〈国際バカロレア ディプロマプログラム〉国際バカロレアディプロマ取得者からのメッセージ

試験に挑戦した生徒のうち
21人がDP資格を取得!

IBDPを受講した外国語コース(上)と秀光コース(下)の生徒たち

 本学園は国際バカロレア ディプロマ プログラム(IBDP)認定校です。今年度はIBクラスで2年間のDPを終えた生徒のうち、外国語コースから13人、秀光コースから8人が世界共通の難関試験を突破し、計21人がフルディプロマを取得しました。それぞれUniversity of Washington(アメリカ)、The University of Manchester(イギリス)、延世大学(韓国)、Grinnel College(アメリカ)、Haverford College(アメリカ)、Middlebury College(アメリカ)、Hamilton College(アメリカ)、東京学芸大学、名古屋大学、早稲田大学、上智大学、立教大学、中央大学、立命館大学などに合格しています(2023年4月時点)。
 IB資格を取得した生徒たちに、8つの質問(アンケート)や体験手記という形で後輩たちへメッセージを綴ってもらいました。ご紹介します。

【IB資格合格者への8つの質問】

質問1
DPに挑戦してみようと思ったきっかけは?

質問2
プログラムがスター卜してみてー
想像していたとおり? あるいは、想像とは違った?

質問3
特に興味深く取り組めた科目は?

質問4
2 年間の受講で苦労したこと、辛かったこと。

質問5
Diploma 取得にたどり着いて、あなた自身、
「ここが変わった」「ここが成長した」 と思えることは?

質問6
DPに挑戦して「これがいちばんの収穫! 」といえることは?

質問7
これからのあなたの未来は? (夢、目標、展望-)

質問8
最後に、これからDPに挑戦しようかと考えている(あるいは跨躍っている)
後輩へのメッセージを。

 

外国語コース

【外国語コース01】

鈴木 沙蘭さん
外国語コース 2023年3月 卒業(古川黎明中出身)  

延世大学 経営学部に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

小学生の時にオーストラリアに住んでいて英語を習得したものの、日本に戻ってきてからは英語を使う機会があまりなくこのままでは英語を忘れてしまうかもしれないと思いました。そこで、高校は英語に力を入れている学校に通いたいと思い仙台育英を受験し、IBDPを履修することに決めました。
高校に入学してからは、IB部活やトライアルでIBDPの授業を体験して講義型ではなく参加型の授業を楽しいと感じ、IBDPを履修したいと言う気持ちがさらに大きくなりました。

 

質問2「スタートして」

授業スタイルに関しては、想像していた通りでした。生徒主体の授業を受けたいと思っていたので、望んでいた通りの授業スタイルで2年間楽しく授業を受けることができました。
想像と違ったのは、EE(エッセイ)の進め方に関してです。思っていたより早い時期に何について書くのかを決めなければならず、何も案を考えていなかったので焦って題を決めることになりました。進めながら結果的には自分の調べたいことでEEを書くことができましたが、もう少し前から余裕を持って案を考えておいた方が良かったと思いました。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

TOKです。TOKでは政治などの時事問題について話し合うことで時事問題への関心を持つことができるようになり、また、クラスメイトの意見を聞くことによって物事を多角的な視点で捉えることができるようになりました。一つの時事問題に対してクラスの全員が意見を発表し討論していくことによって、自分では思いつかなかった問題点や解決策を知ることができました。
また、私はTOKを英語で履修したので、英語も上達することができました。最初はみんなの意見を理解するので精一杯でしたが、少しずつクラスメイトの発言から単語やフレーズを学び、それらを使って自分の意見を言えるようになっていき、TOKエッセイも英語で完成することができたので、個人的には英語の成長を実感することのできる授業でした。

 

質問4「苦労」

私はこの2年間で辛かったと思うことはあまりありませんでした。プレゼンテーションを作ったりエッセイを書いたりと忙しくはありましたが、私はもともと何かを作りあげるのが好きなのでそれらの作業を苦と感じることはあまりありませんでした。強いて言うのであれば、宿題などでどうしても寝る時間が削られてしまうので、朝起きるのが少し辛かったです。

 

質問5「変化・成長」

IB履修によって、聞いている人にとって分かりやすくプレゼンテーションを作るスキル、意見が明確に伝わるようにエッセイを書くスキル、自分の意見を出すのと同時に相手の意見も取り入れながら話し合いをするスキルなどを身につけ、相手のことを考えながら物事に取り組むことができるようになったと感じます。

 

質問6「収穫」

一番の収穫は友達だと思います。もちろん、IBで得たスキルや知識も重要な収穫ではありますが、私にとっては2年間クラス替えもなくずっと同じ仲間達と授業を受けてきて一緒に苦労したり楽しんだりすることができたと言うのが一番の収穫だと思います。コロナ禍であったためみんなで団結できるような行事は多くありませんでしたが、IBのグループワークが多い授業のスタイルだからこそ、行事がなくても授業を通して仲良くなることができたのではないかと思います。

 

質問7「夢・展望」

これから4年間は留学をし、経営学を学びます。卒業後は大学院に進むかそのまま就職するかははまだ決めていませんが、将来的には日本の音楽を広めるためにマーケティングをしたいと考えています。

 

質問8「後輩へ」

少しでも挑戦してみたい気持ちがあるのであれば、挑戦してみることをお勧めします。IBにはトライアル期間があり、自分に合わないと思ったら途中で止めることもできるので、始めみることに躊躇する必要はあまりないと思います。

    *他に中央大学(韓国)、成均館大学(韓国)、高麗大学(韓国)、中央大学、名古屋外国語大学に合格
 

【外国語コース02】

伊勢 栞奈さん
外国語コース 2023年3月 卒業(松陵中出身)  

立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

IBに挑戦しようと思ったきっかけは、一緒にIBを受講していた妹の存在です。私がIBに挑戦するか迷っていたとき、妹はすでに受講する決断をしていて、自分の弱さを情けなく思うと同時に、悔しさも感じました。その情けなさや悔しさが、私を刺激し、後押ししてくれました。

 

質問2「スタートして」

私がIBを受講する前に想像していたことは、最終試験に落ちたらどうしよう、授業についていけなかったらどうしようなどばかりでした。それから2年間を振り返ってみると、IBは想像とは違ったと言えますが、IBのプログラム自体が違ったというよりは、想像した通りにならないよう自分自身で2年間努力できたのではないかと思います。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

課題論文(EE)です。毎日自分の下手な文章と向き合い、マシになったと思ったらつまずいて、悪くないと思ったらまたつまずいての繰り返しでした。それでも幾度も修正を重ねて完成させたときは、これが成功なのだと思えました。

 

質問4「苦労」

自分の弱さに向き合うことです。どうしても新しいプロジェクトやグループワークを始めるとなると、失敗した時の言い訳や、やらない理由を考えてしまう弱い自分がいました。それでも一旦すべての言い訳をなしにして、本当に自分が今やらなければならないことに向き合うのは、とても大変でした。

 

質問5「変化・成長」

物事を自ら始められるようになったことです。私は臆病な性格なので、CASのプロジェクトを始める時も、グループワークを始める時も、最初は誰かが始めてくれないかと望んでいました。しかし、物事は必ず少数あるいは一人によって始まり、それが大勢の人につながると今は考えます。

 

質問6「収穫」

最後までやり遂げる力は一番の収穫です。特に化学はとても苦手で、最終課題としてレポートを提出するために行なった実験は4、5回失敗しました。それでも才能がなかったからこそ努力することができたし、何度も失敗してしまう自分が情けなく思えてもめげずにやり遂げることができました。二年前の自分だったら諦めていたかもしれませんね。

 

質問7「夢・展望」

国際問題に取り組むといっても、企業、NGO、国連など様々な関わり方があると思います。そのため、大学では多くの人から考え方や生き方を学んだり、積極的にボランティア活動に参加したりしながら、自分にとってどのような関わり方が合っているのか見つけていきたいです。

 

質問8「後輩へ」

二年前の私のように、最終試験に落ちたらどうしよう、勉強についていけなくなったらどうしよう、授業で発言できなかったらどうしようなど、色々悩んでIBに挑戦することを躊躇している方はたくさんいると思います。しかし、今やらなければならないことは、2年間を過ごす方法を悩むよりも、まず2年間を乗り越える強い意志をもつことだと思います。きっかけはなんでもいいです。強い意志さえあれば、失敗や不安よりも、そこから立ち上がることに目がいくようになると思います。

