教育と進路

合格者メッセージ

2020年度 大学合格者からのメッセージ

特別進学コース 合格者の声

【推薦・AO入試】
  • 受験は団体戦!数多くのサポートが合格に繋がりました

    川田さん(佐沼中出身)

    山形大学 地域教育文化学部 地域教育文化学科【公募制】

    川田さん(佐沼中出身)

    育英祭の実行委員長としてハプニングを乗り越えました

     大学進学のための情報が豊富で、競い合える仲間が多い仙台育英で勉強したいと思い、親元を離れて高校生活を送りました。
     入学してすぐ演劇部に入部しましたが、髪の毛が短かった私は男役。オーディションで主役に抜擢され、県大会まで進むことができました。また、脚本を書いて監督もするという貴重な体験もしましたが、2年になって演劇部は引退しました。同時進行で生徒会活動にも参加していたので、そろそろ勉強にシフトしようと思ったからです。
     ところが、育英祭の実行委員長に選ばれ、さらに忙しい日々を過ごすことになりました。3000人の生徒の先頭に立つには、大勢の協力が必要です。数班に分かれて役割分担をしましたが、主体性のある人たちが多かったので、私が中心となって全員を引っ張るよりも、調整役に徹しました。準備は順調に進んでいたのですが、大変なことが起きました。台風の影響で2日間の育英祭の予定が1日だけになり、パンフレットの作り直しなどバタバタ状態での開催になりました。それだけに無事終えたときの達成感は格別でした。

    3年間の高校生活すべてが私の自慢できる武器です

     仙台育英卒業生で現役大学生のチューターさんに話を聞いたのがきっかけで、山形大学で心理学を学ぼうと決めましたが、公募制推薦は倍率が高く、受験までは落ち込むことが多い日々でした。先生方に「演劇で培った豊かな表情と説得力のある話し方は、面接の武器になる。自分の強みを生かせば大丈夫」と励ましていただいたのは心強かったです。夜8時過ぎまで学校に残って勉強していると、先生方は様子を見にいらして、数学が苦手な私には、プリントを用意してくださいました。英語の得意なチューターさんには「全力でバックアップするから、何も心配するな」と、温かい言葉をかけていただきました。
     合格の連絡が入り、クラスの仲間が自分のことのように喜んでくれたとき、1年上の先輩が「受験は団体戦」と話していたことを思い出し、その言葉の意味を理解できました。先生をはじめ、チューターさん、友達など多くの励ましと支えがあったからこその合格。自分一人だけの力ではない、まさに団体戦ということを実感しました。

  • 本番前の練習はやればやるほど自分の力になります

    尾形くん(寺岡中出身)

    宮城大学 食産業学群 食資源開発学類

    尾形くん(寺岡中出身)

    自然と調和した農業の形を大学で追究していきたい

     祖母にイナゴの佃煮を作ってもらったり、オトギリソウが虫刺されに効くことを教わっていて、幼少時から農業や食のことに自然と興味を持っていました。それを将来の進路として意識しはじめたきっかけは高校生のとき、クラスメイトのお父さんが、岩手の金ヶ崎で農業をしていて、その手伝いをしたことです。
     イチジクの木がカミキリムシにやられたりして、害虫の被害が多く、そのときに農薬を使うことでコストがかかってしまうこと、農薬を使いすぎることに抵抗感がある人がいることを知りました。さまざまな視点から、あまり農薬を使わないで済む方法はないかと考えていました。
     そんなときに興味を惹かれたのが宮城大学でした。オープンキャンパスで訪れた研究室では、農薬を使わずに、細菌に感染させて害虫を駆除するという研究をしていました。自分もやるなら、その分野を研究してみたい。自然と生き物や植物が共生できるような世界になってほしい。興味がますます膨らみ、この大学を目指そうと決めました。

    先生方のきめ細かいサポートにいつも助けられました

     自分に甘い性格だと常々自覚していたこともあり、仙台育英の特別進学コースなら「もしかしたら自分を制御して、勉強に向かわせてくれるのでは」と思い、入学しました。実際入学してみると、先生方は親身になって対応してくださり、的確なサポートに助けられました。「仙台育英でよかった」と今心からそう思えます。
     担任の先生には、面接の練習を指導していただきました。宮城大学を受ける生徒を集め、グループワーク(ディスカッション)を過去問を使って何度も繰り返し練習しました。口下手なのですが、回数を重ねるほど、ちゃんと話せるようになっていくのを実感できました。この練習がなかったら、本番でここまでスムーズに話せなかったと思います。本当に感謝しています。
     後輩の皆さんに伝えたいことは、入試の準備は早めにやっておいたほうがいい、ということです。親からも日頃から「準備が大切」と言われていて、AO入試の時にその通りだと実感しました。早ければ早いほど、できれば中学生のうちからでも勉強しておくと大学受験で大きく差がつくと思います。頑張ってください!

