7月12日(水)、タイ王国の教育事情やNGO活動に関する講演会が、外国語コース1〜3年生を対象にひらかれました。
講師は、「ドゥアン・プラティープ財団」事務局長のプラティープ・ウンソンタム・秦さん。タイの社会福祉活動家で暫定上院議員としてもさまざまな活動をされています。
講演会では夫の秦辰也さん(社団法人 シャンティ国際ボランティア会 専務理事)が通訳をつとめられました。
■スラムの子どもたちの教育問題を
スライドを使って詳しく説明
講演会では、 はじめにスライドを使ってタイ王国についての概要や現在のタイの社会問題などについてわかりやすく説明。さらに、プラティープさんが16歳のときに自宅を開放して学校に行けないスラムの子どもたちのための「1日1バーツ学校」を設立したことなど、ご自身のボランティア活動を重ねながら、スラムの教育の現状についてお話しされました。
興味深いお話に、生徒たちからの質問が次々と飛び出しました。タイを旅行した経験をもつ生徒からは「タイを訪ねたとき、タイの人はお寺の周りの川の魚を食べない、と聞いて驚きました」との話が。これに対してプラティープさんは「仏教の教えでは殺生はいけないことになっています。国民の大多数が仏教徒であるタイ人にとってお寺で飼っている魚は神聖な存在なのです」と答えられました。
■未来の平和に役立つよう
恵まれた環境を生かす
最後にプラティープさんは、外国語コースの生徒たちに向けて「生まれる国や親は選べません。ですが、自分たちがおかれている環境をいかに有効に使うかは、選ぶことができます。
仙台育英学園は素晴らしい教育環境が整っています。自分の豊かさを受け止めて、みなさんの力で世界が平和になるよう、夢を持って勉強に励んでください」との言葉を贈られました。
|