   
 

【外国語コース03】

伊勢 莉奈さん
外国語コース 2023年3月 卒業(松陵中出身)  

立命館アジア太平洋大学 国際経営学部に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

IBに出会ったきっかけは、タイ人の留学生の友達にIB部活に参加しないかと誘われたことでした。私は海外の中学校で3年間過ごしたので、日本の受動的であり、知識を増大させることに比重をおいた授業形態には常に疑問を持っていました。しかし、IBの授業は能動的であり探求型授業であるため、魅力を感じDPに挑戦することを決めました。

 

質問2「スタートして」

想像通りでした。IB部活などでIBの先生から色々お話は聞いていたので、そこまで想像と違った事は無かったです。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

Extended Essay(EE)です。自分の考えを言語化することが苦手な私にとって、8000字の論文を執筆するのは正直大変でした。さらに、太宰治の『人間失格』という難しい本を題材として取り上げたので、理解するのにとても苦労しました。しかしその分自分の納得のいくものが書けた時の達成感が非常に大きかったので、一番興味深く取り組めたと思います。

 

質問4「苦労」

自分の弱みと向き合うことです。IBDPでは、様々なスキルが求められ、私は特にプレゼンテーションが最も苦手だったので、プレゼンが終わった後自分のことがイヤになる程嫌いになりました。しかし、その度に次のプレゼンテーションで達成する項目を書き出すようにしました。そうすることで、ちょっとずつですが、プレゼンテーションが良くなったと感じるようになりました。自分と向き合うことは勇気がいることであり、そして傷つく事でもあります。その度に自分を前に進めることが一番辛かったです。

 

質問5「変化・成長」

人に優しくなれたことです。IBを始めた頃は、クラスメイトができない部分を受け入れられなかったり、相手につい高い要求をしてしまったりすることがありました。しかし、IBの2年間で何度も自分の「ダメな部分」に直面したことで、自分にもできない部分があるように、相手にもできない部分があるよなと相手を少しずつ受け入れられるようになりました。

 

質問6「収穫」

自分に自信が持てたことです。私はこれまでの人生成功体験をほとんど積んでこなかったし、自信を持ってこれをやり切ったと言えるものが少ないので、中学時代からよく周りに「どうしてお前は自分に自信がないんだ」と散々言われてきました。しかし今回のIBDPでは、合格に繋がるかどうかは関係なしに何事にもがむしゃらに取り組んできました。その結果、資格に合格という形で一気に報われましたような気がしましたし、自分に自信が持てました。そしてこれから私にとって大切な経験でもあり、成果になると思います。

 

質問7「夢・展望」

幼少期から環境問題に関する本を買うくらい環境問題には興味を持ってきました。なので、私は将来は環境問題の解決に貢献できる経営者として活躍したいと思っています。

 

質問8「後輩へ」

IBDPを受けていたと周りに言うと「凄いね」と良く言われるので、もしかしたら皆さんの目にも私はそう映っているのかもしれません。しかし、そんな事はなくて、私は中学校時代や高校一年時に何か凄いことを成し遂げたような凄い人でもなくて、ただ、IBDPをやりたいといった強い意志だけでここに来ています。なので、安心してください、IBDPをやりたいと思う強い意志があれば、必ずみなさんもやり遂げられます!

   
 

【外国語コース04】

イートンソフィア葵沙さん
外国語コース 2023年3月 卒業(イギリス出身)  

上智大学 国際教養学部国際教養学科に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

Being a transfer student from England, I had always received my formal education in English. Therefore, I decided to join the IBDP since the programme offers lessons that are all taught in English.

 

質問2「スタートして」

I honestly did not have a certain expectation regarding the programme. Yet, I was surprised in a very positive aspect. The lessons are discussion based whilst also placing emphasis on individual learning, which suited my style of studying. So, overall it was really efficient!

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

History. Personally, I had never sat a history class before joining IBDP, so in my first class I remember being so unenthusiastic. However, I gradually began to gain interest in a variety of historical events and leaders, and by the end of the course, I enjoyed history class the most. In addition, I felt extremely delighted to be told that I had the highest history score so far! 

 

質問4「苦労」

Finishing all the IAs and EE during the last few weeks of the summer holiday was TOUGH. Nevertheless, I was able to complete them by setting myself a fixed schedule. So if I could go back in time, I would have chosen my research question and start writing early!

 

質問5「変化・成長」

I believe that I grew to know myself a little better, to priorities myself better, and to focus on myself better. Before, I would seek validation from others, but by the end of IBDP I grew to seek validation from myself and academically.

 

質問6「収穫」

The answer is very simple; the diploma.

 

質問7「夢・展望」

For my future, I wish to become more knowledgeable by exposing myself to a wider variety of topics and education through my experience at Sophia University. Moreover, I hope to work in an international field, where I can grow my connections with people, and where I can be inspired to become a better version of myself.

 

質問8「後輩へ」

It may be stressful at times, but just remember that as long as you stay committed, you can overcome all challenges. Don’t focus on what others may think of you, focus on yourself and make yourself proud! You are your only rival!

   
 

【外国語コース05】

奥田 唯生さん
外国語コース 2023年3月 卒業(広瀬中出身)  

立教大学 法学部国際ビジネス法学科グローバルコースに進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

仙台育英学園にDPがあることは入学前から知っていましたが、もともとDPに入ることは考えていませんでした。ですが、入学後はコロナ禍で思うような高校生活が送れず、率先して何かに打ち込むという機会がありませんでした。そこで、せめて高校生活で何かやりのこしたいと思ったのがきっかけでDPに挑戦してみようと決意しました。

 

質問2「スタートして」

半々です。受講前に先輩方からDP生の1日を紹介して下さったことがあります。その際に、ディスカッションや膨大な課題があることを知っていたので、課題や授業の進め方も想像通りでした。授業の進め方は想像通りでしたが、授業の内容は想像と少し異なりました。受講前に想像していたDPは、一つの分野を深く掘り下げることが特徴だと思っていました。勿論実際の授業はそうでしたが、1日で学ぶ範囲が想像以上に広く、吸収力も大事なのだと実感しました。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

TOKが一番興味深く取り組めたと思います。この科目は馴染みのない分野でしたが、一から考え方を学びました。答えのない問題というのが前提で考えていくため、皆んなそれぞれが異なる意見や価値観を共有しあえて興味深かったです。TOK展示では身近な例を自由に選択して探究し、オリジナリティのある内容に仕上げることができました。

 

質問4「苦労」

本部へ各コア科目のIAやEEを提出しますが、私はそれらに取り組むのを先延ばしにしてしまい、直前に焦って取り組んでしまいました。その他にも進路の準備などが重なり、同時進行する形となってしまいました。前々から出されている課題などは時間がある内に余裕を持って取り組むことが大切だと感じました。

 

質問5「変化・成長」

自発的に行動ができるようになったことです。私は何かを継続するということが苦手で、中途半端に物事を終わらせることが何度かありました。DPでは、常に課題やグループワークがあり大変でしたが、日々目の前にあることに直向きに取り組めたと思っています。DP全体を通して、継続して事を成し遂げる忍耐力が身についたと思います。努力することができました。

 

質問6「収穫」

話し合いに積極的に参加できるようになったことです。私は前から人前で自分の意見を言うのが苦手で、常に周りの意見に合わせていました。ですが、DPではお互いの意見を尊重し合える環境があり、気を張らずに発言することができました。これがきっかけで、前の自分と比較して堂々と人前で意見を言えるようになったと思います。

 

質問7「夢・展望」

将来の夢は検討中ですが、DPの概念にある国際平和の実現に貢献できるような人になりたいと考えています。その手段として、大学では世界の法律を学び平和的な解決策を吟味したいと思います。この先も常に挑戦し続けることを忘れず、自分にできることを模索していきたいです。

 

質問8「後輩へ」

私もDPを受講するか直前まで迷っていましたが、最終的に得られたものは大きく、自分の可能性を見出す良い機会になったと感じています。具体的な目標がなかったとしても、DPを受講する過程で自分の考え方に何らかの形で影響を与える機会があると思います。DPを受講するか迷っていて、何かに打ち込んでみたいと思うのであれば、是非DPに挑戦してみることをお勧めします。

   
 

【外国語コース06】

遠藤 優花さん
外国語コース 2023年3月 卒業(中国出身)  

立教大学 GLAP学部GLAP学科に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

Because I was doing MYP for my middle school, so I knew a little bit about IB and is easier for me to do classes in English, so I chose IB.

