、自分次第でなんでも挑戦できると思います。

    NYで知り合った人たちとの交流が、今も続いています

     看護師の仕事を調べるうちに助産師のことを知り、新しい命が誕生する瞬間に立ち会えたり、患者さんに寄り添えるのに惹かれて将来の夢を決めました。
     2・3年の2回看護体験に参加し、患者さんと触れあったり、ナースステーションで現場の看護師の方の話しを聞いたりしました。2度目は産科で体験することができ、自分も現場に立つことであらためて大変な仕事だと実感しましたが、なりたいという気持ちはより強くなりました。
     ほかにも2年生で、学校を通してNPOの主催するワークショップ「Express Yourself」に参加しました。約5日間ニューヨークにホームステイし、現地の方や学生と交流したり英語劇を披露しました。 嬉しいことに知り合った人たちとのやりとりが今も続いています。大学でもフィンランドやアメリカなどに留学して、もっと広い世界を見てみたいです。

  • 学校の自習場所をフル活用しながら自分なりの学習ペースをつかみました

    小林さん(高森中出身)

    宮城大学 事業構想学群

    小林さん(高森中出身)

    震災でいち早く情報を伝えてくれたラジオの仕事に関わりたい

     将来ラジオ制作の仕事に関わりたいと思っています。きっかけは小学6年生の卒業式直前に体験した東日本大震災のときのことです。水も電気も止まってしまって、ずっとラジオを聞いていました。どうしたらいいのか不安な中、ラジオが次の給水場所がどこかなどの情報をいち早く伝えてくれたことに感動して、私もラジオ番組をつくる仕事をしたいと考えはじめました。大学に入学してから学類を決定するのですが、地域創成学類を希望しているので、フィールドワークをして地元のことをもっと知り、さらに広い視野をもつために留学プログラムにも挑戦したいと思っています。

    使う場所と使うものを変えて気分転換をしながら勉強

     勉強法は『場所』と『使うもの』を変えていました。というのも、私が飽きっぽい性格だったので。学校には自習できる場所がたくさんあって、気分に合わせて「今日はオークルーム」、「今日は図書室かな」と場所を変えて気分転換をしました。使うもので変えたのは文房具です。趣味の文房具集めを活かし、色々なペンでモチベーションを上げつつ、授業のノートも工夫しました。
     クラスも個性的な仲間が揃っていて、友達と「夜寝る前に英単語を覚えるといい」など勉強方法を互いに教えあったり、他愛のない話をするのがすごく楽しみでした。参考書は自分であれもこれもと揃えるより、学校からの教材が充実しているので、確実にこなしていくほうが良いと思います。きちんと優先順位を決めていけば、それだけ志望大学に近づくはずです。

  • 整った環境を活用してモチベーションを高めました

    渡辺さん(高砂中出身)

    宮城大学 事業構想学群

    渡辺さん(高砂中出身)

    先生方は気さくで何でも相談できます

     黒板を見慣れた自分にとって、仙台育英の授業で使うホワイトボードは新鮮なイメージでした。図書館やホールも設備が整っていて学習意欲が湧きます。特にGPホールの上階にある自習スペースは執務室に近く、自習中の疑問点をすぐ先生に質問できるメリットがあり、大いに活用しました。先生方は親切で悩みや愚痴まで聞いて下さるので、受験のストレスが軽くなります。模擬面接では「考えたことを素直に口に出していいんだよ」とアドバイスを受けたおかげで、本番でも落ち着いて受け答えできました。先生と信頼の絆を結ぶことが何より大切です。

    あきらめない心が合格へつながりました

     被災地の自治体職員が地元の広報活動に励む姿を目にして、自分も地域活性の担い手になりたいと考え、宮城大学を志望しました。でも、3年になってもE判定。最も点の取れない英語をてこ入れしようと決意し、毎日自習スペースで勉強して通学の電車内でも単語暗記に努めた結果、半年でB判定に上がって自信がつきました。私は特別進学コースの一般クラスから県立大合格という夢を叶えました。選抜クラスでなければ国公立は難しいのではと思っている人に「絶対合格するんだ、と強い意志を持てば大丈夫!」と伝えたいです。

  • 夢に向かっての一番の近道が特進で勉強することでした

    針生さん(大沢中出身)

    宮城大学 看護学群 看護学類

    針生さん(大沢中出身)

    苦手をつぶして自信につなげました

     子どもの頃は体が弱くて入院することが多かったので、親切に接してくださった看護師さんは、私の憧れでした。「看護師になるため宮城大学に入学したい」という明確な目標に向かって一番の近道を調べた結果、公立高校に進学するよりも仙台育英の特進コースが有利だと分かり、第一志望に切り替えて受験しました。もともと積極的に勉強するタイプではなかったので、他校よりも講習などが充実していて、自然に勉強せざるを得ない状況に置かれるという特進の環境が、私には合っていると思ったのです。奨学金もいただいて、安心して勉強に専念できました。
     宮城大学は英語にも力を入れているので、将来は留学も考えていますが、実は、高校1年のときは英語が苦手科目でした。苦手をつぶさなければ夢は実現しません。基本からやり直すことを心掛けて勉強を始めました。でも、結果がすぐ出るわけではなく、模試でも、思うような成績を残せませんでした。半年、1年と過ぎた頃「ちょっとできる」という感覚をつかめてからは、勉強することが苦にならなくなりました。

