2011 Topics  第63回 全日制課程 卒業証書授与式  
   

送辞


平成23年3月1日

在校生代表 仙台育英学園生徒会長 
英進進学コース2年 関本 将乃

 卒業生の皆さん、本当におめでとうございます。本日は、在校生を代表して先輩方にご挨拶できることを、何より光栄に感じています。

 入学式、初めてこのグローリーホールに来たあの日。何気ない日々、当たり前の授業風景、友人たちと過ごした休み時間、部活動で競い合った仲間たち。…様々なことで悩み、苦しみながらも答えを出したあの日。この学園で過ごした、一日一日が浮かんでくると思います。私たち在校生にとって、学業はもちろん、部活動、学校行事などにおいて、常に先を行く先輩方の後ろ姿がとても頼もしく、私たち在校生は、その姿を頼りにがむしゃらに追いかけてきました。学園の伝統を守り、新たなことに挑戦していく先輩方は私たち在校生の目標でした。

 文化祭では、運営にあたって行きづまり不安で先が見えなくなっても優しく助言をしてくれ、手をさしのべていただきました。部活動では、入部して右も左もわからない私たちに一から教えてめんどうを見てくださいました。スランプに陥った時には、先輩の一言で救われたことが何度もありました。そして、先輩たちと一緒に日々、夜遅くまで練習を積み重ね、それぞれに実を結ぶこととなりました。

 また、毎日遅くまで、教室や図書館で必死に勉強する先輩方の姿もありました。そのひたむきに努力する姿を拝見し、進路希望を実現することの厳しさと夢に向かって頑張るという強い意志を感じました。

 卒業後の皆さんは、この学園で多くの出会いを経験され、クラスや部活動、学園祭や研修旅行など様々な形でいろいろな人と出会った事でしょう。そして、時に厳しく、時に優しく指導してくださった先生方とも出会いました。私自身もこの学園で素晴らしい友人たち先生方に出会いました。これは本当に幸せなことです。いつまでも、この出会いを大切にしてください。

 この先、先輩方は進学に就職にとそれぞれの道を進まれるわけですが、先輩方の前途には素晴らしい未来が開かれているとともに、その道は決して平坦なものではないと思われます。現在、世界情勢は、混沌とし中近東やアフリカ、北朝鮮など平和をおびやかす火種は絶えません。国内においても未だ不況を脱しきれず若者たちの行く手には厳しい就職難が待ち受けています。このような時代に自分を見失うことなく夢の実現に向かって進んで行くことは容易なことではないでしょう。しかし、そんな時こそ、先輩方がこれまで乗り越えてきた苦難や仲間との楽しい思い出、この学園で身につけた知識が役に立つことと思います。本校でめぐり合った、友人たちとの絆を生涯の宝とし、信念を持って未来を切り拓いていってください。

 私たち在校生も「至誠・質実剛健・自治進取」の健学の精神にさらなる磨きをかけ先輩方が残してくださったこの学園の伝統をより素晴らしいものにできるよう、全力を尽くしていきます。…先輩方の後は、私たち在校生が確かに引き継ぎました。

 そして、先輩方はこの学園で学んだこと、経験を糧にして、これから先の未来に全力で挑んで行ってください。 

 本当に今までありがとうございました。

 以上で私からの送辞といたします。

   
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