『宮城野萩だより』Vol.24
Topics
自己研修の【生き生き学級】

■お料理教室・書道・パン工房・中国語・普通救命講習I・
 簿記会計・パソコン・スペイン語

 父母教師会主催の研修事業が7月31日〜8月3日まで、宮城野校舎・多賀城校舎を会場に開催されました。仙台育英学園の施設・設備を活用し、「生き生き学級」の9講座に延べ118名の皆さんが参加され自己研修に楽しい時間を過ごされました。
 参加された受講生から、それぞれ感想を寄せてもらいました。
 
 
お料理教室を受講して


心もおなかも満足に

 仕事と家事に追われる日々の中、年に一度の楽しみが『生き生き学級』です。申し込み書を見ると昨年は無かったお料理教室の項目が目に入り、講師の先生は、ホテルキャッスルプラザ多賀城の阿部孝雄先生、作るお料理は本格的洋食ということで、興味と関心は一気に高まり、迷わず申し込みました。
 調理室のドアを開け中に入ると、スッと背の高い帽子をかぶったシェフ姿の阿部先生が立っていて私たちを出迎えてくれました。そこにズラリと並んだ多彩な調味料と食材を見てとても期待が膨らみました。
 まずは食材切りから。主婦として毎日やっていることなのですが、阿部先生のプロならではの巧みな包丁さばきには圧倒されました。また、先生に教えていただく野菜や果物の切り方や、一手間の入れ方は、いろいろなお料理に活かせそうなものばかりでした。
 スープやソース作りでは、途中何度も味見をさせていただき、その度に十分美味しいと思ったのですが、先生が味を調えていくと、魔法のように高級な味に変化していくことに驚かされました。
 調理の最後は盛り付けです。白いお皿に出来上がった食材を盛り付けるのはセンスを問われるもので、一瞬戸惑いましたが、それぞれ皆さんの個性が出て楽しく作ることができました。
 プロの技を身近で見ることが出来、ためになることが満載のお料理教室でした。最後に出来上がったお料理を頂きながら、楽しい時間を過ごし、心もおなかも満足させていただきました。
 私達のために色々と準備して下さった阿部孝雄先生に感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。来年も楽しみにしております。

 
 
書道I講座を受講して

書の時間 書の世界

 
 筆から手を離して二十年近く。また書いてみたいなあと思っていたそんな時に「生き生き学級」のプリントが目に入り申し込みをしてみました。
 当日はわくわくしながら新しい校舎の一室で文鎮、硯、筆など懐かしい想いで準備をするところから始まりました。ただ半紙に字を書くのではなく色紙に書く一字。今まで私が書いたことのない筆の使い方に最初は戸惑っていましたが、練習を重ねていくうちに一つの作品へと仕上がりました。また字の成り立ちや、字を書く短冊に絵の具で色を付けたり、消しごむで判子を作ったりと書を楽しむための色々なことを教えていただきました。
 静かな空間の中で集中して字を書き、時折廊下から聞こえる授業中の先生の声。自分の学生生活を思い出す懐かしささえ感じられました。
 池田友信先生には、この二日間を通して書道の奥深さを教えて頂き、大変お世話になりました。ありがとうございました。
 
 
パン工房講座を受講して

充実!! パン作り


 自宅でなかなかパン作りが困難の中、学校内にある厨房で、機器が充実し作業工程も分担しながら、各自手際良く、楽しく進める事が出来たパン作りは、今回で二回目の参加となりました。
 自らの手で、材料の計量から始まり、発酵待ち、成形、発酵、焼き作業等長時間かかる工程をワクワクさせながら待つ楽しみ、焼き立てを食した時の喜びと言ったら一言では表す事が出来ないほどの満足感でした。ただただ「美味しい!!」と笑顔がこぼれます。
 パン作りで一番気を使った事は、生地作りでした。水温、室温、粉温等「生地は生き物」であって、ちょっとした変化にも反応を示し、調節が大変難しかったです。その「生き物」の生地に、作り手の「真心」も加える事によって増々うま味が出ると言う事も改めて感じました。
 今回、パンの他にも「グレフル杏仁ゼリー」も作る事となり、三層の美しいゼリーは夏らしくマンゴーを使った一品となりました。
 レシピもとても簡単で、おもてなしのデザートにもなる程の味わいゼリーでした。
 ゼリー部分だけ事前に、お手伝いの学生さん達により出来上がっていましたが、杏仁とジュレ部分は、会話も弾みながらの工程で楽しく作成する事が出来、お手伝いしていただいた学生さん達にも、感謝しております。
 講師の先生方のひた向きで情熱のある御指導にも深く感激しております。ありがとう御座いました。
 パン作りの奥深さを知った上で、また来年も是非、参加させて頂きたいと思っております。
 また来年、情熱のある先生方、受講の皆様方にお会い出来る事を楽しみに待っております。
 
