2021年4月開校

お知らせ

秀光 ワークショップ「いのちの持ち物けんさ」を体験しました

東北大学の学生による
オンラインでのワークショップ!
難民問題について真剣に議論しました

  •  
 秀光中等教育学校の2・3年生を対象に東北大学の学生と一緒に難民について学ぶ「いのちの持ち物けんさ」が開催されました。今回は感染症対策のためオンライン(Zoomを使用)で、2年生が3月8日、3年生が9日にそれぞれ実施しました。
 生徒は各クラスごとに複数の教室に分かれ、自分のPCから参加しました。ワークショップは東北大学法学部3年生の竹添礼菜さん、経済学部4年生の小川晴生さんが進行しました。
  •  
  • ▲竹添礼菜さん《東北大学法学部3年》
  • ▲小川晴生さん《東北大学経済学部4年》
  •  

お金で買えるもの、買えないもの…
自分を改めて見つめ直します

 生徒の手元にはワークシートと赤・青・黄の3色の付箋が用意され、付箋に『お金で買えないもの(いのち、家族など)』『お金で買えるもの(衣服、日用品など)』『どちらでもないもの(名前、国籍など)』を書き込み、分類していきます。それぞれ話し合いながら、選んだ理由や、付箋の中の1色分をすべて失ってしまったらとか、もし「いのち」以外のものを失くしてしまったら…と考えます。そして、世界の紛争や迫害で故郷を追われてしまった難民について学び、それはまさに「いのち」以外を失ってしまう可能性がある状況なのだと気づくようになります。
 生徒たちは、もし自分がそういう境遇ならどうするか、と思いを馳せながら真剣に話し合い、映像や資料に耳と目を傾けていました。
  •  

私たちにできる一番の支援は
難民問題について考え、話し合うこと

 終了後、東北大学の竹添さんと小川さんから、それぞれ今回のワークショップについてお聞きしました。竹添さんからは「話し合いの中で、“もし《趣味》がなくなってしまった場合、生きる目的がなくなってしまうと思う”という意見が出たり、“まわりが見えなくなってしまうと思う"という話が出たりと、皆さんが素直に想像してくれて感動しました」とのお話がありました。小川さんからは「中学生以上を対象にしたワークショップですが、実際は高校生や大人が体験することが多いので、難民問題の説明の仕方を中学生向けにしようと試行錯誤していました。ところが、皆さん両日ともに非常に活発に意見を交わしてくれました。とくに後半良いところをついた意見や質問が出て、逆にもっと高いレベルで説明しても良かったのではと思った程です」と笑顔で話していただきました。

 そして竹添さんは生徒たちが今後できる支援について、「難民問題を遠い出来事ではなく当事者意識を持って考えてほしいと思っています。今回のことで募金をしてほしいとかそういった話ではなく、周りの人と難民問題について考え、話してほしい。それが私たちも含めた若い世代ができる一番の支援ではないかと思います」とメッセージをいただきました。
 竹添さん、小川さん、ありがとうございました。