 

質問2「スタートして」

It was difficult and different than I expected. So, because I was doing MYP I learned a lot of skills in presentations and writing essays, so it wasn’t that hard for me to start IB.

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

Math

 

質問4「苦労」

Time management. All the subject has an essay called IA to turn in at the end of the second year in September. Managing to finish all the essays was the hardest part for me.

 

質問5「変化・成長」

Through the class of TOK, I learned how to look at a thing from a different perspective. I learned more presentation skills and writing skills in all classes. I also learned how to use time correctly and become more confident.

 

質問6「収穫」

I gained a lot of different experiences I was able to volunteer to help people, selling food at a cheaper price to the people who need it. and definitely, IAs and EEs made me fit ahead of time for college papers and the skills I gained for university work.

 

質問7「夢・展望」

I don't have many plans for now, but I want to discover one at university. I want to use all the skills that I gained from the IB course in my university and future jobs, also I think I might learn another language.

 

質問8「後輩へ」

Do your best! Remember good time management is important!

   
 

【外国語コース07】

井上 真緒さん
外国語コース 2023年3月 卒業(松山中出身)  

中央大学 法学部法律学科に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

あまり明確に覚えていないのですが、多分中学生の時に英語が好きで、英語を日常的に使うから楽しいんじゃない?と母に提案されたことがきっかけだったと思います。

 

質問2「スタートして」

課題が多く大変だということはIB部活や先輩方から聞いていたので、その点では想像通りでした。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

EEです。私は歴史を教科として選択し、戦時中の法律についての分析を行いました。高校生のうちにあまり学ばない法律のことを自主的に学び、分析することが楽しかったです。

 

質問4「苦労」

自己管理が大変でした。特に三年生になってからは大学受験とIBの勉強の両立を行わなければならなかったので、時間を有効に使わないと寝れないという日も多々ありました。また、課題の多さやプライベートなことから来るストレスなどを忙しい日々の中で上手く消化しなければならなかったのが辛かったです。

 

質問5「変化・成長」

思考力が成長しました。以前は分からない問題があると問題文を読んだだけで諦めるということが多かったのですが、IBの授業を通してわからない問題でも一つの視点にこだわらないで様々な視点から解決しようとする思考力が向上したと思います。それに伴い多角的視点や論理的思考力も向上させることができました。

 

質問6「収穫」

根拠を用いて自分の意見を言えるようになったことだと思います。ディスカッションの際、根拠がないと弱い意見になってしまうのでとにかく根拠を用いて自分の意見を主張することに心がけました。このスキルはIAやEEの執筆にも生かすことができたと思います。

 

質問7「夢・展望」

将来は冤罪事件の発生を防止するために、行政と綿密な連携を取れる弁護士になりたいと考えています。

 

質問8「後輩へ」

もし少しでも興味があるならやってみることをお勧めします。最初は基礎知識など必ずなければならないと思うこともあると思います。しかし、実際の授業を通して知識を身につけていくことも可能なので「自分は頭が悪いから...」と諦める必要はありません。「やってみよう!」という少しの勇気が皆さんの将来をいい方向に変えてくれることを願っています。

   
 

【外国語コース08】

Dao Nguyen Bao Ngoc (ダオ グエン バオ ゴック)さん
外国語コース 2023年3月 卒業(ベトナム出身)  

立命館大学 国際関係学部グローバルスタディーズ専攻に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

I believe that studying IBDP can help me to prepare myself for not only university but also my future life, in which I need to adapt to global changes.

 

質問2「スタートして」

When I imagine about IB, I usually think about the international environment. During the IB trial, I already can feel the difference between IB class and normal class. People in IB are very open-minded, friendly, and interesting.

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

TOK is my favourite subject as we can discuss a variety of subjects during class. From this, I was able to develop my critical thinking skill and researching skill.

 

質問4「苦労」

The biggest challenge for me was to learn how to balance my own life and keeping up with all the assignments. And this was even harder for an international student like me who couldn’t go back to my own country to see my family.

 

質問5「変化・成長」

I realized that no matter what kind of situation, I still can keep calm and find the best solution.

 

質問6「収穫」

I have met incredible people during my IB journey.

 

質問7「夢・展望」

I don’t know what career I would like to pursue in the future yet, however I know that I want to work in an international environment, where I can use all my skills to help other people.

 

質問8「後輩へ」

You can do this and good luck.

   
 

【外国語コース09】

日野 詞子さん
外国語コース 2023年3月 卒業(渡波中出身)  

日本女子大学 国際文化学部国際文化学科に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

自分の武器となるものを身につけたいと思っていた時にIBDPについて知り、このプログラムに参加することで様々なスキルを習得し、グローバルな視点を持った世界に通用する人になれるのではないかと思ったことがきっかけです。

 

質問2「スタートして」

生徒が主体的に授業を行うという面ではプレゼンテーションを行うことや、ディスカッションをしたため想像していたことができました。しかし、コア科目など授業内で出される課題とは別に両立しなくてはいけないことが多く想像とは違う部分がありました。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

EEです。この科目では自分自身の興味に基づいた研究ができるため、私はJapanese Aを選択し、小説のタイトルに着目した分析を行いました。研究課題を設定することや8000字以内で書くことなど大変なことも多くありましたが、その分達成感があり、最後まで興味深く取り組むことができました。

 

質問4「苦労」

継続してCASを行うことです。18ヶ月継続して行うことや、リーダーとなりプロジェクトを実行することなど責任を持って計画し、取り組まなければいけなかったためとても苦労しました。

 

質問5「変化・成長」

自信が持てるようになりました。以前までは私の長所が何かわかりませんでした。しかしDP取得により、ATLスキルをはじめとするスキルが身についていることが認識できたため、これからは長所を掲げ様々なことへ挑戦する自信が持てるようになりました。

 

質問6「収穫」

探究心が身についたことです。IBの授業では根拠のある主張が求められました。そのため何事も深く探究し、主張の裏付けを行なっていたため探究心が身についたことが一番の収穫として挙げられます。また、探究心は学びに必要不可欠であると考えるため現段階で身につけられたこともとても大きな収穫であると考えます。

 

質問7「夢・展望」

私は学芸員として絵に表現される国際文化などを人々へ広めたいと考えています。そのため大学では国際文化について学び、その他にも留学や芸術鑑賞などを通して多様な知識を得たいと考えています。

 

質問8「後輩へ」

IBDP取得までの道のりは辛いこともありますが、IBでしか学ぶことができないことが多くあります。2年間を振り返ると私は辛い思い出よりもIBをやってよかったという気持ちが大きくあるため、ぜひ挑戦してみてください。応援しています。

   
 

【外国語コース10】

平塚 百花さん
外国語コース 2023年3月 卒業(高崎中出身)  

駒澤⼤学 グローバル・メディア・スタディーズ学部グローバル・メディア学科に進学予定

 

質問1「きっかけ」

⾼校⽣になって何か新しいことに挑戦してみたいという意思があり、⽣徒⾃⾝が主体となって授業に取り組む姿勢に魅⼒を感じていたため受講を決意しました。

 

質問2「スタートして」

想像していた通りでした。ですが、課題が多い点やプレゼンテーション、ディスカッションなどを両⽴して⾏わなければいけないのでタイムマネージメントを図ることが難しく⼤変だと感じることが多かったです。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

CAS です。現代の社会問題や環境問題に⽬を向け、課題を解決するためには⾃分に何ができるのかを考える機会が多かったため、興味を持って活動に取り組むことができました。また、CAS 活動を終えた時には少しでも社会にある課題に貢献することができた達成感と⾃信を得ることができました。

 