 
中国語講座を受講して

気分は中国大陸へ


 
冷夏を思わせる今年の夏。待ちにまった「中国語講座」。学生時代に、興味があって一講座だけ履修してみたことがありましたが、そのときは、発音の難しさばかりが残って、何とか単位は取れたものの身に付けるところまではいきませんでした。
 それ以来の中国語との出会いでした。果たして、どこまで理解できるものやら心配も多かったのですが、あにはからんや、大変楽しく受講することができました。
 何といっても、揚先生の醸し出す雰囲気が素晴らしかったです。いつも笑顔を絶やさず中・日・英(語)を流暢に話しながら、ポイントを押さえて分かりやすく説明して下さいました。取り上げる言葉も興味深かったです。
 例えば、ブランド名の中国語。シャネルやLVを中国語でどのように言うか(書くか)、これまで考えたこともありませんでしたが、先生の発音を何度か聞いている内に、自然に「あ、それって…!」とわかるようになりました。分厚い雲の間から、ぱあっと日の光が差し込んだような感じです。その他にも、簡単な日常会話を教えていただきました。おかげで、これまで一本調子で言っていた「ニーハオ」の声調や親しい言い方の「シェシェマ」を知る事ができました。また、中国語で歌う「生日歌」(字から何の歌か見当がつくと思います。)も、繰り返し歌っている内に何とか歌えるようになりました。
 「四声」や「ピンイン」の難しさはまだまだ理解されていませんが、今回の経験で、気分はだいぶ中国大陸に向くようになりました。
 惜しむらくは、周りに中国語が使える環境があまりないことです。身近なところから見つけていきたいと思います。
 最後になりましたが、お忙しいにも関わらず懇切丁寧にご指導いただきました揚先生に改めて御礼申し上げます、ありがとうございました。
「ラオシー シェシェ」
 
 
普通救命講習Iを受講して

できた(!?) 心肺蘇生


 私は以前から、自分の身近で何か起こった場合の応急処置ができるようにならなければと思っていたものの、今まで機会がなくできずにいましたので、今回のこのお誘いには迷わず応募させていただきました。
 講習は、実際にお仕事で携わっていらっしゃる消防の方によってなされ、DVDを見てご説明いただいた後、ダミーを使っての応急処置の実習がありました。
 心肺蘇生についてはこれまで、説明のリーフレットを読んだりまたテレビのドラマでのシーンで見たりして大体のイメージは持っていましたが、胸骨圧迫の力の入れ方や速さ、人工呼吸の仕方などは実際にやってみないとできないと実感しました。
 またAEDは、人が多く集まるいろいろな場所で最近目にしていましたが、もちろん使い方を知らないので仮に目の前で急を要する事態があっても、それを自分で手に取る勇気は無かったと思います。でも講習を受けて、ふたを開け電源を入れれば音声メッセージで実施すべき事を指示してくれ、使うことができるということも知りました。
 心肺蘇生は二度練習させていただき、その間消防の方に側で細かくご指導いただいて、なんとか体で覚えることができたような気がしています。
 ですから、今回学んだことを忘れないように、時々テキストを読み返し、緊急の場に遭遇したときにいつでも落ち着いて役に立つ行動がとれるようにしておきたいと思います。
 また家族にもこの体験を話し、講習を受ける機会があったら是非参加するように勧めたいと思っています。
 今回学ぶ機会を与えてくださったご担当の方々、また優しく丁寧にお教えくださった消防の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
 
 
パソコン講座を受講して

食わず嫌い


 すっかり時代の波に乗り遅れ、パソコン嫌いの私にとって「生き生き学級」のこの講座はまさに、渡りに舟でした。
 初日はわずか二時間の講座にもかかわらず家に戻れば、すっかり疲れていました。翌日は早くも、行きたくない!と拒否状態。しかしここでくじけてはまた娘から「やっぱりね、いっつもこうだよね…。」の言葉が返るのは必至と思い、何とか出席しました。
 ところがこの辺りから、私にとっては「高階マジック」。先生に教えていただく度に目からうろこ、パソコンの便利さに、ただ、ただ驚くばかりの時間が始まったのです。
 手許にあるエクセルやワードの本がなかなかすすまなかったものが、わずか3日間で最終章の方の操作まで教えていただいていたのです。自分の要領の悪さを反省し、先生から授業を受けている生徒達をうらやましく思いました。
 翌日からは、「毎日少しでも動かせば、必ず上達しますよ。」の先生の言葉を信じて格闘の日々を過ごしています。そのせいか食わず嫌いであったパソコンが反抗期を終えた子どものように、素直でかわいらしく思えてきました。
 最後になりますが、高階先生、池口先生、ご一緒した皆さま、お世話になりありがとうございました。お礼申し上げます。
 
