教育と進路

〈国際バカロレア ディプロマプログラム〉IBDPフルディプロマ取得者からのメッセージ

試験に挑戦した生徒のうち
9人がDP資格を取得!

IBDPのフルディプロマ取得者(撮影時1名欠席)

 本学園は国際バカロレア ディプロマ プログラム(IBDP)認定校です。今年は秀光コースのIBクラスで2年間のDPを終えた生徒のうち、DLDPで6名、ELDPでは3名の計9名が世界共通の難関試験を突破し、フルディプロマを取得しました(2025年1月時点)。取得には厳しい評価基準がありますが、45点満点で30点以上を獲得した生徒が複数名いるなど、日頃の努力の成果を存分に発揮してくれました。
 IBDPのフルディプロマを取得した生徒たちに、8つの質問(アンケート)や体験手記という形で後輩たちへメッセージを綴ってもらいました。ご紹介します。

【IBDPのフルディプロマ取得者への8つの質問】

質問1
DPに挑戦してみようと思ったきっかけは?

質問2
プログラムがスター卜してみて
想像していたとおり? あるいは、想像とは違った?

質問3
特に興味深く取り組めたコア科目は?

質問4
2 年間の受講で苦労したこと、辛かったこと。

質問5
あなた自身、「ここが変わった」「ここが成長した」と思えることは?

質問6
DPに挑戦して「これがいちばんの収穫! 」といえることは?

質問7
これからのあなたの未来は? (夢、目標、展望)

質問8
最後に、これからDPに挑戦しようかと考えている(あるいは迷っている)
後輩へのメッセージを。

 

【DLDP01】

佐藤 優奈さん
秀光コース 2025年3月 卒業 

国際教養大学 国際教養学部国際教養学科に合格

 
 

質問1「きっかけ」

 テストの問題を解く力だけでなく、実社会で活用できる力を身につけたいと思ったからです。その点で、ディスカッションやプレゼンテーションが重視されているとともに、自分の知識を運用する力を身につけられるDPのプログラムに惹かれました。

 

質問2「スタートして」

 想像より充実しているプログラムだったと思います!日頃から、クラスメートと意見を交換したり、論述課題や論文執筆に真剣に取り組んだりしました。答えが定められていない問いや課題ばかりであったからこそ、自分が納得いくまで追求することができたので、大きな達成感を得られたのだと思います。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

 CAS(Creativity, Activity, Service)です。体を動かしたり、イベントを開催したり、自分の興味のあることに合わせて主体的に活動できたので、非常に楽しかったです。

 

質問4「苦労」

 3年生の4月頃からは本格的に大学受験出願資料を作り始めていたので、それからの大学受験準備とIBの両立が大変でした。特に、3年生の8月~11月は、IBの各教科のIA(内部評価)の提出、最終試験と大学受験が完全に被っていたので心身ともにいつもダッシュしているような感じでした。

 

質問5「変化・成長」

 物事を多角的な視点で捉え、それに対して自分の意見を持つ習慣が身についたことです。IBでは、授業や論文執筆、最終試験などのほとんどで、先行研究やデータといった根拠を基に問いに対する自分の意見を述べることが求められます。この経験を何度も積んでいく中で、様々な観点から資料を集め、深く読み込み、それらを組み合わせて自分の意見を論理的に構築する力を養うことができました。また、自分の考えを冷静かつ客観的に見直す習慣も身につき、これらの成長は今後の人生における大きな財産であると感じています。

 

質問6「収穫」

 チャレンジする力を身につけたことです。特にEEやIAでは、自分でテーマを設定し、研究や分析を行い、最終的に学術論文を完成させるという過程を経験しました。このような取り組みでは主体性や計画性が求められ、自身の裁量でよりよい成果物を目指していく力を養うことができました。さらに、CASでは仙台市でコンサートを開いて演奏したり、小中学生を対象とした1泊2日のEnglish Campを主催・運営したりするなど、自分の得意分野を活かしながら新しいことに挑戦することができました。これらの経験を通じて、自分から行動を起こすことで何かをやり遂げられるという自信を得たことが、DPでの最も大きな収穫だと感じています。

 

