お知らせ

第6回サイエンス・コ・ラボ 2019

三次元で細胞培養をするための
“ハンギングドロップ法”を教えていただきました

『三次元培養法』

日時 2019年11月30日(土)
場所 宮城野校舎 化学実験室
参加生徒 仙台育英 特別進学コース
秀光コース1年生・2年生(希望者)
講師 東北大学大学院工学研究科
珠玖仁 教授
TA(ティーチングアシスタント)の皆さん

 
 仙台育英特別進学コース・秀光コースの生徒の希望者が、一緒に実験を行う理科の特別講座「サイエンス・コ・ラボ」。1年間で全7回、毎回異なるテーマで、東北大学の先生方から指導を受けることができます。第6回目のテーマは「三次元培養法」。教授である珠玖仁先生とTAの皆さんから、アルギン酸ゲルを使った“ハンギングドロップ法”という三次元での培養法を中心に、話題のES細胞やiPS細胞の特性や、現在臨床実験はどのように進んでいるかなど最新の話題を織り交ぜながら指導をしていただきました。

実験の様子

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今回の実験のポイント

『三次元培養法』

 再生医療という新しい医学の治療法には、ES細胞と呼ばれる受精卵から取り出されたまだ未分化の多能性細胞や、2012年にノーベル生理学賞を受賞した京都大学の山中伸弥先生の発見となる、人の体細胞から誘導されたiPS細胞(人工多能性幹細胞)が用いられ、これらを培養し分化させて、患者の治療に必要とされる組織や器官などの構造を造り上げ移植することが再生医療の目的となります。
 今回の講座は、この細胞の培養法が、これまでは一般にはシャーレの中で行う二次元的なものであったのを、最終的には器官や臓器という構造体をつくるためには三次元で行うことが要求されるために、研究・工夫された培養方法の一つであるハンギングドロップ法を用いて培養を各自・各班で実習するものでした。
 シャーレに滴下された細胞懸濁液ドロップ中のアルギン酸の繊維は、カルシウム溶液に浸されることにより、カルシウムイオンと反応して互いにまとわりつきながらゲル化し、細胞の三次元培養の足場となってゆきます。この方法によると、サイズの大きな細胞集合体をつくることが可能となり、また種類の異なる細胞を編み込むこともできるとのことでした。
 

生徒たちのレポート

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  • ▲レポート01
  • ▲レポート02
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  • ▲レポート04
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  • ▲レポート05
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【今までのサイエンス・コ・ラボ】