教育と進路

合格者メッセージ

2018年度 大学合格者からのメッセージ

特別進学コース 合格者の声

【一般入試】
  • 自習スペースを最大限に活用、1日10時間勉強できるようになりました

    三浦くん(五橋中出身)

    東北大学 文学部

    三浦くん(五橋中出身)

    高校受験で失敗、特別進学コースで心機一転頑張りました

     歴史好きな父の影響もあって日本史が好きです。考古学にも興味があり、土器の模様や石器の形を見るのが好きなので、大学ではぜひ発掘調査や研究をやってみたいと思っています。大学で勉強して、将来は博物館の学芸員になるのが目標です。
     実は高校入試で、公立高校の受験に失敗しました。仙台育英にはOBでもある父に勧められて入学しました。特別進学コースは学習する環境が整っている、というのが入学当初の印象。自習スペースを活用して、自分のペースで学習できました。勉強する時間を決め、放課後は18時まで学校の図書室やオークルームで勉強、受験生になってからは帰宅後も夜中の0時近くまで勉強していました。夜中まで勉強するときは、集中力が続くよう60〜90分単位で時間を区切るように意識しました。そのおかげで、3年生の夏休みには1日10時間ほど勉強できるようになりました。

    「志望大学に自分が落ちるわけがない!」と自信を持とう

     1年生から実践していたのは、「勉強時間をノートに記録する」という習慣です。学年が上がるほど、使うページの量が多くなっていきました。ページが進むほどに嬉しくて、勉強量が実感できます。
     勉強で疲れたときなど、仲の良い友人と楽しく話をすると、それがいい気分転換になりました。常に学校で自習していると、そのメンバーは次第に固定化されていきました。仲間意識が芽生えて励みになるので、ますます勉強がはかどりました。
     3年間でもちろん調子の良し悪しはあります。でも、集中できないときも、自分のやってきたことは間違ってないと信じて毎日少しでもいいからやろう、と勉強を続けました。後輩の皆さんも、志望大学を決めたら「自分が落ちるわけがない!」と強い自信を持って受験に臨んでほしいと思います。

  • 目標は高く掲げよう! 高みを目指して頑張れば道は開けます

    大竹くん(東仙台中出身)

    東北大学 教育学部

    大竹くん(東仙台中出身)

    生徒会長として育英祭の運営に携わりました

     仲間に恵まれ、さまざまな経験をさせていただき、3年間やり切ったという充実感があります。1年生のときは、仙台育英学園Team若獅子のメンバーとして「みちのくYOSAKOI まつり」に参加し、大勢の観客の前でよさこいを踊りました。高校生は珍しかったので皆さんが歓迎してくれてお客さんもノリノリ。楽しい時間を共有できました。
     2年生になって生徒会長を引き受け、育英祭の運営に携わったのは一番の思い出です。立場上、自分が動くというよりも、周りの人にいかに動いてもらえるかということが重要だったのですが、うまく思いを伝えられなかったのは、悔いが残る部分です。でも、今後に生かせる貴重な経験だったと思います。

    大学受験準備に入るまでにしっかり基礎力をつけましょう

     いろいろなことをやった分だけ勉強にさく時間は限られましたが、「今日は単語を10個完璧に覚えよう」といった目標を決めて実行したり、空き時間がちょっとあれば参考書を見たりということは常に実行していました。そして難しいことに手を伸ばさず、国語と数学、英語だけは、3年生になるまでにがっちり基礎力をつけておこうと心掛けました。
     東北大を第1志望に決めたのは、3年の6月ごろです。模試の成績が安定してきたことと、先輩や友達から「おまえならもうちょっと上をめざしてもいいんじゃないの」と言われたのがきっかけで、それまで考えていた志望大学よりも上を目指そうという気持ちになりました。模試の結果に満足して「自分はここでいいや」と思ったら、どのような結果になっていたか分かりません。目標を高く掲げ、そこを目指して頑張れば道が開けると思います。皆さんも最初から自分で可能性を狭めず、高みをめざして頑張ってください。

  • 1分を活用するため風呂場の壁にも暗記表を貼りました

    イマンザデくん(仙台第一中出身)

    東北大学 経済学部

    イマンザデくん(仙台第一中出身)

    友達との情報共有が受験に役立ちます

     中学生の頃から会計士になりたいという夢があり、会計大学院のある東北大学を目標に勉強していました。ですが中学で成績が伸び悩んだまま公立高受験に失敗してしまい、(3年後に必ず見返してやる!)と悔しさを胸に特進コースへ来ました。
     特進の授業はレベルが高く、特に英語と数学は予習をさぼると先生の話が理解できません。仙台育英は自習できる環境が整っているので、オークルームを利用して毎朝7時半から授業開始まで、放課後は夜8時半まで授業の予習・復習を続けました。1年生の夏はプラン2000に参加してクラスメートと親しくなり、彼らがすでに志望大学を決めて具体的な受験対策を始めていることに驚きました。私も東北大1本に絞っていましたが、国立大で必要な5教科を並行して学習するのは結構大変です。すると同じように国公立志望の友達から「理科と社会は暗記項目が多いから、3年になって始めても十分間に合うよ」とアドバイスされ、2年までは理・社を模試の復習程度にとどめ、英・数・国の3教科中心に変えました。意識の高い仲間と受験情報を共有しながら、上手に時間を使えたと満足しています。

    地道な積み重ねが合格につながりました

     浪人しても東北大に入りたいと強い意志があったので、通学の電車内で英語の単語帳を開き、自宅でお風呂に入るときは暗記したいページをコピー、風呂場の濡れた壁に貼り付けて覚え、限られた時間を1分も無駄にしないよう心がけました。模試で初めてB判定が出たのは2年になってからです。引きずっていた高校受験の失敗がようやく吹っ切れて、これからは他人を見返すためではなく自分のために勉強しよう、と気合いを入れ直しました。3年生は模試の回数が多くなるため模試を中心に勉強計画を立て、手帳に“今日は○時間勉強した”“△△問題をミスした”と細かく記録をつけました。私の場合、ここから本格的に受験勉強を始めた的なタイミングはなく、入学以来ずっと授業の予習・復習と定期テスト対策を続けてきた成果が一番大きかったと思います。
     仙台育英にはオークルーム、図書室、GPホールなど早朝から夜まで学習できる設備・スペースがそろっていて、放課後講習も充実しています。この環境を最大限に活用し、一旦始めたら決して途中で投げ出さないこと。継続こそが合格への王道です!

  • 最後まで諦めない! 粘りに粘って合格を勝ち取りました

    田中くん(宮城野中出身)

    琉球大学 理学部 数理科学科

    田中くん(宮城野中出身)

    油断は禁物! 思わぬ結果に必死でした

     数学が好きで、将来は数学の楽しさを伝えられる先生になりたいと思っています。その夢を実現するために選んだのが「琉球大学」です。数学が学べて、自分の偏差値に合う国公立大学という基準で選んだので「僕の実力なら大丈夫だろう」と甘く見ていたのですが、合格発表の日、自分の番号はありませんでした。既に沖縄に行こうという気持ちになっていたので、そこからが必死でした。後期の試験に向けて、今までにないほど勉強しました。最後の最後に粘って、それまでの負債を全部返したという感じです。

    “数学だけは負けない”という自信が支えになりました

     中学生のとき、問題を解く楽しさを知ってから数学が好きになりました。皆が苦労しているのに自分は簡単に解けたという優越感などもあり、中学時代はちょと天狗になっていたのですが、特別進学コースに入学したら、周りには数学の得意な人がたくさんいました。その人たちに教えられるぐらいの実力をつけたくて、問題集を何度も繰り返しました。周りの人たちに育てられたと思います。
     ただ、すごく投げやりな表現をすると「数学以外は全部が不得意科目」でした。物理化学部に入って研究をし、その成果を発表するなど、3年間の半分以上は受験に関係のないことをしていたので当然です。でも、「数学は負けたくないし、負けない」という自信が支えになりました。不得意科目も何とか克服でき、進むべき道も開けたと思います。

  • 「勉強は1日8時間」を厳守! 人生で一番勉強しました

    澤里さん(八乙女中出身)

    山形大学 人文社会科学部 人文社会科学科

    澤里さん(八乙女中出身)

    少人数で発表しあう世界史の授業が大好きでした

     受験勉強は、人生で一番勉強したと思います。弱点の英単語は、英単語アプリや英単語帳を活用して徹底的に頭に叩き込みました。センター試験が終わった後には「1日に8時間やる」というノルマを決め、それをこなすために必死で頑張りました。私はノルマがあったほうが俄然やる気が出るタイプなので、これは私にはぴったりの学習法。二次試験の科目は、英語1教科のみ。過去問中心にひたすら解き続けました。
     一番好きだった授業は世界史です。3年生のときに、選択している人が4人と少人数だったため、自分たちで調べてまとめたことを発表をする、という授業形式でした。自分も調べたことを覚えられるし、相手の発表も近い距離で聞いて学ぶことができる。何より楽しかったので受講して良かったと思っています。

    特進のよさこいチームに入り、イベントにも出場しました!