    先輩方の話はやる気を高める刺激剤です

     高校3年間の中にはいろいろな波があり、気が緩むこともありました。そんな時、気持ちを引き締めるきっかけになったのが、大学生活を送る先輩の話を聞く「在卒懇(在校生と卒業生による懇談会)」や社会で働く方の講演会でした。学校では定期的にそのような機会をつくっていただいたので、折々に自分を見つめ直すことができ、怠けたくなる自分を奮い立たせる刺激になりました。在卒懇では、看護を学ぶ先輩にも話を聞くことができ、勉強のやり方だけでなく、合格が決まってから卒業までの過ごし方などもアドバイスいただきました。
     将来は小児科で仕事をしたいと思っています。小さい頃の私がそうだったように、病院にいる子ども達は不安な思いを抱えています。看護師という立場よりも、もっと子ども達に寄り添える身近な存在になりたいです。

  • 夢はJリーガー大学で再挑戦し結果を残したい!

    内村くん(足利第二中出身)

    慶應義塾大学 経済学部 経済学科 (筑波大学 社会・国際学群 社会学類にも合格)

    内村くん(足利第二中出身)

    大きな怪我でチャンスを逃しました

     ベガルタ仙台ユースから声をかけていただき、サッカーをやるために栃木県から仙台にきました。中学では勉強とサッカーの両立を意識していたので、高校でも勉強はしっかりやりたいと思って特進コースを選びました。「授業が終わるとすぐに泉の練習場に向かい、夜にベガルタの寮に帰って寝る」という生活をずっと続けてきました。3年になって全国大会で自分のプレーをアピールし、プロの道に繋げたいと思っていた矢先、試合中に靭帯断裂という大怪我をしてしまいました。8月に手術をしたのですが、完治するまでは6カ月かかると言われ、もう絶望的でした。大学に進学するにしてもサッカーを武器にしようと考えていたので、まさに最悪の状況でしたが、悩んでもいても前に進めません。一般で受験して、大学でもう一度夢に挑戦するしかないと気持ちを切り替えました。

    周りの友達が頑張る力になりました

     リハビリは大事なので、授業が終わった後は変わらずに練習場に行ってクラブハウスでリハビリを続け、寮に帰って一休みした10時半頃から1時までを勉強時間と決めました。
     英語が得意だったので、英語を中心に対策を考えました。センター試験までは広く浅く勉強し、センターが終わった後は私立に向けて英語と日本史に科目を絞って、とことん勉強しました。両立は大変そうに思えるかもしれませんが、自分は怠け者の性格なので、学校、練習、自習という決められた生活があったから、逆に乗り切れたと思います。
     頑張ることができたエネルギーの源は友達です。ベガルタのユースは当然ながらサッカーが好きな友達ばかりで、サッカーで頑張るというやる気に満ちていました。一方特別進学コースでも、受験という目標に向けて一緒に頑張るという雰囲気がありました。その雰囲気に触発され、自然に勉強する気持ちになれました。
     早く怪我を完治して、大学では夢に向かって走り続けます。憧れは中村俊輔選手です。Jリーガー目指して頑張ります。

  • 特進では受験本番に向けて実践的な指導を受けられます

    鈴木くん(東京調布第七中出身)

    早稲田大学 法学部

    鈴木くん(東京調布第七中出身)

    自信過剰になって思わぬ落とし穴に

    特別進学コースの校内テストでは高い点が取れたので、自分は成績が良いと思い込んでいました。ところが、2年の期末で数学が平均の半分しかいかず、愕然としました。今まで積み上げてきたのは何だったのかと…。困り果てて先生に相談すると、指定した参考書を解くよう指示され、基礎の基礎からやり直しました。成果は、数学のテストで初の校内1位! 私の弱点を見抜いていた先生に感謝し、これまでの自分を反省しました。

    月1ペースの試験で本番の感覚が磨かれます

     3年になると月1~3回の頻度で模試と校内テストが実施され、出題の傾向や解答の時間配分など、受験本番に向けた実践的なカンが養われます。回数を重ねるほど苦手範囲もあぶり出されるので、効率的な勉学に役立ちました。私は持病のせいでコンディションが非常に悪い時期があり、推薦は半ばあきらめていました。合格できたのは、日頃の模試やテストの順位、そして努力していた姿勢を先生方が認めてくださったおかげです。将来は司法試験を通って弁護士となり、社会的不利益を被った人々のために尽くすつもりです。

  • 授業で先生のお話を聞けるのが楽しみでした

    菅井さん(将監東中出身)

    学習院大学 文学部 日本語日本文学科

    菅井さん(将監東中出身)

    バスケットボール部に所属、朝練習で早起きには慣れていました

     将来の目標は国語の教師になることです。大学を選ぶ条件として考えたのは、文学部があり、教員免許が取れて、県外の大学であることでした。担任の先生がその条件に基づいて選んでくださった大学の一つが、学習院大学でした。
     中学校のときの国語の先生は、どんな小さなことでも一生懸命向き合ってくださる先生でした。私もそのような、人に認められる人間になりたいと思い、国語教師という職業に憧れを抱くようになりました。
     高校ではバスケットボール部に所属していました。特進で部活を両立させるのはとても大変なことでした。けれど、部活動をやっていると他コースの生徒とも交流があり、とても刺激になりました。同じバスケ部に特進の先輩がいたので、いろいろと相談に乗っていただきました。部活の朝練習で慣れていたので、勉強のための早起きも苦になりませんでした。わからないところを明確にして、それを授業中に先生に聞けるようにしました。