質問7「夢・展望」

 大学では、今後グローバル化し、変化が急速になる実社会に対応できる力を身につけたいと思います。あと、いつか起業してみたいです。

 

質問8「後輩へ」

 IBDPは、日本の一般的な教育課程とは異なる部分が多く、挑戦に感じるかもしれません。しかし、もし「こういうことをやりたい」「こんなふうになりたい」という目標があるなら、IBDPはそれを実現するための可能性を広げてくれるプログラムです。
 高校生活の主な目標が大学合格だと仮定すると、現在では、約半数の学生が総合型選抜や推薦入試を利用しており、IBDPの学びを活かせる環境が整ってきています。特に、多くの大学が採用する面接や小論文は、IB生が特に強みを発揮できる分野です。IBDPで培った論理的思考や表現力は、強力な武器になると思います。
 自分の目標にIBDPがどれだけ役立つかをじっくり考え、気負わずに取り組んでみてください。IBDPに真剣に向き合うことは、自分らしい道を見つけるきっかけになると思います。

    *他に中央大学、岡山大学に合格      


 

【DLDP02】

久保 茉織さん
秀光コース 2025年3月 卒業(宮城教育大学附属中出身)  
 

岡山大学 農学部 総合農業科学科に合格

 
 

質問1「きっかけ」

 中学時代に、海外大学に進学したいと考えていたことです。
 フルディプロマを海外大学出願の資格として用いることができると知り、DPに挑戦したいと思うようになりました。

 

質問2「スタートして」

 文学や英語、TOKの授業では、想像していた通りディスカッションを中心とするグループワークが多くありましたが、理系科目は思っていた以上に講義と演習がベースだと感じました。
 課題に関しては、量が多いから大変だということを身構えていましたが、それよりもむしろ、1つひとつの課題に割くべき時間や労力が大きいゆえに、全てをこなすことが大変だと感じました。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

 EEです。テーマの決定や実験の考察が思うように進まないことも多くありましたが、担当の先生と面談を重ね、自分の納得がいく論文を執筆できたことは達成感に繋がりましたし、自分の中で大きな経験になりました。研究の魅力に気づくことができ、自身の進路や将来の目標決定に強く結びついたという点でも、最も印象的な科目の1つです。

 

質問4「苦労」

 各科目の課題、そして休憩時間のバランスを取ることです。複数の科目で同じ期間に課題が出された際、1つの課題に集中してしまうと、他の課題への取り組みや体調管理が疎かになってしまうことがあり、睡眠時間の確保を含めて、限られた時間を有効に使うことに苦労しました。
 また、もともと文章を書いたり考えたりすることが苦手であり、レポートや論文などの記述課題には時間と気力を要したため、辛いと思うことが多かったです。

 

質問5「変化・成長」

 以前より、自分の意見を持てるようになったことです。今までは否定されることを恐れて自分の意見を持てない・言えないことがありましたが、授業の中で、他者の意見を受け止めた上で議論する経験を通して、自身の主張を持つことの大切さに気づくことができました。ディスカッションでは必然的に自分の意見や考えを述べる必要があったため、根拠をもとに論理立てて考え、それを自分の意見として明示する力も身についたと思います。

 

質問6「収穫」

 自分自身についての理解を深めることができたことです。
 EEやIAのような探究課題では、時間をかけて深くまで取り組む必要があるからこそ、自分の興味のある分野をとことん突き詰めることができました。CASにおいても、自分の時間を自由に使って取り組むことができたため、動画作成やデザインなどのクリエイティブな作業が、自身の趣味の一つであることを発見できました。これらの気づきは、大学入試において、自分の人間性や志望理由を明らかにする上でも生かされたと思います。
 また、演習問題形式の課題だけでなく、プレゼンテーションやレポート課題のように様々な種類の課題に取り組んだことで、学力に加え、論理的思考力や記述力、プレゼンテーションスキルを高めることができたことも、DPだからこそ得られた収穫です。

 

質問7「夢・展望」

 食品企業で研究者として保健機能食品の開発に携わり、食の視点から、現代社会における健康問題の改善に貢献したいと考えています。そのため、大学や大学院の中では食品生物化学分野を専門に学習・研究する予定です。