     特別進学コースでは勉強、勉強の毎日でしたが、部活や学校行事も楽しい思い出です。高校3年間で印象に残っているのが2年生のときの文化祭です。出店で唐揚げを売りました。担当はレジ。お客さんの声が直接届く場所だったので、食べ物を販売する側として「ここに気をつけなくてはいけないんだ」と学び、普段何気なく利用している飲食店側の苦労を知ることができました。文芸部にも所属していたので、育英祭では文芸部のチラシを書きました。
     また友達に誘われて、2年生から特別進学コースの“よさこいチーム”に入ってました。育英祭やイベントに出場していて、練習のためにみんなで時間を見つけて集まっては踊っていました。私は一度だけ発表イベントに出場したのですが、他の一般参加チームの方の踊りも見ることができていい経験になりました。

  • 基本となる授業にどれだけ集中できるかが目標達成への鍵です

    浅野くん(大和中出身)

    山形大学 理学部 理学科 物理学コース

    浅野くん(大和中出身)

    詳細なノートを作って基礎固めに役立てました

     自分はあまり勉強熱心なタイプではなく、与えられた課題はきちんとこなすけれど、自主的に目標やテーマを決めて取り組むのが苦手です。受験勉強といっても最初から志望大学を決めているわけではないし、正直、何をどこから始めたらいいのかわかりませんでした。特別進学コースは授業の内容が濃くて講習も充実しているので、とりあえず授業を完璧に理解した上で放課後講習を選択しておけば何とかなるだろう…。そう結論づけ、授業中は先生の説明をひとことも聞き逃すまいと神経を研ぎ澄まし、ノートは板書のほかに細かくメモを取って後から自習しやすいよう工夫しました。
     授業には受験に必要な基本知識や理論がすべて盛り込まれています。この土台固めをおろそかにすると、講習をいくら受けても応用問題を解く実践力を積み上げられません。クラスは休み時間が終わった途端にぴたりと私語が止み、全員が授業に集中するのでモチベーションが上がります。私は遠距離通学のために遅くまで学校に残れないのですが、授業が終わると自習室へ移動して勉強を続ける仲間たちをいつも見ていたため、自宅で勉強に疲れたときは彼らの姿を頭に思い浮かべてもうひと頑張りしました。

    進路や成績の悩みは経験豊富な教師陣に頼りましょう

     震災の原発事故による被曝が社会問題になったことから、放射線の研究に興味を持ち、教員免許や大学院の施設なども考慮して目標を山形大学に絞りました。が、模試の判定結果がシビアになってしまい、学習方法を再チェック。通学にかかる片道1時間半、往復3時間を苦手科目の克服にあてようと決め、シャトルバスで英語の単語帳と古典の文法帳を開いて眠気を我慢しながら暗記に徹しました。これが予想以上の効果を発揮し、最低ラインだった古典が半年で9割近く点を取れるようになったのです。日々の積み重ねの大切さを改めて実感しました。
     成績や進路で悩んだときは、担任の先生に本音を打ち明けてアドバイスをお願いしました。たとえA判定でも必ず合格する保証などないので、受験生は常に焦りや不安と戦わなければなりません。先生は私を落ち着かせ、「3年間、授業をきちんと聴いてきたのだから大丈夫」と力づけて下さいました。特進に来ていなければこれほど真剣に受験と向き合っていなかったし、自信を持って本番に臨めなかったと思います。

  • 部活での繋がりも受験勉強に良い刺激を与えてくれます

    大堀くん(逢隈中出身)

    山形大学 工学部 機械システム工学科

    大堀くん(逢隈中出身)

    引退後、3年生で頑張る選手の姿に感動!

     陸上競技部(短距離)を3年生の6月まで頑張っていました。引退後の7月に山形県でインターハイがあって、応援に行った時のことです。そのとき、まだ3年生で頑張っている選手がいて、高校3年間で陸上競技と向き合ってきた結果がここで発揮される、彼にとってのインターハイは大学受験と同じなのだと思えました。自分と同じ3年生が陸上競技に本気で向き合う姿を目の当たりにして、「自分ももっとやらなければいけない」と刺激を受け、その後の受験勉強の意識が一気に変わりました。
     また、引退後も先生が廊下で顔を合わせたとき「頑張ってるな」と声をかけてくださったり、練習終わりの後輩たちと話しをしてリフレッシュしたり。引退してもそういう部活動での繋がりがあったのは精神的な支えになりました。

    「現役生は3年生の年明けにも伸びる!」の言葉は本当でした

     私は物心ついた頃から自動車が好きで、2歳から勝手に自分の家の車の中で遊んでいたそうです。将来の目標はもちろん自動車業界! 自動車の部品を作ったり、エンジニアの仕事をしたいと思っています。
     高校1年、2年のときは部活をしていたためあまり勉強してませんでしたが、3年生のときは勉強が楽しくなり本格的に取り組むようになりました。数学や物理、英語が苦手だったので、自分で勉強にとりかかるとなると、どうしてもモチベーションを保つのが難しくなります。であれば、と、考えついたのが「苦手科目はその授業時間で集中して取り組む」こと。苦手教科は授業に100%の力を注ぎ、好きな教科は自分で時間を作ってそれぞれ集中して勉強しました
     志望を山形大学に決めてから、模試の判定が最初のうちはEばかりでめげそうになりました。学年主任の先生が「現役生は3年生の年明けにも伸びる!」と励ましてくださったのですが、正直半信半疑で、もう祈るような気持ちでした。ところがセンター試験明けの模試で、今まで受けたどの模試よりも高い点数を獲得!先生の言葉は本当だったんだ!と感激しました。難関大学を志望している人は、最初から良い判定が出ないかもしれませんが、そこで諦めてほしくないです。自分を信じて頑張ってください。

  • 電子黒板を使った参加型の授業が入試で役立ちました

    雁部くん(蛇田中出身)

    宮城教育大学 教育学部 中等教育教員養成課程

    雁部くん(蛇田中出身)

    勉強は学校の自習スペースを最大限に活用しました

     仙台育英は放課後講習が充実していたので、国語、数学、理科、社会と取っていました。石巻から通っているので、通学の時間は有効活用。苦手な英語の参考書を買い、電車で読んで勉強していました。学校は自習できる環境も整っていたので基本的に自習室や教室などで勉強して、家に帰ったら寝られるようにしました。
     社会の授業では選択教科で分かれるため、地理の授業は10人ほどの少人数。少ない人数なので発言しやすく、電子黒板に地図を投影して地形を見たり、映像を見たりできたのが楽しくわかりやすい授業でした。その参加型の授業のおかげもあり、地理はセンター試験で一番点数が取れて成果がでたと思えた教科です。講習も同じ先生だったので、楽しくて地理が好きになりました。

    将来は地理の先生のように楽しく授業ができる先生になりたい

     中学二年生のときから、教師になるというのが将来の目標でしたが、地理の授業が楽しかったので、ますますその思いは強くなりました。地理の先生のようにフレンドリーで、授業を楽しくできる先生になりたい、と思うようになりました。
     高校生活での一番の思い出は育英祭です。2年生ではクラスの出店で豚汁をつくって販売しました。みんなで材料から買って、つくって、という作業がとても楽しかったのを覚えています。とても好評で午前中には完売。午後には展示やステージ、他の出店を回れたことも楽しい思い出です。
     新入生や後輩には、勉強はもちろん大事だけど、息抜きもしっかりして頑張ってほしいと思います。

  • 今振り返ると受験勉強の日々も楽しい思い出です

    山寺くん(袋原中出身)

    宮城教育大学 教育学部 特別支援教育教員養成課程

    山寺くん(袋原中出身)

    先輩のアドバイスで専攻を決めました

     中学のときにお世話になった恩師と同じ大学、宮城教育大で教師を目指そうと決めていました。たくさんの分野がある中でどこにしようか迷っていたとき、仙台育英出身で宮教大に通っている先輩に「聴覚は興味深く勉強できるよ」というアドバイスをいただきました。やはり現役生の声は貴重です。聴覚について深く勉強しようと決意しました。
     受験勉強は、自分を追い込んで頑張りました。暗記教科は片っ端から取り組み、ご飯食べるとき以外はずっと勉強、寝る直前まで参考書を開いていました。結果、マーク模試とその次のセンター本番までの1カ月で、全体の成績が100点伸びました。人それぞれの勉強法があるので、追い込みすぎるのはあまりおすすめしませんが、私にはこの「自分を追い込む」方法が一番効果があったと思います。

    過去問は、どちらも10年分を2回解きました!

