2021年4月開校予定(認可申請中)

教育と進路

〈教育の特色〉科学/Science

未来を切り開く学びの旅が始まる

IBの学習プログラムのもと、
科学的探究心、知的好奇心の深化を図ります

 

1.大学入試への対応

理系大学進学希望者には課外講習や
個別指導できめ細かく対応

 
  •  高等学校課程の3年間では、MYP・DPに並行して、大学入学共通テストにも対応した授業や指導も行っています。特に、医歯薬系大学を中心とした理系大学への進学希望者に対しては、問題演習・小論文など、課外講習や個々のケースに応じたきめ細かな個別指導を実施する形で対応しています。

2.サイエンス・コ・ラボ

大学レベルの専門的な実験講座で
科学への視野を広げます

 
  •  東北大学の全面協力を得て、理科実験講座『サイエンス・コ・ラボ』を2012年度から実施しています。“科学的探究心を磨こう”のスローガンのもと、同大学の研究者を年7回ほど招き、専門分野の実験・実習を高等学校課程1・2年生の希望者を対象に行っています。土曜日の午後等の時間で、課外活動として実施します。
 
2020年度実施のサイエンス・コ・ラボのテーマ
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  • 霧箱を用いた自然放射線の観察


    指導:東北大学 高度教養教育・学生支援機構
  • 酵素でバイオ発電


    指導:東北大学大学院 工学研究科
  • 大学発の最先端技術を用いた
    バイオ燃料の合成実験


    指導:東北大学大学院 工学研究科
  • ナノ材料の合成と機器分析(1)


    指導:東北大学大学院 環境科学研究科
  • ナノ材料の合成と機器分析(2)


    指導:東北大学大学院 環境科学研究科
  • 三次元培養法


    指導:東北大学大学院 工学研究科
  • 分子のキラリティ(対掌性)と
    旋光度の実験


    指導:東北大学 高度教養教育・学生支援機構
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こんな授業を進めています
MYPグラフアート 【中学校課程3年生】

PCアプリを活用した“グラフアート作品”作りで
数学への興味、関心をさらに広げていく

 

PCを使って関数によるグラフを駆使して

 PCのアプリを使って作成する『グラフアート』。1次関数、2次関数を学習したのち、中学3年生の夏休みの課題になりました。この段階では1次と2次の関数(直線と放物線)のみの段階のため知識は限定されます。そこで佐藤久樹先生(数学担当)は、グラフアートのために「円と楕円、平行移動」を事前に説明し、「自由に使ってよい」と伝えました。結果、生徒たちは中学数学のレベルを超えた作品を提出してきました。

数学への興味をさらに広げることに貢献

 勉強熱心な生徒は時間をかけて細密なアートを描き、数学好きな生徒はよりレベルの高い三角関数を使った動画を作成。普段は数学が苦手な生徒が、予想以上のアイデアとやる気をみせて、難易度の高い作品を完成させました。創意工夫で“アート”を作るという作業が生徒の“遊び心”をくすぐり、数学への興味をさらに広げることに貢献したようです。

PCアプリの活用により“トライ”への気持ちを引き出す

 「グラフアートなどのアプリを学習ツールとして活用すると、普段は数学に熱心でない生徒も興味を示し、苦手意識の克服とまではいかなくても、“トライしてみよう”という姿勢が出てくるようです」(佐藤先生)
 提出された作品は、生徒や保護者が閲覧できるよう秀光祭で展示しました。
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  •  「“少年よ、大志を抱け”の言葉で知られるクラーク博士像の線画です。直線と放物線の1次や2次の関数の式を多く使って曲線を区切り、きれいな“絵”に仕上げられています。細部にたくさんの工夫が見えて、自分が持っている知識をフル活用して、見事にクラーク博士の姿を描いています。作品としてのレベルが高く、作業は相当大変だったはず。制作に何十時間かけたことでしょう。力作です」(佐藤先生)
  •  「学習教材になるアプリは多数あります。教科書の問題が解けたらアプリに挑戦していいという流れの、ご褒美のような感覚で位置付けています。数学が得意な生徒も、また苦手な生徒も、みんなが興味を持って取りかかりやすいツールを選ぶように心がけています」(佐藤先生)

こんな授業を進めています
DP 生物実験 【高等学校課程2年生】

実験の全てのプロセスを自らの手で関わることにより、
“try & error ”を経て、実験の真の面白さを体験する

 

IBプログラムに則った展開の実験を行う

 サイエンスにおけるIBプログラムに則った授業展開の例を、本田朋先生(生物担当)のサイエンスバイオロジーの実験により紹介しましょう。
 行われたのは、「酵素の働きに影響を与える要素は何か」という高校1年生での授業で取り上げられた基本的な内容を、2年生が実験によって復習する授業。
 「教員が実験用具等を全て揃え、それを使って生徒たちが行うのが一般的な実験の進め方。ですが、IBでは生徒がテーマを設定して各自、目的を持ち、明らかにしたい『問い』を立て、自ら準備をして方法を考え、実験により問いの答えを明らかにしていきます」(本田先生)

全てのプロセスに関わることで実験することの真の面白さを体験

 3%の過酸化水素水4mlを入れた試験管をそれぞれ3種類の温度(20℃、35℃、50℃)に設定した水槽に入れ、ここに動物の肝臓片(カタラーゼという酵素を含む)を加えて、1分30秒反応させます。この間に発生した酸素を水上置換により集めて量を比較します。この条件はすべて生徒たちが決めたものです。水上置換の方法を誤り、酸素を集めるのに失敗したグループもありました。
 「“try & error” も大切な過程です。試行錯誤することで学びが深まります」(本田先生)
 2回目は1回目の失敗に学び、水上置換に成功し、3種類の温度での酸素の発生量は多い順に35℃、50℃、20℃となり、温度によって酵素の働きが変化することが確認できました。
 「IBの授業では計画の段階から生徒が進めるので、実験することの面白さを体験できます。教員はポイントを押えながら、危険等がないように生徒たちの実験を見守ります。IBの学びは、教員が情報を一方的に与えていくような形ではなく、生徒たちによって授業が変わっていく。このことがユニークであり、価値のあることだと思います」(本田先生)