質問4「苦労」

私は、タイムマネージメントを図ることにとても苦労しました。課題が多くIA やEE を両⽴して⾏わなければいけないため、時間が⾜りなく焦ることや諦めたくなる時が何度もありました。しかし⼤変なことが多かった分、今では計画的に物事を実⾏する⼒を⾝につけることができたと思います。

 

質問5「変化・成長」

私は⼈の前で⾃分の意⾒を共有することがとても苦⼿でしたが、プレゼンやディスカッションを通して相⼿の意⾒を聞くことや⾃分の意⾒を発表することが楽しいと感じるようになりました。また、⼀つの視点から物事を⾒るのではなく多⽅⾯から物事を⾒て考える⼒も⾝につけることができたと思います。

 

質問6「収穫」

JapaneseAの授業で、⽂学の⾯⽩さを学べた点です。⽂学的作品を多⾓的に分析し、当時の歴史的背景や⼈間の⽣き⽅などについてグループで意⾒を交換することはとても新鮮であり⽂学の⾯⽩さを発⾒することができました。将来社会で活躍する上でも、⼀つの考えや味⽅に固執するのではなく多⽅⾯から物事を⾒ることや考える事はとても重要な事だと思います。

 

質問7「夢・展望」

将来の夢はまだ明確ではありませんが、何らかの形で社会に貢献し活躍できる⼈材になりたいと考えています。また、⾃分の⾏動に責任をもち、あらゆることに挑戦していきたいです。

 

質問8「後輩へ」

私は、ぜひIBを受講するべきだと思います。課題が多いからや⼤変だからと⾔う理由で受講を断念するのではなくあらゆることに恐れず挑戦し苦労することは、将来社会で活躍していく上でとても役に⽴つことだと思います。IB は⾼校⽣までしか受講することができないため、たとえ⼤変であったとしてもその分得られるものは多いので挑戦してみる価値はあると考えます。どんなに⾟くても周りには友達や先⽣⽅が沢⼭いるので、最後まで諦めず恐れないでぜひ挑戦してみてください!

   
 

【外国語コース11】

穀田 一葉さん
外国語コース 2023年3月 卒業(上杉山中出身)  

関西大学 外国語学部外国語学科言語英語専攻に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

自分では計り知れないような経験をしてみたいと思ったことがきっかけです。初めて仙台育英のオープンキャンパスに行った時にIBという存在を知り、その特殊性に強く惹かれました。トライアルで授業を受け、その全てが新鮮で面白く、私の居場所はここだと直感的に思い、受講を決意しました。

 

質問2「スタートして」

トライアルの期間があったので、授業の進度や課題の多さは想像していた通りでした。しかし、CASはプログラム開始前に先生や先輩方から説明を聞いていましたが実際に取り組んだことがなかったので、全てが手探りの状態でした。発案から振り返りまで主体的に行うことがいかに難しいかを痛感しました。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

CASです。計23個の活動を行いました。特にプロジェクトとして行った読み聞かせの動画を児童館に寄付する活動が印象に残っています。クラスメイトと協力しながら動画の中で使用する読み聞かせの本を作成し、動画の構成、撮影、編集を行いました。一つの作品が出来上がった時の感動は今でも覚えています。児童館の先生方や子どもたちの笑顔を見て、充実感と達成感で満たされました。このように人と関わり、笑顔を届けることのできる科目は本当に素晴らしいと思います。

 

質問4「苦労」

私は留学経験がなく、英語をそれほど上手く話すことが出来ませんでした。そのため、周囲と比較して自分の英語力のなさを情けなく思うことがありました。しかし、絶対に諦めないと心に決めていました。English Bの授業では先生の話を聞き逃さないようにメモを取り、積極的に発言することを心がけました。拙い英語で恥ずかしかったですが、先生もクラスメイトも温かく、言葉が出てこないときにはサポートをしてくれました。私はその環境にとても救われたと思います。最高の環境で英語学習が出来て良かったです!

 

質問5「変化・成長」

私は精神的に強くなったと思います。ディプロマは人数制限がなく、一定の点数を取れば取得することが出来ます。そのため、クラスはみんなで最終試験を乗り越えようと団結していました。このプログラムは他者との競争というよりは自分との戦いだったように感じます。正直、課題も授業も手を抜こうと思えばいくらでも抜けます。しかし、そこで自分がどれだけ頑張れるかです。IBを通して自分と向き合ったことで、自分という存在についても深く理解することが出来ました。

 

質問6「収穫」

本音で語り合える仲間や心から尊敬する先生方に出会えたことです。IBは2年間とは思えないほどの密な時間をクラスメイトと過ごします。楽しいことも辛いことも一緒に乗り越えてきたからこそ、ありのままの自分で接することが出来ます。また、IBの先生はそれぞれの教科に情熱を持っていて、私を一人の人間として向き合い、成長させてくださいました。先生方の指導がなければ、ここまで自分の成長を感じることが出来なかったので、とても感謝しています。IBを通して培った人間関係は私の人生の宝物です。

 

質問7「夢・展望」

私は将来、支援地域の人々との対話を大切にするJICA職員として発展途上国の教育格差是正に取り組みたいです。IBのプログラムを通して、学ぶことの楽しさを知りました。この喜びを世界中の子どもたちに広めたいです。

 

質問8「後輩へ」

DPに挑戦するのかレギュラークラスに残るのかを決断するのはあなた自身です。どちらにもメリットやデメリットがあります。しかし私はIBを選択して良かったと思っています。ただ知識を身につけるだけでなく、答えの無い問いを考える機会が多く、柔軟に物事を考え、自分という存在を見つめ直すことが出来たからです。また人生の宝物とも言える人間関係を培うことが出来ました。少しでも興味があればぜひトライアルを受けてみてください。不安なことがあればいつでも相談に乗ります。充実した高校生活を送ってください!

   
 

【外国語コース12】

内丸 博貴さん
外国語コース 2023年3月 卒業(みどり台中出身)    
 

質問1「きっかけ」

元々海外に行くことに興味があったのと姉がIBDPを受講し海外で頑張っている姿を見たのがきっかけ。

 

質問2「スタートして」

想像していたとおり、心身共に疲弊するプログラムだったけど想像以上の経験をすることができた。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

TOKとMusic

 

質問4「苦労」

課題とタイムマネジメント

 

質問5「変化・成長」

諦めることが少なくなった。以前の自分はできないことがあった場合すぐに諦めていたが、IBDPの最終試験前の勉強では数学や生物の解けない問題に何回も挑戦する。また、エッセイにおいては訂正箇所が多くても何回も提出し最後まで書き上げることができた。

 

質問6「収穫」

多様性を理解することができた。多様性を理解は自分1人では難しく教室の友達との日々の会話や授業で取り扱う国際的なものについての議論で以前の自分だったら抱いていた感情や固定概念にとらわれることがなくなり、それぞれの多様性について理解できた。

 

質問7「夢・展望」

目標として、大学でも新しいことにも積極的に挑戦していき、一つでも新しい知識や技術、経験を得る。

 

質問8「後輩へ」

いろんな人からDPが大変であることを聞き、入ることを遠慮する人がいると思います。現に自分もその内の1人でした。でも、やる前に他人の経験談だけで遠慮しないで欲しいです。挑戦したら絶対に何かしらあなたにとって有益なものがあります。自分はあんまり先輩だからと言って色々言える様なことをしてないので後はDPに挑戦して自分自身で感じて欲しいです。頑張ってください!

   
 

【外国語コース13】

ファム ダオ フォン ウェンさん
外国語コース 2023年3月 卒業(ベトナム出身)  

名古屋大学 Social Sciences School of Economicsに合格

 
 

質問1「きっかけ」

It was because I want to study classes in English.

 

質問2「スタートして」

It was more stressful than I expected.

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

Nothing in particular.

 

質問4「苦労」

The Visual Arts exhibition, process portfolio, and comparative study.

 

質問5「変化・成長」

My mindset, sleep schedule, and my writing skills.

 

質問6「収穫」

I had my own art exhibition.

 

質問7「夢・展望」

Working toward world peace.

 

質問8「後輩へ」

Set your goal, determine what skill you want to develop, and consider this carefully.