 

質問8「後輩へ」

 DPのカリキュラムを通してどれだけ成長できるか、どれだけ貴重な学びを得て、自分のものとするかは、自分次第です。授業も課題も、自ら発言したり、先生方に質問したりと、貪欲に学びを得ようとする姿勢がなければ、中途半端に2年間が過ぎ去ってしまいます。反対に言えば、DPの中で学ぼうとする意思とやる気、そしてそれらを行動に起こす力があれば、どんな学びも得られるはずです。
 DPに取り組むことを決意した皆さんは、ぜひ楽しみながら、自分自身に挑み続けてください!そしてDPへの挑戦を迷っている皆さんは、自分が目指したい姿を思い描いてみて、トライアルをふまえながら、自分の納得できる道を選択してください!応援しています!

   

    *他に東京農業大学に合格      


 

【DLDP03】

国本 鈇烈さん
秀光コース 2025年3月 卒業(秀光中出身)  

九州工業大学 工学部 工学5類に合格

 
 

質問1「きっかけ」

 MYP課程でレポートを書いたり、1つの物事について調査したりすることが面白いと感じたからです。また、高校時代に論文の執筆を経験できることが魅力的でした。

 

質問2「スタートして」

 想像よりも忙しかったです。課題の提出と定期考査・IB 最終試験に向けた学習の2つを両立することは大変でした。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

 TOKです。1つの問いに対して、自身が興味・関心を持っている分野や自身の生活の周りにある事例と関連させながら解決していく流れが面白かったです。

 

質問4「苦労」

 EE です。計画を立てながら、自分の取り組みを振り返る作業を習慣づけることが一番苦労したことだと思います。

 

質問5「変化・成長」

 最も成長した部分は、忍耐力だと思います。IBのプログラムを通して、すぐ諦めてしまう自分を変えることができました。

 

質問6「収穫」

 英語力です。中学生のときから苦手科目でしたが、英語を絶え間なく使う機会のあるIBでのプログラムを通して、英語への苦手意識をなくすことができたと思います。

 

質問7「夢・展望」

 太陽電池の発電効率を上げることができるように、半導体素材について研究したいと思います。

 

質問8「後輩へ」

 2年間の中で辛いこともあると思います。しかし、どんなこともやってのけようとする大胆さがあれば、大抵やっていけます。
 また、辛いことばかりではありません。良いことがたくさんあります。学ぶこともたくさんあります。あっという間の2年間です。ですから、ぜひ楽しみながら生活しましょう。
 これから IBに挑戦する皆さんを応援しています。

    *他に千葉工業大学、芝浦工業大学に合格    
 

【DLDP04】

永井 凛太朗さん
秀光コース 2025年3月 卒業(秀光中出身)  
 

岡山大学 法学部 法学科に合格

 
 

質問1「きっかけ」

 中学3年次に、秀光コースの先輩方が主催したDP進路相談会で、DPを履修している先輩方の勉強・課題に取り組む姿勢や英語で書かれた教科書に強く惹かれ、自分もDPに挑戦してみたいと考えるようになりました。IBDPが大学進学に向けた知識を提供するだけでなく、国際的な視点やプレゼンテーション能力、意見を論理的に伝える力を養う機会を与えてくれることを知り、DPへの挑戦を決意しました。

 

質問2「スタートして」

 IBDPのカリキュラムが始まると、中学生の頃に想像していた倍以上の課題量に正直驚きました。特に、初めて経験する文学やTOKなどの授業では、課題量と授業内容の複雑さに慣れるまで非常に苦労しました。課題に苛立ちを覚えることも少なくありませんでした。しかし、課題に向き合う中で、課題量に圧倒されることも次第に少なくなっていき、むしろその都度自分の限界に挑戦する楽しさを学ぶことができました。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