    時間の管理ができると“勉強している実感”が生まれます

     受験勉強で大変だったことは、時間の管理です。そこで、時間をグラフにして、何の教科を何時間やったのか色別にマーカーを引いて、視覚化しました。何時から何時まで勉強をしたと思っても、目に見える形にしないと、けっこうサボっている時間が多いものです。やった時間はマーカーを引いて、休憩時間はひかない。そうすると、見直したときに「これしかやってないんだ」と自分でわかるようになりました。時間をうまく使えるようになると、「勉強している」という意識が生まれます。周りが勉強しているのに、このままでは置いていかれてしまうという危機感が常にあり、向上心を持つことができました。
     特進にはベテランの先生がたくさんいらっしゃいます。特に古典の授業中に、先生の大学での経験談など、面白いお話を聞くのが楽しみでした。私は古典が大好きです。作品を読んでいると昔の人でも感じることは一緒なのだというところが面白い。大学に合格が決まってからも時間さえあれば本を読むようになりました。
     後輩の皆さんに伝えたいことは、受験勉強は早めに手をつけるということ。私は3年生になって部活を引退してから焦って勉強に手をつけたので、回りきらないところも数多くありました。あとで後悔しないように計画的に勉強を進めて欲しいと思います。

  • 専願で特進に入り、3年間、一生懸命勉強に専念しました

    永沼くん(矢本第二中出身)

    山形大学 人文社会科学部 人文社会科学科

    永沼くん(矢本第二中出身)

    野球に注いだエネルギーを勉強につぎ込みました

     小学校から続けてきた野球を、高校入学とともにきっぱり止めました。野球で成功するのは一握りの人です。自分の力に限界を感じ、それまで野球に注いでいたエネルギーを勉強に向け、3年間どこまでやれるか努力してみようと決心しました。とはいっても進学は頭になく、漠然と就職を考えていました。ところがいざ入学してみると、特進には「進学が当たり前」という雰囲気があり、場違いなところにきたというのが最初の印象でした。そんな自分が3年間頑張った結果として、国立大学の門をくぐることになりました。試験は1人30分の面接だけだったのでかなり突っ込んだ質問もありましたが、ハワイ校での体験も含め、仙台育英での3年間をそのまま紹介することができました。新設のコースなので、第1期生の私たちには、後に続く人たちをリードしていく役目があります。自分たちの力で充実した環境をつくっていきたいと張り切っています。

    経験豊かな先生のアドバイスで視野が広がりました

     入学当初は「どこまで成績を伸ばせるか、ちょっと冒険」という軽い感じのスタートでしたが、「将来に向けた選択肢を増やすには勉強をするしかない」と、大きく方向転換できた3年間。精神面も勉強面もかなり鍛えられました。朝は6時20分発の電車に乗って1時間、学校に着いて授業が始まるまで1時間、さらに放課後や帰りの電車での勉強を含めると、1日5時間以上の自主勉強時間を日課にすることができました。育英には数多くの受験指導に携わってこられた経験豊かな先生が大勢います。「塾に通わなくても合格できる」という言葉を力強く感じ、大学進学を意識するようになりました。特別講習も可能な限り受講しましたが、一番通ったのが執務室です。先生方とフレンドリーな関係になり、分からないところは積極的に質問し、面接の練習は「まだやるのか」と言われるまで、何度も付き合っていただきました。その時々の幅広いアドバイスで視野も広がり、今は、精一杯やり切った充実感を味わっています。

  • 自習は学校内で。疑問点が出れば質問に直行できます

    和田くん(長町中出身)

    早稲田大学 商学部

    和田くん(長町中出身)

    先生との信頼関係が受験を乗り切る鍵です

     特進コースは7時限目まであって放課の時間が遅いのに加えて、授業を受ける態度が学力向上に影響するという学校の考え方によって、髪型と身だしなみ、授業中の姿勢までチェックされます。それだけに先生と生徒のコミュニケーションが密で、先生方は一人ひとりの成績と希望進路を把握し、的確な指導をしてくださいます。最初はずいぶん厳しいなと感じましたが、規律正しい心構えが身につくと物事への取り組み方が変わり、苦手科目では集中力が続かなかった自分が、目標をきちんと決めて時間内にノルマをこなせるまで成長しました。

    校内の施設を最大限に活用しました

     仙台育英では自習室やGPホール、図書室など設備の整った学習スペースが生徒に開放されています。この施設を活用しない手はないと、受験勉強はほとんど学校でおこないました。校内で自習すれば、わからない箇所を先生にすぐ聞きに行けるメリットもあります。最初は理系志望でしたが、政経の授業中、震災時に食べ物が店に届かなくてつらかったことを思い出し、企業の物流を学ぼうと文転しました。勉強は大変でしたが、育英祭ではピザの屋台を出したり、友人とバンドを組んだり、充実した3年間でした。

外国語コース 合格者の声

  • IBクラスの仲間は家族のように一緒にいられる存在です

    笹森さん(クアラルンプール インターナショナルスクール出身)

    お茶の水女子大学 文教育学部 人文科学科

    笹森さん(クアラルンプール インターナショナルスクール出身)

