自ら学び、思考する力が満ちてくる

IBの学習プログラムによる探究型の授業で 高度な学力を養います
IBのプログラムを通して
“学びに向かう力”を磨く
入学後国際バカロレア【IB】の中等教育カリキュラム(11歳〜16歳対象)であるMYP(Middle Years Programme)を、秀光中学校第1学年から仙台育英学園高等学校 秀光コース第1学年まで行います(*1)。仙台育英学園高等学校 秀光コース第2学年からは、各々の進路達成に向けて3つのコース横断型 選抜クラスを設置(2021年度から順次開設予定)。秀光コースの生徒は「Medical Academic Programme(MAP)」「Dual Language Diploma Programme(DLDP)」「English Language Diploma Programme(ELDP)」のいずれかのクラスに在籍することになります(*2)。DLDPとELDPでは国際バカロレア【IB】のDP(Diploma Programme)を実施します。DLDPとELDPの違いは、使用言語です。DLDPでは、日本語と英語によるDual LanguageでのDPを、ELDPは英語で《言語B(外国語)を除く》DPを学習します。
*1 秀光中学校から仙台育英学園高等学校に進学する際、内部進学選考が行われます。
*2 MAP、ELDP に所属を希望する場合には、各選抜条件に従って選考されます。
ATLスキル
■コミュニケーション
【Approaches To Learning 学びに向かう力】
Ⅰ コミュニケーションスキル
■社会性
Ⅱ 協働スキル
■自己管理
Ⅲ 整理整頓する力
Ⅳ 情動スキル
Ⅴ 振り返りスキル
■リサーチ
Ⅵ 情報リテラシースキル
Ⅶ メディアリテラシースキル
■思考
Ⅷ 批判的思考 スキル
(クリティカル シンキング)
Ⅸ 創造的思考スキル
MYPによる日々の学習について
シラバスから始まり、振り返りまでの
流れの中で“学ぶ力”を身につける
MYP授業の流れ
シラバス
はじめに学習の概要、計画を把握、
ATLスキルの大切さを学びます
MYPによる秀光の授業は、シラバス(授業の計画・内容の概略)の配布とその説明から始まります。教員は探究のテーマや単元で学ぶ重要概念について説明します。さらに学習の内容、学習の方法について説明し、学びに向かう力(ATLスキル)について生徒に伝えます。
学び
ペアワークやグループワークで
意見交換しながら理解を深めます。
IBでは探究すること、行動すること、思考することを通して、学びを深めていきます。学びの過程では個人学習に加えてペアワークやグループワークなどで、チームによる学びを生徒に促していきます。このチームによる学びを通じて、理解はさらに深められていきます。
評価
評価基準で、目標とする評価に
届くようレポートを作成します
単元の学びの中でレポートやテスト、プレゼンテーションなどを行います。レポート作成のための調査(リサーチ)では、調べたり実験したりしながら学びを広げていきます。レポート作成には評価規準(ルーブリック)が示され、生徒は目標とする評価に届くようレポートを作成していきます。
振り返り
“振り返り”で知識を定着させ、
次の目標へ進んでいきます
授業の終わりや単元の終わりには、かならず“振り返り”を行って自分が学んだことへの自己評価を行います。これにより、次の授業、次の単元への目標が立てられるのです。効果的なフィードバック、これもMYPの授業の大きな特徴のひとつです。
こんな授業を進めています
DP TOK【高校2年生】
物事を多角的な視野で見直し、
意見を発信する力を身につける
批判的に物事を考察する能力を身につける
DPでは、TOK(Theory Of Knowledge=知の理論)という授業があります。「教科書に記されている知識が構築されてきた過程を知り、そのすべてを鵜呑みにするのではなく、批判的に物事を見てみる。それにより『批判的思考力』を育てるというのがTOKの目的です」(TOK担当・加藤隆寛先生)選ばれるテーマは、科学、歴史、人間科学と幅広く、それらの知識の性質について学級内で議論しながら比較検討を行います。授業は、生徒がテーマについて自分なりに調べる作業から始まります。生徒たちは本や論文などの情報源からテーマに関する様々な情報を探していきます。
その作業を重ねる中で、信憑性、信頼度の高い情報を自ら取捨選択できる能力を身につけていきます。
意見を持ち、相手の意見を尊重しつつ、発信していく
教科書には『答え』が書いてあります。TOKでは、生徒たちが調査してきたことを基に議論して知識を構築する根拠は何かを自ら考察します。これにより思考力、判断力、表現力が養われます。「人生において、たくさんの情報を取捨選択できる能力は大切です。個々人がそれぞれの意見を持ちつつ、相手の意見を尊重し、発信する力が求められます」(加藤先生)
ほかにも…TOKでは最終課題において
エッセイ(小論文)を執筆
IBから課された所定課題の中から、生徒は以下の3つの課題(タイトル)について執筆しました。
・「知識を得る過程は、最終結果に到達するよりも価値がある」。2つの「知識の領域」に言及しながら主張について論じなさい。・「信頼性のある知識が、確実性を欠くことはある」。2つの「知識の領域」に言及しながら、この主張を探究しなさい。
・「私たちの知識のあまりにも多くが、私たちを中心としたもので、まるで宇宙で最も重要な存在であるかのようだ」(カルロ・ロヴェッリの言葉より一部改変)。なぜこれが問題となり得るか。