 私は特にExtended Essay (EE) に最も興味を持ちました。Japanese Aを選択し、「文学作品において個人の倫理観に対する権力の影響はどのように表現されるのか」というResearch Questionのもと、遠藤周作の『海と毒薬』の文学分析を行いました。作品を通じて、権力が人間の倫理観をいかに変容させるかを考察し、主人公・勝呂が倫理観を失い米軍捕虜の生体解剖実験に加担する姿を深く掘り下げました。担当の先生と面談を重ねる中で、学術的なリサーチの手法や、文学作品を解釈・分析する力を身につけることができました。この経験を通じて、問いを深める学びの楽しさを改めて知りました。

 

質問4「苦労」

 私にとって高校3年生の秋頃は、特に苦労した時期でした。Extended EssayやTOKエッセイの執筆、CASポートフォリオの作成に加え、IAの執筆の締切が重なる中で、日本の大学受験のための筆記試験対策やIB最終試験の学習も同時進行する必要があり、休憩や睡眠の時間を上手に取れず、精神的にも肉体的にも追い込まれる日々が続きました。そのような状況でも、一つ一つ目先の課題を消化していくことで、ストレスを軽減し、前に進むことができました。この時期を乗り越えた経験が、結果として自分の限界値を上げることに繋がったと感じています。

 

質問5「変化・成長」

 文章を書く力が向上したことを実感しています。中学生の頃に書いたレポート課題と比較して、自分の考えの論拠を明確に示し、かつ説得力のある形で表現するスキルが大きく成長しているなと感じます。また、ディスカッションを通じて、他者の意見を受け入れて議論を深める力も身につきました。

 

質問6「収穫」

 DPに挑戦した私にとって最大の収穫は、国際社会で法律を用いて貢献したいという新たな目標が生まれたことです。DPに挑戦する以前は、日本国内で法律を扱うキャリアしか考えていませんでしたが、TOKやグローバルな視点を含む科目で学習を積み重ねていく中で、国際社会で国際法学の知識を生かせる大人になりたいという思いが芽生えました。DPを通じて得た視野の広がりが、私の人生に新たな方向性を示してくれたこと、これこそが最大の収穫だと考えています。

 

質問7「夢・展望」

 私は将来、国際法の分野で専門性を磨き、紛争地域での人道問題の解決や法的支援に取り組むことを目指しています。国際機関やNGOでの活動を通じて、法律を用いて人々の権利を守り、人が人らしく生きることができる社会を実現する手助けをしたいと考えています。IBで培った学術的なスキルやグローバルな視野を活かして、複雑な社会問題にも柔軟に対応できる人材として成長し続けたいと思います。

 

質問8「後輩へ」

 DPは大変なプログラムであることに変わりはありません。学習の中で多くの努力を必要とします。しかし、その分得られる知識や経験は非常に価値があるもので、自分の可能性を大きく広げてくれることも事実です。入ってから後悔する瞬間はこの先何度も訪れるかもしれませんが、必ず成長を感じられる瞬間も訪れると確信しています。ぜひ、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

    *他に東北学院大学に合格          
 

【DLDP05】

三浦 ひよりさん
秀光コース 2025年3月 卒業(矢本第一中出身)  

法政大学 文学部 日本文学科に合格

 
 

質問1「きっかけ」

 ディスカッション中心の授業や探究が主なプログラムであることに興味を持ったとともに、英語での授業を通して高い英語力を身につけたいと考えたためです。

 

質問2「スタートして」

 課題の量は想像通りでしたが、当初、効率的に取り組むのが難しく感じることもあり、何度か睡眠時間を削ることもありました。しかし、To doリストを作り日々の課題を可視化することで、だんだんと課題に上手に取り組めるようになりました。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

 EEです。私は文学作品の研究を行いました。自分の興味のある本について自ら問いを設定し、研究を進めるのは非常に楽しかったです。研究する途中で何度かつまずいてしまうこともありましたが、最後まで全力で取り組むことができました。

 

質問4「苦労」

 課題の完成度にこだわりすぎて、睡眠時間を削ることが何度もあったことです。また、HistoryのIAでは研究テーマの決定に苦労したことに加え、資料が見つからず執筆途中に研究の方向性を変えざるを得なくなったことにも苦労しました。

 

質問5「変化・成長」

 自己管理能力が大いに成長しました。どの課題をいつまでにやらなければならないのか、いつからやれば余裕を持って終わらせられるのかなど、自分のタスクを整理し、順番に終わらせるための力が身についたと思います。また、一つの物事について深く考察するという経験を重ねたことで、物事に対する考察力も向上させることができました。