   
 

秀光コース

【秀光コース01】

浅利 樺音さん
秀光コース 2023年3月 卒業(秀光中等教育出身)  

University of Washington Pre Social Sciences in the College of Arts and Sciences
The University of Manchester sociology
早稲田大学 国際教養学部
上智大学 国際教養学部
Grinnel College
Haverford College
Middlebury College
Hamilton College
に合格

 
 

質問1「きっかけ」

秀光中等教育学校の1年生に入学した時にIBに出会いました。ただ知識を学ぶだけでなく、それをもとに自分で考え、それを自分の言葉で伝える形式の授業が楽しくて、高校でも続けたいと思いました。また普段の学習だけでなくディスカッションやレポートの執筆に取り組むことで、高校3年間を通じて挑戦し続けたいと思い、DP取得を決意しました。

 

質問2「スタートして」

中学からIBのスタイルでの学びに慣れていたので、学びのスタイルに対する大きな衝撃はありませんでしたが、想像以上に文章を書くシーンが多かったです。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

EEです。教科の選定に迷いましたが、JapaneseAを選択しました。EEでは村上春樹の作品を扱い、自分が満足いくまで深く追究することが出来ました。

 

質問4「苦労」

2年間ずっと走り続けなければいけなかったことです。高得点を取得するためには、最終試験に向けた勉強だけでなく、TOK展示やエッセイ、EEやIAなどにも力を入れて取り組む必要がありました。DP取得には継続的な努力が必要ですが、一度立ち止まりたくなった時にうまく気を抜くことが難しいと感じたことがありました。

 

質問5「変化・成長」

自分の決断に責任を持てるようになりました。DP取得を目指すと決断した時から、CASの活動において自分から校外の人に連絡を取ったり、IAやEEのテーマを決めたりと、様々なことを決断する機会がありました。うまくいかない事や途中で投げ出してしまったこともありましたが、そのような経験から、どんな小さな事でも責任を持ってやり遂げる事、そしてやり遂げられるという確信と共に決断をすることの大切さに気付きました。無鉄砲に何にでも挑戦するのではなく、しっかりと考えて挑戦することができるようになりました。

 

質問6「収穫」

自分に自信が付きました。忙しいスケジュールの中、EEやTOKの論文、大学入試を乗り越えていく過程で、失敗も成功も含め、結果だけでなく、自分の努力の過程を認められるようになりました。

 

質問7「夢・展望」

秀光での過ごした6年間で、何か一つの教科というよりも、学校での生活そのものを楽しんでいました。教育環境をより良くすることが永続的な社会への貢献につながるのではないかと思い、社会学や心理学、教育学の学びを目指しています。大学入学後に何か新しい情熱を見つけて、方向転換することもあるかもしれませんが、自分の経験を活かして人を育てることに関わり続けたいです。

 

質問8「後輩へ」

正直にお話しすると、将来の進路によっては、IBは可能性を大きく広げてくれるものにも狭めてしまうものにもなります。そして自分の進路次第によって、この度合いは大きく異なると自身の受験の経験から感じました。ぜひ自分の進路をしっかりと考え、後悔のないように選択してほしいです。
忙しさやカリキュラムについていけるかといった不安を抱えている人は、心配せずにチャレンジしてみてほしいです。友達と助け合いながら課題に取り組んだり、論文の執筆に取り組むことは、始めたころには想像もできなかったほどに自分を成長させてくれます。確かに大変なカリキュラムではありますが、世界中の同級生が取り組んでいることからもわかるように、乗り越えられないものではありません。中学一年生でIBに出会ってから、私はDPコースを選択したことを後悔したことは一度もありません。少しでも興味があれば、ぜひ一歩踏み出してみてほしいと思います。

 
 

【秀光コース02】

門間 泉樹さん
秀光コース 2023年3月 卒業(宮城学院中出身)  

東京学芸大学 教育学部 教育支援課程に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

文系の英語と音楽の授業をオールイングリッシュで行うプログラムに魅力を感じました。またDPを始める前まで自分が得意だと思えるものがなく、DPで頑張れば自分に自信がつくのではないかと考えたことも一つのきっかけです。

 

質問2「スタートして」

充実した授業のイメージは想像通りでした。DPでは生徒が主体となって授業を行います。日々プレゼンテーションやディスカッションを行うことで勉学の知識のみならず、自分の考えを論理的に説明する力やプレゼンテーション力が身につきました。
「課題」のイメージは少し想像とは違っていました。DPのことをあまり知らなかったときは問題集をひたすら解くような課題をイメージしていました。実際は自分の考えやディスカッションで出た意見をまとめるレポート、授業で行うプレゼンの資料作成などを行います。DPが大学での学習に役立つと言われる理由は日々の課題にあると思います。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

EEです。論文を執筆したことはもちろんなかったので最初は不安もありましたが、アドバイザーの先生やEEで同じ科目(文学)を選択したクラスメイトに助けてもらいながら8000字を執筆することができました。JapaneseのEEではもちろん文学分析をする力も高まりますが、論文の書き方や正しい言葉の使い方なども学ぶことができます。私は大学生先取り気分で取り組んでいたので結構楽しかったです。

 

質問4「苦労」

HistoryHLです。地歴公民が全て苦手だったので、深く学習を進めるDPの歴史の授業が自分に向いてないと思うことは何度もありました。ただ、少しずつ勉強していく中で近代の歴史を深く勉強することで今ある世界の問題と結びつけることができることに面白みを感じました。

 

質問5「変化・成長」

人前で自分の考えを発表することへの抵抗感が明らかに減りました。元々人前で発表することが苦手で緊張するタイプだったので、人前で意見を共有する授業が多いDPの授業に不安を感じていました。発表の回数を重ねるごとに「今日の発表はうまく行った」と思える時も増えて、「怖い」という感情だけではなくなりました。人前で話せるようになったことの克服はこれからの人生の大きな財産になると思います。

 

質問6「収穫」

批判的思考力です。私はDPの授業を行う前まで人と違う意見を出すことが怖かったり、人の意見に同調する方が楽だと感じていました。しかし、DPの授業を通して、自分の意見と相手の意見の違いについてどのような意見がより適切なのかを考えることの重大さに気がつくことができました。自分の意見を相手に伝えることができるようになったことも大きな収穫です。

 

質問7「夢・展望」

将来は日本に在住している外国の方の支援を行いたいと考えています。私は幼い頃から英語を習っていたものの、ネイティブスピーカーと話す時に「伝わらなかったらどうしよう」という不安を感じることが多くありました。自分と同じように言語という大きな壁を感じながら日本に暮らす外国人に寄り添える支援者になりたいです。

 

質問8「後輩へ」

DPは課題提出やIAやEEの進捗状況の悩みは絶えず付き纏います。確かに大変な時期もあるし、うまくいかなくて落ち込むときも多いです。それでも達成感や自分の成長を感じることができる機会が多くあると思います。辛いときは先生やクラスメイト、先輩達に色々相談してみてください。応援しています!!いつでも相談待ってます!!

    *他に日本女子大学に合格
 

【秀光コース03】

和田 統昴さん
秀光コース 2023年3月 卒業(宮城教育大学付属中出身)  

九州工業大学 工学部2類に進学

 
 

質問1「きっかけ」

知識を得て「正解」を導き出すための勉強ではなくて、自ら考えて導き出した解答が評価されるプログラムに魅力を感じたからです。また少人数制の授業は充実度が高いと考えたからです。

 

質問2「スタートして」

思考力を求められるプログラムであると言う点については想像していた通りでした。しかし、思いの外知識を要求されることも多くありました。物事を解釈するための知識のレベルが高く、特にHistoryやChemistryについては苦労しました。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

TOKです。一般的な科目のように一つの問いに対して一つの正解しか認められないものではなく、自身の考えや解釈を適切な論拠を用いて説明することに面白さを感じました。

 

質問4「苦労」

非常に課題が多かったことです。特に内部評価について、実験を行ったり根拠となる論文を読んだりしたうえで論文を執筆する必要があり、課題を達成する過程でかなりの時間と労力とを要しました。

 

質問5「変化・成長」

何かを説明する際の根拠の重要性を感じました。自他共に意見を述べる機会が多く、賛成意見、反対意見、疑問のどれを提示するにも適切な説明をすることが必要だと考えるようになりました。

 

質問6「収穫」

他の人の意見や物事に対する考えを聞くことができたことです。その全てを自分に取り入れられたわけではないですが、自身と違う目線や立場の人がどのように違う考えを持つのか知ることができたのは収穫といえます。