     難しい数学の問題は、先生方に質問に行きました。私が理解するまでていねいに教えていただけたので本当に助かりました。センター試験や宮教大の二次試験の過去問は、どちらも10年分を2回解きました。
     センター試験が終わった後に、国語の評論と小説問題の解答マークを逆にしてしまったのではと思い込み、とても焦って落ち込んだことがありました。結果的にはミスはなかったのですが、そのときは先生と友だちが励ましてくれ、元気付けてくれました。クラスは仲間同士で一緒に頑張ろうという雰囲気が常にあり、いつも心の支えになっていました。
     仙台育英は勉強に集中できる環境が揃っています。今振り返ってみると、受験勉強も楽しかったなと思えます。

  • 一緒に勉強して、悩みも話せる良い仲間に恵まれました

    伊藤さん(宮教大附属中出身)

    宮城大学 看護学群 看護学類

    伊藤さん(宮教大附属中出身)

    友達と競い合う姿勢が向上心につながります

     中学までは遊びたい気持が強すぎて勉強が嫌いでしたが、特別進学コースは受験に対して意識が高く、授業の真剣な雰囲気に引っ張られます。クラスメートとわからないところを教え合い、大学や将来のことまで気楽におしゃべりするうちにオンとオフの切り替えがうまくなりました。自習中にテストの答え合わせをしたとき、自分では解けたと思いこんでいた問題が間違っていたケースが何度かあり、それがすごく悔しくて…。普段は仲が良い友達だけど、点数で負けたくないと競争心が芽生え、テスト前は夜7時までオークルームに残って出題範囲の復習をしました。
     私の勉強法は、まず自習を始める前に今日やるべき項目を書き出します。そのチェックシートで時間を配分し、教科ごとの学習量が偏らないようバランスを取りました。予習・復習を続けて教科書の内容がしっかり理解できるようになると定期テストの順位も上がり、2年生で選抜クラスに入れました。特進では、何でも相談できて一緒に切磋琢磨できる本当に良い仲間に恵まれたと思っています。

    よさこいの舞台で力一杯踊りました

     入院した祖父を見舞いに行って、病室でてきぱきと働く看護師さんの姿に心を打たれました。そして医療職の中でも、患者さんとコミュニケーションを取りながら病気やケガの予防に尽力する保健師を意識するようになったのです。志望の宮城大学は入試で英語を重視する傾向にあるため、ディズニーの原書を読んで長文に慣れ、通学のバス内ではリスニングテキストをイヤホンで聞き、ネイティブを真似て小声で発音を繰り返しました。単語帳を眺めて目だけでスペルを覚えるより、耳と口も使ったほうが早く正確に理解できます。この暗記法のおかげで3年の秋に英語の成績がぐんと上がり、これなら合格できるかもしれないとうれしい手応えを感じました。
     最高に楽しかった思い出は、「みちのくYOSAKOIまつり」にチームとして出場したことです。ダンスが大好きなのでよさこい同好会に入り、秋の文化祭やよさこい本番に合わせて踊りの猛練習を重ねました。TVカメラが並ぶ中、大勢の市民の前で仙台育英のハッピをまとい、元気な掛け声を出して汗だくで踊ったステージが忘れられません。勉強も部活も、完全燃焼した高校生活でした。

  • 精一杯頑張った3年間、苦しんだからこそ今があります

    遠藤さん(仙台第一中出身)

    宮城大学 食産業学群

    遠藤さん(仙台第一中出身)

    納得いくまで先生に質問しました

     振り返ると勉強に追われた3年間で、本当に苦しかったです。でも、合格という結果に、苦しかった日々はどこかに飛んでしまいました。つらかった分だけ喜びもひとしおです。
     1年生のときは気持ちに余裕があり、さほど勉強しなくても上位の成績を保てたのですが、2年生になってトップクラスに入ってからは真逆でした。優秀な人がたくさんいて、必死に勉強しても中位を保つのが精一杯。部活への憧れもあったのですが、意識を変えないとついて行けないと実感し、勉強に専念することにしました。
     心掛けたのは、分からないことを中途半端にせず、納得いくまで質問するようにしたことです。特に英語と数学の先生には随分お世話になりました。理解できないでいると、プリントを用意して説明してくださったり、朝早くから英訳の勉強に付き合っていただいたりもしました。

    「食」を通し地域を盛り上げていきたい

     「子どもの頃、何か食べさせておけばおとなしくしていた」と親に言われるほど、昔から食べることが好きで、「食」に関心がありました。漠然と食に関する勉強をしたいと思っていたとき、高校生と農家の人と企業が連携して梅味のポテトチップスを作ったというニュースを知り、自分の進みたい方向がつかめたような気がしました。
     食に関した研究を通して農家の人たちと連携し、食で地域を盛り上げると同時に、地元の食材の良さを広めるような仕事をしてみたいと思っています。

【推薦・AO入試】
  • 勉強は集中力が大事です。効率よく時間を使い、上手に気分転換をしました

    増本くん(宮教大附属中出身)

    東北大学 工学部 材料科学総合学科【AO】

    増本くん(宮教大附属中出身)

    1日のノルマを決めて目標達成まで頑張りました

     受験生というと勉強に追われる灰色の生活といったイメージがありますが、自分は友達と遊ぶ時間も確保できたし、旅行にも行けたし、かなり自由に時間を使ったと思います。
     自由時間を確保するために心掛けたのは、毎日ノルマを決めて、そのノルマをこなすために気持ちを集中させたことです。「これが終わったら遊べる、遊ぶために頑張る」というのがモチベーションになって、能率を上げることができたと思います。3年生になってからは朝早勉強に切り替え、7時頃から学校の自習室を利用して授業前にノルマを達成させたので、放課後は好きなことをやって気分転換することができました。生活や気持ちの切り替えがうまくいったので、受験勉強のつらさを感じることがなかったようです。

    世界をリードする最先端の研究に興味を持っています

     進路に関しては、医学部と工学部のどちらに絞ろうか最後まで迷いました。3年生のオープンキャンパスで、東北大学工学部の金属材料の研究室を訪ね、新しい研究ジャンルのスピントロニクスの話を聞いて興味が膨らみました。次世代のメモリの開発など世界最先端の研究を東北大学がリードしていることを知り、「ここで学びたい」という強い気持ちが湧いてきました。スピントロニクスはいろいろな分野に応用できる無限の可能性を持っていると思うので、将来は学んだことを生かして研究職に就きたいと考えています。

  • 1年間の台湾留学で異文化への理解が深まりました

    中尾さん(北九州 守恒中出身)

    山口大学 国際総合科学部 国際総合科学科【AO】

    中尾さん(北九州 守恒中出身)

    価値観の食い違いを熱意で乗り越えました

     海外留学のきっかけは、校内でロータリーの長期留学生募集のポスターを見たことです。英語圏以外の国で異文化を体験したいと希望して申し込んだところ、選考を通って行き先は台湾になりました。
     中国語は渡航前にずいぶん勉強しましたが、現地で会話してみるとなかなか通じません。資料で語学を学ぶのと、実際に人に語りかけるのではこれだけ勝手が違うのかとへこみました。最も苦労したのは価値観のギャップです。育った文化や環境が異なれば考え方も異なるのは当然で、こちらは必死で相手を理解しようとしているのに険悪なムードになったり、ケンカになったり…。でも、仙台育英でウガンダからの留学生といろいろな話をして視野を広げた経験が活き、積極的にコミュニケーションをとり続けて次第にクラスに溶け込めるようになりました。国際交流には、言語以上にまずその国の文化を直に体験し、相手の考えに歩み寄ることが大切だと学びました。

    日本とアジアの架け橋になりたい

     帰国後はブランクが長かった教科の補習に努めました。教科書の進度によってはまだ習ってない単元も残っていて、授業が終わってから何度も先生に質問しに行きました。先生方はとても親切で、特に遅れていた数学は執務室で個人授業を受けるのと同じくらい丁寧に説明していただき、感謝しています。
     山口大学国際総合科学部には国際社会で困難な課題を見つけ、それを解決する能力を鍛えるプログラムがあります。ここなら、台湾への長期留学でさまざまなハードルを乗り越えてきた私の経験がきっと活かせるはず。将来は国際交流に貢献し、日本とアジアをつなぐような仕事に就きたいと願っています。

  • 高校で習った生物の知識を大学でもっと深めたいと思います

    平井さん(五城中出身)

    山形大学 理学部 理学科 生物学コース【公募制】

    平井さん(五城中出身)