 

質問6「収穫」

 EE やIA の執筆を通して、探究力やリサーチ力など、研究に必要な力を身につけられたことが一番の収穫です。特に探究力は、DPをやる前よりも確実に向上し、自分の強みにもなりました。

 

質問7「夢・展望」

 日本文学の研究者になり、文学作品の表現についてさらに詳しく研究したいです。

 

質問8「後輩へ」

 DPをやり遂げるのは決して簡単なことではなく、困難も多くありました。しかし、その過程で多くのことを学ぶことができました。DPで身につけられる思考力や考察力などの力は、必ず自分の大きな強みになります。もしDPに少しでも挑戦してみたいと思っているのなら、ぜひ挑戦してみてください。

    *他に東洋大学に合格          
 

【DLDP06】

濱本 紗綾さん
秀光コース 2025年3月 卒業(松山東中出身)  

上智大学 外国語学部 英語学科に合格

 
 

質問1「きっかけ」

 海外大学への進学を視野に入れて進路研究をしていた際にIBDPの存在を知りました。一般的な日本の教育とは異なるIBならではのプログラムに興味を抱き、新しい環境に身を置いて成長したいという思いが強まり、DPを受講することを決めました。

 

質問2「スタートして」

 授業形態や課題に関しては想像していた通りでしたが、IB生として学校生活を送る中で、かなり高い自己管理スキルが必要でした。また、文学に限らず、課題や最終試験において想像以上の文章力が求められた印象があります。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

 TOKです。それぞれの事物や教科について「知識」に焦点を当てて考察したことで、新しい思考の仕方を身につけることができました。また、実社会とのつながりに重点を置いて考えたことは、コア科目という学びの枠を超えて、人として実生活に活かせる新たな学びにつながったと感じています。

 

質問4「苦労」

 常に何かに追われている感覚を2年間持ち続けていたことです。休息する間が全く無いわけではないですし、個人的に神経質になり過ぎていた部分もありますが、DPのプログラムをより充実させながら受験を見据えて成績を維持し続けるために、授業の予習、課題、テストやコア科目を同時に効率よく進められず悩んだことはありました。全てをフルパワーでやり切るのは不可能なので、優先順位を決めること、上手く息抜きをすることの大切さに気付きました。

 

質問5「変化・成長」

 自分の軸をしっかり持って行動することができるようになりました。DPでは、単に決まった知識をインプットするだけでなく、自分の考えや意見を自分の言葉で明文化する機会が多くありました。これまでは、どこか他人の基準に頼って物事を判断していた自分がいましたが、DPで自分の思考と向き合う経験を重ね、その方法を学んだことで、自己決定に対する恐れや不安が少なくなりました。その結果、自分に自信を持てるようになり、より主体的に行動できるようになりました。

 

質問6「収穫」

 自分の長所と短所がはっきりしました。グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーション、レポート課題等を日々試行錯誤しながら取り組む中で、リーダーシップ、思考力、社会性、表現力などといった様々なスキルが問われました。結果的に、個々のスキルの向上以上に、総合的に自分自身を理解する良い機会となり、この経験は大学入試においても大いに役立ちました。

 

質問7「夢・展望」

 DPを経験して、教育に対する興味が深まりました。IBは世界共通の教育プログラムとして知られていますが、特にDual LanguageのDPを受講した私たちは、言語的な挑戦を乗り越える中で多くの貴重な学びがあったと思っています。この経験を通じて、大学では英語を言語として学ぶだけでなく、英語で多様な学問分野を探究し、世界基準の知識を身につけたいと考えています。大学卒業後の進路については、教育の分野で社会貢献できる道を検討していますが、日々アンテナを張り、多くの経験を積む中で、自分の「好き」や「興味」と向き合いながら将来の方向性を模索していきたいと思っています。

 