    第1期生みんなで足並みを揃え、一緒に乗り越えてきました

     4歳の時から住んでいたマレーシアのクアラルンプールから日本に来て、マレーシアで受けていたIB教育を日本でも受けようと、仙台育英を選び、2年生で編入してきました。人見知りもするので最初は筆談で話していました。でも少人数クラスでしたし、授業ではお互いに発表したり意見を言い合う機会が多いので自然と仲良くなれました。今では本当の家族のように落ち着いて一緒にいられる存在です。
     担任の先生の存在も大きくて、3年生でほぼ皆同時に推薦入試が始まってとても忙しいはずなのにサポートを丁寧にしてくださって、お母さんみたいに皆慕っています。仙台育英は東北で初めてIBを実施し、私たちがその第1期生ということもあって先生方とクラスメイト全員が足並みを揃え、あらゆる出来事を一緒に乗り越えてきたという実感が大きいです。先生方はIBクラス以外にも外国語コース全体の授業があるのに、真摯に向き合い対応してくれました。心から感謝しています。

    IBDPを通して大学で研究していきたいテーマが見えてきました

     IBクラスでのいちばんの思い出は8,000字のExtended Essayを書いたこと。受験提出資料を書く時期と重なっていたので、みんなでお互いに励まし合い、夜も眠らずに書きました。文学や歴史の授業は、クラスメイトと論議を重ねたり、それぞれの考察をかわしたりできるのが楽しいです。歴史の魅力は想像の余地があり、話し合えるところだと思います。
     東南アジアの歴史がヨーロッパなどに比べてあまり詳しく知られていないことに気付き、掘り下げて研究してみたいという気持ちが出てきました。大学ではそのテーマについて、より深く研究したいと考えています。

  • IBクラス1期生として クラスメイトと助け合いながら…

    鈴木さん(向洋中出身)

    獨協大学 国際教養学部 言語文化学科

    鈴木さん(向洋中出身)

    クリティカルシンキングで視野が広がりました

     先生の話をテスト対策としてインプットする日本式授業と違い、国際バカロレアクラス(IB)では生徒自身がテーマを選んで情報を集め、プレゼンして論文を書く能動的な学習が求められます。例えば「トランプ氏の台頭により米国で人種差別が増えた」というニュースを「確かに彼は過激な発言が多いが、国民を刺激するメディアの取り上げ方に問題はないか?」と他の視点から捉える…そんな批判的思考を養うのが目的です。すべて英語だけでおこなわれるイマージョン授業もあり、さまざまな分野の用語を覚えました。

    課外活動の実績が国際人への足がかりに

     IBでは自分で企画を立て資料を作り、ワークショップをするCASプロジェクトという課外活動があります。私の場合は出身中学で『グローバルな人材』についてアンケートをとり、国際的視野を持つ人材が必要とされる理由をスクリーンで後輩たちに説明しました。中学生から「留学に興味が湧いた」「授業で学べない知識を得られた」と前向きの反応があり、私も国際人として異文化の架け橋になろうと決心しました。IBのプログラムをやり遂げた自信を胸に、大学ではスペイン語も本格的に勉強して留学に備えます。

  • スペイン語に茶道、華道…ハワイでの研修も刺激的でした

    今野さん(南光台東中出身)

    日本女子大学 文学部 英文学科

    今野さん(南光台東中出身)

    ネイティブとの交流が英語力を高めます

     将来アメリカで仕事をする夢があり、留学生との交流を期待して外国語コースを選んだのですが、いざとなるとうまく話しかけられません。でも、ハワイ研修で「ショッピングセンターの店員に質問をする」というミッションを受け、必死で英語をしゃべるうちに度胸がついて、帰国後は留学生と積極的にコミュニケーションをとれるようになりました。ハワイではパールハーバーの戦争資料館を訪れたことが心に残っています。零戦が特攻した戦艦の傷跡を前に、戦争の犠牲と平和について深く考えさせられました。

    日本人の心を再認識しました

     茶道を習ってから、立つ・座るといった基本的動作が丁寧になり、ものを大切に扱う心が芽生えました。日本の伝統文化を学ぶことは外国の文化や習慣を理解する上で役に立ちます。指定校の枠をとるため、英検2級に合格した後は先生からいただいたプリントと過去問をこなし、校内模試の順位を落とさないよう気をつけました。クラスは女子高みたいににぎやかで仲が良く、3年間のびのびと勉強できたのが自慢です。大学では留学して、大好きなアフロ・アメリカンの音楽とファッションを本場で体験したいです。

英進進学コース 合格者の声

  • ラグビー部で、目標の“花園出場”を叶えました!

    菊田くん(西山中出身)

    法政大学 経済学部 経済学科

    菊田くん(西山中出身)

    花園に出場するため迷わず仙台育英へ

     高校3年間は全力でラグビーに打ち込んだ、これに尽きます。とにかく部活と勉強の両立が大変でした。ラグビー部の朝練に出たあと授業を受けて、放課後はまた練習。夜8時に帰宅して夕食を食べて、そこから勉強…という毎日でした。練習はつらいと感じることもありましたが、それをやらなければ勝てないので、やるべきことだと認識してこなしていました。
     中学でもラグビーをやっていて、憧れの“花園”に出場したいと思い、仙台育英に入学しました。推薦入試での大学受験を考えていたので、英進進学コースを選びました。花園には3年間連続で出場し、夢を叶えることができました。