  • 壁にぶつかった時は熱意ある先生方が力になってくれます

    阿部くん(東仙台中出身)

    関西学院大学 法学部 法律学科【指定校】

    阿部くん(東仙台中出身)

    スタートが勝負! 入試対策は一日も早く

     大学入試は、本番を想定した実践的な対策をいつ始めるか、そのスタートの早さで合否が決まります。私は仙台育英に入学した直後から、得意科目の英語で他人に差をつけるため毎晩30分、早朝1時間の単語帳学習を始めました。英語の入試では長文を早く正確に読み、設問を解く時間に余裕を持たせることが重要です。つまり、覚えた単語が多いほど長文問題の正解率が上がるわけです。1年で単語帳1冊を終えて2冊目に突入すると、じわじわ成果が出て英語の得点が高くなってきました。勉強は継続が大切なので、合格の通知を受けた現在も毎日単語帳を開いています。
     英語で作戦が成功すると欲が出て、数学もこの方式で行こうと思いました。英語の基本が単語なら、数学は公式。でも公式を覚えるだけでは、少しひねった問題が出たらお手上げです。数学の先生に相談すると「公式は、まず成り立ちから学びなさい」とアドバイスをいただきました。そこで問題を解くたびに公式の仕組みと使う目的を意識したら、なぜこの計算で答えが出るのか解法のプロセスがわかってきました。
     一番お世話になったのは古典の先生です。古文読解で苦戦する私に「暗記だけでは知識が身につかないから、当時の時代背景まで覚えるように」と一緒に資料集を開き、文献が書かれた時期の文化や社会事情を丁寧に説明してくださいました。系統立てた学習で古典に登場する人物や事件がつながり、理解が深まりました。放課後まで私につきあってくださった先生には感謝の気持ちしかありません。

    授業中心の勉強が合格への王道です

     特別進学コースの授業は先へ先へとスピーディーに進みます。わからない時、先生に質問するのは他校と同じですが、さらに補習を希望すればプリントをもらえます。どの教科の先生もプリントを解いて持っていくと丁寧に添削してくださるので、これで授業の復習やテスト対策は万全です。一人ひとりの適性や弱点を把握した先生方のご指導のおかげで、学習面での迷いはありませんでした。
     関西学院大学法学部には、法曹界に勤務する公務員を育成する公共政策コースがあります。華やかな存在の弁護士や裁判官より、法案の根本にかかわる縁の下の力持ち的な仕事がしたくてこの大学を選びました。これから法律学を勉強して、法案や政策の企画・立案に携わる法務省への就職を目指します。
     後輩の皆さん、3年の間には心が折れそうな時もあるでしょう。つらくてもモチベーションが落ちないよう、将来の夢や憧れの職業を決めたらそこに行き着くまでの具体的な目標を設定して、ひとつずつ実行してください。我慢強く努力を続ければ、どんな天才にも勝てると私は信じています。

外国語コース 合格者の声

【推薦・AO入試】
  • 出身中学校でIBプログラムの模擬授業をしました

    鎌田さん(佐沼中出身)

    横浜市立大学 国際教養学部 国際教養学科【AO・IB】

    鎌田さん(佐沼中出身)

    DPの授業を受けるうちに語学力がアップしました

     2年生から2年間、IB(国際バカロレア)を受講しました。DP資格を取得すれば国公立大学をIB入試で受験することができるからです。もともと英語は得意とは言えなかったのですが、同じクラスにいる留学生と話すうちに、自分はまだまだだなと感じ、もっと勉強しなければとモチベーションが上がりました。DPで英語の授業を受けるうちに語学力がアップしてきたと実感しています。
     中学生のときは大学は英文学科に進みたいと思っていたのですが、DPの授業を受けてから、私は英語というものを語学として深く学びたいのではない、英語をあくまでスキルとして使ってコミュニケーションを取るほうが自分に合っているのだと気付きました。横浜市立大学のオープンキャンパスで、現役大学生の研究科目についてのプレゼンテーションを見て、強くインスピレーションを受け、この大学を目指そうと決めました。
     IB入試は面接と小論文、そしてIBの模擬試験を受けたときの予想スコアを大学に提出し、評価されます。面接は、3人一緒だったのですが、決められた時間枠の中で他の2人が話す時間が長くて、自分に割り当てられた時間が短かくなってしまいました。でも今考えると短時間で要点を話すことができたことを評価してもらえたのかなと思います。面接は先生方と練習したのはもちろん、人前で話すということは、日頃のDPの授業「プレゼンテーション」で慣れてはいたので、その経験と直前の面接の練習で本番を乗り切れたのだと思います。

    出身中学校の先生方に授業をさせてもらえるよう交渉しました

     私自身、IBについて仙台育英に入学するまで知りませんでした。でもこんなに素晴らしいプログラムなのに、知名度が低いなんてもったいない!そう思って自分の出身中学校に行き、IBについての授業をさせてほしいと先生にお願いしました。私の思いを伝えると先生は快諾してくださり、1時間IBについて説明する授業をさせていただけることになりました。中学校の後輩たちに実際にIBを体験してもらうような形です。
     反応は思った以上に好評でした。「授業中は日本語は喋っちゃダメだよ」と事前に生徒たちに伝えてから、私自身が英語で授業を進めていくうちに、生徒たちも慣れてきて、少しずつ英語で話すようになりました。英語に対する苦手意識をもっていた子からも、「ただ英語を勉強するのではなく、英語を使って何かを学ぶのは楽しい」と意見をもらえました。ただのわからない呪文のような英単語というイメージから、それを使って人と会話ができるのは面白い、IBという他の手段もあるんだ、と。英語を使うことの楽しさを少しでも伝えることができたので、実行して本当に良かったととても嬉しく思っています。

