森英介法務大臣との面談・飲酒ひき逃げに厳罰を求める署名簿の提出
仙台育英生徒代表として
飲酒運転根絶活動に参加して…
   
罪の重さを認識していない
飲酒ドライバーに憤りを感じます


曽根くん 英進進学コース2年(富沢中出身)


 昨年(平成20年)11月の埼玉県JR大宮駅で、はじめて署名活動に参加しました。休日の駅前だったこともあり、それぞれの目的地へと向かう人たちに足をとめてもらうのは少し大変でした。でも署名してくださった人の中には仙台育英出身の先輩がいたり、「頑張ってください」と激励してくださる人もいて、やる気がわきました。
 そのときにも『飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める被害者遺族・関係者全国連絡協議会』の方々とお話する機会があり、遺族の方々のやりきれない気持ちが痛切に伝わってきました。「堪えられないのは、命が奪われたにもかかわらず、
飲酒運転を単なる“事故”として事務的に扱われてしまうこと」という遺族の方の言葉が胸に焼き付いています。“事故”という以前に人が人によって命を奪われてしまったこと自体がとても重いことなのだと、遺族の方の悔しさが伝わってきます。そして、事故を起こしたとき酒に酔っていたために、犯した罪がどれだけ重いのかを認識できず、ただ逃がしてもらうことしか考えない飲酒ドライバーの軽はずみな行動に強い憤りを感じます。
 森法務大臣への面談では、これ以上犠牲者を増やしたくないという遺族の方の真摯な訴えに、悲しみや苦しみの深さを思い知らされました。飲酒運転が厳罰化されても犯した罪はそれ以上に重いということを、飲酒ドライバーに感じてほしいと思います。
   

   
今後も仙台育英生として
署名活動を続けます


永倉さん 外国語コース2年(古川南中出身)

 仙台育英のRV車の飲酒運転事故に関しては、私の先輩から聞いていました。その先輩は当時1年生で、同じ仙台育英生として大きな衝撃を受けたそうです。私はその話を聞いたとき、事故といっても飲酒運転だったことが許せないと思いました。普通の交通事故だったら歩行者に原因がある場合もあるけれど、あの事故では、交通ルールのとおり横断歩道を青で渡っていたわけで、何の落ち度もなかったのですから。
  法務省への訪問のお話をいただいたときは、正直、行きづらいと思いました。生徒会で署名活動をしているとはいえ、事故の当事者ではないので遺族の方たちと同じような心境にはなれないし、軽い気持ちで行くわけにはいかないので、どうすればいいのかと戸惑ってしまって…。でも実際同席してみて、遺族の方たちの飲酒運転の厳罰化を求める悲痛な訴えに心を動かされました。一刻も早く飲酒運転した人や同乗していた人に対しての刑法が改められればいいと心から思います。お酒を飲んで車の運転をすること自体、許されないことだから、それをもっと認識できる社会にしていかなければなりません。これからも、仙台育英生としての自覚を持って、署名活動をしながら飲酒運転撲滅を訴えていきたいと思っています。
   
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