    勉強も部活も継続して本気で取り組みましょう

     仙台育英ラグビー部の団結力は強く、上下関係のけじめもしっかりとしています。先生は厳しいですが、的確にアドバイスをくださるので、それを受け止めて、自分がどれだけ直すことができるかが大切だと思っています。普段の練習の成果が強く出るのもラグビーの面白いところだと思います。
     練習を通して学んだことは、継続することの大切さです。中学よりもずっと体が大きくなったのは、高校から続けているウェイトトレーニングの成果が出ているのだと思います。勉強も部活もしっかりやれば、何かしら身につくことがあるので、どちらも本気で取り組んで欲しいと思います。
     私はニュージーランド姉妹校からの留学生を2回ほど、ホームステイで受け入れをしました。そんな貴重な体験ができたのも仙台育英ならではだと思います。
     法政大学でも、もちろんラグビーを続けたいと思っています。全国からラグビーの強い人たちが集まってくるので、大学でも“ラグビー漬け”の日々になりそうです。

  • 学習への意識が高い級友の中で学習意欲が湧きました

    佐々木さん(古川北中出身)

    防衛大学校 人文・社会科学専攻

    佐々木さん(古川北中出身)

    寮のルールを守って規則正しい生活に

     英進進学コースには大学進学を目標とするAJクラスが設けられています。他のクラスより模試が多く、受験への意識が高い生徒が集まるので、上のレベルを狙うなら絶対に入るべきでしょう。周りに刺激され、自分も頑張ろうと意欲が湧きます。私がお世話になっている仙台育英の寮は部屋にTV・ゲーム持ち込み禁止で、午後7~9時が学習時間に定められているため、気分が乗らなくても教科書を開いて勉強するクセがつきました。時間厳守の生活で、苦手だった早起きができるようになったことも大きな成長です。

    レスリングの日本代表が目標です

     レスリングを習っていたスポーツ少年団に自衛隊所属のオリンピックメダリスト、小原日登美選手と米満達弘選手が訪れ、指導を受けるチャンスがありました。その場で広報官の方から防衛大学校への進学を勧められ、オープンキャンパスに参加したのです。防大生の課業行進が整然とした動作できりりと美しく、この秩序ある環境で私も心身を鍛え、レスリングの技を磨こうと決心しました。防大は文理交差教育によって文系の学生でも理系の数学や物理を履修するため、より一層学業に励んで文武両道を貫きます。

  • 日々の勉強に生徒会活動…人間の幅が広がった気がします

    小暮さん(石巻 山下中出身)

    東北学院大学 文学部 歴史学科

    小暮さん(石巻 山下中出身)

    歴史を学び次の世代に伝えたい

     小学校の修学旅行で会津若松に行ったのがきっかけで歴史に興味を持つようになりました。昔のことを学びながら現代につなげる面白さを感じています。以前は明治維新前の日本の歴史に興味があったのですが、世界史の授業で第2次世界大戦当時の悲惨な映像を見て、強いインパクトを受けました。戦争を知らない私たち世代が、さらに次の世代にどのように伝えていくべきなのか。大学で時代背景を研究し、歴史を伝える担い手になりたいと考えています。
     実は、早い段階から目標を絞っていたものの考えが甘く、2年生までは思うような成績を残せませんでした。私が入ったAJ(特別選抜)クラスの人たちは、みんなで協力しながらお互いを高め合おうという意識が強かったので刺激を受け、3年生になってからは自分でもよく頑張ったと思います。役立ったのが、先生方が授業の重要ポイントをまとめてくださったノートです。そのノートを参考に自分で教科書をまとめたり頭の中を整理したりして、分からない箇所を先生に聞きに行くようにしました。塾に通うこともなく、学校を信じて効率的に勉強することができました。

    生徒会活動を通し大きな達成感を味わいました

     2年生のとき、友達に誘われて生徒会執行部に入りました。普段ほとんど付き合いのない先輩や後輩、他のコースの人たちとの交流はいつもと違った楽しさがあり、学校全体をまとめる責任感も感じました。生徒会の活動は文化祭や卒業式の設営が大きな仕事ですが、一つ一つ自分たちで相談して形を作っていく作業は良い経験になりました。文化祭前には夜8時まで残って準備に追われましたが、終わった後の達成感は忘れられません。
     指定校推薦は面接だけだったので、「生徒会活動を通して人と協力する大切さを学んだ」という体験を話し、大学でも同じような活動をしたいと、自分の思いを伝えました。「推薦がだめならAO、それも不合格だったら一般入試に挑戦」と強く希望していた歴史学科に合格できて、今は幸せいっぱいです。

情報科学コース 合格者の声

  • 難易度の高い検定試験にも 積極的に挑んで、合格しました!

