また、ニュージーランド姉妹校のマフランギ・カレッジ(Mahurangi College)の理事をされている、トレーシー・マーティン議員からもご挨拶があり、その際2つの贈り物をいただきました。マーティン議員は、「ひとつはマオリの伝統工芸品であります“ネレン”というもので、こちらは元々戦争時に使われていたものなんですけれども、闘いや現代に及ぶチャレンジの象徴としてプレゼントをお贈りしたいと思います。2つ目の贈り物はプレートになっております。こちらに何か記念品や大切なものを置いてお使いいただければと思います」と説明をしてくださいました。
新しいものをつくっていくという、
挑戦的な精神と考えを持ち復興に取り組む
懇談の後の質疑では、「東日本大震災の後、復興を成し遂げる学校ということで、非常に積極的に取り組まれているということですけれども、再建・復興についての取り組みについて詳しく伺いたい」というご質問がありました。校長先生は「復興のためのポイントは大きく分けて全部で3つございました」と述べられ、「この学校をどのようにして復興させるか」については、校舎建設にあたって多くの企業の協力と公的な援助をいただくことに成功したこと。そして2つ目は「幸いなことに生徒に命を落としたものや怪我をしたものが居なかったこと」であり、心のケアや学生寮で生徒を無料で預かるなどはしたものの、「個人に対する悲しいセレモニーを一切することがなかったのは非常に幸運だった」と話されました。そして「建物を建て替えて、それで終わりでは将来に対する進路がないというふうに私は考えています」「仙台育英学園の復興のためだけではなく、この東北地方の復興のためには、元に戻すだけでは全く意味がありません。むしろ新しいものをつくっていくという挑戦的な精神と考えを持つために、これから政府や世論的資金を導入しながらやれることに取り組んでいきたいと考えています」と回答されました。
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