2021年4月開校

お知らせ

2年生が体験型シミュレーションゲーム「ワールドピースゲーム」に挑戦!

世界が抱える難題をみんなで解決!
「勝利」のために本当に必要なことは…?

 世界的に有名な教育プログラム「ワールドピースゲーム」が秀光で実施されました。世界のさまざまな課題を生徒たちが話し合い、全員で解決することを目指す体験型シミュレーションゲームです。
 これに挑戦したのは2年生。1月22日〜24日(多賀城校舎グローリーホール音楽室)、 2月22日〜23日(宮城野校舎 教室)の計5日間にわたって開催されました。東北では本校が初めての開催となります。
 ルールは、4つの国と、国連、世界銀行、武器商人などそれぞれが分かれて役割を持ち、現実世界のように複雑な問題を解決。4つの仮想国の資産を増やしたら勝ち、というもの。
 最初は何をしていいのか戸惑いを見せていた生徒たちも、ゲームが進行するにつれてそれぞれ自分の役割を理解し積極的に意見を出していきました。最後は危機を解決し、全ての国の資産を増やすことに成功。生徒全員勝利!で終えることができました。

  •  
<ワールドピースゲームとは> 
1978年米国の小学校教師だったジョン・ハンター氏が考案した世界の課題解決型シミュレーションゲームです。これまでに40年以上改良を続けており、世界が実際に直面しているような、政治的、経済的、社会的、環境的など様々な問題が、危機として提示され、参加者は、なんとか自分たちの手で問題を解決するよう試みます。そのなかで、答えのない問いに向き合い解決を目指す姿勢、深い思考力、交渉力、決断力、協働する力など、これからの社会に必要とされる大切なスキルを身につけることができます。

※公式ホームページ(http://worldpeacegame.jp)より抜粋

 

生徒たちの感想【「World Peace Game 振り返りシート」から抜粋】

 
1. この5日間で、どんなところを一番頑張りましたか?
・問題解決のために他の国と意見を交換して良い結果を探すこと
・平和にするために、よく聞くこと、考えること
・自分の国がたくさんのお金を得るためにどんな取引をするのかを考えたこと
・どのようなことが理にかなっているかという選択

2. 平和を達成するために武力は必要でしたか?それは、なぜですか?あなたの意見を書いてください。
・必要ありませんでした。お互い納得する条件を提示した上で話を進めれば良いからです。それができない場合は、どちらの国の意見の方が後からのメリットが多いかどうかを考えて決めれば良いと思います。
・必要ない。争いは何も生まないから。

3. 他の国にとって「いい国」になるには、どのような方法があると思いますか?
・他国のことを考えて平等にしようとする国
・国民一人ひとりがいい国にするために努力すること。
・未来のことを予想していき、今やれることをやること。
・他の国に対して寛容でありかつ慈悲を与えること

4. 交渉を成功させる秘訣はなんだと思いますか?どうしたら「優秀な交渉人」になれると思いますか?
・正しい価値、または少し低く設定する。また話しかけるタイミングも大事。
・互いのメリットを探すこと。相手の国の今の足りていない部分を指摘してそこを補えるようなメリットを探す。
・定義はないと思う。この世にはいろいろな国同士で交渉するので秘訣は一概には言えないと思う。

5. ゲームの始まりから終わりまでを振り返ってみて、自分の考えや行動はどう変わっていきましたか?詳しく教えてください。
・自分の国のことしか考えていなかったが、他国と協力したりして世界中のことを考えられるようになった。
・話をする際、分かりやすいように順序立てて説明することがいかに大切か実感した。
・最初はお金がなく周りから助けてもらっていたが、その後周りより多くのお金を手にしたので困っている国を助けることができた。

6. 5番について、なぜ、あなたは変化したのでしょう?その原因について考え、書きましょう。
・他国を助けるときに、自分の国にもメリットがあることが多かったから。
・今までの話し方では相手に伝わりにくい→交渉が遅れる→改善しよう。という考えになった。
・協力の精神が大切だとよくわかったから

7. 5日間の中で、一番印象に残っている場面、一番すごい!と思った問題解決の方法はなんでしたか?
・相手に攻撃するかしないかのとき、互いのメリット(問題の解決)を考えて同盟を結んだこと。
・水の取り合いの問題でケンカもなく解決したこと。方法は物々交換。
・武力を使わず交渉で解決した場面。

8. ワールドピースゲームを終えた今、世界の問題を解決する上で、一番有効な方法は何だと思いますか?詳しく書きましょう。
・話し合って、たくさんの人が後から幸せになる方法を見つけ出すこと。多数決や武力はダメ。
・相手や自分たちにとっての損得を踏まえて物事をうまくまとめる。
・今回のWPGは4国と少なかったのですが、実際は100以上の国で成り立っているのが現実です。一つ一つの国と話し合い、認め合いながら行動するのが必要だと思いました。