日 時:2009年5月22日 13:00〜14:00
場 所:仙台サンプラザ
参加者:仙台育英学園高等学校全校生徒
 
   
 午後1時からは仙台育英の全校生徒が仙台サンプラザに集合。仙台育英生徒会が中心となり今年から開始した飲酒運転根絶のための新たなプロジェクト「STAND〜Sendai Takes Action No Drinking & Driving」として、飲酒運転根絶ライブが行われました。  
   

飲酒運転根絶を誓って
立ち上がった新たな活動


 ライブは、佐々木さん(フレックスコース3年)によるメモリアルポエム「夢の途中」の朗読で始まりました。続いて、仙台育英生徒会からの挨拶。生徒会を代表して副会長の池端くん(英進進学コース3年)がステージに上がりました。
 池端くんは挨拶の中で、5.22交通事故の日をきっかけに開始した仙台育英の飲酒運転根絶を訴える署名活動を振り返り、その次の展開として、新たなプロジェクトを開始することを宣言。そのプロジェクトについて「飲酒運転で奪われた命の尊さを知らしめ、飲酒運転による悲劇を二度と繰り返さないために何ができるのかを問い、そして飲酒運転を根絶するために行動を起こす必要性をすべての人々に浸透させることを目指す運動です」と説明しました。
 そして、一同に集った全校生徒を前に「平成21年5月22日のI-Lion Day、私達は事故の犠牲となった3人の命の尊さを忘れず、そして先輩方の強い誓いに思いをはせ、飲酒運転が社会からなくなる日に向けてSTANDプロジェクト、最初の一歩を踏み出したいと思います」と強く宣言しました。

 
 
*生徒会挨拶 全文

 
さまざまな表現方法で
命の尊さを伝える取り組みを


 トークライブのゲストは、午前中に秀光生を前に講話をいただいた「生命(いのち)のメッセージ展」代表の鈴木共子さん。Date fmの石垣のり子さんによるインタビューが行われました。
 鈴木さんは、平成17年5月22日の事故で感じたことについて「署名活動などで飲酒運転根絶を精一杯訴えてきた中で事故を知り、まだまだなのだと、ひどく衝撃を受けました」と語られました。
 鈴木さんは、現在「生命のメッセージ展」を各地で展開し、さらにさまざまな表現手段で命の尊さを伝えるミュージアムの建設を構想中とのこと。今回の地元出身バンドによるライブパフォーマンスによる飲酒運転根絶活動についての問いには「素晴らしい取り組みだと思います。即、若者たちの心に伝わると私は思います」という嬉しい言葉をいただきました。
 最後に、この日のために創作してくださった鈴木さん自作の詩「車が凶器に」を朗読。そして生徒たちへ「飲酒運転だけでなく交通事故で亡くなられた人たちの分まで皆さんはこれから精一杯生きて欲しいと思っています」とのメッセージを贈られました。
 
*鈴木共子さんインタビュー
   

地元出身の人気バンドが登場、
生徒たちに熱いメッセージ


 ライブパフォーマンスでは、仙台出身の人気バンド、カラーボトルが登場。「10年20年」などの人気曲を熱唱しました。
 曲の合間にはMCで「飲酒運転って言われても、お酒も飲んでないだろうし、車の免許もまだとってない人ばっかりだと思うし、ピンとこないと思うんですけど、絶対身近にあるんですよ。バイト先の先輩かもしれないし、親戚かもしれないし、友達かもしれない。でも、『それ、よくないんじゃないの?』の一言があればいいと思うんです。そういう場面に出くわしたときに『それ、よくないんじゃないの?』と心から、その人を守るために、言おうじゃありませんか!」という熱い呼び掛けが。生徒たちは大きな歓声と拍手で応え、飲酒運転根絶プロジェクト「STAND」は大盛況で幕を閉じました。



 この飲酒運転根絶ライブの模様は、5月31日にDate fmで放送されました。番組中には、秀光生徒会、仙台育英生徒会、チアリーダー部、陸上競技部、ラグビー部の生徒たちや、村井嘉浩宮城県知事、菊地健次郎多賀城市長からの飲酒運転根絶メッセージCMも。まだ始まったばかりの「STAND」プロジェクト、今後も積極的に活動していきます。