 
書道II講座を受講して

デザインは楽しい


 生き生き学級に参加させていただき、渡辺先生との付き合いも、もう何年になることか。この渡辺先生の書道講座も、友人の八木さんと、また書道部の方々から若いエネルギーをもらいながら、だいぶ長年受講しています。
 私はもともと、書道は他で学んでいるのですが、以前は面白い発想がなかなか浮かばず、苦労したものでした。でもこの講座では、毎年、翌年の干支をポストカードにデザインする事に楽しく取り組み、いつも年末には困らなく過ごす事もできるようになり、感謝しています。
 また、時間の限られた中ではありますが、ペン字練習用プリントまで用意してくださるので、夏だけでなく毎月でもこの様な講座があってくれればと例年思っております。
 昨年から古田先生にも指導に加わっていただき、今年も楽しく活動に参加することが出来ました。また来年も参加できることを楽しみにしたいと思っております。ありがとうございました。
 
 
簿記会計講座を受講して

充実の講習期間!!


 私は今年で簿記会計の講習を受けて二年目です。二年間とも及川まり先生に教わりました。一年目は暑い中講習を受けた記憶があります。自分は簿記は凄い難しいという思いが強かったのですが、まり先生が丁寧に教えてくれたので、理解できました。今年は、涼しい時期に設定して頂いたので、集中して講習に取り組むことができました。今年は教材を変えたと聞いて解いてみるとスラスラ解ける感じがしました。教材を理解しやすいものに変えたと言っていたし、まり先生の教え方がとても分かりやすかったので、解けるようになったのが、一番感じたことです。私は二年間続けて簿記の講習を受講して良かったと凄く実感しています。なので、簿記の検定を取りたいという気持ちが本当に強くなりました。
 まり先生、二年間親切に教えて頂き本当にありがとうございました。
 
 
スペイン語講座を受講して

楽しい時間でした


 今年度はマンツーマンでの開講となったスペイン語講座では、少人数制の特性を生かし、受講者の興味がある分野や目的に合わせた授業を行うことができました。
 一日目の授業では、基本中の基本であるスペイン語の発音や挨拶、自己紹介について学びました。スペイン語の発音は、アルファベットの発音が日本のものと似ており、ほとんどがローマ字読みで発音することができるので、日本人にとっては発音しやすい言語とされています。そのため、受講者にもすぐに馴れていただくことができました。しかし、スペイン語の特徴である巻き舌は少々難しかったかもしれません。発音がマスターできたところで、次は挨拶や自己紹介について学びました。スペイン語は動詞の活用が多いので、ちょっとした挨拶や自己紹介の会話表現の中にも、たくさんの動詞や文法事項が出てきてしまいましたが、受講者が積極的に質問をしてくださったおかげで、動詞や文法についても理解を深めていただくことができました。
 二日目の授業では、受講者がワイン好きということから、ワインについて学びました。スペインの各地で、多種多様なワインが生産されているので、ワインの産地や特徴について覚えました。さらに、スペインで有名な料理や飲み物、デザートについても学び、スペインのレストランやバルでの注文表現についてもマスターしていただきました。そして、仙台にあるスペイン料理店やメキシコ料理店の情報交換をしました。
 今回、スペイン語講座に参加してくださった受講者は、以前からスペイン語に興味を持っていたものの、日本ではあまり馴染みのない言語だけに、なかなか学ぶ機会を持てずにいたそうです。しかし、今回のスペイン語講座を通して、これまで以上にスペインやスペイン語に興味を持つことができたので、いつかスペインを訪れてみたい、と感想を話してくださいました。
 日本ではまだあまり知られていないスペイン語ですが、世界では二十カ国以上の国と地域で使われており、約四億人以上の人々がスペイン語を話しています。少しでもスペイン語を知る事ができれば、世界の各地を旅することができ、世界中の人と話すことができるようになるかもしれません。
 今年は、宮城県にゆかりのある支倉常長がヨーロッパに向けて出帆してから四百周年の記念すべき年です。このことから、今後ますます日本とスペイン語圏のつながりは強くなっていくと思います。
 生き生き学級では毎年、スペイン語講座を開講しているので、この機会にぜひスペイン語を学んでみませんか?どなたでもお気軽にご参加ください。
 
 
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