    生物の授業はとても面白く惹きこまれました

     3年間はほとんど勉強の毎日でした。ですが特進の先生方の授業は面白くて、どの教科も興味を持って臨むことができました。たとえば社会は日本史の近代史の授業が好きで、高校では中学のときよりも踏み込んだ内容に触れることができるので楽しく勉強できました。
     勉強はおもに自習室のオークルームで。いつも静かで、私と同じように勉強を頑張っている人たちばかりなので集中できます。塾には頼らず、オークルームで毎日夜の8時30分まで残って勉強しました。
     興味があるのは製薬の分野。最初は薬学部を目指していました。ですが、理学部でも同じ道を目指せるということを知り、だったら私の好きな科目の生物を使って進学しようと考えました。生物は、もともと好きな科目ですが、高校の授業で一層興味が深まりました。先生がホワイトボードに生物の仕組みなどの図を書き、それを自分でもノートに写す作業をしているうちに理解できるようになってきます。それがとても楽しくて、生物をもっと勉強したいと思うようになりました。大学では、遺伝子の仕組みや、高校で習った知識をもっと深めたいと思っています。

    生物の先生との面接練習が功を奏しました

     私が利用したのは「センター推薦」でした。センター入試の結果を受けて、大学に推薦文を提出し、さらに面接もする受験方法なので、センターのあとは準備に追われました。面接対策として、生物の授業の先生に担当していただいて、事前に練習をしました。そのおかげで、本番では推薦文にも書いた「自分が花粉症なので、その治療薬や原因となる植物について研究したい」ことについて話し、詳しく聞かれても落ち着いて答えることができました。
     私は将来何になりたいか、ということを早いうちに決めて、それに近づくため大学進学に焦点をあてて勉強してきました。後輩のみなさんも、早めに「何のために勉強しているのか」をしっかりと意識していくのが大事だと思います。頑張ってください。

  • 特別編成授業のセンター試験対策で苦手を克服しました

    武山さん(しらかし台中出身)

    宮城大学 食産業学群【公募制】

    武山さん(しらかし台中出身)

    “チャンスは多い方がいい”という思いで推薦入試に挑戦しました

     食べることが好きで、テストの点数が悪くて落ち込んでいるときも、ご飯を食べると嫌なことはすっかり忘れて幸せな気分になれます。将来は食品開発に関わるような仕事をしたいと思っていましたが、宮城大学食産業学部のオープンキャンパスで食品加工施設などを案内していただき、入学したいと思う気持ちが強くなりました。
     一般受験をする前に一つでもチャンスを増やそうと思い、まず推薦入試を受けることにしました。宮城大の場合、センター試験の指定科目を全て受験し、基準点以上を取ることが最低条件です。でも、なかなか思うように準備が進まず、時間だけが過ぎていきました。

    恵まれた環境に感謝しています

     3年生の12月から入試に向けた特別編成授業が始まり、その中で過去問を解くなど、センター試験向けの演習を徹底的にやっていただけたので、少しずつ苦手を克服し、遅れを取り戻すことができました。センター試験の後は面接です。初めての人と話すのが苦手なので、先生方に試験管になっていただき何度か練習して本番に望みました。
     今思えば「もっと早くから準備をしておけばこんなに焦らなかったのに」という後悔もありますが、合格という結果を手にしてやり遂げた感じもあります。入学してすぐのクラス分けの試験で東大選抜クラスに選ばれたことで受験への意識を植え付けられました。クラスメイトの「やる気」を肌で感じ、刺激を受けながら切磋琢磨できたことに感謝しています。

【推薦・AO入試】
  • チャンスを逃さないために普段の積み重ねを大切にしよう

    千葉くん(岩沼西中出身)

    東北大学 工学部 機械知能・航空工学科【AO】

    千葉くん(岩沼西中出身)

    進路を早めに絞ったことが好結果につながりました

     子供のころ、機械いじりの好きな父がロボットを組み立てるのを見ていました。部品やネジがたくさんあり、一個ずつ組んで行くとロボットの腕になり、足になるのが面白そうでした。将来は、ロボットや自動運転車に関する研究や、それを実用化する分野に進みたいと思うようになりました。進路を考えたとき、「地元の国公立。せっかくなら東北大」と早めに絞ったので、選択教科の迷いもなく、受験対策を立てやすかったです。

    部活との両立に全エネルギーを注ぎました

     3年間を振り返ると、「忙しかった」という言葉がしっくりきます。特進のクラスでは部活に入らず勉強に集中する友達が多かったのですが、自分は両立させようと、数楽愛好会と化学部を掛け持ちしました。そのうえ、受験に関係ある講習は全て受講。朝課外の数学も受講したので、時間が過ぎるのがあっという間でした。
     推薦入試は全く考えていませんでしたが、AOⅡ期とⅢ期、一般入試と3回チャンスがあることを知り、親にも「3回挑戦して3回だめなら諦めもつくでしょう」と言われ、その気になりました。AOを受けるには一定の評価が必要ですが、定期テスト前は集中して勉強し、提出物をきちんと出して平常点を確保していたことが幸いしました。普段から授業をしっかり聞いて自分なりに理解する。その積み重ねをしっかりしておけば、チャンスを呼び寄せることができると思います。

  • 1分も無駄にしない周りの学習姿勢に刺激されました

    加賀さん(向陽台中出身)

    弘前大学 人文社会科学部 文化創生課程【AO】

    加賀さん(向陽台中出身)

    3年間続けることが自信になります

     国公立大学を目標に合格実績の高い仙台育英の特別進学コースを選んだのですが、中学の同級生に「特進コースなんて、毎日勉強・勉強で大変じゃない?」と心配されました。覚悟はしていたものの、やはり授業はガツンと来るほど難しく、毎日予習復習をしなければついていけないレベルです。クラスには公立高に落ちた人もいて、もう同じ失敗は繰り返さないと根を詰めて勉強していました。たとえば、休み時間の使い方。授業が終わるとすぐに単語帳を開いたり赤シートで一問一答を解いたり、ほんの数分の空き時間も無駄にしません。そのかわり、昼休みはみんなでお弁当を食べながら気楽なおしゃべりでくつろぎます。オンオフを上手に使い分け、緊張感を保ったクラスメートの学習姿勢に刺激され、私も負けないぞと奮い立ちました。
     合否の分かれ目は、3年間という限られた時間をどう有効に使うかで決まります。家にいるとだらけて集中できないと考え、毎日学校が終わってから夜8時半までオークルームに残って自習しました。1年のときは一人ぼっちでしたが、2年になると大学入試を意識した仲間が集まるようになり、わからないところを教え合いながら一緒に勉強しました。夜8時半までの自習を3年間欠かさずやり遂げたことが、受験への大きな自信につながりました。

    過去のデータから的を絞った対策を

     日本史が好きで、幼い頃からアイヌ文化に興味を持っていました。民俗学の専門書を探していて弘前大学の関根達人教授の著書を偶然見つけ、明治以前のアイヌ文化形成の経緯について、まさに知りたい領域がピンポイントで書かれていることに感動し、何としても関根先生の下で学ぼうと決心したのが志望動機です。それまでは国公立の一般入試を希望していましたが、弘前大に確実に入学するためAO入試に方針転換しました。AOの場合、ボキャブラリーに乏しい私が小論文で苦労するのはわかっていたので、担当の先生にお願いして過去に同じ学科を受けた先輩たちのデータを調べ、弘前大の傾向からテーマを予想して小論文を添削していただきました。「~です、~です、と語尾が重なり過ぎてくどい」「マイナス思考の性格が文章に表れているから、もっと前向きに自分の意見をアピールしなさい」など具体的な指導を受け、提出した小論文のファイルが分厚くなる頃には覚えた熟語や外来語も増えて800字をスムーズにまとめられるようになりました。また、小論文の熟練度アップは、面接で最も主張したいことを面接官に伝えるスピーチでも効果を発揮します。緊張すると早口になってしまう点を先生に指摘され、落ち着いて話せるまで練習を続けました。
     実のところ、本番で出された小論文のテーマは過去の傾向とは全く違うもので、ヤマが外れてしまったのです。でも、授業で習った政治経済の知識や現代文の用語が次々と頭に浮かび、先生から教わった“ポジティブ思考”の論調で満足のいく文章が書けました。真面目に授業を受けていたからこそ、知識が自分の中に蓄積されていたのだと改めて実感しました。
     特別進学コースは学習環境に恵まれていて、経験豊富な先生方が受験対策を手厚くサポートしてくださいます。後輩の皆さん、もし自分の成績が志望大学に届かなくてもあきらめず、小さな目標を着実に消化してください。1分を無駄にしない熱意が、大きな夢を叶える足がかりになるのです。

  • 自信を持って面接に臨めたのは練習のおかげです

    中島くん(米山中出身)

    岩手大学 理工学部 システム創成工学科【公募制】

    中島くん(米山中出身)

