先輩たちの体験談は、
すぐに活かせる
貴重な情報源です
6月18日(土)、秀光の恒例行事となっている「在卒懇(在校生と卒業生との懇談会)」が開催されました。現役大学生の先輩が秀光を訪れ、先輩の大学生活や在学当時の様子などを直接聞くことができる行事です。今年も感染防止対策を徹底した上で開催されました。
この日、各地の大学に通う3名の卒業生が、後輩たちのために集まってくれました。まず、ゼルコバホールで秀光中学校・仙台育英学園高等学校秀光コースの在校生を対象にした全体会を行いました。先輩たちが今どんな大学生活をおくっているか、秀光6年間での思い出や、勉強で工夫していたこと、後輩たちに伝えたい中学生のうちにやっておいた方が良いことなど、複数のテーマで話をしてくれました。後半は在校生からの質問タイム。おすすめのインプット・アウトプットのやり方を聞いたり、大学生活についての質問が飛び交い、中学生も積極的に発言していました。先輩の体験談は、在校生にとって聴いたその日から活かすことのできる貴重な情報源です。生徒たちは真剣な表情で耳を傾け、メモを取っていました。
続く分科会は、秀光コースの高校生を対象に理系と文系(IB)に分かれて行われました。全体会よりも詳しい話を聞くことができ、大変有意義な時間となりました。
- ▼分科会の様子(ゼルコバホール・オークルーム)
在卒懇に出席した卒業生の在籍大学
【理系】
■岩手大学 農学部 食料生産環境学科 山野辺さん
【文系・IB】
■獨協大学 国際教養学部 言語文化学科 奥村さん
■神田外語大学 グローバル・リベラルアーツ学部 グローバル・リベラルアーツ学科 加藤さん
卒業生から在校生へのメッセージ【全体会より抜粋】
■岩手大学 農学部 食料生産環境学科 山野辺さん
農学部に入りたいという思いがあり、私の希望である地方で土壌の研究ができるという条件に合っていたのが、岩手大学でした。倍率もレベルも高いため、一般入試を視野にいれながら小論文対策をしていました。面接練習は10人以上の先生にお世話になって、どういう気持ちで大学にいきたいかをしっかりと固めて本番に臨みました。受験は周りの友人が本当に頑張っていたので、私もスマホのアプリを消すなどして本気で取り組みました。
中学生の頃は将来国際的に活躍したいという思いがありましたが、高校に入る頃『国際的に』とは具体的にどういうことなのか迷ってしまいました。結果、PP(Personal Project)とTOK(Theory Of Knowledge)をきっかけに自分のやりたいことを追求して、きちんと定められるようになったのだと思います。
中学生の頃は将来国際的に活躍したいという思いがありましたが、高校に入る頃『国際的に』とは具体的にどういうことなのか迷ってしまいました。結果、PP(Personal Project)とTOK(Theory Of Knowledge)をきっかけに自分のやりたいことを追求して、きちんと定められるようになったのだと思います。
■獨協大学 国際教養学部 言語文化学科 奥村さん
秀光の6年間は本当にすべて頑張ったと思えます。放課後講習をたくさん受けて、共通テストに向けた勉強をしながら高校2年までオーケストラ部の活動も続けました。大学でも弦楽器を続けています。後輩の皆さんに勧めたいのは、何にでも挑戦することです。『高校で理系にするから文系の勉強はしなくていい』と判断してしまうと、もしも将来やりたいことが文系だったとき、選択肢がなくなってしまう恐れもあります。私は今、第二言語として英語と中国語を毎日勉強しています。自由にカリキュラムを組み立てて学べるので、大学が楽しくて仕方ありません。秀光は先輩の背中を見ながら学べるのが良いところ。中学生の皆さんはぜひ先に受験に挑む高校生の背中を見ていてください。
■神田外語大学 グローバル・リベラルアーツ学部 グローバル・リベラルアーツ学科 加藤さん
グローバル・リベラルアーツ学部は新設の学部で、私たちが第1期生です。入試の課題はプレゼンテーションで、テーマも抽象的なものでした。その時TOKをはじめとするIBの授業の考え方・批判的思考がとても役に立ちました。大学はオールイングリッシュでディスカッション中心の講義があります。ただの座学ではなく、自分の持っている知識をどう結びつけるか問われることも多く、そこでも高校のTOKの授業で得たものがとても役に立っています。課題論文 EE(Extended Essay)の執筆も、先生にアドバイスをいただきながら、テーマであるルワンダ大虐殺について膨大な資料を読み込みました。参考資料の探し方、リソースの作り方など高校のうちに学ぶことができたのは大きな収穫です。皆さんもMYPやPPなどを頑張っていると思いますが、大学に行ったらその経験はきっと他の人よりも先に進んでいるはずです。