    佐藤くん(桃生中出身)

    法政大学 理工学部 創生科学科

    佐藤くん(桃生中出身)

    楽しく学びながら資格が取れました

     授業ではPCを一人1台割り当てられるので、やり甲斐があります。3DCG作品製作の授業では、島を作って宝を探す内容もあり、楽しみながら専門知識が身に付きました。エクセルとワードに慣れてくると、先生から配られるプリントや図表を見て「この書式とフォントで作られていたのか!」と新しい発見も。貪欲に資格試験に挑戦した結果、MOS エクセルスペシャリスト・エキスパート、ワードスペシャリストのほか、難易度の高い情報処理検定1級に合格しました。

    テスト対策は教科書中心の復習で

     データ処理をスムーズにおこなえるITの資格はどの分野でも必要とされるので、物理・経済・心理など幅広く学べる創生科学科を選びました。首都圏の有名私大は難関ですが、指定校推薦なら合格の可能性が上がります。志望校を絞った後は1日のノルマを決めて教科書中心の復習に切り替え、定期テストの準備を早く始めて上位キープを心がけました。遠距離通学の私にとってとても便利だったのは、移動時間を勉強に使えるシャトルバスです。後輩の皆さんも効率良い学習で力をつけ、難関突破を目指してください。

  • 情報のスキルを身につけたくて情報科学コースへ

    山田さん(名取第一中出身)

    尚絅学院大学 総合人間科学部 子ども学科

    山田さん(名取第一中出身)

    ほとんど触ったことのなかったパソコンは、今では特技です!

     歳の離れた幼いいとこと遊ぶことが多かったこともあり、昔から子どもが大好き。子どもに関わる仕事に就きたいと思うのは私にとって自然なことでした。
     尚絅学院大学はオープンキャンパスに参加したときに興味を持ちました。子どもの遊びや心理について、学びたいと思っていたことが全部学べます。さらに小学校の教員免許も取得できることを知り、受験しようと心に決めました。
     仙台育英の情報科学コースを選んだのは、手に職をつけたいと思ったからです。パソコンのスキルは、どんな仕事にも活かしていけるのでは、と両親にも勧められました。普通の教科の授業でもノートの代わりにノートパソコンを使ったり、ホームページ作りを学んだりと、高校生でも実用的なスキルを学べるという点も魅力的でした。情報科学コースでは、エクセルとパワーポイントを習得し、情報処理検定2級を取ることができました。入学するまではあまりパソコンを触ったことがなく、文字を消すキーさえも分からなかったのですが、今では得意といえるまでになりました。保育の現場でもパソコンは絶対に使うと思うので、やっておいて良かったと思っています。
     英語が苦手だったので、受験のために基礎から勉強するのがとても大変で、一から覚え直すのに本当に苦労しました。でも授業で英単語が分からない時も、パソコンですぐ調べて確認したりと最大限に活用しました。

    育英祭で本領発揮! 絵を書くことも仕事に活かしたい

     高校の一番の思い出といえば、沖縄研修の修学旅行です。沖縄は気温もちょうどよくて、海辺でバーベキューができたのは、他の学校ではなかなかできない貴重な体験でした。
     育英祭では、2年連続出店して、準備の段階でトラブルもあったのですが、最後はみんなで協力して、達成感を感じられました。絵や字を書くのも好きなので、お店の装飾にも挑戦、本領発揮し、夢中になって取り組みました。この趣味は子どもに関わる仕事にも活かしたいと思っています。

  • “マイパソコン”で資格取得に挑戦し、部活にも励みました

    相澤くん(塩竈第一中出身)

    福島大学 経済経営学類

    相澤くん(塩竈第一中出身)

    失敗したことで目が覚めました

     卒業後の就職を考えてパソコンの資格を取得できる情報科学コースに入学しましたが、周りの雰囲気に影響され、2年生になってから進学を意識するようになりました。今考えると一つの失敗が、結果として合格につながったような気がします。実は、普通に勉強していれば問題なく取得できる、情報処理検定試験の3級に落ちてしまったのです。さすがに焦りました。情報科学には1人1台使えるマイパソコンがあるので、自分にやる気があればどんどん先に進むことができます。失敗を反省して意欲的に勉強するようになりました。放課後の特別講習や本番の試験に合わせた実践的な授業のおかげで、最後は1級の資格を取得。担任の先生から、公募推薦の条件の中に「情報処理検定の資格取得」がある福島大学の受験を勧められました。
     もともと東北の発展に貢献したいという思いがあったので、福島大学は望むところでした。小論文対策としてひたすら文章を書き、添削をしていただくという勉強を繰り返しました。面接の練習では「今のままではだめだ。図書館で日経新聞を読みなさい」とダメだしをされ、丁寧に新聞を読むのが日課になりました。経済についての関心も深まり、小論文をまとめる際にも役立ちました。

    部活との両立もアピールポイントです

     バスケットボール部に入っていたので、資格試験のころは練習と勉強の両立が大変でした。月曜日だけが休みで、土・日も練習です。成績に不安があったので、途中で止めようかと思ったこともありましたが「3年間続けることは自分をアピールできる強みになる」と言われ、気合いで乗り切ることにしました。
     バスケ部で学んだのはコミュニケーションの大切さです。団体競技なので、自分を主張しすぎても、逆に抑えすぎてもうまくいきません。お互いの能力を最大限に引き出すには、自分の思いをうまく伝えると共に、相手のことを理解することが大事だと実感しました。苦しい練習を共に体験すると、仲間との一体感が深まります。良い仲間、そして合格に導いてくださった先生、人に恵まれた3年間でした。

フレックスコース 合格者の声

  • 高校総体で優勝に繋がる得点を決めたことが誇りです

    高山くん(人来田中出身)

    仙台大学 体育学部 健康福祉学科

    高山くん(人来田中出身)