  • チア部で身につけた積極性と忍耐力は、受験でも役立ちます

    片倉さん(矢本第一中出身)

    法政大学 キャリアデザイン学部 キャリアデザイン学科【指定校】

    片倉さん(矢本第一中出身)

    シビアな環境のおかげで弱気が吹き飛びました

     仙台育英には海外から来た先生や留学生が多く、英会話の上達に理想的な条件です。もちろん私も英語が得意だから外国語コースに来たのですが、その自信はすぐに打ち砕かれました。英語のみでおこなう授業、たとえば化学は先生のお話も化学の専門用語もすべて英語で、半分も聞き取れないのです。先生から指示されても何をすればいいのかわからず、実力のなさを痛感しました。
     ハワイ研修でも状況は同じです。現地の授業についていけなくて、日本に帰りたい…と落ち込むばかり。でも、ハワイでは学校の生徒も町の人も英語しか理解してくれません。何が何でも英語をしゃべらなきゃいけない環境に置かれ、文法どおりでなくても知っている単語を並べて相手にわかってもらおう、と開き直りました。これがステップアップのきっかけです。正しい英文にこだわりすぎて言葉に詰まりがちだった私が、帰国後のOC(オーラルコミュニケーション)の授業では意見を強くアピールし、留学生とも進んで会話するようになりました。自信がつくと、英語の成績もぐんぐん伸びてきました。

    全国大会で歴代最高の演技ができました

     積極的になれたのは、所属するチアリーディング部の影響もあります。目立つコスチュームとパフォーマンスで華やかに見えるチアですが、練習は厳しく筋トレで体力を削られ、それでも演技の間は笑顔でいなければなりません。苦しさと引き換えに、決してあきらめない根性と前向きな性格が身につきます。部活で一番の思い出は3年の夏、東北選手権2位を勝ち取ってジャパンカップ全国大会に出場したこと。決勝には進めませんでしたが、仙台育英チア部歴代の最高得点を記録し、大きな達成感を味わいました。野球の応援で甲子園のアルプススタンドに立つなど、数々の遠征も忘れられない体験です。

  • やりがいある生徒会、少数意見も尊重し困難を乗り切る

    熊谷さん(宮教大附属中出身)【AO入試】

    津田塾大学 学芸学部 国際関係学科

    熊谷さん(宮教大附属中出身)【AO入試】

    先輩の話が志望大学を決めるきっかけに

     在卒懇で津田塾大学に合格した先輩の話を聞いたことが、志望大学選択の決め手になりました。魅力を感じたのはカリキュラムの内容で、もともと関心のあった国際問題や、女性の社会進出について学べる授業に興味を抱きました。
     先輩と同じようにAO入試での挑戦になりましたが、1次試験の課題論文の提出には苦戦しました。教育格差から生まれる貧困をテーマにしたのですが、関連する本を3冊読みこなすのに時間を費やし、さらに自分の意見をどのように整理したらよいのか悩みました。先生に厳しい指摘をいただきながら、パソコンに向かって何度も何度も書き直しをしました。2次試験の面接では、生徒会の副会長として培われた度胸と対応能力が役立ったと思います。

    谷があったからこそ  有意義な高校生活でした

     副会長に立候補するとき、私は「少数派の意見にも耳を傾ける」と公約しました。でも、いざ実行するとなると、多数派と対立して言い争いになることもあり、悔しい思いもしました。公平な判断を求められ場面も多く、対応能力を鍛えられたと思います。多賀城校舎独自で行った九州豪雨で被災した人たちへの募金活動は、企画段階から携わり、呼び掛けをしました。各クラスだけでなく、職員室も回って先生方にもご協力いただき、まとまった資金を寄付できたときは、やりがいを感じました。
     振り返れば、山あり、谷ありの3年間でしたが、谷があったからこそ山が素晴らしく、充実した高校生活を送ることができたと思っています。茶道部で学んだ、「相手のことを思いやって、丁寧に美しく」という所作を、これからの生活にも生かしていきたいです。

英進進学コース 合格者の声

【推薦・AO入試】
  • 勉強も部活も怠らず頑張ったことは大きなアピールポイントに

    上村さん(八軒中出身)

    福島大学 人文社会学群 人間発達文化学類【公募制】

    上村さん(八軒中出身)

    尊敬する先生方のような理想の教師を目指します

     中学2年生のときに100Mハードルを、そして高校で400Mハードルを始め、2年生のときにインターハイやU18の日本選手権に出場しました。3年生のときは何度も全国大会に出場することができたので嬉しく思います。陸上競技は個人種目なので、自分の力を磨いて、勝ち上がっていけます。チームプレー競技とはまた違った魅力があると思います。
     将来の目標は保健体育教師になることです。中学・高校でお世話になった先生方のように、子どもたちに信頼される先生になりたいと考え、教師を目指そうと決めました。高校の陸上競技部の顧問の先生は、教え方や考え方が好きで、先生の言葉にいつも感銘を受けていました。また、私が悩んでいるときは、適切な言葉をかけてくださる先生でした。

