部活仲間のおかげで
つらいリハビリも
乗り越えられました
部員は少数精鋭、
団結力では負けません
仙台育英に入学したときの陸上競技部は部員数が少なかったけれど結束が固く、「僕たちで仙台育英の新しい時代を作ろう」と大きな意気込みに燃えていました。私は中学3年で100M東北大会3位の記録を持っていましたが、高1の冬に脱臼骨折で病院へ運ばれ、即・手術。リハビリに1年を費やし、大会に出場できないつらさを味わいました。心が折れずに頑張れたのは、いつも近くで励ましてくれた陸上部の仲間、そして自分のリーダーシップや競技に対する姿勢まで評価してくださったコーチの菅原先生のおかげです。「たとえ走れなかったとしても陸上部には君が必要だから」と告げられ、感激して絶対に期待に応えようと誓いました。同学年には100Mを10秒台で走る選手が4人もいます。復帰後は彼らと競い合ってモチベーションを上げ、タイムを順調に伸ばして3年最後の記録会で10秒98の自己ベストを出すことができました。怪我という厳しい体験を乗り越え、負けない心と他人への感謝の気持ちを学んでひとまわり成長したと思います。
オンとオフを切り替え
集中度を高めます
フレックスコースの1年次は授業の終了時刻が早いので、平日もトラック上で実践的な練習ができます。スターティングブロックを使った練習ではビデオを撮りながら互いの身体の動きをチェックして、どうしたらもっと速くなるか真剣に話し合います。部活動は普段はなごやか、ここぞというときは真剣モードに切り替え。大会前は部活動に全力で取り組み、テスト前は勉強に専念……。フレックスでは時間の使い方とオン・オフのコントロール方法を覚えました。部活動も勉強もただガツガツやるより、短くても集中して打ち込むほうが結果を出せるのです。クラスには運動部に所属していない生徒もいますが、休み時間に皆で外へ出てキャッチボールをするほど仲が良く、クラス対抗のスポーツ大会は熱い戦いで勝ち上がりました。
1995年生まれは全国的に良いタイムを出している陸上エリート世代です。仙台大学で練習を重ねて個人とリレーで全国大会へ進み、他の大学に進学した仲間やさまざまな有名選手と戦いたい。教員資格も取って、将来は生徒にスポーツの楽しさを伝え、豊かな人間性を育む手助けをしたいと思っています。
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