    特進の学習環境で部活との両立を達成

     3年間、ライフル射撃部で活動しました。入部する前、特別進学コースは勉強がハードだと聞いていたので、部活動をやっていけるかどうか不安でした。しかし意外なことに、特別進学コースでは、多くの先生方が部活に賛成し、手助けしてもらえる環境がありました。特にお世話になったのは面接の練習。受験の1カ月前まで部活動に打ち込んでいたため受験対策も普通よりも遅いスタートでしたが、先生は短い期間で毎日集中して指導をしてくださいました。10回以上練習したおかげで、自信を持って試験に臨むことができました。部活をやっていたことでかえって生活にメリハリがつき、集中して勉強することできました。先生方のサポートがなかったら文武両道は叶わなかったと思います。

    部活を通して得られたものがたくさんあります

     放課後講習は受けられる教科はほとんど全部受けていました。基礎や二次対策など、講習によってやる内容も全然違います。特に成績の伸びを感じられるようになったのは数学と国語。理系だったので数学はもともと得意だったのですが、国語は中学校の頃から勉強の仕方がよくわかっていませんでした。国語の講習をでは基礎をちゃんと教えていただけるので成績アップにつながりました。
     3年間を振り返ると、ずっと目標にしてきた部活動と勉強の両立を達成できたという、大きな喜びがあります。新入生には、部活にはぜひ入って、仲間を増やしてたくさんの経験をして欲しいと思います。学生時代にしかできないことが必ずあります。他の人から違ったものの見方を教わったり、部活をしていたからこそ得られたことがある。部活を引退して、改めて仙台育英で、そしてライフル射撃部でよかったと思います。感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

外国語コース 合格者の声

【推薦・AO入試】
  • 英語だけで行うイマージョン授業で語学力が伸びました

    土屋さん(宮城野中出身)

    学習院大学 文学部 英語英米文化学科【指定校】

    土屋さん(宮城野中出身)

    スピーチやレポートが英検取得に役立ちます

     外国語コースの魅力は、英語のほかに第二外国語を選択できること、在学中に留学や海外研修のチャンスが与えられることです。仙台育英に入学する前は、ネイティブスピーカーの先生と留学生が多いから英語は自然と上達するだろう、くらいに軽く考えていたのですが、1年次から先生も生徒も英語しか使わない授業があって驚きました。これは「科学と人間生活」という科目で、グループごとに与えられた課題を自分たちでネットや資料を使って調べ、考察と意見をまとめて英語で発表するスタイルです。私のグループは「幽霊は本当に存在するのか?」というテーマを与えられ、「逆三角形に位置する3つの点があると、人間は両目と鼻、両目と口と認識して顔と判断する。偶然に並んだ点を幽霊の顔と誤解したものが心霊写真ではないか」と科学的に検証。結論とそれに到った経緯を日本語でまとめ、それを全員で協力して英訳し、皆の前でスピーチしました。発表が終わると先生から英語で質問を受けます。それに即答するのが一番難しいですが、回を重ねるごとに先生との会話もスムーズになり、ヒアリングやスピーキングのレベルアップを実感しました。2年生で英検2級に合格できたのは、イマージョン授業で鍛えられたおかげです。

    アイルランド研修でお茶を点てました

     海外研修はハワイ、北京、アイルランドと3回経験しました。第二外国語で中国語を選択しているので北京の生活事情に興味がありましたが、現地の高校生は日本よりも遥かに厳しい受験環境に置かれていて、残念ながら学生同士の交流は叶いませんでした。アイルランドでは日本との外交関係樹立60周年記念イベントがあり、茶道部部員として大使公邸で開催されたお茶席のお手伝いをしました。私たちの点てた抹茶を一口飲んで、たぶん苦かったのでしょう、お客様が浮かべた複雑な表情が忘れられません。姉妹校の生徒はとてもフレンドリーで、仙台育英の紹介をしたり美術の授業に参加して一緒に絵を描いたり、2時間しか滞在しなかったのにSNSのアドレスを交換するほど仲良くなりました。
     憧れの海外研修を終えて、少し考え直したことがあります。語学を習う目的で外国を訪れるより、その国の言語・慣習・歴史を日本で勉強して、ある程度知識がついてから留学し、現地の人と交流しながら専門分野を学んだほうが楽しいんじゃないかと。それで、英語の古典や現代文学、英語圏社会のニュースまで幅広く学べてイギリス研修もできる学習院大学を志望校に決めました。
     私はもともと受験のようなストレスに弱い性格なので3年間の積み重ねを評価してくれる推薦入試のほうが有利と考え、校内選抜を目標に授業を真面目に受けてオール5を目指してきました。毎日コツコツ勉強すれば必ず推薦をもらえる、という信念がモチベーションになったのです。最初は他の大学を志望大学に考えていましたが模試の順位が予想より良かったため、ランクを上げて学習院大学に的を絞りました。仙台育英が持つ指定校の枠数が他校より多く、それだけ選択肢が増えるのは受験生にとって大きなメリットです。後輩の皆さんも海外研修にできるだけ参加して経験を積み、視野を広げ、自分の将来を見据えたベストな進路選択をしてほしいと願っています。

  • カナダへの留学でリスニング力が自分でも驚くほどアップしました

    南部さん(万石浦中出身)

    成蹊大学 経済学部 経済経営学科【AO】

    南部さん(万石浦中出身)

    IB授業での討論がAO入試でも活かされました

     英語が好きで高校は英語力をもっと伸ばしたいと思い、外国語コースに入学。このコースのように高校で英語を専門的に学べるコースは珍しいので、迷いはありませんでした。
     1年生の9月、希望者を対象にカナダへの留学のプログラムに参加し、4カ月間ホームステイしながら現地の学校に通いました。初めての海外、しかも1年生なのでまだ英語に慣れていなくて、最初は英語で進む授業が全然聞き取れず、コミュニケーションをとるだけで必死。ホームステイ先でも英語だけ。とにかく焦りました。4カ月が本当にあっという間に過ぎたのですが、終わる頃にはなんとか聞き取れて、リスニング能力が自分でも驚くほど伸びました。
     IBクラスはディスカッションなどの独自の授業が多くて、自分の意見を持っていないと授業に参加することができないほどでした。自分の性格もあって、最初はなかなかはっきりとした意見を言えずついていくのがやっと。けれど、回数を重ねていくうちに自分の意見を少しずつ言えるようになりました。その経験がAO入試の討論に活かされたのだと思います。

    学びたい気持ちがあればどんどん伸ばせる環境です

     3年の6月に、私は成蹊大学しかない!絶対ここにいきたいと思い、AO入試に集中するためにIBクラスから普通クラスに移りました。私にとって苦渋の決断でしたが、結果的に合格することができて嬉しく思います。
     英語が好きな人がこの外国語コースを目指すと思うのですが、専門的に英語が学べるので、語学力をとことん伸ばせるし、海外留学もできるし、IBの授業もできます。先生にも「海外に留学するならまず日本のことをしっかり伝えられるようになること。伝統文化をしっかり学ぶことが大切」と教えていただきました。茶道、華道を学んでおくと本当に海外で喜ばれます。女子だけのクラス編成なのでにぎやかでとっても楽しい!ネイティブの先生も多いので、学びたい気持ちがあればどんどん交流して語学力を伸ばせるのが一番良いところだと思っています。

  • 迷って悩んだときの先生方のアドバイスに感謝しています

    加藤さん(長町中出身)

    仙台白百合女子大学 人間学部 グローバル・スタディーズ学科【公募制】

    加藤さん(長町中出身)

    異文化を知る機会に恵まれました

     外国語コースは、いろいろな国の人と接する機会がたくさんあります。1年生のときには9月から5カ月、カナダ人の男女の双子の留学生のホームステイを引き受けました。実は私も、兄との双子です。同じような環境なので、親が受け入れを申し出ました。クリスマスの過ごし方など、日本との習慣の違いなどを教わり、違った文化を知る楽しさを知りました。また、ハワイ研修では中国人の家にホームステイをしました。本場の中華料理を食べるなど、初めて中国の文化に触れつつ、ハワイの文化も教えていただきました。このような経験から異文化に対する興味が膨らみました。

    憧れの客室乗務員をめざします

     進路を決めるまでには随分迷いがありました。迷って悩んだとき、話をじっくり聞いてくださった先生方のサポートが、何より嬉しかったです。思いを巡らせているとき、客室乗務員に憧れていた子供の頃の夢を思い出しました。仙台白百合女子大には、キャビンアテンダントやグランドスタッフを目指す人たちのANAエアラインスクールの講座があることを知り、目標に向かって頑張ろうと決心しました。進路を決めてからも合格までは、先生方にたくさんのアドバイスをいただきました。夢が実現し、国際線の客室乗務員として活躍できたら、いろいろな国の文化に触れてみたいと思っています。

英進進学コース 合格者の声

【推薦・AO入試】
  • 逆転の仙台育英! 夢の一歩を踏み出します

    阿部さん(高崎中出身)

    弘前大学 人文社会科学部 文化創成課程【AO】

    阿部さん(高崎中出身)