    スポーツに関する専門知識を大学でたくさん学びたい

     3年間の勉強との両立は大変でした。テスト期間は、部活動が終わったあとに食堂で勉強したり、家で徹夜で勉強をしたこともありました。特別選抜クラスなので、授業時間が長く、7時間目くらいまであります。そのため練習に遅れることもありました。でも部活も勉強も怠らず頑張ったおかげで、3年生では評定4.9を取ることができました。大学受験の面接でも「勉強が得意なの?」と聞いてもらえたので、部活と勉強の両立はアピールポイントの一つになりました。頑張ってきてよかった、そう思います。
     スポーツが好きなので、大学でもっと専門的な知識を深く学びたいと思います。人の筋肉はどのようについていくのか、どうすればもっと早く走れるかなど、知りたいことがたくさんあります。中学のとき、100Mのタイムが全然伸びなくなってしまい、県大会以上に行けなくなった時がありました。そのとき顧問の先生にフォームを直してもらったら、自分でも驚くほど記録が伸びるようになりました。大学ではそのあたりのことも勉強してみたいですし、理想の保健体育教師を目指して頑張ろうと思います。

  • 花園の突破をめざし、厳しい練習に明け暮れました

    鈴木くん(岩手 遠野中出身)

    青山学院大学 コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科【スポーツ】

    鈴木くん(岩手 遠野中出身)

    スランプを乗り越えるには練習しかありません

     ラグビーが盛んな釜石市の出身で、小学校の頃からラグビーを始めました。将来を考えたとき、大学卒業後は岩手に戻り、地元のために働く公務員になりたいと思ったので、勉強とラグビーを両立できる英進進学コースを選びました。
     ラグビーの魅力は生身がぶつかり合う迫力にあります。あの迫力は、厳しくつらい練習から生まれます。練習を乗り越えた先に花園があると信じて毎日黙々と走り、汗を流してきました。大きい体を生かしたアタックでトライを取りに行くのが自分の強みですが、大所帯なので、レギュラーメンバーになるには大変です。1年生の時から積極的にプレーし、自分ができる精一杯のことをがむしゃらにやってきました。思ったようなプレーができなくて一時的にメンバーを外されましたが、そこから意識を変え、一つ一つスキルを見直して、さらに練習することでスランプを乗り越えました。

    抜群のチームワーク!仲間の存在は私の財産です

     ラグビーに明け暮れた高校生活でしたが、最初に掲げた目標は勉強との両立です。自分の練習だけでも大変なのに、3年生になると後輩の面倒を見ながらチームを引っ張っていかなければなりません。寮に帰ると疲れて寝るだけになってしまうので、休み時間や空き時間を利用してテストの勉強をしました。
     青山学院大学のスポーツ推薦は小論文と面接でした。東京で試験を受ける人が前日に集まって勉強し、お互いに励まし合いながら試験に備えました。ラグビーはチームワークを必要とするスポーツなので、普段から培ってきたコミュニケーションは万全です。グラウンドを離れても互いに助け合う! ここで得られた仲間の存在は一生の財産です。

  • 校内模試に的を絞り、ワンランク上の大学に合格!

    大滝くん(東仙台中出身)

    明治学院大学 法学部 消費情報環境法学科【指定校】

    大滝くん(東仙台中出身)

    過去問を解いて実力をつけました

     指定校推薦を取ろうと本気になったのは2年生の時で、先生から「校内模試の成績で指定校推薦がほとんど決まる」と告げられたのがきっかけです。それまで授業は真面目に聞いていたものの受験への意識は薄く、定期テスト直前だけ勉強する程度でした。
     では模試の順位を上げるにはどうしたら良いか? 授業の地道な予復習は当然として、やはり過去問を解くのが早道です。周りを見ると、先生から過去問のプリントをもらって勉強する生徒が多く、私も先生にお願いして1~2年前の問題から始めました。プリントを終えたら一緒に渡される解説付きの答えで自己採点して、ミスした問題をやり直します。何枚も解いていくうちに問題の趣旨がわかり、たとえば数学だといま授業で習っている公式はこんな風に応用して答えを導くんだな、と先読みできるようになりました。

    授業を漫然と受けるのではなく、知識をどう応用するかが重要です

     印象的な思い出は台湾への研修旅行です。台湾は日本に統治されていた時代の影響が色濃く、町並みのところどころに古い日本家屋の面影が見られます。現地のお店でも、店員さんが日本語で台湾茶の淹れ方を説明してくれたり、お土産にくまモンのキャラクター商品が並んでいたり。おもちゃ箱のようなどこか懐かしい建物と真っ赤なランタンが印象的な街もあって心に染みました。
     高校生活は受験勉強が大変だったけれど、英検2級を取り、海外研修も経験して目標以上の大学に合格できたので大満足です。もし仙台育英に来ていなかったら、明治学院大への進学は叶わなかったでしょう。
     もし後輩の皆さんが指定校推薦を希望するなら、1年から校内模試に向けた対策を始めてください。準備期間が長いほど順位が上がり、志望大学の選択肢が増えます。授業を漫然と受けるだけではダメです。一方的に知識をインプットしても、いざ解く段階になってアウトプットされません。問題を実際に解いてみて学んだ知識をどう使うか、どう応用するかをマスターするのが最も重要です。健闘を祈ります。