質問8「後輩へ」

 IBのカリキュラムを受講すること、DP取得を目指すことは、良くも悪くも進路選択において大きな影響を与えます。しかし、DPを通してでしか得られない学びや気づきがあることは間違いありません。もし、DPの授業や課題についていけるかどうかが不安で迷っているという人がいれば、2年後の成長した自分の姿を想像して、ぜひチャレンジしてほしいです。
 私自身、もうやめたいと思ったり、投げだしそうになったりしたこともありましたが、不思議なことに、そのような辛い瞬間は時が経つと忘れていくものです。今ではむしろ、DPをやり遂げた自分を誇りに思えています。たとえその一瞬は辛くても、何かを乗り越えた経験は必ず自信につながり、将来の大きな糧になります。
 DPに挑戦することを選んだ後には、きっとその選択が大きな成長と新しい自分との出会いをもたらしてくれるはずです。貴重な高校生活をどのように過ごしたいかをよく考え、納得のいく決断をしてほしいと思います。

    *他に法政大学に合格        
 
 

ELDP

【ELDP01】

滝澤 知歩さん
秀光コース 2025年3月 卒業(秀光中出身)  
 
 

質問1「きっかけ」

My sister was doing the IB in the year above me, and she mentioned how it was similar to how American schools study, I also had friends in America who were doing the IB, and they inspired me!

 

質問2「スタートして」

It was like how I imagined for the most part. However, for the core subjects, I found I was overthinking them, and that they were much simpler than I had initially thought.

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

EE! Although many may be intimidated, if you choose a topic that truly interests you, 4,000 words won’t feel enough. Use the EE as an excuse to dive deeper into your interests!

 

質問4「苦労」

I don’t think I had anything I struggled with a lot. I had the best people supporting me for my two years.

 

質問5「変化・成長」

Stating my ideas/opinions without fearing if they were right or wrong. This came through in my essay based exams! (especially History and English A)

 

質問6「収穫」

Communication skills and open-mindedness! Understanding that not everything is black or white, but a mix of both.

 

質問7「夢・展望」

I want to work towards protecting the wild. (animals, Plants)

 

質問8「後輩へ」

Have fun with it! Don’t be too intimidated, and make sure to actually make the effort to reach your goals. Everything happens for a reason!

   
 

【ELDP02】

中松 海音さん
秀光コース 2025年3月 卒業(折立中出身)  
 
 

東北芸術工科大学 デザイン工学部 建築・環境デザイン学科に合格

 

質問1「きっかけ」

To see if I can survive high school through exploring the “fun” and “hardship” of IBDP.

 

質問2「スタートして」

It was as expected…! The long lists of assignments and late night studies. But it’s not that bad until you find the things that interests you!

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

EE! Despite the long essay we should write, it was good finding out new knowledge and how art is depicted in architecture. (1 chose Vis Arts!)

 

質問4「苦労」

Time management. It was definitely hard, to keep track of the homework, core subjects and of course, studying for the finals.

 

質問5「変化・成長」

TOK helped a lot. Now I am able to think more broadly and more than globally.

 

質問6「収穫」

All the skills to survive IB and Communication skills should be on the list.

 

質問7「夢・展望」

My biggest dream is to be an architect but also to travel the whole world to see the most significant buildings. etc….

 

質問8「後輩へ」

Don’t give up. Don’t procrastinate. Just do it. You’ll overcome it.

   
 

【ELDP03】

許 凌曦さん
秀光コース 2024年3月 卒業(西山中出身)  
 

The University of Sydney, Faculty of Liberal Arts and Science に合格

 
 

質問1「きっかけ」

I want to study in an English-speaking country, and DP can help me adapt to the environment in advance.

 

質問2「スタートして」

The difficulty is almost the same as expected, but there are many.

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

CAS!!

 

質問4「苦労」

Managing time effectively while handing multiple assignments and exams.

 

質問5「変化・成長」

I become move independent and better at managing stress.

 

質問6「収穫」

Critical thinking skills and the ability to analyze problems from different perspectives.

 

質問7「夢・展望」

I want to study abroad and earn money though my creativity during university.

 

質問8「後輩へ」

DP is challenging, but it will help you grow and prepare for university life. BELIEVE IN YOURSELF!!

    *他にMonash Universityに合格      


 

過去のIB生からのメッセージ