 

質問7「夢・展望」

兎にも角にもまずは勉強すること。十分な専門的知識を得て、将来的には社会に貢献できる仕事をしたいと考えています。

 

質問8「後輩へ」

IBDPを受講することにはやはりメリットもデメリットもあります。メリットとしては、議論や論述をする技術やコミュニケーションスキル、あるいは論文を読んだり執筆したりする能力は身に付きます。しかし、今の日本の大学入試の形態から考えると一般入試で合格をするためには、一般的なカリキュラムの場合より多くの努力が必要です。
私もIBDPの受講を選択して後悔したこともあります。それでも自分に将来的に世界で活躍したいという願望があって、自分にはもっと(知識ではない)能力が必要だと考えるのならば、是非IBDPの受講を検討してみてください。

    *他に芝浦工業大学、工学院大学に合格
 

【秀光コース04】

門脇 瑚青さん
秀光コース 2023年3月 卒業(秀光中等教育出身)  

立教大学 社会学部部現代文化学科に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

プレゼンテーションやグループワークなど、生徒が主体となった活動に重きを置いているDPの教育が自分に合うと思ったからというのと、そして将来に役立つと感じたからです。
私はもともとプレゼンテーションやポスターなどを作成して発表することが得意で、そのような課題が多いDPの学習に魅力を感じていました。また、知識量に重きを置いた教育にももちろん良い点はあると思いますが、自分の意見を積極的に発表するDPの教育は特に将来就職したときなどに非常に役に立ちそうだと思いました。

 

質問2「スタートして」

想像していたよりも大変なことが多かったです。プレゼンやポスター作成はもともと好きだったため楽しみにしていましたが、一度に複数の教科で仕上げなければならなかったときなどは非常に大変でした。また、CAS活動なども「自分が興味があることを深められる!」と思い楽しみにしていましたが、計画書を細かく書いて先生にチェックして頂く必要があったり、詳細な振り返りをしたり活動の期間が開かないようにしたりと、かなり大変だった記憶があります。
反対に、想像していたよりも多くの能力を身につけられたのも事実です。私がDPに挑戦しようと思ったとき、期待していたのはプレゼンテーションのスキルや自分の意見をしっかり持つスキルの向上でしたが、それらの能力だけではなく、協働スキルやコミュニケーションスキル、さらに自己管理スキルなど様々なスキルを身につけることができたと思っています。また、特にHistoryの授業では先生から共有していただいた論文を、EEでは自分で探した論文をたくさん読んだため、論文を探したり読んだりするスキルも向上しました。どのスキルも、大学での学習や就職後に非常に役立つものだと思います。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

TOKです。もともと私は物事を深く考えることが好きだったのですが、TOKでは特に言葉をしっかり定義しながら問いに答えるのがとても興味深く、楽しい授業でした。問いのテーマも現代に存在する問題に根ざすような問いばかりで、単純にそれを考えるだけでも非常に楽しく興味深かったです。また、グループで問いを探究する際にはクラスメイトとの価値観の違いなどを感じることもでき、非常に学びの多い時間になったと思います。
さらに、授業で意見を発表したときなどに先生から発想を褒めていただけたことも励みになりました。

 

質問4「苦労」

質問2でも書いたように、やはりプレゼンやレポートなどの課題の多さに苦労しました。決して絶対にこなせないような量ではありませんでしたが、特に複数教科で重い課題が重なったときなどはかなり大変で、クラスメイトたちとその大変さを共有することで乗り越えていました。また、プレゼンやレポートだけでなく、様々な教科において授業前に予習が必要な場合が多く、それにも苦労しました。特に文学では新しい範囲に入る前に課題の本を読み、人物像や時代背景などについてまとめる「予習精読」をしなければならず、限られた時間の中で一冊の本を読んで分析まで行うのはかなり難しかったため苦戦しました。

 

質問5「変化・成長」

まず、自分が学んできたことをしっかり身につけられたんだと実感し、自信がつきました。試験の一ヶ月前に受験したMOCKテストで私はあまり良い成績を残せず、Diplomaも取得できないのではないかと不安に思っていました。しかし、その後苦手科目を特に重点的に復習した甲斐もあってか、最終的に Diplomaを取得することができました。これまで二年間頑張ってきたこと、そしてMOCKテスト後の復習が実を結んだのだと思うと非常に嬉しかったですし、自信にもなりました。
また、根気強く最後まで諦めない力を付けられたと思います。私は以前からあまり集中力が長く続かず、授業でもあまり集中を継続させることができないことが多かったため、特に最終試験の試験中に集中力が途切れてしまわないか不安に思っていました。しかし、本番では集中力が途切れることもなく、しっかり集中して問題に取り組めました。また、問題を見た瞬間には解けないかもしれないと感じた問題も、時間をかけて諦めず取り組んだことで、正しい答えを導き出すことができました。人によってはできて当たり前なことかもしれませんが、私は根気強く集中して最後まで取り組むのが昔からあまり得意ではなかったため、Diploma取得までに大きく成長できた部分だと思っています。

 

質問6「収穫」

自己管理スキルの大切さを学ぶとともに向上もさせられたことがいちばんの収穫だったと思います。特にCASやEE、IAなどでは先生に指示をしてもらうのではなく自分で動かなければいけない場面が多くありました。CASでは自分の行う活動の計画を細かく説明した計画書を作成し、活動を行うごとに振り返りを詳細に記入する必要があり、EEでは期限までに間に合うように論文や資料から少しずつデータを集め、自分で先生との面談のアポイントを取ってチェックしていただきながら書き上げる必要があります。普段の課題は、数日後や一週間後などに期限が定められていますが、そうでないCASやEE、IAなどの場合は自分でどれくらいの量をどれくらいの期間で終わらせなければならないか考えなくてはならず、自己管理スキルの大切さを実感しました。また、課題を期限内に終わらせられるよう計画立てて取り組んでいてもその途中で期限の短い新しい課題が出されることもあったため、様々な事態に臨機応変に対応できるような計画を立てる必要があり、それも自己管理スキルを向上させることに繋がったと思います。初めのうちはうまくいかないことが多く、期限のギリギリに急いでやっと終わらせられるようなことも多々ありましたが、たくさんの課題をこなしたり自分で計画を立てたりしているうちにそのようなことは減らしていくことができました。

 

質問7「夢・展望」

私はグラフィックデザイナーになり、誰にでも伝わるデザインを世に広めることを目標にしています。DPを学んだ二年間では、自分のCAS活動でオリジナルのウェブサイトを作成したり、他の生徒と協力した活動ではデザインを担当させてもらったりと、自分のスキルを存分に活かし、成長させることができました。大学生になってからはさらに本格的にデザインに取り組み、将来に活かせるよう努力していきます。

 

質問8「後輩へ」

大学生や社会人になると自分だけの力で何かを作り出したり人前で発表したりする機会が増えるでしょう。どうやって相手に伝えればよいのか、どうすれば誰もが納得できる意見を作れるのか、指示される前に動くにはどうすればよいのか……練習せず急に実践に移れば誰でも困ってしまうはずですし、最初はなかなかうまくいかないはずです。一般的な教育ではそのような場面の練習をするのがなかなか難しいと思いますが、DPではそういった場面に備えた練習ができると私は思います。プレゼンテーションやグループワークをしたり、自分で活動の計画を立てたり、批判的思考で物事を考えたり……そういった経験は必ず未来で活かされます。実生活で生きるような経験を積むことができるDPは、皆さんの未来をより明るくしてくれると思います。

   
 

【秀光コース05】

木村 紘大さん
秀光コース 2023年3月 卒業(秀光中等教育出身)  

中央大学 商学部経営学科に合格

 
 

質問1「きっかけ」

現代の情勢から、国際的に通用する人材になりたいと考えており海外大学への進学に興味があったのでやってみようと。

 