情報科学コース 合格者の声

【推薦・AO入試】
  • 研修での大学訪問で目標が鮮明に!迷わず頑張りました

    矢持くん(吉成中出身)

    会津大学 コンピューター 理工学部【公募制】

    矢持くん(吉成中出身)

    苦手な科目は逃げないで勉強量を増やして克服

     中学生の頃からコンピュータに興味があったので、高校卒業後は専門学校でさらに深く学びたいと考えていました。ところが、1年生の会津研修で会津大学のキャンパスを訪ね、大学の充実した設備を見学したとき、自分の目標がはっきり見えたのです。「この大学で勉強したい!」と。
     できれば推薦入試で合格を決めたいと思ったので、定期試験では常に80点以上取れるよう努力しました。数学は苦手科目でしたが、「人の倍やれば何とかなるだろう」と自分に言い聞かせ、勉強量でカバーしました。一度決めたら中途半端は嫌なので、特にテスト前2週間は頑張ったと思います。

    将来の夢は、経験を積んで起業することです

     3年間の高校生活は「楽しかった」という言葉に尽きます。仙台育英には宮城県外からの入学者も多く、いろいろな考えの人が集まっています。おかげで学ぶことが多く、自分の意識が変わったと思います。
     情報処理の勉強は大変でしたが、先生方の指導が分かりやすかったですし、好きなことだったので苦になりませんでした。この3年間でMOSのWord、Excel、PowerPoint、Accessをはじめ、学校で挑戦できる全ての資格を取得しました。情報処理検定1級は筆記だけでしたが、なかなかの難関です。パソコンの構造なども理解しなければいけなかったのですが、試験に向けての対策も取っていただき、夏休み中は家でもしっかり勉強しました。
     仙台市の四季を紹介するホームページをグループで作ったのが、情報処理の授業の卒業制作となりました。大学ではさらにどのようなことを学べるのか興味津々です。卒業後はコンピュータ関係の仕事に就き、将来は自分で会社を立ち上げたいと思っています。

  • 思い切り楽しんで部活動に打ち込んだ3年間です

    三好さん(六郷中出身)

    明治大学 農学部 食料環境政策学科【スポーツ】

    三好さん(六郷中出身)

    練習で疲れたあとも眠気と戦いながら学習室で勉強

     ライフル射撃部でビームライフル、エアーライフルの練習を3年間頑張ってきました。ライフル射撃は集中力が大事で、そこに魅力を感じます。ビームライフル部での活動を大変だと思ったことはありません。合宿では県内外でライフルをやっている高校と一緒に練習して交流ができ、とても楽しい思い出となりました。
     ライフル射撃部には、「テストで赤点を取ると試合には出られない」というルールがあります。半分冗談じゃないかと思っていたら、部員が赤点を取り本当に外されて… 。絶対に赤点は取らない!と決めて毎回のテストに緊張感を持って臨むことができました。
     テスト前は部活動のあとに宮城野校舎の学習室、オークルームで勉強しました。練習では集中力を使うので、長時間練習していると身体的にも精神的にも疲れます。眠いときもありましたが、気合を入れて頑張りました。

    パソコンが得意になったのが嬉しい! 資格をたくさん取得できました

     情報科学コースでの勉強はとても楽しいものでした。パソコンが得意になれたことが一番嬉しいです。普段からSurfaceを使って授業を受けていました。情報処理検定は2級、ワープロ検定が準2級、MOS スペシャリストPowerPointを取得しました。
     将来の夢は飲食店を経営すること。親戚が飲食店を経営しているので、ずっと憧れがありました。大学では食に関係することを学んでみたいと思っています。健康的なメニューを作ることに興味があります。食べるのも作るのも好きで、家でもレンジで作れる簡単な料理のレシピを作ったりして楽しんでいます。
     大学はエアーライフルを続けたいと思っています。世界大会に出るのが目標。明治大学の先輩がオリンピックに出場することが決まっていると聞いたので、私も目指したい。必ず叶えます!

  • 取得した資格をAO入試で最大限に活用しました

    黒澤 くん(東華中出身)

    東北福祉大学 総合マネジメント学部 情報福祉マネジメント学科

    黒澤 くん(東華中出身)

    友達と教え合って疑問をすぐに解消

     進学にも就職にも有利なパソコンの資格が欲しくて情報科学コースを選んだのですが、中学と違って授業内容が一気に難しくなり、予習復習が追いつかなくなりました。今まで学んでいた数学も数学A、数学Ⅱなど細分化されて専門知識が必要になります。最初のテストは予想どおり結果が悪くてこのままだと置いていかれると焦り、休み時間に入るとすぐ、授業で理解できなかったところを友達と確認し合いました。同じクラスだと視点や考え方が近い分、相手がどこでつまずいているかわかってツボを押さえた説明ができます。逆に私の得意な科目ではみんなの質問に答え、どうしてもわからない時は職員室へ行って先生に教えていただく習慣をつけ、疑問を持ち越さないよう努めました。
     ITの授業は黒板を使わずにパソコンの画面で資料を共有し、情報をその場でネット検索するスタイルです。私はゲーム好きが高じてゲームを動かすプログラムに興味を持ったので、新しいIT知識を学ぶたびにワクワクしました。成績も順調に伸び、情報処理検定2級、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)のエクセルとパワーポイントの資格を取得しました。授業をきちんと理解できていれば、資格試験には必ず合格できます。

