2021年4月開校

お知らせ

秀光中学校第25回生卒業証書授与式

逆境の中での中学生活で得たものは、
将来必ず役に立つときが来ます

 3月3日(金)、秀光中学校の卒業証書授与式がゼルコバホールを会場に挙行されました。この日、晴れて卒業を迎えた第25回生は26名。式では、加藤雄彦校長先生から卒業生に卒業証書が手渡されました。続いて、成績優秀者に贈られる『加藤利吉成績優等賞』と3年間の功績を讃える『秀光グランプリ』等の賞がそれぞれ表彰されました。
 第25回生は、これから、将来の目標を見据えながら、仙台育英学園高等学校 秀光コースまたは他のコース等に進学し更に深く学んでいきます。

秀光グランプリ 受賞者 表彰内容

『Creative Leader Award』 舩山さん蛇田小出身

 
 あなたは、2年生では生徒会副会長として、あいさつ運動を推進し秀光全体の取り組みとなるように努力しました。また、秀光生徒会長となってからは生徒会活動の基礎をつくり上げました。
 また、学校行事においては実行委員として積極的に取り組み、行事成功の原動力となりました。クラスにおいて常に周囲に心を配り、明るい雰囲気をつくろうとする人柄は多くの生徒たちからの信頼を集めました。
 仙台育英学園の建学の精神と生活信条7か条を体現したあなたの功績を讃えるとともに、今後一層の活躍を期待し「Creative Leader Award」を授与します。

 

校長先生からの式辞【一部抜粋】

 第25回生の皆さんは、新型コロナウィルスという未曾有の逆境の中で耐えながらも、本当によくやってこられたと思います。制限のある中学生活の中で、先輩方が中学生だった頃に経験したことのないようなことがあったかもしれません。けれどもそれは、将来皆さんの人生の中で必ず役に立つことがあると私は思います。
 日本には、仕事を求めてやってくる大勢の外国人労働者がいますが、その子どもたちの中には充分な教育を受けられない子や、日本人でも高校に通うことが難しい環境にいる子どももいまだに存在します。ここにいる皆さんがこうやって恵まれた学習環境にいられるのは、後ろにいらっしゃるご家族の支えがあってこそです。そのことを心に銘じて高等学校への進学を果たしていってほしいと思います。皆さんが素敵な高校生活を送れることを祈念します。

送辞【一部抜粋】

在校生代表 2年 加藤さん(愛島小出身)

 
 
 1年生のときは先輩方と交流する機会がとても少なく一緒に活動することができたのはグリーンスクールだけでした。しかし、私たちが2年生になった頃から先輩方との合同行事も増え、たくさん交流することができました。先輩方のご卒業は喜ばしいことですが、それと同時に寂しい気持ちでいっぱいです。先輩方はこの3年間で多くのことを学びたくさんの思い出を作られたことでしょう。秀光中学校で得たさまざまな経験を生かし新しいステージで活躍されることを後輩一同心から期待しています。本日晴れて卒業を迎える第25回生の皆さん、今日まで私たち後輩を導いてくださり本当にありがとうございました。

答辞

卒業生代表 船山さん(蛇田小出身)

 
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 厳しい寒さも徐々に和らぎ、校庭の木々の蕾が膨らみ始める季節となりました。
 春爛漫の麗らかな今日、私たち二十五期生二十六名は、先ほどより皆様からいただいた数々のお祝いや激励のお言葉を胸に卒業します。
 
 本年度もまた、新型コロナウイルスの影響が続き、行事を行うことが困難な状況にもかかわらず、加藤雄彦校長先生をはじめとする諸先生方、ご来賓の皆様、そして家族の皆様にご臨席いただく中で卒業式が挙行できることを深く感謝し、卒業生一同を代表して心より御礼申し上げます。
 
 振り返れば、入学してから今日までの三年間は本当にあっという間でした。この秀光中学校で、私たちは多くのことを学び、経験しました。何気なく過ごしてきた仲間たちとの時間も、今となってはかけがえのない宝ものです。
 