    奉仕や生徒会活動を通し貴重な体験をしました

     今は志望大学に合格した嬉しさでいっぱいですが、3年前は落ち込んでいました。公立の入試に失敗し、敗北感のような気持ちを背負って仙台育英に入学しました。親に「公立高校ではできないことがあるはず」と言われ、高校生活を充実させようと気持ちを切り替えました。まず奉仕活動をするインターアクトクラブに入り、障害者施設で入所者の方と遊びながら交流を深めたり、盲導犬の募金で街頭に立ったりしました。生徒会活動にも参加し、文化祭や入学式、卒業式の準備と運営に携わりました。このような経験は、結果として、面接のときの自己紹介で役立ちました。

    苦手な面接の練習は教頭先生にもお願いしました

     「東北の国公立で、学芸員の資格を取得できて、好きな民俗学を勉強できる」。この条件に合ったのが弘前大学でした。友達からAO入試を勧められたものの、問題は苦手な面接です。緊張感を保つためできるだけ多くの先生に練習相手になっていただき、最後は教頭先生にまでお願いし、教え子の体験話を伺いました。本番では緊張して何を答えたか覚えていませんが、練習の成果が合格に結びついたと思います。
     最後に、後輩の皆さんへアドバイスしたいことがあります。「分からないことを先延ばしにしない」ということです。1カ所つまずくと、その後に続く全てが理解できなくなります。私は授業で分からないことがあれば、先生が教室を出る前に質問し、解決していました。そのためにも授業はしっかり聞きましょう。

  • 柔道で鍛えた不屈の精神力で文武両道を達成しました

    須藤くん(郡山中出身)

    同志社大学 法学部 政治学科【指定校】

    須藤くん(郡山中出身)

    部活だけでなく勉強もトップを目指したくて英進へ

     中学のときに柔道を教えてくれた先生が仙台育英のOBで「仙台育英の柔道部は、上下関係に縛られない自由な雰囲気だよ」と進学を勧めて下さいました。部活だけでなく勉強もトップを目指したくて、運動部員の大学合格実績が高い英進進学コースを選びました。先生のおっしゃったとおり、柔道部は学年の上下にこだわらない実力主義が貫かれ、先輩が相手でも遠慮せずに本気でぶつかっていける環境です。練習は厳しくて空気がピンと張り詰めていても、誰かがへばりそうになると周りが声を出して励ましてくれるので、負けてなるかと気合いが入り、部員同士の連帯感も生まれます。体重別で一番軽いクラスの自分は、身体が大きく腕力で叶わない先輩方と思い切り対戦することで技が磨かれ、強くなりました。戦績は、高校選手権宮城県大会・個人戦で60キロ級二連覇。もちろん大学でも柔道を続けていくつもりですが、同志社大学を志望した理由は柔道だけではありません。授業を受けるうちに英語がますます好きになり、学校にいる留学生の積極的な学習態度にも刺激を受け、国際色豊かな大学でいろいろな国の言語・経済・政治に触れて、広い観点から世界を眺めたいという夢が生まれたのです。それで、スポーツ推薦ではなく指定校推薦への挑戦を決めました。

    好きな作家の本が読解力を高めます

     文系で校内選抜を通るには、国語と英語の模試成績を上げる必要があります。まず、学校から配布された英語の単語帳を通学時も持ち歩き、ひたすら暗記。同時に有名作家の小説や評論を文庫本サイズで買い、授業の休み時間や部活の休憩を利用して少しずつ読み進めました。名作と呼ばれる太宰や芥川のほか、ベストセラーになった村上春樹や百田尚樹の作品を読破した結果、長文がスムーズに頭に入ってくるようになり、言葉の理解力がついてボキャブラリーも増えてきました。柔道の部活はエネルギーを激しく消耗するため、疲れきって集中できない日もありましたが、『ここまでやったら寝る』とその日の体調に応じて目標を設定し、短くてもメリハリある学習を心がけました。
     一番つらかったのは3年になって校内模試の点数が伸び悩んだときです。何とか結果を出そうとセンターの過去問を必死に解き、眠気を我慢して夜中や早朝に勉強を重ねました。くじけずにスランプを乗り越えられたのは、柔道で鍛えた体力と精神力のおかげです。仙台育英の柔道部は一人ひとりが具体的な目標を掲げ、それを実現するパワーを持っています。部内にも英語が得意で大学進学を目指す仲間がいて、お互いに励まし合いながら頑張りました。
     試験が近くなると、学校で模擬面接の練習をしてくれます。「予想される質問の答えを書いて覚えてはダメ。キーワードごとにまとめて頭に入れ、自分の言葉にして話すこと」とアドバイスを受けて先生を相手にイメージトレーニングを繰り返したのが役立ち、本番では言葉に詰まらずに意見をはっきり述べることができました。英進進学コースなら部活に力を入れて全国大会を目指すことができるし、大学受験も先生方が個別にサポートしてくださいます。どちらも妥協したくないと高い理想を持つ人にとって、努力すれば必ず結果がついてくる素晴らしい環境です。

  • 挫折を乗り越えてレギュラーをつかみとりました

    佐藤くん(鶴が丘中出身)

    東北学院大学 教養学部 人間科学科【公募制】

    佐藤くん(鶴が丘中出身)

    逃げない心、諦めない心、感謝の気持ちを学びました

     高校生活は、まさにサッカー漬けの毎日。100名以上のサッカー部員がいる中で、レギュラーに選ばれるためには一つ一つの練習が大事です。毎日の努力が実って、高校2年の夏からレギュラーに抜擢。3年生になって、ずっと目標にしていた全国高校サッカー選手権大会に出場できたことは何より嬉しく思います。
     楽しいこともありますが、1年生では雑用が大変だったり、3年生になっても後輩への指導やチームの中心になっているため責任も重くなってきます。スランプでうまくいかず部活をやめたいと何度も思ったことがあります。けれどそんなときはいつもコーチがアドバイスをくださったり、仲間との自主練習で弱点を克服したりして乗り越えてきました。部活を通して、逃げない心、諦めない心、そして感謝の気持ちなど、これから生きていくうえでも大事なことを学ぶことができました。

    将来は心理学を学んでサッカーの指導者に

     学校生活で楽しかったことは育英祭です。今まで部活のため修学旅行にも参加できなかったので、3年生で初めて育英祭に参加することができました。出店はオムそば。完売まで行けたときはみんなで喜び合いました。サッカーがオフの月曜に、放課後残って準備したことはとても楽しい思い出です。
     東北学院大学を目指したのは、サッカー部で1つ上の先輩に、サッカーと勉強を両立できる環境があると勧めてもらったことがきっかけです。大学では心理学について学びたいと思っています。サッカーでつまづいた時、心理学を使ってこういった心理の時にどういう行動をするのか、というのを自分自身で冷静に観察していました。心理学を学んで、サッカーを指導する立場になるのが夢。将来は、サッカー部の顧問として生徒たちと一緒に全国大会を目指してみたいと思っています。

情報科学コース 合格者の声

【推薦・AO入試】
  • 資格を取るたびさらに上を狙おうと欲が出ました

    東海林くん(広瀬中出身)

    東洋大学 情報連携学部 情報連携学科【指定校】

    東海林くん(広瀬中出身)

    貸与のパソコンで操作が上達します

     情報処理資格の重要性に気づいたのは、父が自宅のパソコンでエクセルを使っているのを見たときです。私はまだ中学生でしたが、技術の授業でエクセルは少し習っていたので、「これは社会人になっても必要なソフトなのか!だったら早いうちに覚えて使いこなせれば、就職が断然有利になるに違いない」と直感しました。そこでいろいろな高校の公式サイトや資料を調べ、IT関連の資格取得に向けて充実したカリキュラムを組んでいる仙台育英の情報科学コースを選んだのです。高校在学中にMOSのエクセル・ワードのエキスパート、情報処理検定1級まで取得した先輩が多いというデータに力づけられ、自分も取れるだけ取ってやろうと意気込んでいました。
     授業では入学時から一人1台ずつノートパソコンが貸し出され、毎日1時間以上キーを打つためソフトにすぐ慣れ、タイピングスピードが自然と早くなります。テキストも実践向けで、たとえばパワーポイントで書類を作る場合、パワーポイントがカリキュラムにない高校では専門書を買って独学で覚えるしかありませんが、情報科学コースでは授業で使うテキストを参考に、ここをもう少し強調しようとか、こうすればうまくプレゼンテーションできるとか、一段階進んだ認識で操作できるのが強みです。レポートを提出する際もプリントアウトする必要はなく、ワードで作ったレポートのファイルを共有フォルダに入れるだけで先生が全員分を閲覧できるなど、さまざまなシーンでIT授業ならではの便利さを感じました。