    プレゼンを重ねて完成度を高めました

     IT資格を生かせる進学情報を探すうち、東北福祉大学の総合マネジメント学部が介護機器やリハビリで使うプログラミングを研究していると知りました。義手の制作や介護ロボットを動かすプログラムなど、IT技術は福祉の分野にこんなアプローチもできるのかと驚き、自分もここで困っている方のサポートに貢献したいと思ったのです。
     東北福祉大学のAO入試は、面接とパワーポイントを使ったプレゼンテーションがあり、授業で詳しくパワーポイントを習ったばかりの私に有利です。まずテーマに沿って試作したプレゼンを先生とクラスメートに見てもらって、こういう説明のほうがわかりやすいんじゃないか、イラストやスライドを使ったらもっと見た目がスッキリするのでは、と出された意見をもとに改良を繰り返しました。先生には質疑応答の通し練習もお願いして、言葉使いや間のあけ方、発表のマナーを教えていただきました。本番では想定外の質問も飛んできたのですが、練習の成果で落ち着いて受け答えできたと思います。
     大学受験という大きなプレッシャーを背負って一人で勉強していたら、壁にぶつかった時に乗り越えられなかったでしょう。クラスの友達と信頼関係を築いて授業のポイントを一緒に復習したこと、取得した資格で入試を受けたこと、そして面接とプレゼンテーションの練習を先生にお願いして的確なアドバイスをいただいたこと、すべてが理想的な学習環境となって合格につながりました。

フレックスコース 合格者の声

【推薦・AO入試】
  • 初戦敗退をバネにチーム全員で遂げたベスト8です

    大榮くん(秀光出身)

    中央大学 商学部 商業・ 貿易学科【スポーツ】

    大榮くん(秀光出身)

    地域に恩返しするため周辺のゴミ拾いも続けました

     憧れの甲子園。1球投げるごとに歓声が沸き起こり、夢のような本当に楽しい場所でした。3年間で2度も甲子園の舞台に立てたのは幸せでしたが、2年生の夏は初戦で敗れ、悔しい思いも経験しました。敗戦の後、チームでミーティングを重ね、悔しさを胸に秘めて厳しい練習を繰り返しました。硬式野球部は人数が多いので、ベンチに入れない部員はたくさんいます。7月上旬のメンバー発表後も3年生全員が熱い思いで一緒に練習を続け、甲子園ではスタンドで熱い声援を送ってくれました。まさにベンチメンバーもスタンドも、全員が一つになって戦った結果のベスト8でした。
     「地域の皆さまと一緒に感動を分かち合う」が、自分たちのテーマでした。「野球ができるのは、周りの支えがあるから」という監督の教えから、どのように地域に貢献できるかをみんなで話し合い、学校周辺や駅のゴミ拾いなど、ボランティアにも積極的に取り組みました。

    目標はプロ野球での活躍! 「準備力」を大切に頑張ります

     一番心に響いたのは、「私生活がプレーに現れる」と、監督から言われた言葉です。寮生活で親の目が届かない分、だらしない生活になりがちです。私生活を正すことで、スキのないプレーができるように心がけました。勉強も疎かにできません。空き時間を利用してみんなで予習復習をし、テスト前には朝早く集まって、分かるところを互いに教え合いました。
     自分はピッチャーだったので、投げて打たれれば、なぜ打たれたのかという過程を考えるようにし、次に備えました。勝敗に一喜一憂するのではなく、結果に対する次の「準備力」が自分を成長させてくれたと思います。大学でも準備力を大切にしながら、プロの世界をめざして頑張りたいと思います。

  • 部活も勉強も頑張る仲間の存在が励みになりました

    小林くん(秋田 由利中出身)

    明治学院大学 法学部 消費情報環境法学科

    小林くん(秋田 由利中出身)

    サッカー部主将としてチームの心をひとつに

     中学生当時、秋田県にはサッカーのプリンスリーグに加盟する強豪校がなかったため、プリンスリーグで高い技術を持つ選手が揃っていた仙台育英に進学しました。私は1年からメンバー入りさせてもらいましたが、先輩についていくのに必死で周りを見る余裕はなく、キャプテンに指名されて初めて、部全体をまとめる責任の重さを実感しました。
     174人もいるとトップチーム以外にメンバー争いをする部員、基礎練習だけの部員もいてモチベーションに差があり、なかなか気持がひとつになりません。真面目に取り組まないからといって突き放すのではなく、「自分はチームにどんな貢献ができるか」を一人ひとりに考えさせ、掃除や練習サポートなど役割を設けてチームへの忠誠心を高め、信頼関係を築きました。
     先輩たちが宮城県三冠に輝いたのに比べ、自分たちは新人戦・インターハイと続けて優勝を逃したせいで谷間世代と呼ばれ、本当に悔しくて…。選手権大会の決勝は何としても雪辱を果たそう、と全員が熱い意気込みで臨みました。引退前の最後の選手権でずっと勝てなかった強敵を破り、全国大会への切符を手にした喜びは忘れられません。