質問2「スタートして」

レポートやディスカッションなどで求められる思考力は学問を志す者としてできて当たり前かもしれないですが、全てを身に付けることの難しいものでした。レポート課題ではただ知識を示すのみでなく、求めた答えに対する根拠を示しつつ、題問に逸れることなく全てを満たす答えとなり余計なことが書かれていないか、などを意識して取り組む必要があります。例えば歴史における資料の選択や科学のエラーの取り扱いのように、情報やデータの取り扱いはそれぞれ学問によって異なってくるため、そこから得られた情報に対するを思考もそれぞれ異なってきます。課題を通して学ぶことができる応用力は、常にその科目において求められる学問の方向性や役割を学ぶことに繋がりました。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

TOKは物事の考え方、伝え力を経験から学ぶ正にIBでしか得られない教科だと感じます。
TOKでは、敢えて参考文献を殆ど使うことなくエッセイを書く課題があります。その課題では自らの論理的思考や批判的思考、今までの経験や知識を駆使してそれぞれの学問の領域における比較対比を行い、自らの考えとして文章に示す必要があります。私の選んだ問いは、「疑う余地のないエビデンスに到達できないことはよくあるが、それでもなぜ私たちはそれを捜し求めるのか」について人間科学と自然科学の側面から比較するものでした。ディスカッションやグループワークでは、自分の意見の発表と他人の意見への質問などの意見交換を行う経験から、自分の思う「当たり前」は他の人の「当たり前」とは異なることを学びました。人は多角的側面から物事を考えているつもりでも、自然とバイアスによって思考が制限されてしまいます。それを如何にして人々が理解できる論として一般化していくか―正に学問の根幹となる物事の伝え方と考え方を会得できる学問だと考えます。

 

質問4「苦労」

EEは8000字の論文を完成させます。予想外のトラブルもあるかもしれません。最終的には「時間との戦い」の次元を越えて「精神との戦い」だと感じました。そうなったらEEはノリと勢で乗り切りましょう。

 

質問5「変化・成長」

一人前の人間にまた一歩近づけたと思います。

 

質問6「収穫」

自分で気付かない間に成長していくと思います。国際的な視野、時勢の洞察力、先見の明、客観的な判断力など学習を通して様々な能力が自然と身に付くでしょう。

 

質問7「夢・展望」

世界が平和になることに貢献したいです。

 

質問8「後輩へ」

學無止境!学問に終わりはない。その探究心で楽しい日々を送ってください。

   
 

【秀光コース06】

清水 陵雅さん
秀光コース 2023年3月 卒業(秀光中等教育出身)  

立命館大学 情報理工学部情報理工学科に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

中学校3年間と高校1年の計4年間のMYPでの授業を通してIBの教育は、相手に物事を分かりやすく伝えるコミュニケーションスキルや論理的思考力といった、将来社会に出たときに求められる「生涯役に立つ力」を養うことが出来ると強く実感しました。高校生として必要な基礎学力を養いつつ、本来は大学生以降で経験するような論文執筆・プレゼンテーションやグループワークを通して高校生の内から幅広いスキルを身に着けられるということはかなり魅力的でした。また、私は英語が好きなので、英語で書かれた教科書を利用して学習したり、提供言語が英語で授業を受けたりするといった、活きた英語に囲まれる2年間にすることが出来るということにも強く惹かれました。こうした、内容の濃い2年間を過ごすことが出来る魅力的なカリキュラムのもとでIBが掲げている「生涯の学習者」として成長していきたいと思い、DPを履修することを決断しました。

 

質問2「スタートして」

プレゼンテーションやグループワークをする機会が多い生徒主体の授業は本当に楽しく、苦手な科目の授業もつまらないと感じたことは一度もありませんでした。知識や学びに対するアプローチも一般的なカリキュラムとは大きく異なり、グループワークや探究活動などを通して自らが主体的に考えて新たな知識に対してアプローチすることは、知識を習得して記憶を定着させるうえでもかなり効果的だと感じました。
IB生がよく触れる忙しさについては、課せられる課題の質が重いものが多く、自学の時間を確保することは大変でしたが、寝る時間を取ることが出来ないほど忙しいということはありませんでした。個人的にはMYPの総括的評価課題が重なった時期の方が忙しかったように感じます。自己管理スキルを意識して日々の生活を送ることが出来れば、楽しい2年間を送ることが出来るはずです。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

DPの1つの象徴とも言える科目のTOKは、本来は受け身で習得しがちになっている知識そのものについてその性質や傾向について探究するという学びが新鮮で興味深く取り組むことが出来ました。正解の無い問いについて探究することは難しかったですが、クラス内でのディスカッションを通して互いの意見をより深められたとともに、新しい考え方に出会うことが出来ました。2年間に渡るTOKの授業を通して知識に対する向き合い方や考え方が大きく変わり、より俯瞰的に物事を見ることが出来るようになりました。TOKで養った力は、文学や物理といった一般的な科目の学習にも活きていることを実感することが多く、概念が知識となるプロセスを探求することで、私たち個人の知識の定着にもつながることに面白みを感じました。2年間の授業を終えた今もまだまだ高いレベルでディスカッションするレベルに達することは出来ていないので、TOKが得意な人は本当に尊敬します

 

質問4「苦労」

私は理系科目が好きなので、文系科目の課題や予習には苦労しました。特にJapanese Aの予習は、単に本(特に文学作品)を読むことでさえ苦手であるのにも関わらず、人物像が表されている描写や心情変化が起こっている点を見逃さないように深く読み込むことが求められ、長い文章を何度も読み返さなければならなかったのは本当に辛かったです。学習内容の定着という面においても、理系科目は問題演習の数をこなせば、一定レベルまでは達することが出来るのに対し、文系科目は潜在的なセンスを磨いたり、膨大な知識を自分のものとして活用できるようにしたりする必要があったため、正しい学習のアプローチが分からずに苦戦しました。

 

質問5「変化・成長」

数多くのプレゼンテーションやポスターセッションなど、人前で発表する機会を経験したことで、コミュニケーションスキルを大きく向上させることが出来ました。コミュニケーションスキルと言うと抽象的ですが、聞き手の気持ちを読み取り、相手の気持ちを考えながら話す力やプレゼン時に効果的な声のトーン・抑揚や積極性を身につけることができました。そして、一般的なカリキュラムよりは少しタイトなスケジュールを約2年間こなしたことで、間違いなく自己管理スキルも向上しました。課された課題は後回しせずにすぐに取り組むようになったり、常に完璧主義でいるのではなく程よく力の入れ具合を調整したりするといった当たり前のことを当たり前に出来るようになったことは私にとって大きな成長でした。このように、コミュニケーションスキルや自己管理スキルをはじめとするATLスキルが2年間を通じて向上させられたと強く感じています。

 

質問6「収穫」

論文分析やレポートの執筆を通して論理的に文章を組み立てる力を高めることが出来たのが私のいちばんの収穫です。各教科の探究にあたって先行研究に触れる中で論理的に文章を組み立てる重要性に気付いたところから始まり、レポートやEEの執筆を通して論理的思考力や文章力を養うことが出来ました。特にJapanese Aの文学分析は、一般的な国語のテストのように正解が決められているわけではなく、自分の考えについて論理的に論拠を用いながら文章を組み立てることが求められていたため、日々の予習やエッセイの執筆を通して論理的に文章を組み立てる力を大きく伸ばすことが出来ました。論理的思考力は大学においても社会においても基礎となる重要なスキルだと感じていたため、DP2年間を通じて高いレベルまで向上させることができたのは大きな収穫です。

 

質問7「夢・展望」

私は幼少期からIT分野に強い興味を抱いており、GAFAをはじめとする企業が作り上げた革新的な技術に数多く心を動かされてきた経験から、新たなIT企業を起業するという夢を持っています。かつて私が心を動かされたように、今度は自分が世界の皆さんの心を動かすようなサービスを提供出来るよう、IT分野に関する知識や実践的な英語力を身につけ、将来は情報技術を現実社会に応用して社会に貢献したいと考えています。
また、現状日本で広く普及していないIBは、インターネットで調べたり先生に聞いたりしても情報を得られにくいなど、まだ国内ではIB生にとっての最適な学習環境は整っていないことを、身をもって実感しました。一人のDP取得者としてこの現状を変え、日本におけるDPを学ぶ環境を整えたいという思いもあります。中学・高校の計6年間、最高な学びの場を提供してくれた秀光に様々な形で一生かけて恩返しすることが出来るよう必死に励んでいきます。

 