    資格取得が合格につながりました

     情報処理は数学の知識、特に関数の計算が欠かせません。関数は英語で表示されるので、情報処理以外の科目も基礎をしっかりマスターしていないと上級資格取得は難しくなります。私も早く検定を受けたい一心で毎日の授業に真剣に取り組み、悩んだらすぐ先生をつかまえてわかるまでとことん質問することを心がけました。情報処理検定の2級に合格すると勉強が楽しくなり、MOSのエクセル・エキスパート、パワーポイント、情報処理検定1級と取得資格が増えるに従って、このまま就職するよりも大学に進学してさらに高度なIT技術を学びたい、と欲が出てきたのです。
     オープンキャンパスで訪れた大学で最も鮮烈な印象を受けたのは、東洋大学の情報連携学部です。まず、自分の学籍番号や講義スケジュールをICカードにプログラミングします。そのカードを持って移動すると、施設内に設置されたAIがカード情報を読み取ってロッカーやドアのセキュリティロックが自動的に解除され、ライトが点灯し、ボタンを押さなくてもエレベーターが次の講義室のフロアに停まる……キャンパス内すべての環境をデジタルデバイスでコントロールする最先端システムに心を奪われました。
     情報処理学部の指定校推薦は試験や面接がなく、高校の評定で決まります。入学以来一日も欠席せず、レポートや宿題をきちんと提出し、校内模試も上位をキープしてMOSと情報処理検定の資格を順調に取ってきた経歴から、合格する自信はありました。バドミントン部の副部長を務めていたことも、責任感やリーダーシップのアピールポイントとしてプラスになったと思います。思い切り身体を動かす部活は勉強のいい気分転換になり、困難に立ち向かう強い精神力も養われました。大学では人工知能やIT技術のほかマクロ経済、統計学など幅広い分野の専門知識を学び、いつか自分の力で起業するのが目標です。

  • 日々の授業でパソコン操作がめきめきと上達しました

    鈴木くん(将監中出身)

    東北学院大学 文学部 総合人文学科【指定校】

    鈴木くん(将監中出身)

    普通教科の授業でもパソコンを使うのが新鮮でした

     パソコンは中学まではほとんど触ったことはありませんでしたが、今はすっかり慣れて、入学当時とは比べものにならないほどレベルアップしたと思います。情報科学コースに入ったからにはと、資格取得に挑戦。MOSエクセル スペシャリストと、情報処理検定2級を取得しました。
     3年間貸与されるノートパソコンは、普通科目の授業でも板書や調べ物学習などに活用しています。授業でノートパソコンを使うのはとても新鮮。自分が調べ学習で取り組んだことがテストに出たりすると嬉しくなります。授業でテーマについてそれぞれ調べ、ワードで自分なりにまとめて、最終的にパワーポイントなど使って発表することもあります。
     3年生のはじめからスタートしたアプリ開発の授業では、アンドロイドスタジオという、アプリを作るソフトを使って開発します。エラーが出てきたり、動かないときにどこのコードが間違っているのかわからなくて難しかったこともありますが、作り始めたら本当に面白くてすっかりはまりました。

    大学の授業で好きな哲学を勉強するのが楽しみです

     読書はずっと好きで、最初は短めのショートショートから入り、そのうち長編小説も読みはじめ、今では哲学書や学術書なども読むようになりました。難しい哲学書やSF小説は専門用語を調べながら読むので大変ですが、それも楽しい作業です。高校2年生で出会った哲学者カントの本に感銘を受けました。昔の人の考え方なのに、現代の人にも通じる部分があるのは素敵だと思います。自分の生き方の参考にできたらと思っています。東北学院大学では2年生で思想哲学を選択することができるので、それを是非学びたいと思っています。情報科学コースは、パソコンの専門知識も身につけながら、僕のように文系の大学を十分目指せるコースです。

  • 部活での3年間の頑張りが大学進学につながりました

    後藤さん(蒲町中出身)

    仙台大学 体育学部 体育学科【特別】

    後藤さん(蒲町中出身)

    キャプテンとして部員の気持ちをまとめました

     3年間陸上競技部に入っていたので、授業が終わるとグラウンドに駆けつける毎日でした。専門は走り幅跳びと三段跳びです。女子キャプテンをやらせていただけたのは、貴重な経験になったと思います。
     陸上競技部は、一人一人の目標が異なり「個」が強いので、最初はまとめるのが大変でした。けれど、持ち前の明るい性格で、なるべく自分から声を掛け、チームを明るい雰囲気に持っていくよう努力しました。練習の雰囲気がとても良くなり、大会に臨む気持ちが一つになったと感じたときは、大きな達成感がありました。

    1カ月間ほぼ毎日面接練習をくり返しました

     仙台大学には同窓生推薦という枠があります。顧問の先生が仙台大学の先生だったので、推薦受験の機会をいただくことができました。とてもありがたいお話ではありますが、自分が失敗すれば後輩にも影響するという不安もありました。先生方にお願いして1カ月間ほとんど毎日のように練習に付き合っていただき、おかげで面接は緊張することなく乗り切ることができました。
     私には中学や高校の体育の教師になりたいという夢があります。陸上競技は、結果が数字で出る厳しさがあります。チームメートがどんどん良い結果を出していくのを見て、自分だけ取り残されたように感じて悩んだこともありました。その苦しさを知っているので、教える立場になったときに生かすことができると思っています。

フレックスコース 合格者の声

【推薦・AO入試】
  • 陸上競技を通して人間性を形成し、全力でやり切る大切さを学びました

    千葉くん(稲井中出身)

    関東学院大学 経営学部 経営学科【指定校】

    千葉くん(稲井中出身)

    日々の意識の積み重ねが結果となって現れます

     石巻からの通学の大変さと陸上競技部の部活に打ち込む時間を考慮して、時間を有効に使えるフレックスコースを選びました。
     陸上競技は自分の体一つで戦う競技です。早く走るためには、自分の体の動きを理解することが大切です。どこをどう鍛えると記録を伸ばせるか。科学的に研究して練習に生かせる取り組みに面白さを感じます。
     「陸上競技を通して、人間性を形成する」というのが短距離チームのテーマです。また、陸上競技は日々の生活が出る競技とも言われています。毎日、どういう意識を持って練習しているのか。その積み重ねが、0.01秒、1㎜、1㎝というわずかな差に現れます。自分はいい記録を残せませんでしたが、仲間との練習を通し、一つのことに全力を注ぐ「やり切る力」を学びました。

    授業時間に気持ちを集中!不利な条件を乗り越えました

     勉強あっての部活なので、いくら練習で疲れているといっても、授業中に居眠りするようでは、本当に大事なところでは勝ち切れません。先輩方は眠気を我慢するために顔をたたきながら授業を受けていたと聞きました。自分も同じように何度も顔をたたきながら先生の話をしっかり聞いていたので、勉強はその時間内で完結。テストでさほど苦労することはありませんでした。石巻の中学校から仙台育英に来て学ぶことが多く、知識も人脈も広がりました。さらに仙台から東京に出たらどんな世界が広がるか、今から楽しみです。

  • 部活引退後、小論文を短い期間で集中的に猛特訓!

    髙橋さん(中野中出身)

    東北学院大学 教養学部 人間科学科【公募制】

    髙橋さん(中野中出身)

    県大会で金賞をとれたのが一番の思い出です

     部活動も勉強も頑張りたいと思っていたので、部活に集中できる環境が整っているフレックスコースは理想的でした。部活動に所属しているメンバーがほとんどなのでクラスに一体感があります。
     中学校のときから吹奏楽部で、高校にも推薦をいただいて入学しました。高校生活は、土日も関係なく部活の日々でした。担当楽器はユーフォニアム。やわらかい音色がとても好きです。楽譜もメロディだけではなくて、伴奏もできるので広がりがあるところが楽しい!ユーフォの先生が来校しご指導いただいたことがあったのですが、さすがに音や技術、表現の仕方が全然違うのに感動しました。
     アンサンブルコンテストでは金管八重奏に挑戦し、1年生のときに銀賞を受賞しました。高校最後のコンクールの県大会で金賞をとれたのが一番の思い出です。

    大学では興味のある心理学を学びたい

     入試は11月でしたが、受験対策を始めたのは部活動を引退したあとの8月頃。人より遅めのスタートだったので気持ちを切り替え集中しました。入試は面接と小論文のみだったので何度も何度も練習しました。特に小論文は文章を書くことが苦手な私にとっては難関の一つ。過去問で練習して、先生に添削していただいて、直して…を繰り返し、納得のいくものが書けるようになりました。また、学校設定科目で選択した受験国語はとても効果的でした。
     興味があるのは心理学です。小学校のカウンセラーの先生に悩み相談をしたときに、その先生のようになりたいと思っていました。大学で心理学を学びたいと思っています。勉強中心になるとは思うのですが、大学でも吹奏楽を続けていこうと思います。