 私たちの中学校生活は、新型コロナウイルスの影響によって多くの我慢を強いられました。真新しい制服に身を包み、これから始まる新しい仲間との新しい生活に大きく膨らませた期待をコロナウイルスはいとも簡単に奪っていきました。入学式は延期、学校へ来ることもできず、授業をオンラインで受けるという例年にない状況でのスタートとなりました。学校行事も次々に中止となるなか、マスクに隠された顔が、初めてのクラスメイトとのコミュニケーションを難しくさせました。未知の環境での生活にただただ不安ばかりの毎日であったことが思い出されます。
 
 それでも、私たちは共に過ごす日々の中で、スローペースではありましたがお互いを理解し合い、成長することができたように思います。グリーンスクールやスノースクール、岩手研修などで学んだことも、時間を忘れて友と語り合った夜も、とても心に残っています。スポーツチャレンジでは学年を越えて交流することも叶いました。秀光祭では中学三年生全員で吹奏楽の演奏をしました。一つの目標に向かって努力したことで結束力も高まり、お互いを信頼し一人一人が自分の役割を果たして最高の演奏を届けることができました。コロナウイルスの影響下にも関わらず、先生方のご尽力により実現された行事の一つ一つが、私たちにたくさんの喜びや希望をもたらしてくれました。
 
 いつも私たちを支え、学ぶことの喜びを教えてくださった先生方。コロナウイルスの影響で今までと違った対応や多くの変更を余儀なくされる状況下で、常に私たちのことを一番に考え、導いてくださったこと、本当に感謝しています。学習面だけでなく精神面においても私たちがここまで成長できたのは、先生方のご指導のおかげです。
 特に担任の高橋愛先生には入学からの三年間、いつも明るく太陽のように私たちを照らし、愛情を注いでいただきました。時には姉のように、時には友達のように。先生の笑顔に、先生の言葉に、何度救われたかわかりません。先生がいたから私たちは安心して学校に来ることができました。まさに愛あふれる先生でした。本当にありがとうございます。
 
 在校生の皆さん、先ほどは心のこもった送辞をありがとうございました。私たちは今日で卒業します。四月からはみなさんが秀光中学校を引っ張っていき、それぞれの目標に向かって努力を重ねていってください。どんな時でも同じ目標へ向かう仲間と、それをサポートしてくださる多くの先生方がいることを忘れず、中学生として残された時間を悔いのないものにしてください。
 
 いつも一番近くで見守ってくれた両親。普段は素直に伝えることができないけれど、言葉にできないほど感謝しています。いつも支えてくれてありがとうございました。これからも、私たちの心の支えであってください。
 私たちの学校生活はコロナウイルスにより様々な制限があり、思い通りに進まないことがありましたが、多くの人に助けていただき今日この日を迎えることができました。私たちは目に見えないウイルスに負けることなく、心で感じる大切さを知り、より深く考え、想像を膨らませ、物事の本質を見抜く力をつけようとしています。目に見えないものほど、大切でかけがえのないものであることを知っています。本質を知ることで、より強い絆で繋がることができることを実感しています。
 
 あっという間の三年間、楽しいことだけではありませんでしたが、どんなときも支え合い、お互いを高めあえる仲間とともに学校生活を送ることができて本当に幸せでした。時には壁にぶつかることもありましたが、そんな日があったからこそ今の私たちがいます。これから私たちはそれぞれの道を歩んでいきます。夢への道は決して平坦ではないと思います。たとえ明日が見えなくても道に迷っても精一杯生きていきたいと思います。夢に向かって、覚悟を持った私たちは一人ではありません。秀光中学校で学んだことを自らの糧として、それぞれがイチバンボシになれるように精一杯歩んでいきます。
 
 最後になりましたが、学校生活を支えてくださったすべての方々に改めて御礼申し上げるとともに、秀光中学校の更なる発展を願って答辞の言葉とさせていただきます。