2005年5月22日、早朝のウオークラリー中に起きた多賀城市内の国道45号線での痛ましい事故。本校ではこの5月22日を『I-Lion Day』と定めています。
 月日が流れてもこの事故を決して風化させることのないよう、そして後輩たちに飲酒運転などの悪質な運転が引き起こす結果の重大さ、悲惨さについて認識してもらうため、今年の『I-Lion Day』もさまざまな追悼行事を実施しました。


映画鑑賞と講演会で
事故の悲惨さを再認識

 5月22日の朝、外国語、英進進学、T-フレックス各コースの1年生と秀光中等教育学校全学年(1〜6年生)は、多賀城校舎内にある慰霊碑「メモリアルストーン」に花を供え、黙祷を捧げました。
 その後、秀光の生徒はグローリーホールに移動。“I-LION DAY”メモリアル映画を鑑賞しました。実話をもとに飲酒運転により息子の命を奪われた母親の闘いを描いた映画「0(ゼロ)からの風」の上映のあとは、その映画のモデルであり、「生命(いのち)のメッセージ展」代表の鈴木共子さんの講演を聴きました。

初の試み“STAND”を開始、
地元出身バンドのライブも

 高校の全コース全学年の生徒たちは、仙台サンプラザに集合。午後1時からの『飲酒運転根絶カラーボトルライブ』に参加しました。これは、生徒会の新たなプロジェクト『STAND〜Sendai Takes Action No Drinking & Driving〜』の一環として実施。飲酒運転根絶を目的とし、今年からスタートしました。会場では、詩の朗読、開会宣言に続き、鈴木共子さんのインタビュー、そして、仙台出身の人気バンド・カラーボトルの演奏と続きました。
 午後3時から宮城県庁講堂で『宮城県飲酒運転根絶県民大会』、午後4時からは多賀城市の事故現場近くで『多賀城市飲酒運転根絶大会』に参加。本校の代表生徒たちが飲酒運転根絶を訴えました。

飲酒運転のない社会を目指して
新たな第一歩を

 これまで私たちは、追悼行事で事故の悲惨さを再認識し、安全運転を呼び掛け、飲酒運転の厳罰化を求めて署名活動を行ってきました。そして今年からは、生徒会を中心とした“STAND”がスタートし、飲酒運転根絶に向けて新たな第一歩を踏み出しました。
  今回の講話で鈴木共子さんは、
「一人ひとりが誠実に精一杯生きることが何より大切」と説かれています。命の尊さを感じ、犠牲になった人たちの分まで精一杯生きる…。その言葉を心に刻み、自分に今できることを問いかけながら、飲酒運転の根絶を私たちは訴え続けます。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
  “I-Lion Day”メモリアル映画上映
 
  飲酒運転根絶カラーボトルライブ
 
  宮城県飲酒運転根絶県民大会
 
  多賀城市飲酒運転根絶大会