    全国から集まってきた部員は良きライバルとして刺激を受けました

     サッカーに本気で取り組むため、仙台育英に入学しました。走ることが好きなので、ポジションはFW。足の速さとスピードは自信があります。2年生のときにサッカーの試合中に怪我をしてしまうというアクシデントもありましたが、毎日サッカーの練習で充実していたので、3年間あっという間でした。
     通学には約1時間半かかるため、朝練習があるときは4時半や5時に起きていました。部員は100名以上。強い選手が全国から集まってきているので、仲間でありながらもやはりライバルとしての刺激を受けました。メンバーに選ばれるかどうかわからない不安もありましたが、監督からメンバーとして名前が挙がったときはやはり嬉しかったです。
     3年間の遠征試合で、北海道から沖縄まで全国を回ることができたのはとても楽しい思い出です。毎週のように試合があるので、定期テストの対策をしていくのが大変でしたが、夜の時間を使って頑張りました。

    二度目の挑戦は、面接を繰り返し練習して

     AO入試で一度同じ大学を受けたのですが、残念ながら失敗。指定校推薦でもう一度挑戦し、前回悔いの残る結果になってしまった面接を何度も繰り返し練習しました。特に言いたいことをはっきり強調すること、声を張ることを意識しました。部活動の秋の大会と、受験勉強の準備が重なっていたので、部活を少しだけ抜け出して面接練習をしたり、家で発声練習したりしました。なるべくサッカーをやる時間は削りたくなかったからです。
     高校生活で一番の思い出は、高校3年生の夏に高総体で、宮城県で優勝できたこと。決勝で自分が点数を決めて、それが優勝につながり、結果に貢献できたことが今でも誇りになっています。
     フレックスコースは、どのコースよりも部活に専念し、打ち込める環境が整っています。部活動に打ち込みたいなら、フレックスコースをぜひお勧めします。

  • “少しゆったり目”の授業が、私にぴったりでした

    瀬上さん(石巻 青葉中出身)

    東北学院大学 経済学部 経済学科

    瀬上さん(石巻 青葉中出身)

    予想外の上位で気合いが入りました

     中学までは授業のスピードと大量の板書についていけなくて、ノートをとるだけで精一杯でした。フレックスコースの授業はまず先生から丁寧な説明があり、ポイントを板書で整理してくれるので余裕が生まれ、内容がしっかり頭に入ります。理解が進むほど授業が面白くなり、最初の校内テストで予想以上の順位が取れました。上位になると今度は抜かれたくない一心で勉強に熱が入り、その積み重ねが成績アップの原動力となりました。真面目に取り組めば、必ず結果が出ると実感したことが高校での大きな収穫です。

    先生方の渾身のサポートが最も頼りになります

     「部活をせず塾にも行かないで勉強を頑張ったのだから、挑戦してみなさい」と担任の先生から指定校推薦を勧められました。先生方は大勢の生徒を担当して忙しいはずなのに、プリントや過去問の添削などぎりぎりの時期まで面倒を見てくださって…。本番で落ち着いて試験官に応答できたのも、模擬面接で表情や視線までご指導いただいたおかげです。ボランティアとして復興コンサートの裏方や募金係を務めてから、地方経済に関心を持ちました。大学では東北の経済復興に役立てるよう勉強を続けます。

  • 部活と勉強を両立させたいならフレックスが一番!

    齋藤くん(石巻 青葉中出身)

    大東文化大学 スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科

    齋藤くん(石巻 青葉中出身)

    400mリレーで全国大会3位に入賞しました

     陸上部で活躍しながら勉強も頑張ろうと、フレックスコースを選びました。大勢の観客の目が1点に集まるなか、先頭でゴールを駆け抜けるそう快感が好きで、日々の地道な練習を続けています。専門は短距離で、3年生の夏には100mと200mでインターハイに出場、インターハイの400mリレーではアンカーを務め3位に入賞しました。
     陸上部は短距離と長距離ブロックに分かれていて、短距離ブロックには60人所属しています。短距離は個人の記録を競う競技ですが、「60人みんなで最後まで戦おう」という監督の指導のもと、部員全員が共通の意識を持って活動してきました。決勝の前には、競ってきたライバルが練習を手伝ってくれました。部員の応援を背中に感じながら走った舞台は、3年間で一番印象に残っています。全てが順調だったわけではありません。腰や背中を痛めて満足に練習できない時期は、周りの人たちがどんどんレベルアップしているのが気になって焦りもありました。中学校で出した自己ベストをなかなか更新できず、種目を変えた方がいいのではないかと悩んだこともありましたが、「3年の最後で結果を残す」と信じて、練習のメニューをこなしました。

    陸上を続けるために普段の生活を大切にしました

     陸上は単純な運動だけに、逆に難しい競技です。0・1秒タイミングが狂っただけで、最後は大きな違いになります。科学的な分析を駆使しながら練習に生かし、普段の食生活にも気を配るなど、部活中心の3年間でしたが、監督からは「日々の生活が大事。好きな陸上をやるために勉強もしっかりやるように。周りに貢献できるような人になってほしい」と常々言われてきました。自己推薦文では陸上の結果をアピールするとともに、生活面の心掛けや部長として努力してきたことを伝えました。大東文化大学では高校でやり残したことを実現するために頑張ります。それは日本一速い男になること。東京オリンピックで活躍できるよう、しっかり準備します。

技能開発コース 合格者の声

  • 勉強が楽しくなると将来への夢も大きくふくらみます

    高橋くん(亘理中出身)

    東北学院大学 工学部 機械知能工学科

    高橋くん(亘理中出身)