    フレックスのカリキュラムのおかげで文武両道が貫けました

     部活をしていると勉強にまとまった時間を取れないので、毎日授業を真面目に受け、早朝30分、寝る前の30分、部活が始まるまでの数十分、とわずかな空き時間を利用してプリントを解きました。フレックスコースにはラグビー、野球、陸上など全国大会で活躍する運動部の生徒がたくさんいます。うちの部より練習や試合日程がきついはずなのに、授業に集中してテスト前も遅くまで勉強する彼らの姿に刺激され、自分も頑張らなくてはと気が引き締まりました。
     明治学院大学を志望大学に決めたのは、強豪がひしめく関東のリーグで自分のサッカーがどれくらい通用するか挑戦したいからです。また、法学部はカリキュラムが充実していて就職に強く、卒業後の選択肢が広がることも魅力でした。法学部のAO入試の英語は英検2級レベルの難しい問題が出るため、英検2級受験用の単語帳を携帯してひたすら単語を覚えました。
     消費者情報環境法学科は学生全員がノートパソコンを携帯し、消費者法・企業活動法・環境法の最先端分野で現代社会に対応できる実践力を養います。大学では覚える知識がケタ違いに増えて授業の難易度も上がりますが、仙台育英での経験を活かし、サッカーと勉強、どちらも妥協せず全力で取り組みます。

  • バスの通学時間を有効活用!勉強に集中しました

    梶原さん(稲井中出身)

    城西国際大学 薬学部 医療薬学科【指定校】

    梶原さん(稲井中出身)

    放課後バスの待ち時間には先生にわからないところを質問

     シャトルバスで石巻から通学していました。バスの中での時間は復習や受験勉強に充てていました。放課後は帰りのバスの発車時刻までの空き時間に勉強し、わからないところは先生に質問しに行きました。帰宅後、自宅でも勉強しました。ノートをまとめるのが好きなので、テスト前は必ず自作ノートを作成しました。自分が好きなものに集中するのが一番です。それが私の場合はそれが勉強だったと思います。指定校推薦で受験したいと思っていたので生活面も基本的なところから気を配り、定期テストの成績も大事にしました。面接に向けては、先生にお願いして何度も練習して指導していただきました。それでも本番は緊張してしまいましたが、合格通知を手にすることができて嬉しく思っています。

    好きな理系の勉強を続けて薬剤師を目指します

     フレックスコースを選んだのは兄と姉が通っていて、勧められたからです。クラスには部活に所属している子が多く、みんなとても元気でにぎやか。高校は中学校の時とは違って、全部自分で判断して決断しないといけないのが大変なところでしたが、その中で自分の意思が大事だということを学びました。
     日頃から祖母が薬を飲んでいるのを見ているうちに、自然と薬学に興味を持つようになりました。化学は中学校から好きで、高校でも変わらずずっと好きな科目です。大学では薬剤師になるという目標に向かって、勉強に取り組みたいと思います。

技能開発コース 合格者の声

【推薦・AO入試】
  • 絶対受かるぞという強い思いで全力を発揮しました

    安室さん(長町中出身)

    東海大学 体育学部 競技スポーツ学科

    安室さん(長町中出身)

    陸上競技を続けて 将来は頼れるトレーナーに

     お菓子作りが好きなので、パティシエ&ベーカリー講座に魅力を感じて技能開発コースを選びました。週に一度の講座はとても楽しくて2、3年生で2年連続で受講しました。作ったのはメロンパン、ウィンナーパンとクリームパンやチーズカレーパンなど。多賀城校舎の食堂の前で、生徒に向けて販売もしました。とても美味しくて、すぐに完売するので販売も楽しくできました。
     中学から始めた陸上競技は高校でも続けていました。種目は短距離のハードル100m。冬は寒さがとてもきついのですが、それを乗り越えてシーズンにベストタイムが出たときは、やった、頑張ってよかったと思えます。
     入学してからずっと製菓系の進路に進もうと思っていたのですが、陸上のほうもやっぱり捨てきれなくて。3年生になって競技スポーツ学科のある東海大に進路を変更。急なことだったので、周囲にも驚かれました。中学のときに専属のトレーナーの方が付いていて、そのときのご指導のおかげで私は今まで陸上を続けてこられたのだなと思う点がたくさんありました。大学では、選手をしっかり支えることのできるトレーナーを目指して勉強したいと思います。

    二次試験のプレゼンの練習を先生に何度も見ていただきました

     入試の一次試験は課題作文。二次試験はその課題作文の内容で資料を作ってプレゼンテーションする、というものでした。選手にとって一番大事なのは栄養だという点にスポットを当てて、模造紙を使って一生懸命作りました。練習で最初は指定の7分をオーバーしてしまいましたが、何度も先生を相手に練習しているうちにうまく時間内におさめることができました。当時は第一志望の東海大学以外、他の大学が全然見えなくて、絶対に受かるぞという気持ちでいました。合格できて信じられない気持ちと嬉しさでいっぱいです。
     頑張るときは頑張ったほうがいい、きっとここを頑張ったほうがいいという時が必ずあります。そのときの一瞬で本気を出せるどうかが勝負だと思います。後輩の皆さんも頑張って合格を勝ち取ってください。