質問8「後輩へ」

大学進学に直接的に関わる高校2年生・3年生次にDPに挑戦すると言う選択には大きな勇気がいることと思います。しかし、どちらの道を選択したとしても、その選んだ道で惜しみない努力を積み重ねて爪痕を残すことが出来たのであれば間違いなくそれは自分にとって価値ある2年間となっています。新天地で新たなストーリーを積み重ねていくのはもちろん自分自身ですから、その決断が自分にとって良いものであったのか、そうでないかを決めるのは自分次第です。失敗の選択はありません。
大事なのはどんな局面に立ち向ったとしても、言い訳をせずに必死に努力し続けるということです。これから先の人生では何度も言い訳したい場面に直面するかもしれません。DPを選択した場合は、現状日本国内の大学における入試の幅が狭まってしまうことは事実なので、「DPを選んだせいで大学進学が思うように行かなかった」と思う可能性もあります。私自身も大学進学にあたり少し苦労しましたが、その苦労を無かったことにできるほどに自分が成長できたという意味でも楽しかったという意味でも価値がある2年間で、DPを選択して本当に良かったと感じています。必死に努力すれば必ず自分の力になります。自分が選んだ道で必死にもがいて爪痕を残すんだという覚悟を持って励み続けましょう。

   
 

【秀光コース07】

水沼 宏輝さん
秀光コース 2023年3月 卒業(秀光中等教育出身)  

立命館大学 政策科学部政策科学部に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

秀光中からMYP を受けてきて、自分の得意不得意が明確になるにつれ、自分にとっては DP で学んでいくことが自分の長所をより成長させていけるかもしれないと考えたからです。正直不安も多かったですが、その選択が誤りではなかったと自信を持って言えます。

 

質問2「スタートして」

文学の授業が文学作品を読むのがこんなにも大変なのかと感じたことを今でも覚えています。文学に関してはどのような授業になるのかをトライアルのうちに分かっていましたが、量が増え、翻訳作品なども扱うにつれ、作品を理解しながら読むことの難しさとこれまでの自分がいかに雰囲気で読んでいた かを身に染みて実感させられました。文学だけでなく、どの教科においても知識を活用するために学ぶということがいかに大変かということはそれまで想像していた以上でした。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

課題論文(EE)です。課題論文(EE)は自分自身の興味や関心をそのまま形にすることができ、 D P を終えても大学などでの活動に活きていくと思います。私はヒストリーを選択し、現代の複雑な外交問題について過去を振り返って考えてみようという思いからテーマを選びました。このテーマを選択したことが「これからもこの問題を学び続けたい」と思うようになり、今の進路につながっています。
2年にわたる長い期間の中で、どのようなことをどこまでするのかという計画立てが不十分なあまり思うように進まなかったです。ただ、どんな時でも担当の先生が支えてくれました。高校生の私にとってはとても過酷で困難な活動でしたが、将来に繋がる貴重な 経験ができたと思います。

 

質問4「苦労」

特定の教科に限らず、学びを継続的に行うことの大変さは身に染みて感じました。これまでの学びは単元やテストなどによって区切られた範囲を断片的に学ぶというものでした。しかし、コア科目を中心としてそれまでの学びを応用したりしながら、継続的に学ぶことが求められました。その 2 年間の学びを論文などにまとめるという作業も自分にとっては困難なことで、最後には自分だけでは抱えきれなくなってしまいました。ただ、頼ることも大事で、たとえどんな時でも助けてくれる人達が周りにいました。ある程度の見通しや 計画が本当に大切だと強く思います 。

 

質問5「変化・成長」

様々なことに対する視野が広がったことです。DP では、グループワークが多くあり、自分だけでは考えられない考え方や視点に気付かされ ます。また、社会的な問題などを議論することも多く、日々これが当たり前としているものについて「本当なの?」と疑問を持つことによって自身の視野が広くなっていったと思います。

 

質問6「収穫」

自分の将来の目標が明確になったことだと思います。今まで漠然としていた自身の将来像が、DP を行っていくうちに自分の「強み」を理解することができ、それを還元するための職業につきたい、そしてその職業につくためにはこの大学に入りたいという道筋が見えてきました。自分の強みというのは気づきにくいですが、 DP では長い時間をかけてコア科目を中心として自己探究をできることがよかったのだと思います。

 

質問7「夢・展望」

私は昼夜問わず災害などの対応に行く父の姿に憧れを持ち、父のような自己犠牲をいとわない国家公務員になりたいと思っています。人は時に防ぎようのない困難に直面することがあります。家族や財産を失い、下を向きながらその後の人生を歩んでしまう人が多くいます。そんな時に手を差し伸べることができる人になりたいと思います。自分が本当に苦しい時に多くの人に支えてもらったこともきっかけとなり、夢 に向かって歩んでいます。
私の目指す道のりはとても困難です。ただ、MYP ・ DP の 6 年間で得た何事にも変えられない多様な経験とその中で知った自分の強さと弱さが将来の自分を変えてくれると思います。今のままでは叶わぬ夢で終わってしまいますが、 DP の 2 年間で気づいた自分の特長「好きなことに熱中した時の力」を信じて、夢を叶え、将来輝ける人になります!

 

質問8「後輩へ」

DPやそのほかの一般的なカリキュラムどちらにも良さと悪さというものがあります。ただ、「このコ ースのここが強みだから」や、逆に「このコースは難しそうだから」という選択は正しいとはいえません。何よりも大事なのは「あなた自身が何をしたいのか、何を目指すのか」ということです。そんなに難しく考えることはありません。素直に自分と向き合ってみてください。
DPのことに少し触れれば、 DP は多様で貴重な経験ができる反面、とても困難なカリキュラムです。時に、高校生が背負うには重すぎる荷物を持たされることもあります。ただ、そんなことを言われようが自分の選択に自信を持ち、「 DP を通して成長していくんだ」という強い想いがあるのであれば、その後にある大きな壁も乗り越えることができると思います。決断することはとても難しいですが、皆さんが勇気を持っ て選んだ道が正解なんです。最後には周りに応援してくれる人が必ずいます。
高校生らしい姿で輝ける皆さんの学園生活を応援しています。頑張ってください。

   
 

【秀光コース08】

松木 穂奈美さん
秀光コース 2023年3月 卒業(秀光中等教育出身)  

東北福祉大学 健康科学部保健看護学科に進学予定

 
 

質問1「きっかけ」

秀光中学校に在籍しており、MYPで行ったディスカッシヨンやプレゼンテーションが私には学びの 形として合っていると思ったからです。

 

質問2「スタートして」

先輩から課題のことや授業について事前に聞いていたので、大体のことは想像していた通りでした。

 

質問3「興味深く取り組んだ科目」

特に興味深く取り組めたコア科目はEEです。私は文学を選択し、宮沢賢治作品について分析を行ったのですが自分が興味のあることについて深く分析を行うことが楽しかったです。

 

質問4「苦労」

私は特に歴史が苦手だったので、歴史のIAに苦労しました。歴史的文献を読んだり考察を深めることは難しかったですが、担当の先生が粘り強く一緒に考えてくれたおかげで乗り越えることが出来ました。

 

質問5「変化・成長」

DPを受講して暫くは課題や予習を後回しにしてしまい、寝ることが多かったのですが、DP2年目になると計画的に取り組めるようになり、精神的に落ち着いた生活を送れるようになりました。

 

質問6「収穫」

自分の意見に自信を持てるようになりました。今までは自分の意見に自信が持てませんでしたが、DPを通して意見の裏付けとなる資料や根拠が大切だということを学びました。そこから、自分の意見にも根拠を持つことで自信が持てるようになりました。

 

質問7「夢・展望」

まだ明確な将来の夢は決まっていませんが、将来何をするにも困らないように経済的にも時間的にも余裕を持った自立した人に成長したいです。

 

質問8「後輩へ」

私はDiplomaが取得できたので、DPに進んでよかったと結果的に思っていますが、楽しそうに遊んでいる同年代の高校生を見て羨ましいと感じることもありました。DPについて不安なことがあったら遠慮なく周りの先輩に聞いて数年後あるいは数十年後の自分が後悔しない道を選んでください。皆さんが有意義な高校生活を送れることを祈っております。

   
 

過去のIB生からのメッセージ