    先生の後押しで大学進学の夢が現実に

     中学では身体が弱く、欠席ばかりで勉強が苦手でした。実は、就職に有利な科目を学ぶために技能開発コースへ入学したのです。ところが1年生でトップに近い順位を取り、指定校推薦に挑戦してはどうかと先生からお話をいただいて、あきらめていた大学進学の夢が大きく膨らみました。成績が急上昇した訳は授業が私にベストマッチだったから。中学の範囲をじっくり復習した後で高校レベルへ進む、という授業の進め方が中学の欠席で抜けた基本知識を補ってくれて、いつの間にか応用問題まで解けるようになりました。

    災害対応ロボットで社会貢献を目指します

     推薦の校内選抜を通るには、3年の模擬テストで上位にいなければなりません。そのため「模擬テスト対策」の授業で理系重要科目である数学と英語を選択し、先生の目を見て説明を一言逃さず聞くほど集中しました。遠距離通学の電車内でもノートやカードを使って効率的に学習した結果、2科目とも高得点で安定しました。機械知能工学科は凹凸を走破したり、がれきを避けて進む作業ロボットを製作しています。亘理で震災を体験している私も、災害時に活躍するロボットの研究で社会貢献したいと思っています。

  • このコースで将来の進路を考え、志望大学に合格できました

    村上さん(仙台 中田中出身)

    いわき明星大学 薬学部 薬学科

    村上さん(仙台 中田中出身)

    指定校推薦は頑張った証です

     中学3年のときに受験で苦労したので、高校に入ったら早めに進路を決めてしっかり準備をしようと気持ちを切り替えました。理系の科目が好きだったので、1年生の夏には薬剤師をめざそうと決心。先生と生徒の距離が近く、基礎をしっかり学べると評判を聞いていた明星大学のオープンキャンパスに参加しました。大学の雰囲気は想像通りだったので、早々と目標を明星に絞ることができました。指定校推薦を受けるには平均して点数を取らなければいけません。一番頑張ったのは数学ですが、英語は昔から大の苦手。でも、そんなことは言っていられません。1年2年と努力を積み重ねて苦手を克服してきました。推薦を受けることができたのは、私の3年間の頑張りの証だと思っています。
     指定校の試験は面接だけだったので、推薦が決まってからの2カ月間は昼休みに毎日、先生方に練習に付き合っていただきました。本番では、練習よりもしっかり話すことができました。自分では100点だと思っています。6年間しっかりした知識を身に着け、将来はチーム医療の一員として働くのが夢です。

    進路選択の決め手になる資格取得が可能です

     思い立ったら即決で、迷わない性格なのですが、薬剤師に絞るまでは紆余曲折がありました。技能開発コースを選んだ段階ではIT企業への就職を考えていましたが、美容師になりたい思いも捨て切れず専門学校の説明会に出掛けたりもしました。技能開発コースの強みは、幅広い資格を取得できることです。私はパソコンを使う授業が好きになり、放課後に残ってワープロ検定の練習をしましたが、進路が決まっていない人は興味のある資格に挑戦してみるなど、学校の勉強を通して自分の道を見つけることができると思います。さまざまな夢を持った人たちがいて刺激を受けることも多く、切磋琢磨しながら成長できました。何気ない付き合いも楽しく、その一つ一つが大事な思い出となって残っています。ここで過ごした3年間は「私の宝物」です。

  • やるべきことを継続していくことが合格への近道です

    阿部くん(高崎中出身)

    東北文化学園大学 科学技術学部

    阿部くん(高崎中出身)

    指定校推薦で受けられることを知り、大学を目指しました

     小さい頃から科学やコンピューターに興味がありました。テレビで「将来コンピュ−ターに奪われる仕事」という特集を見て衝撃を受け、将来はそのコンピューターを生み出す側になってやろうと思ったのがきっかけです。2年生のとき、その夢を本格的に目指そうと決めました。専門学校と迷っていたのですが、指定校推薦を受けられることを知り、大学で専門的に学ぶことを決心しました。
     推薦入試とひとことで言っても、決して楽なものではありませんでした。指定校推薦を受けるための自己推薦文は苦労しましたし、面接はとても緊張しました。東北文化学園大学の知能情報システム学科は、英語や理系の科目も重視されます。英語は苦手なのですが、暗記するのは得意なので徹底的に覚えました。

    技能開発コースはじっくりと基礎から学びなおせます

     そもそも仙台育英に入学したのは公立の高校を受けて、落ちてしまったから。けれども、実際入ってみると技能開発コースの授業はわかりやすいし、課題をこなし、提出物をきちんと出していれば、評定がもらえます。課題は授業の内容をまとめるというものなので、テストもきちんと点数をとることができます。「やることをきちんとやる」、当たり前のことですが、それを継続していくことが大事だと思います。
     3年生になってから、やはり苦手科目をそのままにしてはだめだと思うようになり、学校設定科目では苦手な日本史をとって、苦手科目の克服に努めました。数学は、中学校の頃から得意科目。ずっとやっていても苦になりません。受験では強力な武器になりました。
     技能開発コースでは、中学校のときの成績は関係なく、基礎を一から学びなおすことができます。授業がわかりやすいので学習への意欲も湧き、じっくりと評定をあげていき、最終的に指定校推薦の枠をとることができました。中学で勉強があまり好きではなかったという人も、諦めることなく必ず頑張れるはずです。