  • 小論文の添削で自分のやる気に火が付きました

    軍司さん(松岩中出身)

    東北福祉大学 総合福祉学部 社会福祉学科【公募制】

    軍司さん(松岩中出身)

    部活に集中!フレックスに入って正解でした

     高校でもバレーボールに集中したくて、フレックスコースを選びました。毎日充実していたし楽しかったです。フレックスコースは授業に集中していれば大丈夫!授業の内容もしっかり入ってきますし、テストの一週間前は部活が早めに終わるので、夜遅くまで勉強を頑張りました。
     女子バレーボール部に入部したばかりの頃は、人数も指導してくださる先生が求めるレベルの高さも、中学の頃と比べものにならないことに焦り、自主的に走り込みをしたりして必死にスタミナをつけました。また、礼儀の厳しさや上下関係の大切さを痛感。目上の方への敬語やあいさつなど、当たり前のことですが、改めてしっかり意識することができました。お互い支えられながらも支えてくれる仲間がいることに感謝することも学ぶことができました。

    震災をきっかけに社会福祉士に興味を持ちました

     入試の小論文対策として先生に添削をお願いしました。最初は先生から一つ一つ厳しく添削されて、心が折れそうになったことも。けれど、それでもやってやる!とやる気に火がついて、回数を重ねるうちにすらすら書けるようになりました。先生にも「良くなったね!」と言われたときは本当に嬉しくて達成感を感じました。
     あの東日本大震災のあと、しばらくバレーができなくなって、環境のありがたさが身にしみました。震災でボランティアの方が駆けつけてくださったときも、本当にありがたくて、気持ちが温かくなりました。それがきっかけで、精神的にも寄り添いつつ人の役に立ちたいと強く思うようになり、東北福祉大で学ぼうと決めました。将来は、人の心のケアができる社会福祉士になりたいと思っています。

技能開発コース 合格者の声

【推薦・AO入試】
  • 好きなことが学べる学校設定科目に魅力を感じました

    阿部さん(万石浦中出身)

    東京造形大学 造形学部 デザイン学科 グラフィックデザイン専攻領域【AO】

    阿部さん(万石浦中出身)

    部長としての経験が私を成長させてくれました

     物心ついたときから絵を描くのが好きでした。仙台育英の技能開発コースには2年生から希望選択講座があり、その中にアニメーションを学べる講座があることを知ったので、専願で受験しました。部活ではアニメイラスト部に入り、2年生の秋から部長を任せていただきました。それまでは人前で話す経験がなかったのでためらいがありましたが、何かあったら助けてくれるという仲間の応援もあり、自分を変えてみようと思って勇気を出して引き受けました。みんなの意見を聞いてまとめるという自分なりのやり方で、部活をいい雰囲気に保てたと思います。

    部活の活動が自己アピールに役立ちました

     育英祭は、部活の成果を大勢の人に見ていただく絶好の機会です。忙しく大変でしたが、準備期間は「濃い毎日」で楽しかったです。パンフレットの表紙も任せていただきました。その作品は、AO入試のとき、自分をアピールする材料の一つになりました。
     造形学部の2次試験には、プレゼンテーションという独特のスタイルがありました。部活の部長になったことで、人前で話す訓練ができていたせいか、思いがけず冷静に取り組めた自分に驚いています。美大の受験は学校の勉強プラス絵の勉強が必要なのでとても忙しく、大変な思いをしましたが、今振り返れば、学校生活の一つ一つが合格につながっていたように思えます。東京で学ぶ4年間は貴重な時間を無駄にせず、できるだけ多くのことに挑戦するつもりです。

  • 災害時も電気を供給できる研究で人の役に立ちたい!

    丹野くん(増田中出身)

    東北学院大学 工学部 電気電子工学科【指定校】

    丹野くん(増田中出身)

    進路に合わせて科目を選択できます

     東日本大震災が起こったとき、私は閖上小学校の生徒でした。津波に襲われて校舎の屋上へ逃げ、大勢の人たちと不安な夜を過ごした経験から、将来は困っている人を助ける仕事をしたいと思っていました。でも、中学ではやりたいことが見つけられず、理系・文系のどちらに進むかも決められないまま悩んでいたところ、仙台育英のホームページで技能開発コースに記載されていた『学校設定科目』に目が留まったのです。興味のある分野、将来の進路に合わせて必要な科目が選択できるのだから、自分みたいに最初のスタートが遅れても軌道修正が利くはず、と勇気づけられました。
     高校入学後は大学進学を念頭に置いて授業に集中し、宿題やレポートをきちんと提出するよう心がけました。テストで良い点が取れたため、この調子で頑張れば最高の評定がもらえると確信して毎日欠かさず予習復習を続け、学校から渡される定期試験対策プリントを隅から隅まで覚えました。学校設定科目は「受験英語」「受験数学」を選択し、本番で役立つ実践的な知識を身につけました。オール5の評定をいただいてからはさらに勉強に熱が入り、テスト直前はピックアップした疑問点を全部つぶすまで不安で眠れなかったほどです。

    小論文の書き方を夏期講習でマスター

     進路について相談した2年の三者面談で、担任の先生から東北学院大学工学部を勧められました。電気電子工学科では、住宅地ごとに太陽光や水力など自然エネルギーを利用した小規模な発電施設を作り、送電ロスをなくして復旧の早い安定した電力供給をおこなうマイクログリッドというエネルギーネットワークを研究しています。震災後に何日も暗闇の中で過ごし、電気のありがたさを痛感した私には、災害時に大規模停電を避けるシステムの重要性がよくわかります。人々の安全な暮らしを支えるエネルギー技術の研究開発こそ、自分がやるべき仕事だと感じました。
     受験形式は評定が良いほど有利な指定校推薦を選びましたが、問題は小論文。とにかく長文を書くのが苦手で段落の流れも悪く、指定された字数を埋められません。日にちも迫ってきたので夏期講習を受け、小論文の表現法、文章構成の詳細なテクニックを教わりました。講習が終了した後も先生に小論文を提出して指導を続けていただいた結果、文章のリズムが良くなり、主張の理由をわかりやすく説明しながら結論までスムーズに導けるようになりました。学校でおこなわれる補習は授業の復習に役立ち、弱点をピンポイントで補強できるので早い時期から利用すべきでしょう。
     最も勉強したのは応用問題が増えた3年前期で、食事とお風呂以外は夜中までほとんど机に向かっていました。そこまで追い込んでも集中力を保てたのは、努力した成果が確実に点数に反映されるからです。対策プリントを暗記してわからないところを1つ解消するたびに増す安心感。テスト後、満点に近い答案が返ってきたときの満足感。この繰り返しが良いサイクルになりました。私のようになかなか進路が決められずスタートが遅れてしまっても、学校の勉強だけで目標の合格ラインに達します。定期テストで上位をキープし、受験用カリキュラムと補習を活用して本番を想定した力をつけることの大切さを学びました。

  • “とにかく英単語”先生のアドバイスで苦手科目を克服しました

    千田くん(石巻 山下中出身)

    石巻専修大学 経営学部 経営学科【指定校】

    千田くん(石巻 山下中出身)

    指定校推薦を目指して生活にも気をつけました

     高校卒業後の進路は専門学校へ、と考えていましたが、石巻専修大学に通う先輩から話を聞いたり、大学について調べるうちに興味が湧き、大学進学を目指すことを決めました。
     指定校推薦での受験を目指し、まずは生活に気をつけることから始めました。家が石巻で、通学には1時間半ほどかかったのですが、遅刻をしたことは一度もありません。
     勉強は、学校で配られる対策教科プリントを集中的に解きました。通学の時間を活用するため、プリントの答えを赤ペンで書いておいて、あとは赤い下敷きを乗せて暗記する、というように事前に準備。これで電車の中で立っていても効率的に勉強できました。
     苦手な科目は英語。英語の先生に相談したところ「とにかく英単語を覚えること!」というアドバイスをいただき、通学中に英単語帳を使って頭に叩き込みました。単語を覚えると前より英文がスッと入ってきました。読めるようになってくると嬉しくて勉強が楽しくなりました。

    受験を意識した学校設定科目が役立ちました

     指定校推薦枠の選考にあたって、まず最初に2000字の指定校推薦のための「自己推薦書」を学校に提出することになります。中学で作文は書いたことがあっても、小論文では書き方が全然違う。2000字を書くのは難しくて、何度も練習を繰り返すうち、納得するものが書けるようになりました。
     学校設定科目は指定校推薦対策の大学進学を意識した科目を履修していました。小論文対策と受験数学はわかりやすくとても役立ちました。技能開発コースには学校設定科目がたくさんあるので、大学進学・就職・専門学校、どの進路を選ぶ人にも、ぴったりの科目があるはずです。後輩のみなさんも充実した学校生活を送ってほしいと思います。