  • 基礎学習を徹底して評定4以上を3年間維持しました

    本田くん(矢本第二中出身)

    東北文化学園大学 総合政策学部 総合政策学科【指定校】

    本田くん(矢本第二中出身)

    先生の言葉で開けた 指定校推薦の道

     私が住む東松島市の沿岸部は震災による津波の被害がひどく、9年経った今でも復興半ばの状態です。地域住民の苦労を間近で見て育った私は、大人になったら地元の役所で働いて、不安を抱えながら暮らす人たちを支えたいとずっと願ってきました。技能開発コースを選んだのは、仙台育英のパンフレットを読んで、資格を取るまでのサポートが厚く公務員採用試験に有利だろうと判断したからです。はじめ大学進学は頭にありませんでした。
     授業は中学で習った範囲から始まり、基本の公式や問題を学び直す内容です。先生方がきめ細かく教えてくださるため、ついていけないと感じたことは一度もありません。公務員試験で求められるのはオールラウンドの基礎学力。教科書とワークブックの問題をルーズリーフに書き出して繰り返し復習し、一日3時間の勉強を続けた結果、最初の定期テストで全教科5段階評定の4以上を取りました。すると夏休みの面談で、担任の先生から「指定校推薦に挑戦してみないか」と提案されたのです。卒業後は就職するつもりだったので驚きましたが、テストで良い評価を得て意欲が湧き、先生の言葉に従って大学進学を決意しました。

    「習うより慣れよ」面接も練習の成果です

     地域と密着した業務をおこなう地方公務員の行政職は、一般教養に加えてさまざまな分野の専門知識も必要です。東北文化学園大学の総合政策部は、経済、行政、法律、経営のほか地域の文化や環境について幅広く学べて、志望大学に最適でした。
     指定校推薦の試験は面接と書類審査です。口下手な私にはこの面接が最も難関だと思って、先生方に模擬面接をお願いしましたが、最初の2~3回は先生からの想定外の質問に口ごもったり、間があいたりで散々な内容でした。頭の中に伝えたい答えがあるのに、自分の言葉でうまく表現できないのです。面接官への挨拶、姿勢、態度、敬語と謙譲語の使い分け…。10回以上リハーサルを繰り返し、ようやく慣れてはきはきと受け答えができるようになりました。毎回、辛抱強く指導してくださった先生方に感謝しています。
     学習面では授業の予習復習を毎日続け、最終的に1年1学期から3年3学期まで、すべて評定4以上をキープできました! この成績は自分にとって大きな誇りです。へこたれそうな時もありましたが、コツコツ積み重ねた努力は絶対に報われると信じて頑張りました。
     振り返ると、中学で点の取れなかった科目を授業でもう一度教えてくれたことが基礎知識の補習となり、学力の底上げにつながりました。苦手を得意に変えるこのチャンスを利用して資格を取り、専門性の高い技術を身につければ、将来の新しい可能性が開けます。技能開発コースは、就職にも進学にも対応する合理的なカリキュラムと言えるでしょう。

  • ビジネス社会で生かせる資格を取得、面接にも有用でした

    中里くん(利府中出身)

    仙台青葉学院短期大学 ビジネスキャリア学科【指定校】

    中里くん(利府中出身)

    サービス接遇検定に挑戦! 先生方のサポートで合格できました

     中学卒業時点で将来の道筋が見えていなかったので、自分の力になるような資格を取得しておこうと、技能開発コースで学ぶことにしました。2年生で秘書検定2級、3年生でサービス接遇検定に挑戦しましたが、アルバイトのような社会経験がゼロだったので、言葉使いや来客への対応の仕方など初めてのことばかり。専門用語の理解も大変で苦労しましたが、先生方にしっかり対策を考えていただき、無事合格することができました。
     勉強しているうちに接客業の面白さに気付き、販売職に就くため、もう少し自分を磨きたいと思うようになりました。大学の説明会でビジネスキャリア学科の存在を知り、志望することにしました。緊張するタイプなので、いろいろな先生に試験官になっていただき、面接練習を繰り返しましたが、思いがけないことに気付きました。資格取得のために勉強したことが知らず知らずのうちに身についていて、面接時には物怖じすることなく対応できました。

    性格が一変した高校生活 人との触れ合いを楽しみました

     販売職は人との触れ合いが大切です。今でこそ人付き合いが好きで楽しく話すことができるようになりましたが、中学時代は全く逆で、自分から人と距離を置く生活を送っていました。仙台育英に入学してガラリと学校の空気が変わり、素敵な友達と会えたことで、性格も一変しました。福岡への修学旅行は6人の班を作って行動しましたが、率先して班長になる積極性も生まれ、楽し過ぎるほどの思い出に残る時間を過ごすことができました。
     子どもが好きで、オモチャに関心があるので、将来は玩具の販売に携わる仕事に就きたいと夢見ています。